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裁判員初の全面無罪判決、確定へ

朝日新聞
判決全文pdf

高裁判決の段階で書いた記事を読み直してみたら、最高裁は高裁判断維持であろうという予想をしていた(記事後半のチョコ缶のやつ)。
裁判員裁判の素人判断は全部高裁でひっくり返してやれ、と連中考えてるんじゃないかと思っていたのだが、
蓋を開けたら大ハズレ。破棄自判で無罪。

裁判員裁判だから第1審の事実認定を重視する、
とは言っていないが、控訴審の事後審性から
控訴審が第1審判決に事実誤認があるというためには,第1審判決の事実認定が論理則,経験則等に照らして不合理であることを具体的に示すことが必要であるというべきである。

と、積極的な間違いがなければ第1審の事実認定を通すよう求めている。
つまりこれからは第1審が裁判員裁判じゃなくても第1審の事実認定が尊重されるはずである。
リクツから言えばね。

補足意見において裁判員裁判の上訴審の裁判官に対し、
許容範囲の幅がないピンポイントの事実認定を改めるよう述べられているが、
それを故意の有無を争う(=有罪か無罪かが争われる)このケースで言われるとなー…。
それはちょっと難しすぎるんとちゃうんかって思うけどなあ。
by k_penguin | 2012-02-13 22:51 | 裁判(判決評) | Trackback | Comments(0)

法律事務所勤務。現代アート、NHK教育幼児番組、お笑いが好きな50代。


by k_penguin