ペンギンはブログを見ない

法律事務所勤務。現代アート、NHK教育幼児番組、お笑いが好きな50代。
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小林賢太郎 ライブポツネン2012『P』
小林賢太郎さん、おフランスから公演オファーをうける!
  と、言うわけで実現したのが今回の公演『P』だ。
これは今までにないパターンだった。
少なくとも俺の知る限りでは、小林さんは自分のタイミングで作品発表をやっていた。つまり、言いたいことが最初にあって、それを表現する、という手順だったのだが、今回は逆になるわけだ。
逆になる、といってもさして難しいことではないだろうと俺は思う。
まずオファーがある方がむしろ普通なんだから、普通のものを作ればいいだけの話だ。
相手が外国の方であることからすれば、マイムでの表現が主になるかもしれないし、また、多分『Japanese Tradition』みたいなのが期待されているだろうが、
しかしおフランスの方であれば、テレビ地上波民放のお笑い番組のオーディションなんぞと違って、ネタにあれこれ口出しはしないだろう。
ウケなくても「こーゆーのが日本で流行ってるんです」と言っときゃいい。しかも日本でうけなくても「今回はフランス向きに作ったんです」で済む。
 楽勝じゃん

 そのかわり、言いたいこともさして無くて、ハードルが低い普通の作品では、今回はあまり面白くないだろう、と思った。

それでも俺は横浜まで出かけた(東京公演がないから)。
元町・中華街駅があんなに中華街に近いとは知らなかった。中華街には20年近く前に1度行ったきりだったのを思い出した。
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公演のポスターを眺めて、俺は自分の予想は当たっていると確信した。
今までのものと違い、普通のデザイン、つまり、公演内容をイメージとして紹介し、アピールする性質をもつデザインだったからだ(でも最初見たとき「若いときのさだまさしがいっぱいいる。」と思った)。

そして、公演を見た結果
 予想したほど面白くないわけではなかった。
と、思った。
うちのブログでは小林さんの幼児性について散々なことを言っているが、
言っても彼はそこそこオトナだったのだ。
あくまでも、そこそこ、だけど。
やはりマイムが多く、セリフは少なかった。そして『Japanese Tradition』みたいなのもちゃんとあった。
全体的にEテレ2355を1時間見ているようで、何となく気持ちよく見ていられる。
2355は好きな人でも1時間が限度だと思うので、公演時間もそれで十分だと思う。
もちろん笑いはしなかったが、そもそも笑いは求めていない。
すっと悲しい気持ちになるところもあったけど、波の音とともに何となくフェードアウトする。
まあソフトで見るものであって、5000円はらってなおかつ横浜まで行って見るものではないという気もするが、
帰りに夜の中華街を見物しながらフカヒレ饅を食べ、小籠包を買って帰ってきたので
そこまで含めた評価で、俺的にオケ。

深読みメモ
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by k_penguin | 2012-05-19 13:09 | エンタ系2(ライブレビュー) | Trackback | Comments(74)
ラーメンズの作品とか語り合うエントリ その7
ラーメンズの作品とか語り合うエントリ その7

発端・『TOWER』エントリ
その1・主に「上下関係」「採集」の話
その2・主に『CHRRY BLOSSOM FRONT 345 』
その3・『STUDY』『TAKEOFF』『DROP』
その4・ライブポツネンの小林さんについて、そしてコンビとしてのラーメンズについてなど
その5・コンビとしてのラーメンズについてとか、KKTV,ロールシャッハなど
その6・主に『THE SPOT』
その6の2・『うるう』 01-3 コメント用その2が途中からなんとなく雑談エントリになる。

ラーメンズ・小林さん関連のBBS的エントリです。
個別の作品についての感想はその作品の記事の方にコメントいただければ助かります。
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なんとなく『絶望先生』の1カットを。
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by k_penguin | 2012-04-22 15:00 | エンタ系 | Trackback | Comments(99)
『うるう』 01-3 コメント用その2
『うるう』の記事その1
コメントその2

1つの作品で、コメントがこんなに多いのは初めてです。
公演ももうじき終了しますが、四方山話はこちらにどうぞ。

他の記事
『うるう』02 むしろ違う話
『うるう』03 血と責任
『THE SPOT』-『うるう』 話の話




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by k_penguin | 2012-02-27 20:45 | エンタ系 | Trackback | Comments(100)
『THE SPOT』-『うるう』 話の話
小林賢太郎の作品にテーマはない。
「ない」と小林さん自身が作品中で言っているのだから確かなんだろう。
『THE SPOT』も『うるう』も、夢の話を聞かされているようで、
話している当人は盛り上がってるんだけど、聞かされている方はわけわかんない。
という感じ。
夢を見た本人からすれば、さっき見たTVの情報が混じってるなあ、とか、出てきたこれはあの人のことなんだろうなあ、とか、自分にはこういう願望があるんだ、げ、生々しい!とか、何かがわかるんだろうけど、
聞かされている者にとってはさっぱりだ。

