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更新料は大人の事情   

賃貸更新料は無効だという判決が高裁でも出た
先月地裁でも別のケースで出ている(京都地裁H23.7.23)。

俺は東京23区内に住んでいるので、賃貸借の更新のときに「更新料」というやつが登場することには馴染みがあったのだが、そのくせ何のお金なのかはよくわからない。
だいたい、部屋借りるときって、何のお金だかよくわからないお金のやりとりが多すぎるのだ。
こーゆーよく分からないものをよくわかったような顔をしながら、契約書にハンコ押したりするとき「オトナ」気分になる。
そこでこれを機会に、更新料が何のお金なのかとか、今まで判例でも更新料は有効だったんちゃうんかとか、このままいくと更新料というもの自体が無くなるのかな、
なんて事をちょっと調べてみた。

長いっすよ
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by k_penguin | 2009-08-30 00:16 | 裁判(判決評) | Trackback | Comments(4)

初めての裁判員裁判と酒井さん   

裁判員制度による初の裁判が無事に終了したようだ。
マスコミの扱いもかなり大きく、裁判の様子も逐一報告され、判決後には裁判員の記者会見なども行われたのだが、今ひとつ具体的にどう変わったのかピンとこない。
理由の1つは、裁判所もマスコミも裁判員もみんながとにかく無事に今回の裁判を乗り切ろうと考えているふいんきが濃厚に漂っていることにある。
裁判員に対する記者会見にせよ、本音が言える雰囲気では無さそうだった。
別に裁判員制度に対し否定的な感想を述べてはいけないなんて誰も言ってはいないだろうとは思うのだが、それでも、裁判員になれるだけのふつーの感覚を持った人なら
「赤の他人の人殺しのために何日も拘束されて、チョー迷惑!」
なんて、あの場でとても言えないだろう。

裁判の内容にしても、証拠の扱いとか評価の仕方がプロとどう違うのかはっきりわからない。
裁判員の裁判を1回やっただけの時点で「裁判員はこうである」、なんて言えるものではないから、比較できるだけの資料がないのだ。
資料はないけど、とにかく"裁判員制度にして良かった感"を出さなくてはいけないから、検察も弁護士もいろいろ苦労して、新鮮さを打ち出していたようだった。
求刑の懲役16年に対し、懲役15年という判決を出されたのだから弁護士なんか文句を言っても良さそうなものだが、相手が一般人となればやはり悪口は言えない。
弁護方針を考え直す、くらいしか言えないだろう(相手が裁判所なら悪口の定型文はいっぱいあるのだが)。
マスコミの方はこれに加えて、今までのプロがどういうやり方をするのかもよくわかっていない。
で、結局「初めてだぞー」というご報告のみで終わってしまう。

そういう俺もよくわかっていないので、マスコミのご報告から雰囲気だけで何となく比較することになってしまうが、それでもせっかくだから感じたことなどを書くとすれば、
今回の事件で被告人側に有利な証拠は元々少なかったようなので、この判決は重すぎると言えるのかどうかはよくわからないが、それでも確かに裁判官が判決を出したらも少し被告人側の言い分を取り入れたのではないかという気はする。
で、余り被告人の言い分が取り入れられなかったのは、被害者が死んじゃっているせいもあると思う。
被告人は被害者が自分をひどく侮辱したことなどを主張したのだが、
その被害者は死んじゃって他に証人がいないので真偽不明と早々に判断されたばかりか、死人の悪口を言うことで印象を悪くしたと推測される。
これに対して、プロは証言内容の真偽の判断についてはけっこう粘る。それが仕事だからね。一方、死人の悪口を言うことについて少なくとも裁判上では何とも思わない。その辺プロはドライだ。
裁判で、死んじゃった人の悪口が出てくるのなんて珍しくも何ともないことだしね。


