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小林さんパフォーマーを引退(ときどき追記あり)   

2020年 12月 01日

舞台活動を引退したというような記事が本日12月1日に発表されました。
と、いうわけで、とりあえずエントリ作りました。
後で追記します。
追記 12月2日,4日 ,10日



追記 12月2日
ざっとネットを見たら、ラーメンズについての思い出話している人が多かったみたいだけど、ワタシ的には、既にラーメンズの新作の可能性はないと5年前から思っていたので、小林さんの引退コメントを私はラーメンズの終了ととらえてはいない。
私がどうとらえたかというと、小林さんは、表現する動機がもうないんだなって思った。
もちろん、 脚本家とか演出家として活動は続くわけで、確かに彼はきっちりよくまとまった脚本を書くけれども、私はきっちりまとまっている小林さんには興味がない。私が興味を持っていたのは、自分をコントロール出来ない、とっちらかってる小林さんだった。
小林さんは、とっちらかった情念を舞台上で身体を動かし、発声することで発散し、まとめ上げ、私はそれを客席から見物して、情念の気配を読み取って、その行方に思いをはせる。情念こそが追う価値のあるテーマだった。

その情念ウォッチャーの私に言わせれば、4,5年前から今年での引退を決めていたというのは本当ではない。確かにその頃からテーマは大きく転換した。ラーメンズをあきらめて新しいものを模索しだしたからだ。いわばひとつ大人になったわけで、それとともに、なんか物わかりのよさげなことを言うようになって、情念ウォッチャーとしてはあまり面白くなかった。情念ウォッチャー的に言わせてもらえば、時間が経って、心の傷が癒えてきたのは否めない、といったところか。
そして、今までの情念に替わるような新しい創作の動機(私にとっては見物の動機)なぞ、果たしてあるのだろうか、という疑問は私にもずっとつきまとっていた。だから、今回のコメントで、ああ、やっぱり無かったんだな、と思った。
…まあ、もう立派な中年だしね。熱い気持ちってそう持てないし、そういう出来事も期待出来ないよね。

それでも、今回の引退は唐突だった。せめて、舞台を控えていたカジャラの新作くらいはあげると思っていた。
確かに,表現を巡る社会的環境はここのところ厳しくなっている。みんなが、一秒でも早く理解出来る言葉を欲し、それを一秒でも早く喋りたがり、そして、喋り終わると一秒で全部忘れてしまい、次のキャッチーな言葉を求める。私も疲れてしまったので、ほとんどブログの記事を書かなかった。というか、書けなかった。
それに加えてコロナだ。今年の2月29日のうるう千秋楽は、何事もないかのように上演されたが、ただでさえ、赤の他人にケチをつけられることをいやがる小林さんがこの状況で舞台をやるのは相当の精神的負担がかかるだろう。
まあ、情況的に仕方が無いといったところか。

私の情念ウォッチャーの活動は一応終了する。またなんか別の情念を抱えることになったら、見せてもらえたら嬉しい。
これは、個人的な経験からいうけど、中年になったからもう熱い気持ちを持つことはない、とは限らない。情念を見くびってはいけない。唐突にそれはやってくる。


追記 12月4日

Twitterにて,ハナウサギの漫画とともに,HP縮小のコメントがされる。
引退を表明した1日に縮小しないで,わざわざ前置きとともに縮小を宣言するということは,自分で「徐々にフェードアウトする」という退場の方法を採っていることを意味し,それはつまり,引退も表現の一つであることを意味する。
また,漫画内での「やめた」という表現は,今回の引退がテレビに出るのをやめたときと類似する動機に基づくことを思わせる。

12月10日

自分にとって必要がなくなったものを必要なくなった順番につべにあげていくのがバニー流だと解釈しているので、
この3作が「ラーメンズ後」を視野に入れて作られた物である、というようにみた。
なお、前二作については、うちのブログでの評価は非常に低い。

作品に関するコメント
https://twitter.com/kkw_official/status/1336989837971181569/photo/1



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# by k_penguin | 2020-12-01 22:50 | エンタ系 | Trackback | Comments(9)

