小林賢太郎テレビ5   

2013年 06月 01日

エントリはたてたけど、そんなに感想は無いです。
最近は仕事が忙しい上に、体調を崩していて、テレビ番組自体をあまり見られなくなっています。
時間がないというだけでなく、テレビを見るという作業が目や身体に負担がかかる作業であることを実感するようになってしまい、少し気に入らないとすぐにOFFってしまったり、気に入っても連続して長時間見られない(録画した1時間番組は2回に分けて見る)、という具合です。15分番組なら1度で見られるので、Eテレを愛用しております。

さて、KKTV5ですが、最近小林さんから遠ざかっていたので、何か新鮮な気持ちで見始めたのですが、すぐに、小林さんの作品は「ながら見」に向いていなくて、ちゃんと見なくてはいけなくて負担がかかることを思い出しました。
わざとらしい小芝居風の独特の言い回しがさらに強くなっていて、なれるまで時間がかかり、最初の15分を3回に分けて見る羽目になりましたが、慣れれば残りはすんなり見ることが出来ました。
で、「このネタ「デザインあ」で見たのと同じ」とか、「「シャキーン」で見た」とかは禁止だったな、というのも思い出しました(自分的に「○○のパクリ」というのは批判として禁じ手としています。あれはこちらの意図と無関係に強引に決め技になってしまいます)。
忍者ネタとか、作ってる方は面白いだろうけど、見てる方にそれが伝わらなくて、同じことをだらだらやっている感じがしてしまうなってコントが多いです。お題コントにそれがはっきり出ていたように思います。
どうやって無重力の表現をしているんだろう、とか、見てる側はあまり気にしないものです。CGなどを使わないことにこだわっていることはわかりますが、そのこだわりに何の意味があるのかがわからない。
作り手的には、こだわることにこそ意味があって、そのこだわりに意味が無ければ無いほどコーフンするものなんですが。それはわかってはいるんですが。

全体的な印象としては、まさに「うそつき君、絶好調」という感じでした。
周囲の人たちに良い感じに配慮してもらって、操作してもらえれば、僕、うまくやれるよ。てな感じ。

「マルポ便」について最後に残しました。あの作品が現在の心のお天気模様を示しているのは間違いないのですが、「座敷わらし」の存在がちょっと重くてしんどいせいもあって、あまり読んでいません。
メモとしては、番組導入部より、大泉さんは小林さんと同一人物と読むべきであろうこと、マルポ便の仕事仲間の妖怪は、公式HPで毛虫だといってるので、Dropの毛虫と考えて良いであろうこと、当然宅配便の仕事はツアーのことだということ。
あとはP+見てから考えた方が良いんじゃないこと思って、保留にしています。
なお、新しいアイテムとして、「牛」がでてきました。

あ、音楽にところどころペンギンカフェ・オーケストラが使われていて、嬉しかったです。
私が着メロにしている「Telephone and Rubber Band」も使われていました。



ペンギン・カフェ・オーケストラ-ベスト-




NHK DVD 小林賢太郎テレビ 4・5
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# by k_penguin | 2013-06-01 19:53 | エンタ系 | Trackback | Comments(0)

俺の母親が振り込め詐欺にあうわけはない・弁護・被害者編   

2013年 04月 21日

被害編
捜査編

さて、前回からの事件の展開をお知らせすると。
あれから警察がまた調書を取り直してきた。また、検察官の事情聴取もあった。
警察の作った最初の調書には母親は大変不満であった。
まず、「声が似ていたのですっかり弟本人がと信じてしまいました」と、自分があっさりだまされたかのように書かれている。本当は何度も「本人と声が違う」と怪しんだのに、これではまるで自分がバカのようではないか。
さらに、犯人について「厳しい処分をお願いします」と、言ってもいないことが書かれている。犯人なぞどうなろうと自分の知ったことではないのに。
警察に文句を言ったのだが、相手は、そんなことどーでもいーから早く署名しろよ的オーラをばりばり出していたし、母親も疲れ果てていたので、結局署名押印をしたそうだ。
まあ、確かに刑事手続において重要なのは「だまされたのかそうで無いのか」であって、怪しみながら騙されても、あっさり騙されても騙されたことには変わりなく、変わりないならわかりやすい方がいいわけで、
「厳しい処分をお願いします」にしても定型的表現であって、犯人をかわいそうだ、気の毒だと思っていない限り、「厳しい処分」でもいいわけなので、警察的には大した違いではないのだが、母親からすれば大問題であった。
警察は数日してから新たに調書を取り直し、それはまあ納得いくものだったそうな。
 警察官の出来も、上から下までいるんだねえ。
とは、母親の言葉。