・・・という感じで初めての裁判員裁判が、みんなよくわからない感じのままでなんとか判決にこぎ着けた一方で、
酒井法子さんの旦那が覚醒剤で逮捕されたり、酒井さんが失踪したり、酒井さんも覚醒剤で逮捕されたりしていた。
こちらの方は裁判員裁判よりもずっと分かりやすい大騒動なので、ネットでもずっと反応がよい。

酒井さんは最高裁が作った裁判員制度のPRビデオに裁判員として出演されたことがあるそうで、今回の事件に最高裁はむかついておられるそうだ。
でも思うんだけど、裁判員制度は、裁判官という人を裁くための特別の役職ではなくて、裁かれる者と同じ「一般人」により裁くことを趣旨とするはず。
そうすると、裁く人と裁かれる人の同一性という点では酒井さんはより裁判員制度に適任になったと言えるんじゃないのかな。
そりゃ酒井さんに清純派イメージがあるからPRビデオに起用されたんだろうけど、現実「一般人」は別に清純じゃないからね。
 裁判員制度が現実になった今のタイミングで今回の事件が起きて、ビデオがより現実に近いものになったってことは、
もしかしてちょっとスゴイことかも・・・?
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by k_penguin | 2009-08-10 01:57 | ニュース・評論 | Trackback | Comments(8)

ラーメンズの作品とか語り合うエントリ その3   

『TOWER』のエントリのコメント欄の話題が『ATOM』の「上下関係」「採集」の話に移り、
それからまた『CHRRY BLOSSOM FRONT 345 』(通称『桜』)の話になったり愛の話になったりして、
で、今は一応『STUDY』の話に入っています。
そろそろ話の種も尽きてくるかもしれませんが、新エントリをたてました。

まったりヲチ、まったり乱入。皆さんヨロシクです。

つなぎに前のエントリのコメント欄の最後の方をコピペ。

K☆SAKABEさん
>その先に私の思考が飛んで行かない
 なぜ飛ばないのか、というあたりにワタシ的には興味あります。
単に、余り笑える要素がないということでしたら、「採集」もそんなに違わないと思うし。
 悪い人(万引き犯)の言い分だから耳を傾ける気になれない、ということでしょうか。
それとも、前振りには長い出だしの3分などに、
客をないがしろにしている感があることが不快なのでしょうか。
また、別の理由でしょうか。
 

「MDウオークマン(犯した罪)は消えてなくなってない」と言っているのはバイト君の方で、それに対して万引き君は
「どうしてあなたは物事を物質的にしかとらえられないんですか。…"ない"んです。」と言ってるので、
彼はあくまで罪を認めていません。
彼は最後まで屁理屈君で
店長に連れて行かれるのも、力に屈服しただけだと思います。

yumaさん
「お金=愛」というよりも「お金/=愛」(反・お金。お金・バーと言いたいのですが、上に線が引けないのでこう書きました^-^;)という感じと思います。
お金に関してはネガティブなイメージがつきまとっているのに対し、
誕生日プレゼントは彼が好むアイテムです。
「モノをあげる」という行為はyumaさんの指摘の通り、親しさを表す記号ぽいです。
贈与は売買と違ってお金の絡まない無償契約であるためと考えています。

>万引き犯は「愛されなかった人」
 そのようにとらえることもできると思います。
バイト君の「この人頭おかしいよ。」も
つっこんですらもらえないほど拒否されている、という意味になります。
 そしてそうとらえると、どことなく悲しげで憂鬱な万引君の表情が別の意味を持ち出してきて、
急に怖くなったりして。

この作品は、本当は笑ったりするものではないのではないか。
これをコントとして客の前に出すのって、自虐プレイだし、
客に対しても失礼なんじゃないか。
そんなことを考えたりしました。