カジャラジオ (及びフリートーク)   

2020年 05月 31日

「コント集団カジャラのカジャラジオ」のためにとりあえずエントリを作りました。
今、初回配信を聞きおわりましたが、特に感想は無いです。
配信ごとにこのエントリに追記していく形になるかなって思ってます。今んとこ。

えーと、私自身についていえば、仕事がテレワークに向いていない業種で、基本紙でのやりとりをする業種なので、コロナでやることがほぼ無くなって、仕事場にときどき短時間行くくらいです。
テレビなどはアニメ以外あまり見なくなりました。再放送のバラエティは見ないし、テレビ電話を使った番組は、画質が気になってみる気が起きないので、見てないです。
コロナと並行して個人的な出来事があったので、この年になって、愛ってなんだろうとか考えています。
マンガでは『スナックバス江』を一気読みしました。あと、『オトメの帝国』を勧められたので、無料配信のときに全部読みました。
図書館が休みなのがきついなって思います。


6月4日 カジャラジオのコント 1
新しいコントが配信されたら、公式HPにお知らせが載るだろうと思ってたら、いつの間にか発表されてた。
Twitterをチェックしていないと落としてしまうシステムらしい
約19分、500円
ラジオだから、作業しながらこなせるなって思って、アベノマスクを解体してガーゼ布とゴム紐にしたものに、ハンカチを加えた手作りマスクを作りながら聞くことにする。
そしたら、時々映像も使ってたので、手元に集中できなかった。
「もう寝ました?」の、肉じゃがからのくだりがちょっと面白かった。
どの声が誰の声とかあまり気にしないので、「モノマネの天才」は軽くめんどくさかった。
19分じゃあまり作業が進まない。
ツアーが終わるまでにマスク1つ作れるだろうか・・

6月6日 小林賢太郎がしゃべります 2
わかってきたぞ
うちのアクセス数がいつもより多いと、配信があったと思えばいいんだ。

今回は無料配信で、小林賢太郎がただ喋っていた。
無料だから文句は控えるけど、
自分もカジャラジオの1を聞いたのだから、少しは興味持てる話があるかと思ったら、
まったく蚊帳の外で、
コントの解説は解説されなくてもわかるようなことしか言わなかったし
カジャラジオに対する反応とか、自分はどこに書いてあるのか知らないし、「小林賢太郎って喋るんだ」という反応が多いってことは、つまりどういうことなのか、この人は考えないのかなって思ったくらい。

6月8日 カジャラジオのコント 2
あ、今回やべーわ。嫌いだわ。
「宇宙はNASA」はもうここまでやれば、やりたかったんだろうから好きにすればいいやっていう達観の域に入れるからまあ良いけど、
後の2つは登場人物達の関係性がずっとわかんないままでもにょる。
「なんか食べてます?」は、最初、なんで最後餃子パーティーに呼ぶのかわからなかった。こいつのこと嫌いだから内緒でパーティーやってたんじゃないの?
2回目聞いて、多分これは、内緒で開催した餃子パーティーじゃなくて、なんか成り行きで始まっちゃったもので、だから呼んでも呼ばなくてもどっちでも良い感じで会話していて、成り行きで呼ぶことになったんだろうなって思った。でも、そういうなれ合いっぽい人間関係って、聞いていて良い感じはしない。
「ケンイチ道場」で形成される人間関係も好きじゃない。結局仲良くなりましたみたいな感じだけど、「こいつ、相手にするまでもないな」って判断されただけだと思う。

6月11日 小林賢太郎がしゃべります 3
6月10日配信。高松を含めた瀬戸内にはまた行きたいと思っていたが、なんかこの人が話してる高松と自分の知っている高松は違う国にあるんじゃないかと思うくらいピンとこなかった。ある意味ラーメンズのネタっぽい事実との乖離性がある。
鳥の塊焼いたやつって、骨付き鳥のことね。あれは胃にきつかった。
マスクを縫い終わった。

