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KAJALLA#1『大人たるもの』   

2016年 07月 30日

カジャラ、と読むらしい。
この記事を書くにあたって、ちょっとだけネット検索をしてみたら、なんか知らんけど、カジャラをラーメンズの新作ととらえてる人もいるみたいで、そんなこと露程思ってなかった俺はびっくらしただよ。
ラーメンズなんてどこにも書いてないし、小林と片桐だけじゃなくて、竹井亮介と安井順平と辻本耕志も出るわけだしね。

俺的に気になっていたのは、小林と片桐の共演じゃなくて、「高校生以下のお客様を対象としたチケット」(公式HP)である学割チケットがあることだ。この作品は、高校生以下のお客様を意識したものなのだ。
ということは、タイトルからして、これから大人になろうとする人へのメッセージが含まれていると思って良いんじゃなかろーか。と、俺は思ったわけだ。
そういえば、今年は2016年で、2000年に生まれた人は16歳になり、その多くが高校に入った年なのだ。そうか、もうそんな経ったかしみじみ。
しかし、それはおいといても、小林さん自身があんまり大人とも思えないので、大人になろうとする人へのメッセージなんて、果たして上手くいくんだろうか。いやそれ以前に、ちゃんと面白いんだろうか?

ともあれ、仕事の後に、ポケモンがたくさん出そうな外観のグローブ座に向かった。客の構成は、いつもの小林さんソロの舞台よりも男性率が高いように感じた。
チケットをもぎるときに、劇場スタッフから撮影、録音の禁止を伝えられた。さらに、場内アナウンスで撮影・録音の禁止、携帯電話の電源オフが伝えられ、ご丁寧に開演5分前に舞台に黒子が出てきて、マイムと場内アナウンスで、携帯電話の電源オフを指示し(黒子の中の人は小林さんでは無いようだった)、さらに劇場スタッフがさざ波のように携帯の電源を切るよう呼びかけた。
俺は小林さんのこの手のしつこさが嫌いだったのでうんざりしたが、携帯の電源OFFは確認した。確かに上演中に携帯を振動させてしまうのは大人的では無い。

内容は、GOLDEN BALL LIVE+ラーメンズ÷2という感じで、ひらたく言って、面白かった。久々に小林さんの舞台でよく笑った。
全員が基本的にスーツ姿で、ほとんど着替えをしなかったから、場面転換が早い。さらに、場面転換の間も照明を落とさずに、全員が計算された動きで場面転換を行う。
連続医者コントがしんどかったが(医者コントは、医者がイカレているか、患者がイカレているかの2パターンしかないから)、後は面白かった。
片桐は天然を発揮していたし、脚本も彼をよく生かしていたと思う。小林と片桐が絡むと客が無駄にきゃあきゃあ言うのが多少うっとうしかったが。

舞台は幕間も含めて流れるように進行し、メッセージ性は見事なほどに無い。
この手のショートコントが積み重なる舞台は、全体を通して語られる話があり、全体を通したテーマがあるのが普通なのだが、見事にそれが感じられず、後に何も残らない。
いや、あるはあるんだと思う。最後の第二成人式の話とか、やはり大人になろうとする人へのメッセージなんだとは思う。嘘をつかないようにとか、そういうことよく言ってるし。
でも、あの辺のメッセージは、いつも何言ってるのかわかんないし、今回も多分伝わらないんじゃないかと思う。いや俺なら第二成人式断るよ。60にもなって酒池肉林とか身体壊すじゃんよ。年寄りは健康第一なんだよ。どっちかって言えば野生の藪医者の方に興味あるよ!

