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曽根裕2連発。

まず「Perfect Moment」東京オペラシティアートギャラリー。

ICCと東京オペラシティアートギャラリーは相互割引をしているので、ICC「みえないちから」展の半券で割り引いてもらった。
展覧会のポスターを見たとき、小谷元彦に似てるな、とちょっと思ったら、小谷元彦展とも相互割引していた。

展示作品は9つしかない。うち2つは映像作品だ。
白い大理石の彫刻が小谷っぽいと思ったやつだったが、近くで見ると全然違った。
素材がもろい大理石だから、表現にいろいろ制約があるのだ。
この形を作りたいんだったら、別に大理石じゃなくてもって思うとこだけど、
そこを無理矢理大理石で彫っちゃうとこが漢だぜ!
…って感じで面白かった。

《木のあいだの光#3》は素材がクリスタルって書いてあって、それはクリスタルガラスってことだと思ったし、作品にも鋳型の継ぎ目の跡がついてて間違いなくクリスタルガラスなんだけど、
なぜかお客のおばちゃんの1人がずーっと水晶だと思いこんでて、
「こう見るとガラスみたいねえ」と首をかしげていた。
おばちゃんの勘違いの原因は、メゾンエルメスで判明。

映像作品の会場ではずっと「Happy Birthday to You」の歌声が。
この《バースデイ・パーティ》という作品は、出会ったさまざまな人たちと一緒に毎日自分の誕生日を祝った模様をビデオに撮ったものなんだそうだ。
とりあえず作者が外交的なワンダラーなのはわかった。



「雪」メゾンエルメス8階フォーラム。

ここは箱がずるい。きれえなガラス張りなんだもの。
そこに透明な雪の結晶の彫刻置けば、そりゃ綺麗にきまっとりますがな。
というわけで、見に行く気はなかったんだけど、「Perfect Moment」を見て、気が変わったので見に行った。
雪の結晶の彫刻はみな水晶を彫った物だった。
なるほど、このせいでおばちゃんは勘違いしたわけやね。
それにしても、縦横50センチあるようなかなり大きな作品も多い。これだけの水晶を探すのも大変だろう。水晶の粉を固めた練り水晶も混じっているのであろうか?

パンフレットに載っている作者の文章が面白かった。
このシリーズの制作過程を語ったものなんだけど、紆余曲折して、なぜかバンドを結成してツアーまでやることになったりする。
しかし、回り道しようと時間がかかろうと、自分の満足のいく方法で、自分の満足行く素材に自分の求める一瞬を刻み込んでいくという、この人のスタンスが理解できた。

なぜかふと
「Happy Birthday to You」の歌声が耳によみがえってきた。
なるほど、一瞬を刻みつける、という点では映像も彫刻も変わらないわけだ。

予想以上の収穫に満足。
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流出時は大騒ぎになったが、件の映像の保管がずさんで、流出誘い受け状態であったことなどが考慮され、不起訴ってことで一区切り。
考えてみれば、刑事手続き的には、逮捕すらされず、起訴猶予で、すごいしょぼい事件なんだなあ。

意外だったのが、このニュースに対するネットの反応が割と冷たいことで、
しかも割と一色元海上保安官(事件後に誕生日を過ぎたらしく、1つ年が増えている)に冷たい意見が見られた。
まあ、彼には、ちょっと目立ちたい以外の大した動機はないだろうと俺は最初から思っているので、俺は最初から冷たいのだが、ネット的には最初はかなり持ち上げていたような気がするのだが。

一色さんの弁護士を通じて発表したコメントっていうのもあった。
 ご迷惑をおかけした関係各位、国民の皆さんに深くおわび申し上げます。

  何度もためらい、悩んだ末に、安定した職を捨てて、あのような形でビデオを公開したのは、

まで読んだ。

最初から嘘は良くないな。
漫画喫茶から投稿したり、捜査が進むまで名乗り出なかったり「安定した職を捨て」る気はなかったことは明らかだ。
当人が思った以上の大騒ぎになって、結果的に「安定した職を捨て」ざるをえなかっただけなのに。

当人が実は何も考えてなかった、
ということは、事件後ほとんど引きこもって特段の意見も発表しなかったことからも推測される。
ネットの反応が冷たくなってしまったのも、燃料の投下不足ではないかと思う。
定期的に燃料をやらなければ、火はおさまってしまう。
有名になった一色さんとお友達になりたい人は多いだろうから、意見の発表の場はいくらでもあったろうに、タイミングを逃してしまってる。
就職活動もしなくちゃだから、今後のことも睨んでお友達を作った方が良いのに。


…とか書いてたら、
「検察は裁判決着を避けた」 元海上保安官がTVで批判

TBSで大いに語ったらしい。・・・TBS?あまり良いお友達の選択とは思えないけどなあ。
「検察は裁判決着を避けた」って、今になって言い出してもなあ。
てゆーか、起訴猶予処分ってことは、後で検察の気が変われば、公訴時効にかかるまでは起訴があり得るってことなんだけど、
そのへんわかって・・・まあいいや。

とにかく今の時代就職はきびしいのでがんばってほしい。
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東京都現代美術館 「トランスフォーメーション」展