6月13日 小林賢太郎がしゃべります 4
6月13日配信。マスクを作り終わったので、手持ちぶさただった。
リングフィットやりながら聞こうかと思ったけど、そしたら絶対聞かなくなるだろうからそれはやめた。

6月18日 カジャラジオのコント 3
6月18日配信。まあまあ
なんか食べてます?リベンジは、似たシチュエーションを実際に経験したことがある。いとこからの電話で、やたらこっちがなんか食べているのではないか、またかけ直すよ、って言ってくるんだけど、実際こっちは本当に何も食べていなかった。あれは意味わかんなかった。
全体を通して、小林さんは責任を負いたくないらしかった。

6月23日 小林賢太郎がしゃべります 5
6月23日配信。「なんか食べてます?リベンジ」が、実際は「なんか食べてます?」より前に作られていたというのは興味深かった。この2つがセットであろうことは気がついていたが、上下関係をより明確に感じさせるリベンジの方が先ということは、餃子パーティーの方がむしろリベンジなのかもしれない。で、何に対するリベンジなんだろう

6月28日 小林賢太郎がしゃべります 6
6月27日配信。アクリル板のバリ取りをしながら聞く。モチベーション維持についての質問に対する答えが、『砂場の少年について』と似ている点は興味深かった。いわゆる「やる気」を指すモチベーションと、創作の動機を同じものとして語っている。モチベーションの外的要因(端的に言ってお金)をまったく考慮していないのも面白いし、創作の動機を語るものとしても、認めてもらいたいから、ほめてもらいたいから、にとどまり、なぜ認めてもらいたいのかについては言及されないという点で『砂場の少年について』と類似している。なお、この話について私は、誰かに認められているときだけ梨郎は存在すると感じているのではないかという推測をしている。

7月1日 カジャラジオのコント 4
6月30日配信。配信当日に38度越えの熱を出したため、次の日にずれ込む。発熱以外の症状はないため、コロナかどうかわからない。今は平熱に戻ってる。
で、まったくヘルシーでない状態で聞いたのだが、今回はわりと面白かった。コジオと父ちゃんはほのぼのしてた。

7月4日 小林賢太郎がしゃべります 7
同日配信。パテ盛りをしながら聞く。特になし。この人って本当にご当地マクラが下手だなって思う。

7月8日 小林賢太郎がしゃべります 8
同日配信。革を縫いながら聞く。今回で質問コーナーが最終回とのことで、お得意のリーダー論が出る。
それにつけても、なんで小林さんにリーダー論を聞くんだろう?私にはまったくわからないよ。企画立ち上げて一応成功しているから、人を引っ張る力があると思われているんだろうか。彼が喋ってること聞けばわかるように、人を引っ張る気なんてまったく持ってないのに。

7月11日 カジャラジオのコント 5
同日配信。「東京地検特捜部」というタイトルに,いやな予感しかしない。
3つのコントのどれもが、何がしたいのかよくわからなくて、そのため面白いところもツッコミどころもイマイチわかんない。
「寝なさい」は賢太郎君が「お近づきの印に」としてプロ野球チップスを出すとこがノイズになった。お泊まりの夜の高揚感がそがれる要素だから。自分の立ち位置を一歩引いたところに置くのが小林さんの特徴であるが、おかげで少年達の騒ぎがそんなに楽しそうには感じない。
「東京地検特捜部」については、もうあきれ果てたから最低限のことしか言わない。「任意徴収」は直せ。それだけ。
「在宅超人スウェットマン」は、カジャラの#4に出てきたスウェットマンの再来であるが、前回出てきたときはただのかっこつけた引きこもりと受け止めることができたものが、コロナによって時代の雰囲気が変わり、マジで人と会わない生き方も、本人がホントにそれで良いのなら良いんじゃないか、と、受け取り方が変わってしまった。人と会わないことが、現実的に「自分を守る」手段の1つと考えられるようになったからだ。
その観点から言えば、基本的に普通のことを言ってるだけだと思う。ちょっと自分の心を守ることと自分の健康を守ることが混同されてるけど。
ただ、「人生に必要なもの」に親が含まれているのはいただけない。親がなくてもやっていけるようにネットトレーディングでやっていけるようにした方が良いと思う。そう考えると、既に世の中にはスウェットマンの進化形がその辺にいるよね(主にネットで見つかる)

