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『小林賢太郎テレビ K.K.T.V.2 ~ポツネン旅に出る~』   

2010年 08月 30日

小林賢太郎がNHK BS-hiでレギュラー化を狙うKKTVの第2弾。
前回よりも作り込んだ感があって、映像的にもとてもきれい。
つかみは相変わらずうまいし、「フシギ感」があって偶然途中から見た人も引きつけられそうな感じ。
テレビ番組としては新鮮な感覚があふれていて、評価されてもおかしくない上手な作りの作品だと思う。
が、
俺にはどうしてもこの作品が良いとは思えないのだ。
上手ではあるけれど。

何より、コントといってるのにクスリとも笑えない。
しゃべりが棒読みのように感じる部分が多く、あえて笑わせることを避けているような雰囲気が感じられる。
そして、笑うこと以外の要素を読んでいくと、
「そうだけど、だから何?」
という感想しかない。

すべては孤独を紛らわせるための1人遊びであることを思わせるポツネン氏と「バク」の話。
そしてポツネン氏と小林賢太郎が同一人物であることを示すために、ドキュメント部分とドラマ部分の区別が曖昧になっている。(番組からのお題制作ドキュメント部分にまで、その時点ではまだ存在していないはずの小道具などをわざと映りこませていてご丁寧だ)。

孤独を紛らわせるために部屋からでないで外国に行く方法を考え、その外国でもぽつねんと1人。
本当に寂しいのなら、外国でも人とふれあうことを考えるものではないだろうか?
人とふれあうことを諦めた者が孤独を語って、説得力があるだろうか?

世界各国を切り貼りした日本地図を指して「日本から出ずに世界を旅するための地図」と言い張るポツネン氏。バイヤーの竹田さんは「そうだけど・・・」(今回のポツネン氏は「そうだけど」な物を作ることを生業としている)。

ポツネン氏の主張には説得力がない。
わざわざ孤独になるためにNYくんだりに来ておいて、
 TVを見て笑ったときとか感動を分かち合う人がいないとき、きついって思う。
という言葉に説得力がないように。
彼はそれを自覚している。
でも他人を説得する術を考えようとはせずに、子供のように同じことを繰り返すだけ。
彼が今寂しいと感じている事実そのものだけが彼にとって重要なのだ。
「寂しい!」と叫びたいのだ。
なぜ寂しい状態になったのかとか、その寂しさが真の孤独かどうかとか、他人に言ってもどうなるもんじゃないとか、
そーゆーことはもう全くどうでも良いのだ。
ただ「寂しい!」と叫びたいのだ。

でもそれはいけないことだと思ったから、代わりに
「インドは九州です!」と言っているのだ。

・・・そして、聞かされた側は、
「そうだけど、だから何?」


バイヤーの竹田さんのように、「そうだけど」な物がお気に召す人はいるかも知れない。
でも、俺はちょっと引いてしまう。
「寂しい!」と叫ぶ代わりに生まれてきた「そうだけど」な作品は、
森の中を走る小さなバクのように見えるからだ。



・・・あと、ふつーのダメ出ししまーす。

「クイズ」の問題と答えがひどすぎると思った。
アメリカ・ニューヨーク州が所有しているリバティ島の像は自由の女神である
○か×か

 これでは「ニューヨーク州が所有している」のが「リバティ島」なのか「リバティ島の像」なのかがわからない。
答えからすればどうも「リバティ島の像」らしいが、それなら
「アメリカのリバティ島にあるニューヨーク州が所有する像は自由の女神である
○か×か」と問うべきであろう。

答えの「リバティ島は連邦政府の所有地なので、自由の女神はニューヨーク州のものではない」も意味不明。
土地とその上に建つ建造物の所有者が違うなんてざらにあることだ。借地の場合とか。土地が連邦政府のものだから上物もそうだという理屈は成り立たない。
自由の女神像は贈与によって1886年に所有権がフランスからアメリカに移転し、その後売ったりあげたりしていないから今もアメリカに所有権があるのだ。

ついでにネットで調べたところ、
リバティ島は(ニューヨーク州ではなく)「連邦政府の領土」とは出ているが、リバティ島がアメリカの国有地、つまり所有地であるかどうかは不明だった。
でもまあ大事な土地だから多分国有だろ。そうでなくても領土権はちょいちょい所有権って言われたりするし。そこはあまり深く考えないでおこう。


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『小林賢太郎テレビ』1



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by k_penguin | 2010-08-30 12:32 | エンタ系 | Trackback | Comments(2)

死刑場公開とその思惑   

2010年 08月 28日

7月から千葉法相がやると言っていて、俺的にはwktkしてた死刑の刑場公開が東京拘置所の刑場でなされた。
今現在の東京にこういうところがあるんだと思うだけで厳粛な気持ちになり、背筋が冷たくなる。
・・・暑い盛りに公開したのは、そういう理由か?

