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小林賢太郎さん、おフランスから公演オファーをうける!
  と、言うわけで実現したのが今回の公演『P』だ。
これは今までにないパターンだった。
少なくとも俺の知る限りでは、小林さんは自分のタイミングで作品発表をやっていた。つまり、言いたいことが最初にあって、それを表現する、という手順だったのだが、今回は逆になるわけだ。
逆になる、といってもさして難しいことではないだろうと俺は思う。
まずオファーがある方がむしろ普通なんだから、普通のものを作ればいいだけの話だ。
相手が外国の方であることからすれば、マイムでの表現が主になるかもしれないし、また、多分『Japanese Tradition』みたいなのが期待されているだろうが、
しかしおフランスの方であれば、テレビ地上波民放のお笑い番組のオーディションなんぞと違って、ネタにあれこれ口出しはしないだろう。
ウケなくても「こーゆーのが日本で流行ってるんです」と言っときゃいい。しかも日本でうけなくても「今回はフランス向きに作ったんです」で済む。
 楽勝じゃん

 そのかわり、言いたいこともさして無くて、ハードルが低い普通の作品では、今回はあまり面白くないだろう、と思った。

それでも俺は横浜まで出かけた(東京公演がないから)。
元町・中華街駅があんなに中華街に近いとは知らなかった。中華街には20年近く前に1度行ったきりだったのを思い出した。
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公演のポスターを眺めて、俺は自分の予想は当たっていると確信した。
今までのものと違い、普通のデザイン、つまり、公演内容をイメージとして紹介し、アピールする性質をもつデザインだったからだ(でも最初見たとき「若いときのさだまさしがいっぱいいる。」と思った)。

そして、公演を見た結果
 予想したほど面白くないわけではなかった。
と、思った。
うちのブログでは小林さんの幼児性について散々なことを言っているが、
言っても彼はそこそこオトナだったのだ。
あくまでも、そこそこ、だけど。
やはりマイムが多く、セリフは少なかった。そして『Japanese Tradition』みたいなのもちゃんとあった。
全体的にEテレ2355を1時間見ているようで、何となく気持ちよく見ていられる。
2355は好きな人でも1時間が限度だと思うので、公演時間もそれで十分だと思う。
もちろん笑いはしなかったが、そもそも笑いは求めていない。
すっと悲しい気持ちになるところもあったけど、波の音とともに何となくフェードアウトする。
まあソフトで見るものであって、5000円はらってなおかつ横浜まで行って見るものではないという気もするが、
帰りに夜の中華街を見物しながらフカヒレ饅を食べ、小籠包を買って帰ってきたので
そこまで含めた評価で、俺的にオケ。

深読みメモ
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ナイロンの久しぶりの新作。チケットを買ったのはナイロンの新作と言うことと、マルケスを意識したタイトルに引かれて。
でもその後、「今回は笑いがない」というケラの言葉にショックを受け、行くかどうか迷った。
最近忙しくてしんどいから笑いたいと思ってたのになあ。
ケラの作品はただでさえ長くて重い。しかも今回の話はメイドの目を通して2人の女性の一生を語るらしいし、登場人物多くて名前と関係把握するのがめんどくさそうだし、そのうえ、笑えないんじゃ・・・。

でも結局行ったし、行って良かったと今では思ってる。
最初に登場人物全員がいきなり出てきて、話をぱぱんと整理した状態にしてくれたのは嬉しかった。それに続くオープニング映像もかっこいい。
オープニング映像は毎回かっこいいのだが、今回は特に力はいっていた。
そんなわけで、開始10分後には楽な気分で舞台に集中できた。

笑いがないといっても別に辛気くさい話というわけではなく、適度に笑うシーンもあったし、泣けるとこも結構あって、
カバンからハンカチを出すのは休憩時間でいいや、と思ってたら、けっこう序盤から必要で、で、そんなときに限ってカバン探ってもハンカチ見つからなくって、で、かわりに見つけたティッシュでグズグズやっていて、
そんな感じでけっこう手の中に丸めたティッシュがたまって、で、舞台では一気に40年くらいとんだり、また20年ぐらい戻ったりしていて、おかげでこっちは大河ドラマ1本見た様な気分になったけど、実はあまり時間経ってなくて、
で、だんだんお尻が痛くなってきて、舞台では主役のティルダ(犬山イヌコ)とコナ(峯村リエ)の息子と娘が白髪の年寄りになって家の真ん中にある、話の象徴的存在の大樹が切られる話になってるから、そろそろ話、終わりかなって思ってたら照明がブラックアウトして・・・

