小林賢太郎テレビ9 ~裏と表~

小林賢太郎テレビ9をやっと見終わった。

日曜に録画して、ほんとは月曜に仕事が終わった後、息抜きにちゃっちゃと見てしまおうと思ってたのだ。
で、軽い気持ちで見始めた。
まず、舞台袖のたまりで小林さんが作業しているところに大森南朋くんがやってきて、軽い感じで、コントでやりたいことあるのよ俺、とか言って、何かな、絶対面白くならないやつかな、だったら、小林さんはどういうリアクションとるのかな、とか思った次の瞬間に、南朋くんは矢継ぎ早にあれもこれもやりたいと早口でまくしたて出した。しかも言い回しが完全に「小林節」だったので、俺はそこで完全に混乱してしまった。なぜ、舞台裏なのに、言わされてる感100パーセントのしゃべりかたをするんだろう?なぜ舞台裏で巻きで喋ってるんだ?
演出家の顔色も見ずに新規の提案を3つ、するだけした南朋くんは、あっという間に去ってしまい、次の瞬間に壇蜜が画面の中につっこんできた。壇蜜と小林さんは楽しそうな雰囲気を作り、南朋くんの提案はものすごい早さで実行されたが映されなかった。小林さんは南朋くんを仲間外れにする感じが面白いらしかったが、それのどこが面白いのか、俺にはまるでわからなかった。

 ただただ混乱した俺は、耐えきれず、ここで観るのを一度やめてしまった。
導入部だけでこの始末では、全部見ることはできないかもしれないし、そのうえ、感想を書くことなんてとてもできない。俺は重いため息をついた。今回はパスしよう・・

 公式HPに載っていたタイトルを自分のワープロにコピペしたとき、初めてサブタイトルが「表と裏」ではなく「裏と表」であることに気がついた。
    裏が表なんだ。
 それなら、舞台「裏」の喋りがまるで舞台上で台詞を言っているようなのもわかる。裏が表だからだ。その代わり、本来撮影されるべき南朋くんの提案は映されない。表は裏になるからだ。
 ・・・むう。時間をかければ、理解できなくはない。これなら、書けるかもしれない。もう1度、視聴チャレンジだ。

結局、「ずがいこつ」の途中で1度、お題コントの途中で1度、あまりのつまらなさに挫折したので、4回に分けて見たことになるのだが、見終わったのは金曜日だった。
漠然と、小林賢太郎のフラクタルみたいな作品だ、と思った。
導入部だけとっても小林賢太郎だし、全体を見ても小林賢太郎だし、どの部分をちぎってみても小林賢太郎だ。
むしろ、今までで一番、小林賢太郎が赤裸々に出ている作品なのかもしれない。何と言っても、表も裏も出ているのだ。
でも、その小林賢太郎は俺には面白くなかった。『ロールシャッハ』や『うるう』などでもう観た。って感じ。自分のビョーキ自慢みたいなこと言われてもなって思う。

今回のテーマは、二面性を併せ持つこと。
小林さんの作品の場合は、作品そのもの以上に、その作り方にメッセージがこもっているが、今回の作り方のテーマは「合成」だ。別撮りした2つの世界の物が合成により1つのものになる。お題コントも、デジタル合成こそしていないが、水槽や光の投影を使った合成がされている。
だから、「表」と「裏」が反対概念であることにこだわる必要は無い。男と女は別に表と裏ではないが、そこはポイントではない。小林さんはこの2つを併せ持っていると言ったことがポイントだ。
まあ、俺にとってはどうでも良いことだけど・・自分の女性版に壇蜜使うとは、なかなか自信がおありのようですな。
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by k_penguin | 2017-12-18 00:46 | エンタ系 | Trackback | Comments(6)
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Commented at 2017-12-30 10:45 x
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Commented by k_penguin at 2017-12-31 00:54
情報ありがとうございます。
魔法使いアキットさんの動画、いくつか見ました。ファンカストのが面白かったです。腕の立つ方なんだなという感じでした。喋りはあまり上手くないけど。
小林さんと作品傾向が似ているとは思います。マジックの技術より、パントマイムの比重が高く、技術より作品の世界を重視していることなどです。
小林さんとも仲が良いなら、お互いのアイデアやモチーフ、マジックの技術を使うことも了解済みだろうから、問題ないんじゃないかと思います。後は、それを使って、どう独自性を打ち立てるかという問題だと思います。
なお、似たような作品だと、知名度がある方が得、というよりか、イケメンの方が得なんじゃないでしょうか。あと、作品作りにお金かけられる方も得ですね。それはいかんともし難い事実だと思います。