その意味で、彼の作品にテーマはないが、「気づいて欲しいこと」はあるといえる。
テーマの様に声高ではないが、夢がささやきかけるようにそれは囁く。
生々しい欲も含まれているそれはまさに「内臓」といえる。
内臓を内臓のまま出してしまうと、余りの生々しさにドン引きくらうので、
「キャベツにトマトを仕込んでおいてから、それを切って、げ!キャベツに内臓が!って。 キャベツに内臓なんか無いのに」
囁く心には気づいて欲しいが、生々しい欲だとは思って欲しくない、ビミョーな乙女心、いやバニー心。

だから、彼の作品を見るときは、他人の夢をのぞき見している、と思うとわかりやすい。
ストーリーの首尾一貫とか世界観の設定の厳密さとかは余り重視されない。
むしろ考えないで感じた方が早かったりする。
"Don't think.Feeeel!"と言うわけだ。
そういう点では詩に似ている。
これが小林さんの作品の基本的構造だ。

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by k_penguin | 2012-02-11 22:34 | エンタ系 | Trackback | Comments(0)
小林さん関連記事の読者様方
当ブログに関して、「わかりにくい」とのご意見を複数いただきました。
小林さんに関しては数年扱っているうちに記事も増えてしまい、もう「過去記事を読め。」ではすまない状況でありますし、
また、ワタシ的にネットで直接語らない方が無難なんじゃないか、と思われる要素(「フリップを伏せる」という言い回しをしています)については
あえてわかりにくい書き方をしたり読みにくい記事の構成をしたりしていますので(ちなみに現在伏せられたフリップは4枚あります)、
最近の読者さんにはわかりにくくて当然かと思います。

しかし、ワタシ自身、今関わってる記事だけでいっぱいいっぱいで、
具体的にどの部分にどんな説明を加えてゆけばよいかがわかんないので
これに関しては、もう、

 分からない部分について個別にコメントで質問してください。

ぐらいしか対策を思いつきません。
しょぼくて申し訳ありませんが、うちはそんな感じなので
よろしくおつきあい願います。

なお、リンクはフリーです。
ご自分のブログで議論をしたいという方は、
ご一報していただければ(時間が許す限り)出向きます。
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by k_penguin | 2012-01-19 22:22 | エンタ系 | Trackback | Comments(0)
『うるう』 01-2 コメント用
『うるう』の記事のコメント数が100を超えたので、新しいエントリを立ててみました。
『うるう』の記事は現在3つあって、住み分けはワタシもよく分かってません。
各記事に対する感想はその記事のコメント欄に付けるなど、コメントする方がふさわしいと判断する記事を使ってください。
どこに付けたらいいかわかんない場合や、『うるう』四方山話はここに付けてください。

で、ついでにコメント欄でちょっと言及した
「まじるとよいちの再会」が話のゴールと設定されているから、まじるの年がよいちをすぐに追い越すとしても、そこで終わりでよい。
ということについて、少し詳しく述べようと思います。

何をもって話のゴールとするかはその話が何の話かによる。
A君が好きな女性が居るとする。
それが「恋バナ」ならおつきあいが話のゴール。
も少しリアルな「結婚話」なら結婚がゴール。
本当の人生だったら、ゴールは無い。これが「お話」と現実の違うとこ。

では『うるう』は何の話か。
友情の話であれば、友情が確認された段階がゴール。
不幸な男の話だったら、不幸の種が取り除かれた段階がゴール。

公式HPの言葉からすればこれは友情の話だから、40年後にまじるが来てくれた段階でゴール。
しかし、話の中であまりにヨイチの不幸がアピールされすぎたため、観客が「不幸な男の話」と認識してしまう。
だからまじるが来ただけでは納得しない。
(おそらくよいちの体質を治す特効薬を手みやげにしていればOKだろう)




ミクニ ちょこっとオアシスプラス グリーン U502-02

仕事場で見かけて、ヨイチの野菜に似ていると思ったから載せてみました。
加湿効果があるかどうかはよくわかんない。
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by k_penguin | 2012-01-15 16:10 | エンタ系 | Trackback | Comments(98)
『うるう』03 血と責任
まず、あらかじめ断っておくが、この記事は「うるう」02で紹介した話を前提として解釈をする。
まじるとよいちが父子という、話の中ではそうなってない設定で決め打ちしちゃうのはどーかなー、とも思ったのだが、
自分の中では完全にそれ前提の思考になっているので、無理をするよりも、当ブログのスタンスとしてそれで行かせていただくことにする。

んで。
「親子の別れ」を描くにあたって、なぜああいう表現をとったのか。
ということについて考えてみた。

すげー長いよ
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by k_penguin | 2012-01-10 21:30 | エンタ系 | Trackback | Comments(10)
『うるう』02 むしろ違う話
前回のつづき。
2点を読み替えて、「うるう」を再構成する。
別の話という位置づけにしたいので、名前は流用しない。
まだうるうを観てない方は読まないほうが良いかも。

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by k_penguin | 2011-12-23 20:00 | エンタ系 | Trackback | Comments(49)
小林賢太郎演劇作品『うるう』
小林賢太郎の舞台は、始まるまでほとんど情報が与えられないのが常だ。どういう感じの作品なのかも分からないまま、ということも多い。
しかし今回はある程度のことが予想できた。
『THE SPOT』の「うるう人」の設定を使うらしいこと。徳澤青弦のチェロとの二人舞台であること。「ひとりになりたがるくせに寂しがるんだね。」というコピー。
 と、くれば、まあ、こんな感じだろう。

美しくて寂しくてついでに切ないような感じでほろり。クスリもあるよ!

