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陸山会資金疑惑の「官僚vs政権」

俺は大量に録画された正月番組を少しずつ何日もかけて見ていた。
(疲れてしまうので、一度に5時間とか6時間とかテレビを観ていられないのだ。)
ガキの使いを見て、イロモネアを見て、ドリームマッチを見て・・・。

・・・はっと気がついたら、
検察と政権が真っ向からけんかを始めようとしているらしく、ネットもマスコミも大騒ぎだ。

しかし、正直俺にはよくわからない。
佐藤優が今回の事件は、官僚vs政権だと言っているそうだから、そうなのかもしれないが、検察という行政の中でも「準司法」と呼ばれている特殊な部門が官僚代表のような言い方をされていることに違和感を覚える。
そりゃ、検察は官僚だし、組織だから内部で派閥だの足の引っ張り合いだのはあるだろうけど、いわゆる官僚主体の行政の維持だの天下りだのとかとはあまり関係はない。ぽっぽ政権が目の敵にしている「官僚」とはちょっと違う気がする。
まあ、小沢は検察が目の敵だろうけど。

検察としては、小沢が賄賂もらってるみたいだから捜査したい。というだけで、それは官僚組織として言っているのではなくて、検察として仕事をしているだけだ。
むしろ検察は政治のことを考えなさすぎると思う。
西松献金のときも、民主を捜査したのなら、興味が無くても自民も捜査すべきだったのに、それをやらなかった。
小沢の秘書だけを逮捕して、小沢本人を捜査しなかったのだから、小沢には嫌疑がないとみんな思ってくれるだろう、というすごく無配慮なことをやった。
そーゆー無神経さに、ぽっぽや小沢が刺激されて、今回真っ向からけんかする姿勢になってしまったのだと思う。
まあ、そーゆー無神経さって官僚っぽいと言えば官僚っぽいから、そーゆー意味では官僚vs政権だけど。

検察が捜査しているのは表向きはあくまでも政治資金規正法違反だ。
でもそれはまあ、土の上に出ている芋の蔓みたいなもので、本当は、土の中を掘っていって、ゼネコンの裏金とか、そーゆー大きな芋を掘り出したいわけだ。
で、芋がどのあたりに埋もれているかも見当はついている(と、検察は言っている)わけだが、芋づるが切れないようにたぐっていってそいつを掘り当てることができるかどうかは、これからの仕事次第、と言うわけだ。
芋を掘り出せるかどうかが問題の焦点であって、決して芋が存在するかどうかではない。
検察が芋を掘り当てられないことに関しては小沢は多分自信があるだろう(決して芋が存在しないとは言っていない)。その辺は抜かりなくやってきているはずだ。
ぽっぽの母ちゃんのおこずかいとは訳が違うのだ。
ただ、検察も政治資金規正法の解釈を多少いじるという新兵器を開発している。
新兵器をもってすれば芋は掘り当てられる。
検察はそう考えているのだ。

どちらの見込みがあたっているのかは俺は知らない。
政治的な興味はないから、どちらの見込みがあたっているかは裁判が始まればわかるだろう程度に考えている。
政治的には裁判まで待っていられないらしいけど、じゃあどうするかといえば、他の手がないのだからどうにも仕方がない。
さて、これからどうなることやら。

とりあえず俺は録画しておいたレッドシアターの特番を見るけどね。


おまけ
石川さんの弁護人の1人に光市母子やオウムで有名になった安田さんの名前が。
さっそく取調の可視化を請求している。
取調の可視化の請求はまあいいけどね。検察官の取調が可視化されるのはもう決まっていたと思ったし、全面可視化くらい言わないとね。
(不利な供述も記録されちゃうわけだけど、それくらい想定しているだろうし)

うーん、しかし安田さんの名前が出ると、なんだか誰も弁護の引き受け手がいないみたいな印象がしてしまうなあ。
by k_penguin | 2010-01-17 21:42 | ニュース・評論 | Trackback | Comments(0)

法律事務所勤務。現代アート、NHK教育幼児番組、お笑いが好きな50代。


by k_penguin