この刑場の公開は、千葉のおばちゃんの唯一評価できる実績なんじゃないかと俺は思う。
千葉のおばちゃんが死刑廃止論者であるためか、刑場の公開を死刑廃止論に利益なアクションととらえている意見もあるようだが、刑場の内部の映像そのものは単純なる事実であるから政治的思惑はない。
死刑存置論でも死刑に関する情報公開を進める必要性を説く者もいる。だいたい昔は死刑自体が公開されていて、一般に娯楽として受け入れられていたもんだ。
世論の大勢がが死刑存置なのにわざわざこういうことで世論を喚起するということは、死刑廃止の方向に世論を導こうとしているからだろうという意見は浅はかと言わざるを得ない。
どのくらい浅はかかというと、
政府やマスコミが情報操作しているから死刑賛成が多数派なのであって、真の情報りゅーつーがなされれば、みんな死刑廃止になるに違いない。
 というのと同じくらい浅はかだと思う。

俺の見たとこ、千葉のおばちゃんは死刑廃止にはあまり熱心ではないようだった。
「ミンスだから」一応死刑廃止論でやっているが、夫婦別姓の方に興味があるようだったし、そっちの方が票にも繋がりそうなもんだが、党内騒動で右往左往して特に目立つことも出来ないうちに選挙で落ちてしまって、
代わりが誰もいないからそのまま法相やらせてもらってるみたいな心細い立場になり、そんでどーゆー大人の事情か知らんが、死刑執行する羽目になったらしい。
そういうことになった以上、おばちゃんはせめて立ち会おうと思ったのだろうし、
で、立ち会って思うところがあったのだろう。
目の前で人が殺されるのであるから、理屈抜きで心が揺さぶられたであろうことは想像に難くない。

死刑制度に犯罪の一般予防効果があるかについては、その性質上客観的に証明が出来ないものなので、国民の支持がそのほとんど唯一の正当化事由となる。
世論を喚起し、常に死刑制度の意義を問い続けることは重要なことであり、それはたとえ常に死刑制度支持の結論となっても変わらないことである。
しかし、騒ぎを起こしておいて、結局元のサヤに収まりました。ということになると、どうしても世論を喚起した奴が悪いみたいな感じになってしまう。
なかなか損な役回りだと思うがあえてそれをやった点で、千葉のおばちゃんを評価したい。


ところで、wktkしてた俺が、がっかりした点がある。
執行に使うロープ(絞縄)が公開されなかったことだ。

判例時報の森下忠の連載によれば、『死刑執行人の苦悩』(創出版)という本では、ロープの扱いはぞんさいで、「保安課の長椅子の下に放り込んであるだけ。」で「先端は輪になっていて、その部分は黒皮で覆われているのだが、、多くの死刑囚の脂汗がしみこんでぬらぬらとした光りを放っている。」そうだ。
一方森下先生が30年ほど前に参観した刑事施設では、「刑場の壁側の中央上部に特設された棚には、特別大切にされている箱がある。そこに絞縄(処刑に用いる縄)が保管されている。刑場では、処刑のたびごとに真白しい紙を絞縄にまいているそうだ。」
森下せんせーは『死刑執行人の苦悩』に大変おかんむりで、そのお怒り具合は読者としては面白かったのだが、

さてさて、どっちが今の実態に近いのやら。
謎はふかまる・・・
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by k_penguin | 2010-08-28 20:17 | ニュース・評論 | Trackback | Comments(0)

『黒執事』の作者のブログを読む   

2010年 08月 19日

うちのブログは小林賢太郎をよくあつかうのだが、小林さんのファンで『黒執事』を見る人が多いような気がしている。
そういう理由で『黒執事』はちょっとだけ興味を持っていた。
「ちょっとだけ」というのは、
本屋で1度手にとって表紙だけ見てまた置く、とか、
寝付けない夜にたまたまTVでやっていたので1話だけ見る、とか、
見たはいいが設定が全く分からず、「ぼっちゃん」と「執事」の関係もわからないので、行きつけの美容室の女性美容師に尋ねて
「さあ?私もタイトルしか知りませんねえ。」とあしらわれる、とか、
その程度だ。