これに対して検察官の調書は最初からちゃんとしていたそうだ。
騙された部分についても、最後まで怪しいとは思っていたが、低血糖の症状が出始めたので、早く済ませたくて金を渡した、としてあった。
特に母親が気に入ったのは、重要部分については母親の言い回しをそのまま使って書いていたことだった。

そして、逮捕-勾留-起訴と刑事訴訟法にそってことは進んだ。共犯が誰も捕まらないまま、組織的詐欺ではなく、単純詐欺で起訴されたらしい。
考えてみれば、振り込め詐欺のタイプが、騙した人に振り込ませるタイプの頃は、「出し子」(振り込まれた金をATMから引き出す役)は単純詐欺の共犯にはなりえなかった。実行行為はATMに振り込んだ時点で終わっているからだ。
これが直接現金で受け取るタイプになったおかげで、出し子にあたる役割が現金受取係に変わるわけだが(「受け子」と言うらしい)、そうなると、現金の受け取りは詐欺の実行行為の分担にあたるので、詐欺の共同正犯になり得ることになる。
実質的には同じ役割で、トカゲのしっぽに当たる末端がやることであるのに、難儀なことだ。

 …と、それはおいといて、起訴されたことは検察庁から通知が来た。
気を遣って検察庁の名が入っていない、担当検事の個人名だけ差出人として記載されている封筒を使ってきたので、母はますます検事が気に入った。
俺は、母親に、弁護士から弁償したいという連絡が来るかもしれない。と、一応言っておいた。
現行犯逮捕のケースであり、争点は量刑になるはずだからだ。
被告人の親族などに経済的余裕があって、かつ、被告人とまだ縁を切っていなければ、被害者と示談をし、「もう怒ってないから、どうか寛大な処分を」と、一筆書いた紙をもらって情状を少しでも有利にし、望ましくば執行猶予をとる。
弁護士であればこのようなことを考えるはずだ。
しかし、振り込め詐欺グループと関わっているような奴は親類縁者から縁を切られている可能性もまた高い。まして、高額な被害弁償なぞ期待できない。
弁護士から連絡が来るかもとは言ったが、俺自身、被害弁償は期待していなかった。

ところが弁護士から連絡が来て、被害額を全額支払う用意があるという。
犯人の親戚が被害額を全額支払うといい、実際弁護士に振り込んだのだ。
これにはびっくりした。
弁護士もこんなことは珍しいと言っていたが、本当に珍しいと思う。
とにかくこれで、被害申告が骨折り損にはならないですんだ、警察に言って良かった、ということになる。
本当に良かった、さあ、これで一件落着。

と、俺は胸をなで下ろしたのだが、母親はパニクっていた。
被害弁償を受け取る方が良いのかねえ。なんて言っている。
高齢の上に家から出ることを嫌う母親にとっては、弁護士事務所に行くだけで精神的肉体的な負担が高く、事務所に着いた頃には「帰りたい」で頭がいっぱいで難しい話を飲み込む余裕はないのだが、早く示談を済ませ、嘆願書を作りたい弁護士が、早くハンコが欲しい的なことを言ったので、反射的に警戒モードに入ってしまったらしい。
弁護士の事務所がどうも共産系らしく見える、などと訳のわからない不安を口にする母親をなだめ、示談金額を引き下げたいとびびるのを制し、振込銀行はどこにすれば良いんだろう、相手に振込手数料がかからないところを選ばないと。と言うのに耐え、何とか一仕事を終えた。
 正直、母親の示談金額を引き下げたいという気持ちはわかる。
相手の家も経済的に余裕があるわけではないし、今回の弁償のおかげでヤミ金などに手を出されて、家族全体が不幸になるのでは、こっちも後味が悪い。
しかし、慰謝料はともかく、被害金額を全額払わなければ詐欺による被害が填補されたことにならない。こちらの気持ちよりも、裁判官がどう思うか、の方が大切なのだ。

