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裁判員制度、最高裁試案

朝日。
1.検察官と弁護人が争いのない点については公判前に「合意文書」をつくることによる争点の明確化、作業の軽減。
2,難しい量刑判断のために「量刑検索システム」開示。
メインはこの2つ。
システム自体はごもっともなものだ。
ただ、訴訟手続っていうのは、運用次第でどっちにもころぶので、狙った目的通りの効果を発揮するかはやってみなくては判らない。
特に合意文書は、玄人vs素人の図式を作り出すので、素人に根本的な不信感を抱いている玄人陣がどのように使うかは注目されるところ。

記事によれば、あとは、「ほかにも、検察官の提出した証拠に弁護人がたとえ同意しても、裁判官はそのまま採用せず、有罪・無罪の決定や量刑に必要かどうかを吟味してから採否を決める
▽実況見分調書などは調書そのものを証拠とするのではなく、その中で必要部分(例えば、数枚の写真や図)に限って採用する――などの方法が挙げられている。」
証拠採用については、主に分厚い書証をなるべく排除しようという趣旨に出ているようだ。
こちらのブログに興味深い記事がある。
実況見分調書については9月に出た最高裁判例が影響を及ぼしているらしい。
ただ、写真というのは、印象が強い。必要部分だけを選択したとしても犯罪そのものの証明になる危険はやはり高く、注意が必要であろう。


さて、ここからは余談。

最高裁の裁判員制度のCMの仕方はいただけない。
とりあえずタレントを使うしか思いつきませんでした、というのが見え見え。
もうすこし国民の皆様の御協力をお願いしているのだ、という姿勢を見せなくちゃあ。いくら義務制でもさ。

ネットをざっと見回したところ、裁判員制度については、賛成派、反対派、決まっちゃったんだから仕方ないだろ派(主に実務家。制度の賛否よりも運用の仕方に重点を置く)に別れているようだ。
俺の立場について簡単に言っておけば、裁判員制度が義務制であるのは違憲である。選択制にするべし。制度内容自体には賛成。つか、決まっちゃったんだから仕方ないだろ。
・・・んー、何か、全部の立場が混じってないか?日和ってんなー、俺。


追記
記事内にも引用したモトケンさんの、この朝日の記事に対するエントリー。
・・・えー、ワタシの記事よりもこっちの方がよいです。いやマジで。
by k_penguin | 2005-11-02 18:15 | ニュース・評論 | Trackback(1) | Comments(6)
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Tracked from ペンギンはブログを見ない at 2005-11-02 21:22
タイトル : 裁判員は何のためにいるのか
いやもう暑くってさ。考えるのとかめんどくって。 このブログの総コメント数の半分超のコメントがついてるエントリーについて、なんか一言言っておいた方が良いかなー、とか思ってるんだけど、文章になるほど考えがまとまらなくって。 で、とりあえず、久しぶりの裁判員ネタ。朝日新聞に裁判員の模擬裁判の記事が載ってたのを斜め読みしたから。 こういう模擬裁判の事例って、まあ、ありがちな事例で、大体成立犯罪も、量刑もあらかた決まっている。 裁判においては、似たような事例では、同じ犯罪を成立させて、ほぼ同じ量刑に...... more
Commented by モトケン at 2005-11-02 19:47 x
はじめまして
私のブログを引用していただきありがとうございました
新しい記事をトラックバックしたかったのですが、エキサイトブログに送りますと文字化けしますので、名前にリンクを貼っておきました。
これからも興味を持っていただける記事を書きたいと思っております。
Commented by k_penguin at 2005-11-02 21:45
コメントありがとうございます。
リンク先の記事は追記で紹介させていただきます。
Commented by 高野 善通 at 2005-11-02 22:05 x
お久しぶりです。

 私も裁判員制度にタレントを使うのは「頂けない」です。重罪被告人を裁くという制度の重大さを軽く見ているような感を禁じえないからです。
 私は制度に対して徹底的に批判しているのですが、「>決まっちゃったんだからから仕方ないだろ」という考え方は決して致しません。決まったからといっても国民の立場で徹底的に抵抗する手法を伝授し、制度の破たんに追い込むことを考えております。
(これは、昨年のプロ野球が10球団への縮小へ向かった際、ファンが動いて12球団維持にさせた行動と思想的には同様のもの)
Commented by k_penguin at 2005-11-02 22:24
お久しぶりです。
このブログでは初めまして、になるのでしょうかね。

裁判員制度のCMの仕方に芸がないのは、「どーせ義務制だからインセンティブとか別にいーや」という考えがあるのでは、と思ってしまうくらいです。
Commented by 高野 善通 at 2005-11-02 22:50 x
 色々なブログに書き込んでおりましたので、初めましてか久々なのか忘れてしまいました。ここでは初めまして、でしたか、申し訳ございません。

 実は、「裁判員法は違憲のデパート」というのは、私も同じ意見であります。しかも、この違憲性は「100%論理的違憲性(=解釈の仕方で合憲に取れない)」を証明できると考えているケースがあります(ただし、これを公開してしまうと国に対策を取られるかもしれないので公表しませんが)。
 裁判員になった国民が逆に国に「民事訴訟を起こして」反乱するというのは非常に重要な手法だと考えております。
Commented by k_penguin at 2005-11-03 00:11
「違憲のデパート」というのは、判例時報に載っていた特集記事のタイトルからいただいたものです。
裁判員制度はいずれ1度は違憲訴訟の対象になるでしょうね。
この制度により有罪とされた人が当事者適格を持ちますから。