7月15日 カジャラジオのコント 6
同日配信。わりと面白かった。レンタルビデオ店が途中から飽きてきたけど、フィギュアに塗装しながら聞いてたから大丈夫。字幕はほとんど見てない。

7月24日 小林賢太郎がしゃべります9と、カジャラジオのコント7
7月17日と7月21日配信。
聞いたのは配信日当日だったが、なんとなく書く気になれなかった。何も言う気になれなかったのだ。
しゃべります9のほうは、スウェットマン再来をよいしょするファンのコメントに対して「あれは共感しちゃダメなやつ」と言っていたのがダサいなって思ったけど、それが、ただのファンのよいしょに対してマジメに答えているせいなのか、コントが自分の意図しない形で受け取られたときの反応としてダサい答えのせいなのか、それとも、在宅で生きることがまじめに取りざたされる昨今の流れを踏まえていない点がダサいのか、自分でもよく分からなくて、そこを詰めて考えるのもめんどくさくなってつい、ほっておいていた。
コント7は、ただつまらなかったとしか言いようがなく、これまた何も言う気になれなかった。あまりにも感情が動かないので、自分にうつが入り出したのかな、あまり人と会ってないしな。飲み会もずいぶんしていないし。とか思った。
でも、7月に入ってから良くないニュースばかりで、全体的に憂鬱な雰囲気ではあるし、そんな中で人を笑わせるには、結構気合い入ったエネルギッシュ馬鹿とか、もしくは日常の良かったと思えることを丁寧に拾っていくとか、かなり意図的に受け手の気持ちに添わせ、かつ、人間性を感じさせるものでなければならないかなと思う。そういうのって、空白が多くて丁寧な描写をしない小林さんの苦手分野だから、向いてないのかなと思った。

7月25日 カジャラジオのコント 8
7月24日配信。わりと面白かった。「ホワホワ・マフソン」は途中から急にホラーになったので嫌な感じになるかなと思ったけど、とにかく全部食べちゃって話のオチまで食べちゃう投げやりさが憂鬱な気分にマッチしたせいか、それほど嫌でもなかった。
「進化の旅」はなだぎ武に頼りすぎだと思ったけど、なだぎ武は帰りたくなるくらいにがんばっていたからまあ良しとしよう。

7月31日 カジャラジオのコント 9
7月30日配信。コント最終回ということで、さすがに一応それなりに結論めいたものが示されていた。
「コジオと父ちゃん キャッチボール篇」は、コジオの家庭が離婚後の父子家庭であるらしいこと、母親の存在が明かされる。息子が父親によって、息子の将来のためにより良いとされる環境であるところの母親のもとに送り出され、そして、息子が成長して自分の意思で父親と遊ぶために帰ってくる、というのは、KKTV5(マルポ便)、うるうにみられるパターンである。
「無関心の旅人」は、本来であれば、おそらく舞台の最後のコントとなるべきものであろう。31日配信の「小林賢太郎がしゃべります カーテンコール」によれば、本来の台本からちょっと話を変えているそうで、「ちょっと」というとこがどのくらいのものなのかがこちらには量りかねるところだが、旅人が小林さんを指すこと、現在が新しいテーマに向かう前であることが示唆される。
ただし、ワタシの感想としては、新しいテーマなんて見つかるわけないだろ、しかないけど。
ヘルシータケシのキャラは好きではないので、あまり聞いてもいなかったけど、なだぎ武は割と小林さんの深層に関わる役どころを任せることが多く、何らかの側面が割り振られているものと考えられる。

コント10以降は、9月に一段落してからまとめて記事を書こうと思います。
「無関心の旅人」として行われたコント9までの感じからして、全部がバラバラのコントではなく、最後に一応総括する何かがあるかもしれないと思ったからです。
とりあえずのメモ書きとして、パン買ってくる後輩とかタコ忘れたやつとかがする完全に無駄な話を
なんでこいつらずっと聞いているのかなって思います。