 前半が終わった。ここまで2時間。
(TmT)ウゥゥ・・・  きっついわー。でも樹が切られるのかどうか知りたいから後半も観よう…。

そんなこんなで全部終わったときは3時間40分経っていた。
最後のシーンでは、ティルダとコナは12歳だった。
うーん、スペクタクル。

ネタバレ
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小沢一郎の裁判で無罪が出たのは先月のことなんだが、忙しくて記事が書けないままだっだ。
いや、忙しいだけではない。正直書く気が起きなかったのだ。
無罪であろうとは以前から予想していた。だから最初は、「フロッピー前田は無罪にどの程度の影響を与えたのか」という観点からの記事を考えていた。
でも、なんつーか、全体的なふいんきっつーか、なんか、みんなそんなことに興味持たないんじゃないかなって気がしだした。

はっきりそう思ったのは、判決出る1週間くらい前に新宿で偶然デモに出くわしたときからだ。
小沢さんのプラガードを掲げたそのデモ隊は、俺にはまったく理解不能なことを怒鳴りながらねりあるいていた。
「小沢さんは無罪」で「起訴は不当」で「裁判を止めろ」で「検察は汚れている」のだそうだ。
いやいや。起訴がなければ無罪はとれない。裁判を止めても無罪はとれない。そして、小沢さんを起訴したのは検察審査会の決定であって、検察は起訴できないと判断したのだ。
この、ツッコミどころ満載の行進は「ネットで集まった人たち」であって「政治的な団体ではない」そうだ。
すげーそこんとこ自慢してたが、つまり、ネットって、理論すら一貫している必要がないんだなってことがよくわかった。
判決が出たときも、ネットではもう工作員vs工作員って感じで、パンピーは引いてる感じだし、その工作員も最近は尖閣買うことの方に興味ありそうだし。
で、一般人も、証拠が足りてないだけの無罪だと言うことはみんな把握しているし。
なら別に、俺があれこれ書いても誰も興味持たないんじゃないかなあ。

グチっぽくなったが、そんなわけで、判決に関しては特に何も書かないことにした。

判決については書かないが、控訴についてはちょっと書く。
これについては個人的に興味があるので、誰も読まなくても書く。

指定弁護士(検察官役弁護士)の控訴は検察官の控訴と基本的に違う。
つか、違わざるを得ない。
検察官の控訴は、検察官だけが決めるのではなく、持ち帰って組織で決める。
有罪の見通しと、裁判が長引くことのデメリット、あと面子とか、それから面子とか…まあ、俺にはよくわからん組織の諸々だ。
控訴した結果は検察組織全部の評価に繋がるわけだから、組織で決定するのだ。
しかし、指定弁護士は組織に所属していないのだから持ち帰っても指示を仰ぐ先が居ない。
趣旨からすれば、控訴のためにまた検察審査会を集めるのが筋なんだろうが、そーゆー規定はないから自分達だけで決めなくてはならない。
(指定弁護士の控訴に関しては、具体的根拠規定すらない。指定弁護士は検察官と同一の権限を有するから検察官ができる控訴も出来るんじゃねーの、という感じで運用されている。)
なのに、控訴審でまた無罪でも出ようもんなら、きっと検察がなじられちゃうのだ。
まあ、検察も無理な賭をやって負けたのだから、多少なじられても仕方がないといえば仕方がないのだが、起訴したくないと言ったのに、起訴されて無罪出されてさらに控訴審で無罪となったらずいぶんな踏んだり蹴ったりだ。

そんなわけで、指定弁護士がどういう点を気にして控訴を決定するのかに興味があった。
朝日新聞によれば判決前に決めていた控訴の基準というのが
①起訴を決めた検察審査会の手続が無効とされた場合は控訴する。②政治資金収支報告書の虚偽記載があったと認められずに無罪の場合も控訴する。③虚偽記載は認められたが、小沢氏と元秘書との共謀が認められない無罪の場合は控訴断念を検討する。
だそうだ。
検察審査会の意思を尊重することを重視しつつ、証明の難しさとのバランスを図った線引きになっている。
で、判決は小沢氏の共謀の故意を証拠不十分として無罪としたわけだが、
こうみると、③に近いよね。
指定弁護士側が明確に争点としていなかったところを認定されたというのは悔しかろうが、法廷で小沢さんにいくら質問したとしても、彼の言葉はまったく信用されていないから、この点にらちがあくとは思えない。
控訴しないのが妥当なんじゃないかな、と思う。

控訴か否かの決定は9日に出る。


追記 9日
控訴することにしたそうで、意外だった。
指定弁護士は有罪がとれる見込みがあると見たそうだが
共謀の客観面まで成立を認めておきながら主観面で罪の成立を否定するという、
いわばイレギュラーな解決方法をとった裁判所の判断をどうとらえたのだろうか。
気になるなあ。

追記 14日
裁判所認定事実からなら、
虚偽記載の共謀共同正犯は無理でも幇助犯は可能という見解を聞いたのでメモ。
その発想はなかったわ~。
 でも、幇助犯で指定弁護士は満足できるのかな?
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