まあ、とにかく嘆願書も出したし、やれやれこれでほんとに一件落着。

と、思ったら、夜に母親から電話がかかってきた。精神的に煮詰まったとき特有の震える声をしている。
なんでも、弁護士に「叱られたでしょう」と心配されたそうで、
弁護士と示談したことが検事にばれたらまずいのではないか。と、不安に怯えている。


もちろん弁護士は、母が詐欺に遭って被害を受けたことで家族に叱られたに違いないと思って気遣ったのであろうが、
実は誰も母を叱っていなかったのだ。
俺が母親を叱らなかったのは、母親が元々精神的に行き詰まりやすかったので、これ以上患われて寝込まれたりしたら面倒だ。と思ったからだ。
叔父も同じ思いだったのだろう。とにかく、母親はただでさえめんどくさい奴なので、なるべく元気で1人暮らしを続けて欲しい、寝込まれたりしてはかなわない、と親族は皆願っているのだ。
おかげで母親は自分が家族に叱られる筋合いはないと信じていて、弁護士の気遣いを、示談したことを検事に叱られるものと誤解したのだ。
もう、頭がくらっときた。

1時間かけて母親をなだめ、電話を切って、この記事を書き。
こんどこそ、一件落着
   と、なるかなあ・・・。


追記
判決が出て、無事に執行猶予がついたそうだ。
母親もほっとしていた。
これで母親本人も、一段落した、という気分になれたそうだ。
まだ精神状態が落ち着かないので
早く普通の生活になりたいと言っていた。
そうそう
叔父(本物)とは、
 電話で偉そうな説教してきやがったから、縁を切ってやった
と、言っていた。
そもそも、仲悪いんだよね。
それなのに、なりすました偽物は大金を引き出せるんだから、
詐欺って不思議だよね~。
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# by k_penguin | 2013-04-21 00:30 | Trackback | Comments(2)

『西瓜割の棒、あなたたちの春に、桜の下ではじめる準備を』   

2013年 04月 07日

もうあまり舞台を見る時間がとれないのだが、やはり毎回見ているシティボーイズは観たいと思って、悩んだのだが、とりあえずチケットだけとってみた。
行くか行かないかは当日決めれば良いんだし。
で、その当日(6日土曜)、爆弾低気圧接近とかで、外出はなるべく控えてとか言われていて、
しかも公演はマチネならともかく午後5時からで、これって、終演頃確実にやばくね?
って、さらに悩んだんだけど、結局完全武装で出かけたのだ。雨は降っていたが、まだ風はそれほど出ていなかった。
ここまでして何を見たいのかな?前回まじめっぽくて期待外れだったのに。いやでも、今回は脚本代わって宮沢章夫だし。でもだからって当たりだと保証されてるわけじゃないし。
と、自分でぶつぶつ言っていた。
じいちゃん達が力一杯なんか(ほんとに「何か」としか言いようがない、なんか)をやるってだけで観るかね?しかし?

ところが世田谷パブリックシアターは、暴風雨の危険を冒して「なんか」を観にやってきた人たちでいっぱいだった。
世の中には常識で計り知れないことがあるのだなあ。

今回はプロジェクションを多用した舞台で、最初からシュールなテイストだった。俺は早々にストーリーをまとめるのを放棄した。
でも、内実は相変わらずだった。きたろうは相変わらず台詞をまちがえていたし、斉木しげるはワイルドだった。大竹まことは体力の限界に挑戦してゼイゼイ言っていた。除染ネタもあったし、「喫茶店に障害者が客としてやってきたことによる、他の客及び店主の動揺」ネタもあった。
戌井昭人の若い刑事はテンション高くて良かった。いとうせいこうと大竹まことの「先に説明してしまうコント」も面白かった。

カーテンコールで、最初に大竹まことが外の天気の状況を伝えてくれた。まだ本格的にはなっていないらしい。
そんな状況のなか集まった客達であるせいか、客の連帯感がいつもより高い感じがした。カーテンコールで客席からふつーに演者達に話しかけていた人が居たしw

舞台も客も濃厚だったけど、前回よりシティボーイズっぽくて、時代の気分もくみ取っている感じ。
迷ったけど、来て良かった。帰りの雨はひどかったが、まあ覚悟していたほどでは無かったし。
ただ、ほんとに濃ゆくて、頭が痛くなって、帰ってから寝込んでしまった。