8月31日
すみません、コント13以降はどうしても500円出す気になれません。
12までで、累計6000円出しているわけですよね。元々公演の代わりなので、公演1回分くらいなら我慢しようと思っていましたが、本来の公演が終わった以降は「なんで金を払わなくちゃいけないんだ」という気持ちがすごく強くなりました。
やってる方は楽しいんだろうけど、聞かされる方は苦痛です。

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# by k_penguin | 2020-05-31 00:35 | エンタ系2(ライブレビュー) | Trackback | Comments(28)

小林賢太郎の「本」展(東京)   

2019年 11月 05日

『こばなしけんたろう』の発売をきっかけに行われた、小林さんの漫画や小説の原稿や制作資料、また書斎の再現などを展示した展覧会、の、東京版。
そもそも俺は『こばなしけんたろう』を評価していないので、その原稿とかにはまるで興味は無かったが、作品の作り方に関する展示は見てみたかったので出かけることにした。

天王洲アイル駅から会場までの道順をあらかじめツイッターで確認していたにもかかわらず、寺田倉庫脇で左折できずにしばらく迷った。ツイッターには画像と共にその場所に案内図があると書いてあったので、画像の場所に来ればそこから見えるところに展覧会のポスターが貼ってあると思っていたのだが、実際はそうではなくて、画像と同じ、会場のT-ART HALLの看板があるだけで、しかも、控えめすぎるデザインのおかげで、脇で左折するのか中央まで直進してから左折するのかが画像からも実際のその場所でもわからなかったためだ。
 しばらくそこにぽけーと立っていたら、ポプ子が喜んで殴りかかりそうなお嬢さんが歩いていたので、その後をついていって、無事に会場に着くことができた。
 小林賢太郎の「本」展(東京)_c0030037_01000962.jpg
小さめな会場はそこそこに混んでいた。名古屋会場では入場制限もあったようだが、こちらはそこまでではないようだった。名古屋は入場無料でこちらは入場料1000円だからであろうか。物販は混んでいたし、いつものことだが、こだわりがありそうなグッズが多かった。

会場は最初が『こばなしけんたろう』関係の展示で、次が「うるう」関係で、最後が鼻兎含めたその他の仕事と、アトリエ展示だった。

ほぼ虚無の状態で最後の部屋に入った。
最後の部屋は、小林さんの作品(多分劇作品)の作り方とアイデアメモがいっぱい置いてあるテーブルから始まっていて、それによれば、まず作品の「仕組み」を考え、次に、それを最も生かした「落ち」を考え、それから「盛っていく」のだそうだ。作品のテーマではなく、仕組みという見せる技術の方を中心とした説明の仕方が小林さんらしかった。
壁には連載中のハナウサシリシリのラフと完成原稿が並べて展示されていて、その原稿の1つが、以前コメント欄で紹介してもらった少年の夢の作品だったのはめっけものだった。
もう1つの、お餅と杵臼達のコントみたいな作品は、ラフと完成原稿で落ちが変更された点が俺としては面白かった。ラフ段階では、お餅が一方的に杵臼達に命令するが、完成原稿では、最終段階で杵臼達が一言で関係性を一瞬逆転させ、しかもそれによりほっこりした雰囲気にしている。非常に小林賢太郎らしい構成であるにもかかわらず、それが最初から決まっていたわけではないという点が面白かった。漫画に関しては、仕組みを最初に作るわけではなく、流れで一気に作るらしい。
アトリエ展示は、意図的に蛸が多くなっていた。蛸の画(KKTVⅩでアトリエに飾られていたもの)、蛸のブックエンド、図鑑は蛸のページが開かれていた。蛸の画の横にある、生命の木のような、渦巻き状の枝分かれした大樹の画が、おそらく時期的に蛸の前に描かれた画であろうから、「ポツネン氏の奇妙で平凡な日々」の最後に出てくる大樹が有機的に変容していったのかなと思った。

