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死刑場公開とその思惑

7月から千葉法相がやると言っていて、俺的にはwktkしてた死刑の刑場公開が東京拘置所の刑場でなされた。
今現在の東京にこういうところがあるんだと思うだけで厳粛な気持ちになり、背筋が冷たくなる。
・・・暑い盛りに公開したのは、そういう理由か?

この刑場の公開は、千葉のおばちゃんの唯一評価できる実績なんじゃないかと俺は思う。
千葉のおばちゃんが死刑廃止論者であるためか、刑場の公開を死刑廃止論に利益なアクションととらえている意見もあるようだが、刑場の内部の映像そのものは単純なる事実であるから政治的思惑はない。
死刑存置論でも死刑に関する情報公開を進める必要性を説く者もいる。だいたい昔は死刑自体が公開されていて、一般に娯楽として受け入れられていたもんだ。
世論の大勢がが死刑存置なのにわざわざこういうことで世論を喚起するということは、死刑廃止の方向に世論を導こうとしているからだろうという意見は浅はかと言わざるを得ない。
どのくらい浅はかかというと、
政府やマスコミが情報操作しているから死刑賛成が多数派なのであって、真の情報りゅーつーがなされれば、みんな死刑廃止になるに違いない。
 というのと同じくらい浅はかだと思う。

俺の見たとこ、千葉のおばちゃんは死刑廃止にはあまり熱心ではないようだった。
「ミンスだから」一応死刑廃止論でやっているが、夫婦別姓の方に興味があるようだったし、そっちの方が票にも繋がりそうなもんだが、党内騒動で右往左往して特に目立つことも出来ないうちに選挙で落ちてしまって、
代わりが誰もいないからそのまま法相やらせてもらってるみたいな心細い立場になり、そんでどーゆー大人の事情か知らんが、死刑執行する羽目になったらしい。
そういうことになった以上、おばちゃんはせめて立ち会おうと思ったのだろうし、
で、立ち会って思うところがあったのだろう。
目の前で人が殺されるのであるから、理屈抜きで心が揺さぶられたであろうことは想像に難くない。

死刑制度に犯罪の一般予防効果があるかについては、その性質上客観的に証明が出来ないものなので、国民の支持がそのほとんど唯一の正当化事由となる。
世論を喚起し、常に死刑制度の意義を問い続けることは重要なことであり、それはたとえ常に死刑制度支持の結論となっても変わらないことである。
しかし、騒ぎを起こしておいて、結局元のサヤに収まりました。ということになると、どうしても世論を喚起した奴が悪いみたいな感じになってしまう。
なかなか損な役回りだと思うがあえてそれをやった点で、千葉のおばちゃんを評価したい。


ところで、wktkしてた俺が、がっかりした点がある。
執行に使うロープ(絞縄)が公開されなかったことだ。

判例時報の森下忠の連載によれば、『死刑執行人の苦悩』(創出版)という本では、ロープの扱いはぞんさいで、「保安課の長椅子の下に放り込んであるだけ。」で「先端は輪になっていて、その部分は黒皮で覆われているのだが、、多くの死刑囚の脂汗がしみこんでぬらぬらとした光りを放っている。」そうだ。
一方森下先生が30年ほど前に参観した刑事施設では、「刑場の壁側の中央上部に特設された棚には、特別大切にされている箱がある。そこに絞縄(処刑に用いる縄)が保管されている。刑場では、処刑のたびごとに真白しい紙を絞縄にまいているそうだ。」
森下せんせーは『死刑執行人の苦悩』に大変おかんむりで、そのお怒り具合は読者としては面白かったのだが、

さてさて、どっちが今の実態に近いのやら。
謎はふかまる・・・
by k_penguin | 2010-08-28 20:17 | ニュース・評論 | Trackback | Comments(0)
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