>自発的な2万円の返却
 副部長の詐欺が部長にばれていないままで返しているので、
ワタシに言わせればあれは「許し」ではなく「なあなあにしようとしている」で、
返却により「騙している状態が終了し何の関係もない他人になる」だけの意味だと思います。
(ちなみに、法律的にはお金を返しても1度成立した詐欺罪は消滅しませんが)
さすがのバニーも、謝罪っぽい行動を取る場合は、常に相手に自分の悪事がばれていることが先行していますから。
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by k_penguin | 2009-08-08 01:50 | エンタ系 | Trackback | Comments(111)

プリンスホテル訴訟戦略の裏の裏(=表)   

プリンスホテル新高輪が裁判所の仮処分命令をシカトしてまで日教組に会場を使わせなかった件で、案の定日教組から訴えられて、案の定負けている(東京地裁)
しかも、原告(日教組)の請求を全部認められてしまうという、負けるにも程があろうにと思うくらいの負けっぷり。
法人には慰謝料ってそれほど多額に認められないと思ったのだが(言っても法人は生きてる人間じゃないから心はなく、慰謝料も考えにくい)、日教組の慰謝料が1億も認められてしまっている。
ここまで負けてしまったのは、とにかくプリンスのやり方が、狙ったように悪い方悪い方を選んでいるから。

日教組に会場を使わせたくなければ契約しなければいいのに、一度契約して、後からキャンセルだと言い出し、
参加者の宿泊まで拒否したので旅館業法にもろにひっかかり、
ついでに裁判所の仮処分命令をシカトして記者会見開いて文句まで言ったので、国家権力も怒らせてしまった。
裁判所は仮処分命令を無視した奴には厳しい。
ゴキブリを見つけた俺のおかんのようにスリッパ片手に追い回す。1匹いれば100匹見つけたような騒ぎだ。
裁判に負けて渋々判決に従っている奴なんてたくさんいるのだ。
そこに「イヤなら無視すればいーじゃん」とかいう奴が出てくると、みんなそれに乗っかって俺ルールでフリーダムに振る舞い始めてしまう。
裁判する意味なんて無くなるのだ。
裁判所の面子をつぶしたからヤバイ、というレベルではない。
地裁判決は「司法制度の基本構造を無視するもので違法性は著しい」と言っているが、これは特に盛っているわけではない。
法人に対する慰謝料があんなに高額に認められてしまったのも、懲罰的損害賠償の意味があるのだろう(まあ、懲罰的な意味があるとしたら、その懲罰の上限を原告に決めさせるのってどうよって思うんだけど)。

とにかく、プリンスはここまで狙って地雷をふんで歩かなくても・・・というくらい悪い方を選んでいる。
ここまで悪いと、わざとらしいような感じになる。何か裏があるのでは?
いくら裁判所を怒らせたとしても、民事裁判は民事裁判。最終的にはお金で解決だ。
誰か日教組に嫌がらせをするためには億単位の金も惜しまない、という変わったお金持ちさんがいらっしゃれば、こういう裁判だって、何かメリットがプリンスにもたらされないとも限らない。
そこで、プリンスホテルの株主を調べてみた。
プリンスホテルは西武ホールディングスの100%子会社。
で、西武ホールディングスは西武グループの再編のために立ち上げられた持株会社で、米投資ファンドが筆頭株主、上場を目指している最中。
・・・うーん、裏があるって感じが全然しない・・・つか、裏の話とかしている場合ではないのでは?この状況は。
上場には会社としての格も重視されるから仮処分命令の無視なんて絶対ダメじゃん。
いくら金もらったからって、これはないわ。
で、もう少し調べてみると、
首脳陣はホテル経営を知らないから、プリンスホテルは赤字に転落、今回のキャンセル問題も「ホテル運営のプロがいたならあり得ない話」。と言う記事が。

と、すると、だ。
残る可能性は1つ。
い…いや…可能性というよりはまったく理解を超えていたのだが……、
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ポルナレフに言ってもらいました(・∀・)
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by k_penguin | 2009-08-02 00:54 | ニュース・評論 | Trackback | Comments(4)