うるうの50音アナグラムの説明パネル記載に間違いがあること(「つちをほる」が「あなをほる」になっている)をアンケートに書こうかと思っていたが、アンケートがなかったので書かなかった…いや、アンケートあっても書かなかったな。きっと。
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# by k_penguin | 2019-11-05 01:04 | エンタ系 | Trackback | Comments(33)

『短編集 こばなしけんたろう』   

2019年 04月 11日

タイトル通り、短編、もしくはショートショートが23編入っている。
どの話も肩肘張らずにさくっと読めて、お茶を飲みせんべいをかじりながら、1時間かからずに読了!
 ・・・というのを期待して読み始めたのだが、残念ながらそうはいかなかった。ものすごく読みにくくて、最初の話「僕と僕との往復書簡」の2ページ目で早くもがっくりして1度本を閉じてしまった。
20年前の自分に宛てた手紙を「ちゃんと届くだろうか。」って、20年後の自分なら届くか届かないか知ってるやん。知ってるくせにからかうようなこの書きぶりって、独り言だよね、しかも、20年後の自分が主体の独り言だよね、これ。…ってことは、この話は、手紙のタイムスリップものの体はしてるけど、「20年前の自分に励ましのお手紙」的な独り言だよね。その割に20年前の自分がどんな人だったかの情報が無いからどんな励ましが必要なのかも分からないけど、まあ、そこはスルーして読み進めて。
・・・えーと、100万円手に入れる方法として「1円の儲けが出る仕事を100万回やる」って、それは仕事が100万回中1回のトラブルもなく成功すること前提だよね。そんな非現実的なたとえじゃなく、せめて「1円のもうけが出るものを100万個売る」にして欲しい。けど、まあ独り言なんだから仕方ないな、スルーして読み進めよう。ページをめくって・・
 郵便局員のくだりとか、未来の自分である証明とかいうくだり全部無駄なだけじゃん。どうせタイムスリップのからくりは説明されないんだろ、独り言なんだから。SF設定の一人遊びの茶番だわ。

 ・・・と、まあ、ずっとこんな感じ。ストーリーに引きつける展開もなく、文章のリズムで読み進めるわけでもない。おまけに読後感もすっきりしない。それとは別に、アイデアノートをそのまま載せたんじゃないかと思われるような、思いつきの書きっぱなし読者放り出しっぱなしの話が混じっていて、読む側のことが考えられていない。
 「落花 8分19秒」は良かったが(ただし、第1ブロックは不要だと思う。視覚イメージがキモの話なので、ヒマワリ畑から始めるべき)、そこにたどり着くまでに疲れ果ててしまった。

 読了まで3日ほどかかったが、総じて、21_21 design sight での展覧会でなら許されるやつ。って思った。
 アイデアノートがそのまま展示されてたりして、デザイナーがアイデアを得るためや、有名なデザイナーの思考の方法を探るためには有益だけど、一般のお客さんが見て楽しむものではない。21_21 design sight での展覧会にありがちなやつ。
 小林賢太郎さんの思考過程や、アイデアの膨らませ方とかを知りたい人は面白いと思うかもしれない。舞台やKKTVのシナリオほぼそのままっていうのもあるし、第二成人式は、20歳の自分と今の自分を比較したところから着想したらしいと自分も、分かったし。百字文学は、その昔山田マチさんが考案した頃にいくつか作ってたとか聞いたから、その頃のものかもしれないから歴史的価値あるかもしれないし。



だとすれば、
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# by k_penguin | 2019-04-11 01:59 | エンタ系 | Trackback | Comments(11)

カジャラ#4その2 あだ名のある怪獣   

2019年 03月 04日

今回のカジャラの最後の作品について。
まずあらすじ、なんだが、実はあやふやな部分があって、不正確だ。間違ってるとこがあるかもしれない。



以下ネタバレ
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# by k_penguin | 2019-03-04 01:50 | エンタ系 | Trackback | Comments(8)