シティボーイズミックス PRESENTS 『西瓜割の棒、あなたたちの春に、桜の下ではじめる準備を』 [DVD]
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# by k_penguin | 2013-04-07 23:59 | エンタ系2(ライブレビュー) | Trackback | Comments(0)

デザインあ展・「テクネ 映像の教室」展   

2013年 03月 06日

デザインあ展。
21_21DESIGN SIGHT。
デザインあ展は、休日は入場制限がかかるほど混んでいるとのことなので、
無理矢理平日昼間に行く。
平日でも混んでいた。子供連れと若い友人同士が目立つ。
体験型の展示が多い上に、いろいろ楽しい。
若いおねーちゃんが、
「4時間はここに居られるわ、私。」と言っていた。
1000円であっこまでいろいろ遊べたら、そりゃ混むわ。

写真は撮ってない。
写真撮影可で、Twitterに投稿できるので、みんないっぱい撮ってるからだ。
会場の様子はそっちを見てね。

「テクネ 映像の教室」展 東京ミッドタウン・デザインハブ
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こちらは無料。
無料だけあって、内容は、TVとほとんど変わりない。
ただ、プロジェクションを使った井上涼のインスタレーション「マチルダ先輩」の新作が見られるのはすてき。



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# by k_penguin | 2013-03-06 21:38 | エンタ系 | Trackback | Comments(0)

俺の母親が振り込め詐欺にあうわけはない・捜査編   

2013年 02月 27日

 *今回は、友人へのメールを転載します。

今日の昼に、母が振り込め詐欺にあった話をしましたが、
先ほどその母から電話がかかってきて、犯人が逮捕されたそうです。

母からさらに金をだまし取ろうと、昨日に続き今日もまた犯人が叔父になりすまして電話連絡を取ってきたため
ちょうど居合わせた警察が、母親の協力でおとり捜査をして、現金を受け取るためにうちにやってきた犯人を捕まえたのです。

これだけでもそこそこ楽しい話なのですが、
わたし的に興味深かったのは、
母が、詐欺の犯人についてはそれほど悪く思っていないのに対し、警察については大変心証を悪くしていたことです。

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# by k_penguin | 2013-02-27 00:56 | Trackback | Comments(0)

俺の母親が振り込め詐欺にあうわけはない・被害編   

2013年 02月 25日

母親が振り込め詐欺にあった。
毎日くそみたいに忙しいのだが、こーゆー面白いことがあっては、記事を書くしかあるまい。

俺の母親は東京近郊で1人暮らしをしている。
普通の年寄り相応に耳が遠かったり聞き分けがなかったり自分勝手な独り合点をしたりするが、
ぼけてはいない。
「どうして振り込め詐欺に引っかかっちゃう人が居るのかねー」
なんて茶飲み話をしたこともよくある。

そんな母親のところに知らない男から電話がかかってきた。
どなたですかと問うと、「俺だよ、わっかんねーかなあ」と言う。
その声が弟(俺にとって叔父)に似ているように思えたので、そうかと確認すると、そうだといい、携帯の番号を変えたと連絡してきた。
そのときは母親は、特に気にもしなかった。母親はそもそも携帯も、ナンバーディスプレイの電話機さえ持っていない。たまに叔父に連絡するときはもっぱら家電にかけるので、携帯の番号などに興味はないのだ。
ところが、その次の日、また連絡があった。いよいよ本題だ。

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# by k_penguin | 2013-02-25 21:22 | Trackback | Comments(1)

冤罪被害者側が県警警部補告発   

2013年 02月 19日

痴漢証拠を「捏造」、冤罪被害者側が県警警部補告発へ/神奈川

えん罪被害者からの反撃として、国賠ではなく、捜査官個人を刑事告発という方法をとったのが趣深い。
一人の捜査官が現行犯逮捕したらしいので、
捜査機関全体の不始末と個人の不始末が同一視されたのかもしれないが、個人責任が認められると、
今回はレアケースであって捜査機関自体には悪いところはなかったような感じになって、
トカゲのしっぽ切りのような結果になりはしないか。

刑事事件としての争点はもちろん故意の有無であろうが、
違法捜査抑制の要請に対して、捜査官個人の刑事罰という方法が適当かどうか、
という観点からの考慮が行われるのではないかとおも。

あと、刑事裁判に「保佐人」があるというのは知らなかった。φ(・ω・ )
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# by k_penguin | 2013-02-19 13:44 | ニュース・評論 | Trackback | Comments(0)