映像作品が多すぎる。しかも、作品を見る人が通路にたまってしまうような場所なんかで流していたり、展示に余裕がない。マシュー・バーニーの映像を流す画面がやたら上の方で見づらい。
で、映像作品をざっと見て思ったのが
  外人の作る映像って、まだるっこしい。
何かよくわかんないこともたもたやってて、こんなつまんないことをずっとやってるんだからまさかオチくらいあるだろうと思って我慢してみてると、これが9割方ないんだな。
映像としてきれいなやつなら、イメージのかたまりとしてとらえられるからわかんなくてもいいけど、そうじゃないとね。
で、そうなるとどうしても、スプツニ子!のわかりやすさが際だってしまうわけで、
テーマ的には好き嫌い別れそうだけど、もうそんなことより、3分ほどの短さと、ぱっと見てぱっと分かる、といった要領の良さにほっとしてしまう。
外人はもっとアニメ見ろ、アニメ。

あとは、ヤン・ファーブルのブロンズ像がなんとなくジョジョっぽくてかっこいいと思った。



ICC 「みえないちから」展

こちらはお手頃な広さに、お手頃な数の展示。
日曜に見に行ったせいか、「フォルマント兄弟の”お化け屋敷”」が45分待ち、無響室の渋谷慶一郎1時間15分待ちだったが、オスカー・フィッシンガー上映会が20分間あるのでそれを見て、他の展示物を見ていれば45分くらいすぐに経つ。
”お化け屋敷”は20分の体験なので、そのあとに無響室がおさまる感じ。

オスカー・フィッシンガーは、元祖ヴィジュアル・ミュージックの方で、そういうのが好きな人には面白いし(手描きで作ってると思うと感動やね!)、そうでない人は上映会場が暖かいのでぐっすり眠れる。
フォルマント兄弟は、「ちゃんと日本ヴァージョン作ってくれてるんだ!」と思っていたら、日本人のユニットだった。
機械にとりつかれている人のための御祓いの御札がもらえる。
エキソニモはいつも面白い。左半分の部屋はどこなんだ。

常設展はクワクボリョウタの人気が高そう。
旅行しているときの感覚がよみがえるようで、見ていて飽きない。
グレゴリー・バーサミアン「ジャグラー」は、以前はアクリル板の仕切りが無くて、ヲンヲン恐ろしい音を立てて鉄の機械が回転して、楽しい立体アニメを見せてくれていたのが面白かったのだが、
仕切りが出来てからはいまいち迫力に欠けるのが残念。
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アウェイ部はスペースラジオという4人組から2人が抜けたため、残る2人が新コンビとして結成したものだ。
何で観たかっていうと、小林さんがらみだからだ。
すなわち今回は小林賢太郎がワークショップ形式により、アウェイ部を指導して、1ヶ月でコントを作り上げた物なんだそうだ。

ライブまで1週間を切ってから、なぜかスタッフコメントでいきなり「小林さんの公開ワークショップつき!」とか言い出して、それから1日しないうちにチケットが完売したといういきさつがあり、
アウェイ部の公演本体を見る気がない客もかなり来ていそうで、
…これでコントが面白くなかったら、目も当てられないぞ。
 と、思いながら俺は阿佐ヶ谷ザムザに出かけた。

そうはいっても、俺自身、アウェイ部に期待していたわけではなかった。
なにしろ、彼らを紹介する小林さんのコメントにもスタッフコメントにも「面白い」とか「笑い」という言葉が1つもない。
しかもYoutubeで見た前身スペースラジオのコントは、ただいじめているだけ、とか、ただ悪口を言ってるだけ、とかの1つも面白くないコントばかりだった。

そんなわけで始まる前からテンションが低い俺だったが、
しかし、ライブが始まったら面白く笑えた。
良かった良かった。

なぜかDVDやエアコンのリモコンで操作されてしまう羽目になり、一時停止や、タイマーで「おやすみ」してしまう人たち。
とか
「言葉」をピストルで撃ってくる「言葉つかい」の射撃を「かわす」(言葉をかわす)男。「俺は言葉使いに気をつけている。」
とか
ナルシストな国民性の国、陽気な国民性の国、思わせぶりな国民性の国、
それぞれ国民が朝起きて出かけるまで。
とか
ボクサーとトレーナーの会話のなかの「やばい」という単語を「大丈夫」「裏がある」「お母さんみたい」などの言葉に取り替えてやってみるもの、
とか…。

見て面白い動きをして、面白い言葉を連発するので文句なしに笑える。
 のだが…うすうす分かると思うが、
ぶっちゃけラーメンズのコピーみたい。

ここまで似ていると、
「こっちが小林で、こっちが片桐だな」なんて頭の中でおきかえて観てしまったりして、
そうなるともう自分が見ているものが何なのかよく分からなくなってくる、という感じ。

俺としては、言葉遊びの要素がない、ノアの箱船の話とか、辛抱さんの話とかの方が好きだった。
特にノアの箱船は、小林さんにはない下品さがあってそこが良かった。
でも、ノアが作った「箱船」がどんなものなのか、どの程度の規模で、他にどんな施設があって、全部で何人くらいのがさつな人たちが居るのか、はっきりとイメージできないのが残念。
山口晃の絵みたいなものが想像できたらいいなって思った。


まあ「第0回」なんだし、笑いがとれれば上出来かと思う。
言葉遊びは所詮入り口でしかないので、そのまた奥が問題であるところ、
今回は入り口止まりであったので、
後はアウェイ部ならではの独自の要素を加えて、奥が出来てくればもっといいと思う。

…まあ、そここそが難しいところなんだけどね。
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