小林さんがトゥインクルから独立したことやら片桐さんやら何やらについて、小林さんは一体何をどう考えおるのか。
ということはワタシも気にはしているのですが、作品からそれらを読むことはとても難しいです。
小林さんが片桐さんのことだけ考えているうちは、テーマが自ずと絞られているので、推測しやすいのですが、こう、登場人物が増えてくると、複雑すぎて、どの作品要素とどの事実を結びつけるのかわからなくなります。
そういう深読み抜きにしても、なんかもやもやしたこと言ってるような何も言ってないような、という感じなので、
どっちにしても、自分とは関係なさそう
と、思っちゃって、つまんないなってなっちゃいます。

あ、カジャラ3は東京公演を一応押さえました。
早めに横浜で見ておこうか悩みましたが、結局近場でいいやってなりました。
Commented at 2017-12-31 16:17 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by ありさ at 2018-02-03 16:36 x
おひさしぶりです。2回目のコメント失礼します。
小林さんのビョーキ自慢、というところが気になって、そして頷きながらコメントしています。

具体的に過去の作品や数少ないメイキング、あとはメッセージや雑誌の記事などからどんなところが「ビョーキ」だと思いますか?

彼は精神的に不安定なところがありますよね。
その原因は本人は絶対に言いたくないだろうけれど、
例えば私はいつだかの小林賢太郎テレビのお題コントで良いアイデアにたどり着いた時、ガッツポーズをしながら小声で

やっぱり正しい……これだよ。僕がやっていることは正しい……!

と感動に打ち震えていたんですね。

みたいなことを言っているすがるような、誰かを見返すような必死さを見て、なんだか精神的に危うい感じがするなーと思っていました。

教育関係の仕事をしているのですが、ラーメンズが好きな同僚もコバケンけっこうやばい、なんか自閉的な感じがする、、と言っていたので、


なんだかまとまらなくてごめんなさい。
どの辺りがどんな風に「ビョーキ」に見えるか、ぜひお聞きしたいです。

Commented by ありさ at 2018-02-03 16:39 x
みたいなことを言っている は打ち間違いです。飛ばしてお読みください!!ごめんなさい(^^)
Commented by k_penguin at 2018-02-04 15:33
ありささん、コメントありがとうございます。

記事中の「ビョーキ自慢」は、具体的にはお題コントの最後の部分の、自分の存在自体が失敗なのだ、というテーマを指しています。
『うるう』でもそうなんですが、
他人とは異質な存在である自分がいること自体が諸悪の根源
みたいなことを小林さんは繰り返し作品であつかっています。
でも、他人と小林さんがどう違って、それがどう作用するからどういう不都合が起きる、という具体的な関係性については語られることはありません。
思わせぶりなことを繰り返すだけの「一般人とは違う自分」という設定に酔ってる中二病のように見えます。
最近の月食を観たことについての散文的な公式メッセージもそうです。
ワタシはそういうのにもううんざりなのです。

その一方で、小林さんが、コミュニケーションに関して、何らかの障害因子を持っているらしいとも考えています。発達障害に関する本もいくらか読みましたが、小林さんを学術的に分類しても仕方が無いと思ったので、あまり詰めてはいません。
そういう意味での「ビョーキ」については、昔からいろいろ考えてきて、当ブログにも折に触れて書いてきています。
主だったところは、
行間を読む能力が低い(言葉通りに物事をとらえる傾向がある。その結果、物事をきっちりこなすことを好み、曖昧なことは苦手。物事の深い掘り下げも苦手だが、感覚的に正解を感じ取る能力が高いので、補っている)
自他を区別する能力が低い(その結果、自分と対等な他人というものを概念しにくく、対等な人間関係が成立しにくい。自分と似ているかそうでないかを重視し、支配-被支配という関係で人をとらえがち)
以上の結果、当然ながら自己肯定力が低い
それに加えて、以上のことを全部隠そうとしているので、不意打ちは嫌い。不意打ちを与えるのは好き。
 こんな感じです。

なかなか難儀な方のようですが、存在自体が諸悪の根源というほどではないと私は思います。
少なくとも、全部を隠そうとするのはやめて、多少はぶっちゃけていけば、もっと楽になるだろうし、第1、その方が作品が面白くなるだろうにと思います。