で、結論から言えば、予想通りだった。
そーゆー系が大好物、という方は喜べるかと思う。
ただし、「大好物」でなければならない。ストーリー上の多少の疑問点をハードル競争みたいに飛び越えながら雰囲気に流されるように見なければならないからだ。
単に「そーゆーのも嫌いじゃない」とか「やぶさかではない」とか、その程度では、つっかかってしまう危険がある。

東京グローブ座の初日で、全公演の初日だったので、舞台の雰囲気はまだざっくりしていたし、ギャグも予想できるものが多かった。
でもこの辺は回数重ねればなんとかなるだろう。

と、いうわけで、普通のレヴューはここでおしまい。
次に、話が腑に落ちなくて気になる、とか、もっと泣きたい、という方のために多少つっこんだ話。

いきなり容赦ないネタバレするからね。
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by k_penguin | 2011-12-22 22:25 | エンタ系2(ライブレビュー) | Trackback | Comments(104)
あさのあつこで小林さんを読む
あさのあつこのことは『バッテリー』とか書いた作家ってことくらいしか知らない。
だからあさのあつこが書いた朝日新聞11月14日夕刊「こころ」のページのコラム「生きるレッスン」の文章に目がとまったのは、ひとえにその冒頭の文に目が引かれたからだ。
 一人でいるのがとても辛(つら)いくせに、他人が疎ましくてならない。

おやおや『うるう』のキャッチコピーとそっくりではないか。その続きは?
そんな時期が、わりに長くつづいた。十代の後半から、二十代にかけての頃だったと思う(今でも、 ちょっと残っています)

俺はそのコラムを読んだ。それから記事を切り抜いてその後2週間のうちに何度か目を通した。
何故、「十代の後半から、二十代にかけて」言うことを、もう40になろうというおっさんがぬけぬけと言っているのか。何故ぬけぬけと言わざるをえないのか。
俺はそれが知りたかったのだ。

「孤独を楽しむ」と題されたこのコラムは「こころ」のページとして優等生的なコラムだった。
「一人でいるのがとても辛いくせに、他人が疎ましくてならない」自分を
「覚悟がなかったのだなと、思う。」と、すっぱり斬っている。
そう、たしかに小林さんの作品に出てくる人たちには覚悟がない。『TAKE OFF』の3人も、『TRIUMPH』の夏歩香も、『ロールシャッハ』の4人も、みな覚悟がなく、ただ好き嫌いと話の成り行きにそって生きている。
『THE SPOT』うるう人が失恋したのも、一人で恋愛気分に浸っている間に相手の方が、生き方の覚悟を決めてしまったからに過ぎない。

では、「覚悟」はどのようにして身に付くものなのか。
それについてのコラムの答えは意外なことに、
孤独を楽しむこと、だった。
「人と群れているとき、曖昧にしてしまう自分という存在」を、孤独のなかで自分と向かい合い自分自身を明確にとらえることで、「誰かと本気で繋がっていける。」。

これは一見妙だった。
あの小林さんに自分と向き合う時間が足りないとは思えなかったから。
しかしまた納得する部分もあった。
彼の作品は、確かに掘り下げが足りないのだ。
最初から「余る」ように運命づけられているという「うるう人」の設定にせよ、さしたる理由ぬきで「向いてないんですよ」で処理される「丸の人」にせよ、主人公はそういう存在だから、という当然のような決めつけでそれ以上の掘り下げがなされていない。
そして小林さんの文にはときどき主語が混乱したり主語が行方不明になる、という癖がある。たしかに彼は他人にものを主張できるほどには自分を把握していないのだ。

「臆病であったり、狡猾であったり、卑小であったり、決して美しいばかりではない。でも、自分だ。」
あさのあつこはそう書き、
「孤独であること、一人であること、一人でいることから目を背けないで欲しい。」
と、書いている。
まことにごもっともその通り、とは思うのだが。
しかし。
目を背けないことが難しい特別な事情がある場合もある、かもしれない。
そんなことを俺は思った。


臆病、狡猾、卑小。そのレベルならまだいい。でも、もっと恐ろしいものが潜んでいたら。
もっと見たくないもの、認めたくない恐ろしいものを自分の中に感じてしまったら。
それでもなお孤独を楽しめと言えるだろうか。
俺がこのコラムを優等生的と評する由縁だ。
世の中にはいろんな人がいるのだ。

・・・とは言っても客からすれば、
もっと掘ってもらいたい、というのも正直なところだし。
やはり小林さんにはもう少し頑張って方法を探してもらいたい、
と、客として無責任に思う俺なのだった。

それに、もしかしたら、
見たくないがゆえに勝手に恐ろしいと思いこんでしまっている面もあるかも知れないしね。

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by k_penguin | 2011-12-01 00:01 | エンタ系 | Trackback | Comments(13)


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