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「ファインディンク・ニモ」ドリーについての考察

「シュレック2」を借りたので、3Dアニメつながりで、半年以上前にローカルの日記に書いたドリーについての考察を貼っておく。
ちなみに俺はPIXERをジブリ以上に高く評価している。

「ファインディンク・ニモ」にドリーという「忘れんぼう」の魚が出てくる。
PIXERの作品はキャラクターが非常に緻密で、また、リアリティがある。しかし、その中でドリーの忘れっぷりはぶっ飛んでいて、妙にういているのだ。
ドリーは会った奴から親兄弟のことまで大概のことをすぐ忘れてしまうが、「シドニー」という言葉だけは覚えていられた。まるで話のつじつま合わせのようだ。
しかし、ドリーだけがこんなにいい加減なキャラクターというのはいかにもおかしい。何か理由があるはずだ。覚えられた言葉が「ニモ」ですらなく「シドニー」である必要性が。

それは、マーリンに「読んでくれ」と頼まれた言葉だったからだ。
ドリーは人間の言葉が読めるしクジラとも話が出来るという驚異的な能力を持っているにもかかわらず、他人に必要とされなければ自分の記憶を維持できず、その能力を発揮できないのだ。
自分自身に興味をもてないので何もかもすぐに忘れてしまうのだ。
ドリーは「シドニー」という言葉を覚えていられたことに喜んで、マーリンについて行く。それは、マーリンのことを気に入ったからではなく、初めて必要とされたからだ。ドリーも自分の能力を発揮したいと願っていたのだ。

これに気が付いたときは愕然としたものだ。魚のアニメに何というキャラを出すんだ。しかも「忘れんぼうのドリー」でくくってるし。
恐るべし、ピクサー。

あっ、今回もブログの趣旨から外れているっ。
by k_penguin | 2005-02-01 17:42 | エンタ系 | Trackback | Comments(0)

法律事務所勤務。現代アート、NHK教育幼児番組、お笑いが好きな50代。


by k_penguin