アノニマス・ライフ 名を明かさない生命   

2013年 02月 09日

ICCにて。
人間と無機物の境界をテーマにした展覧会。
ニンゲン側からアプローチしたものは、昔のやなぎみわの、制服嬢達の群像写真や、コスプレのスプツニ子!、義足を着替えて変身するパフォーマーの方のTEDでの弁論、そして、整形を繰り返し、その際切り取った肉体の一部から作品を作るオルランなど、身体張ってる方々。
無機物側からは、アンドロイド、リプリーQ2と美容師さんとの会話のパフォーマンス、CGの女性がただずーっとこっち見てる、《アエウム》など。
リプリーQ2は、写真で見るとさしてリアルに出来てないように思えるが、実物を見ていると、息遣いや身体の微妙な傾きが妙にリアルで、不意にこっちを振り向くんじゃないかと、ぞっとするくらい。美容師さんとの会話も、美容院での、「多少かみ合ってなくても、その場が会話でうまればいいや」的特徴を踏まえれば十分成立する範囲。美容院という設定が秀逸。

 以前3DCGで人間の動画を作ったときに思ったのだが、
じっと動かないシーンで、生きてるかのようなリアルさを出すのってビミョーな難しさがある。動いてるうちは何とかなっているのだが、静止画で代替できそうな動かないシーンでは急にお人形のように見えてしまったりするのだ。
お人形に生気を漂わすにも、動かすことしかこちらは手段を持っていないので、瞬きや呼吸時の肩の上下の動きを加えるわけだが、それもなんだかわざとらしいのだ。
生身の人間の動画を見るときは、普通の状態では瞬きや呼吸による動きが気になることはないのに、3Dの場合は妙に気になったりする。

しかしそれは、もしかして”生きてる様に見せる=動かす”っていう先入観がこちらにあるからで、そんなこと気にしない純粋のお客さんには気にならないのかもしれない。
「生き生きとした女の子」の静止画をその女の子の動画の間に挟むと、どうしても「固まって」見える。それは見る側が「動いている状態」になれてしまっているからで、「生きてる」と感じることは見る側の問題でもあるのだ。
お人形を見るとき無意識のうちにその中に自分自身を見ているのかもしれない。

などとしみじみ考えながら見た。

並行して開催中の
「オープンスペース2012」展については既に記事書いたけど、
前行ったときは見られなかった無響室の《moids 2.2.1――創発する音響構造》が体験できて良かった。

500円(HP上の割引券で400円)でこれだけ体験できるのは、お得だなあ。
と、ICCに行く度にしみじみ思う。
まあ、単に自分の好みに合ってるというだけなんだろうけどね。
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# by k_penguin | 2013-02-09 17:50 | エンタ系 | Trackback | Comments(0)

アートと音楽 & 風が吹けば桶屋が儲かる 展   

2013年 01月 26日

Motにて。

アートと音楽

"坂本龍一総合アドバイザー"というのは、単に名前を借りただけではなさそうだ。
Eテレの「スコラ・音楽の学校」を見たことがある方なら何となくわかると思うが、坂本龍一が好みそうな、音符を使わない系の音楽とかサウンドとかノイズとか、聞いて心地よいものからそうでないものまでいろいろ。
1100円とる割には展示数が少ないような気もするが、「音楽」がテーマだけあって、1つの鑑賞に時間がかかったりするのが多く、一回りするのに結構時間はかかる。
しかも、「音符を使わない系」のやつだから、聞いていてどこが盛り上がりどこなのか、いや、盛り上がるとこがあるのかすらよくわからない。
どのへんで鑑賞を切り上げるのか、見極めが大事。
そういう点では、最初の作品、水に流れるお椀がぶつかるインスタレーションのセレスト・ブルシエ=ムジュノの「クリナメン」はわかりやすいからいい(以前ICCで見たことがある作品だったが、何度見ても飽きないなあ)。