口うるさく携帯を鳴らすなって言ってるんだから、この作品に力入れてることはわかるし、きれいに流れる優等生的な作品だとは思う。ただ、なんていうか、言ってることが宙に浮いてる感じ…。
 と、そこで気がついた。フライヤーの、びしっとスーツで決めた、宙に浮く男達。
   宙に浮いているオトナ。
大人になれと子供には言いながら、なぜ、何のために大人にならなければならないのか自分でもよくわからないオトナ
小林さんは、やはり、常に自分の現状を正確に作品にする人だ、ということなんだな。


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by k_penguin | 2016-07-30 02:25 | エンタ系2(ライブレビュー) | Trackback | Comments(10)

多治見市モザイクタイルミュージアム   

2016年 07月 12日

モザイクタイル全国一の生産量を誇る岐阜県多治見市笠原町に、モザイクタイルミュージアムができたのは6月4日だから先月のことだ。

オープン前から行ってみたいと思っていたのは、藤森照信の建築であることだけではなく、収蔵品の昭和レトロ感あふれるタイル模様に魅力を感じたせいでもある。
これは絶対うける!とくに、さぶかる女子とかに!なに?オープンから1か月少しで1万人以上の来場者だと?大変だ、いち早く行って、りゅーこーを先取りだ!

…で、日帰りで多治見まで行ってきた。
東京-名古屋の新幹線、その後中央本線で多治見駅、南口2番バス乗り場から、1時間に1本のバス(笠原線)でモザイクタイルミュージアムまで20分。
藤森照信の建物のイメージスケッチはなんか人を馬鹿にしたみたいなだと思っていたが、
行ってみたら、本当にスケッチ通りのものがそびえたっていてびっくりした。
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まず4階に行くと、名物のモニュメントと、藤森セレクションのモザイクタイル。
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眺めていると、スタッフポロを着たじいちゃんが、みんなを集めて解説を始めた。
まだなれていないのか、決して上手いとは言えない解説だったが、タイルとモザイクタイルの違いは一辺が8cm以上かそれ以下かにあるとか、建物の形は、タイルの原料を掘り出す粘土山をイメージしたもので、すみっこの煙突がポイントだとか言ってたのは記憶に残ってる

3階はモザイクタイルの歴史と、大巻 伸嗣(『Memorial Rebirth』の人)の特別展示。
特別展示はこんなの
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いろんなモザイクタイル
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2階は現在のモザイクタイル、つか、ショールーム。
ショールームと言っても、モザイクタイル全国一の町のショールームだから、大変充実している。
オリジナルのタイル面の施工を考えている方なんか、行ってみても良いんじゃないかと思う。
1階はショップとか
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こんなのとか
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これはモザイクタイルで覆われた自動車です。現代アートだそうです。

とにかく多種多様なタイルが見られる。
写真も撮れるから、入場料300円を考えると、とってもお得。
今後の希望としては、ショップの品をもっと充実させて欲しい。
タイル製品は重いから、小物とか、あと、タイル模様のパッケージのお菓子とか、そういうのが欲しいと思った。
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by k_penguin | 2016-07-12 23:52 | エンタ系 | Trackback | Comments(0)

KKTV8 その2 どこに行くか分からないなら   

2016年 07月 03日

今回の作品は、片桐さんが入ったせいか、建て付けがしっかりしていた。建て付けがしっかりしてるってことは、フツーに言うと完成度が高いってことで、でも完成度が高いというのは、すげー笑えるという意味ではなくて、『不思議の国のアリス』の世界を小林流に変換しているという感じがすげーするということだ。
作品中謎めいた要素は多いのだが、それは、アリスの要素の引用であるという説明が出来ることが多い。
こういうのは、俺のように、専ら小林さんが建てたものを解体している側にとっては手強いことになる。こちらは、『不思議の国のアリス』ではなく、小林さんの内面に関連づけたいからだ。
で、今回は注意深く,あまり深くは掘らないことにする。

前提として、8号車両の後部に貼ってあったカラスと書き物机のポスターに書かれていた言葉について。
カラスの方が「どこに行くか分からないなら、どの道を行ってもそこにたどり着ける」書き物机は「カラスが書き物机に似ているのはなぜか」。両方『不思議の国のアリス』の引用だ。

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by k_penguin | 2016-07-03 02:36 | エンタ系 | Trackback | Comments(2)