そんなわけで、マンガやアニメを正規のルート以外で入手・閲覧し、そのことを悪びれもせずにファンレターに書く一部のファンに対し、『黒執事』の作者が苦言を呈しているというニュースを読んで
せっかくの縁だからと俺は本人のブログまで行って読んできた。
黒地に白字ですごく読みにくかったので、メモ帳にコピペして読んだ。

内容は、ニュース記事から期待したほどではなく、ニュース記事のほうがましだと思った。
しょっぱなの
アニメ黒執事、およびアニメ黒執事Ⅱの公式配信動画サイト以外での動画サイトによる閲覧は法律で禁止されています。

から、間違っていることで俺は引いてしまった。
改正された著作権法で違法とされたのは「ダウンロード」であって、閲覧そのものではない。

そして、DLも罰則はないので、刑事手続きにのる「犯罪」ではないから、
それは紛れもなく犯罪です。

万引きや無銭飲食と一緒です。

という部分も間違いである。

ロイヤリティで食べている人にしてはお粗末な認識だ、
というのが正直な感想だが、しかしまあ実際はこんなもんだろう。

ただ、ロイヤリティで食べている人の危機感は良く出ていて、その正直さには好感を持った。
その好感が、何かに似ている、と考えて思い出した。
後から出る若い子に追いつかれることに怯えて、つい番組で変な方向にがんばりすぎてしまい、好感度が下がりそうになる悩みを「ロンドンハーツ」で正直に有吉先生に語った上原美優に対して感じた好感と似ていたのだ。


本来作品を好きでいてくれるだけで作者はファンと認めるもので、
その出自が違法コピー品であるか否かは問題とはしないはずだ。
それが建前。
無邪気なファンレターで作者の神経を逆撫でしてくれる人達は、その建前を信じている。

しかし現実は
漫画やアニメを見て楽しむ権利は誰にでもあります。

が、それを作っている我々も人間なので何も食べないで生きていけるわけありません。

食べるためには「お金」が必要です。当然ですよね。

というわけだ。
これを現実からかけ離れた世界を描いている漫画家さんが言ってしまうあたりが面白いわけだが、
ある程度歳を重ねると、見る側もそのあたりは当然心得るようになる。

TVですませるもの、レンタルですませるもの、ソフトを買うもの、グッズまで買ってもいいと思うもの、と、自然にランク分けされる。
つまり、作品への投資というニュアンスも込められてくるのだ。
投資者という立場から見れば、自分の投資がどのように使われるのか知りたくなってくるが、その要望には十分には応えられていない。
ワタシたちは皆さんの娯楽を仕事として制作し、その対価として皆さんから有料動画の視聴料だったり、DVDやグッズ、単行本の代金を支払って頂いてその中からお給料を頂いて生活しているわけです。

民放のTVは無料で見られるが、それは良くて、見逃した回をYouTubeで見るにはなぜいけないのだろう?視聴率とやらが関係するのなら、視聴率を測定する機械が入っているテレビだけが問題なのではなかろうか?
レンタルの回数と作者の収入には関係があるのだろうか?レンタル用ソフトは買い取りなのか、ロイヤリティ制なのか。
作者のいう「お給料」の中には、雑誌掲載文に誤植をする編集の「お給料」も含まれると思うのだが、それについてはお咎めなしなのだろうか?ペナルティとして減額してその分アシスタントに回しても良さそうな気もするが。

俺としては、そのくらいまで答えて欲しかったんだけど・・・
 ま、無理だよね。
大人だからこそ無理って感じもするし。
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by k_penguin | 2010-08-19 00:05 | エンタテイメントと法 | Trackback | Comments(0)

ラーメンズの作品とか語り合うエントリ その5   

2010年 08月 10日

発端・『TOWER』エントリ
その1・主に「上下関係」「採集」の話
その2・主に『CHRRY BLOSSOM FRONT 345 』
その3・『STUDY』『TAKEOFF』『DROP』
その4・ライブポツネンの小林さんについて、そしてコンビとしてのラーメンズについてなど

ラーメンズ・小林さん関連のBBS的エントリです。
個別の作品についての感想はその作品の記事の方にコメントいただければ助かります。
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by k_penguin | 2010-08-10 17:41 | エンタ系 | Trackback | Comments(96)

INCEPTION予告編パロ2つ   

2010年 08月 01日

まず、オリジナル。
アメリカのオフィシャル版なので、渡辺謙なんかこれっぽっちも出ない。


PIXAR「カールじいさん」編


シンプソンズ編

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by k_penguin | 2010-08-01 00:44 | 拾いもの | Trackback | Comments(0)