美術館エントランスにある「1分ごとに捧げるベル」は、毎時正時が盛り上がりどこ。
八木良太の氷のレコードは以前、めちゃくちゃ暑い夏の日に原美術館でリアル鑑賞したことがある。ぼうっとする暑さの中、みんな息を詰めて氷のレコード盤が溶けていくのを見つめていた。今は寒いから、あのときよりももっと長い時間レコードが溶けないでいると思うけど、暑いときの方がありがたみがある様な気がする・・・。
ちなみに今回は1日に2回実演するらしい。午後1時と3時。
同室にある木のレコードの方は、音は音楽みたいできれいなんだけど、年輪を読み取り、データに置き換えて音色を入れてるって点で、なんか本物じゃない感がある。アナログとでデジタルの違いなだけなんだけどね。



MOTアニュアル2012
Making Situations, Editing Landscapes 風が吹けば桶屋が儲かる

田中功起っていわれてもわかんなかったけど、koki tanaka って書くと、
 あー、2355のプラスチックカップの。
って、わかる。
今回は、ハプニングっぽい作品が中心で、田中功起なんか、作品展示無し、という展示で、ただ暗い部屋なだけだった。
 と思ったら、係員が電気をつけていった。
館内のどこかで「誰かがうっかりして電気を消してしまう」という森田浩彰の作品はここだったわけだ。
 なお、森田浩彰の作品が入っているゴミ箱にはちゃんと「ここにゴミを入れないでください」と書かれていた。
 まあ、やっぱゴミ入れられちゃ困るよね。


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ラスト、ヤノベケンジ+ビートたけしの作品。
マンガっぽいけど精緻なヤノベケンジの形と、たけしのはりぼて感がちゃんと融合している。
毎時30分に、そこいらに水をはね散らかす。
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# by k_penguin | 2013-01-26 23:03 | エンタ系 | Trackback | Comments(0)

会田誠展:天才でごめんなさい   

2012年 12月 29日

今年最後の記事は、森美術館の会田誠展
かなり疲れてたんだけど、いろいろむかつくことがあったから、すかっとしたいと思って行った。なお、会田誠は個展で見たことはまだ無かった。

で、結論から言って、すかっとするのもあったけど、モヤるのもあって、総合して、とんとんかな。
1500円じゃなくて、1000円だったら満足してたかも。便所の落書きみたいな作品(抽象的な比喩ではない)を見せられた瞬間に、窓口で差し出した千円札2枚が頭よぎっちゃうんだよな~。これがワタリウムだったらむかつかなかっただろうに。(もちろんミズマアートギャラリーでもね)
森美術館のキャパの大きさとお値段の高さに作品が必ずしも釣り合ってないって気がした。
森美術館はも少し作品がたまってからの方がいいんじゃないの?って思ったけど、会田さん、20周年なんだよね~。

『ジューサーミキサー』みたいな、何度見ても「すごい!」って思える作品がいくつかあるし、映像作品も面白いのあるし(自殺未遂マシーンは好き。もちろんビン・ラディンのも)、行って損したとは思わない。

で、この人は思いついたらすぐ作っちゃう人なんだなって言うのもわかった。『スペースウンコ』とか、思いついても絶対作んないけどな、ふつー。
思いついたら作るというのは、大事なことなんだけど、往々にして出来たものがただの、「最初にやったもん勝ち」で、かつ、「出落ち」である場合も多くて、そういうの作ってから何年かたってから見せられてもなって思う。
そのかわり、そーゆー作業繰り返しているせいか、印象で物事を把握することがとっても上手だと思った。戦争画RETURNSのシリーズもそーゆー感じで見ると、最後の爆発の絵が何となく納得。

新作が数点あったけど、どれも面白い。Twitter使ったやつとかスカッとしたし、電信柱とカラスのやつも好き。『大山椒魚』と並んであると、加山又造っぽいと思う。

18禁部屋があることは知らなかった。『犬』シリーズとかいいなと思うもののあったけど、
疲れてるときにアレはちょっと負担が重かった。

会場内で興味を持ったのは、撮影化の作品の前にあった掲示。
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撮影ができる作品を設けるというのは近時よく見かけるけど、ネットに載せる際の注意まで記載したものを見たのは初めて。

せっかくだから撮影。
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なお、横の黒板には新宿御苑改造計画についてずっと書かれていて、
 今の状態はすべてが中途半端で、近隣住民の憩いの場にすぎない
ってアジっていたけど、
近隣住民の俺としては、あっこは憩いの場、兼、火災時の緊急避難場所なんだから
密林化して欲しくないです。
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# by k_penguin | 2012-12-29 22:40 | エンタ系 | Trackback | Comments(0)