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中島梓さん死去

ニュースを知って、「えー!」と声を上げてしまうほど自分的にはなじみの人だと思っていたが、改めて考え直すと、実は余り作品を読んでいないのだった。

グインサーガも3,4冊しか読んでいなかったように思う・・・。
いや、面白かったし、続きを読みたいという気にさせるだけのツボは十分に押さえられていたんだけど、あれにはまると、本がたまって部屋がカオスになっちゃうから、どうしても踏み込めなかったのだ。

彼女の作品群の中で一番好きなのは評論で、『文学の輪郭』は『ぼくらの時代』といっしょに買ったのを覚えている。多分中学生のとき。(つか講談社が、期待の超新星!とうたって2冊同時に店頭に並べたのだが)。
でも彼女は余り評論を書かなくって、栗本薫の方ばっかり書いてて、
そしたらいつの間にか中島梓はむしろ801小説だろって感じになっちゃっていて(彼女は801小説の草分け的存在なんだけど、でも最近の人は彼女の名前を知らないらしい)、でも、たまーに書く評論をたまーに思い出して読んでみたりしたら、やっぱりすごく面白かった。
801で思い出したが、『小説道場』はお勧め(絶版だけど)。
801小説の書き方道場という体裁だけど、そーゆー事とは関係なく面白かった。表現とは恥ずかしいものである、ということがしみじみ。
でも、801小説自体は読んだことない。

多才だし、どのジャンルでもしっかりしたものを作るプロ職人なんだけど、
作品が多すぎるのが難点だった。
選べないから、部屋をカオスにしないためには、全部諦めるしかない、というわけ。

乳ガンをやったのは知っていたけれど、やっぱ、転移してたのかなー。

ご冥福をお祈りいたします。

amazon 小説道場
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by k_penguin | 2009-05-27 21:51 | ニュース・評論 | Trackback(1) | Comments(4)

『僕たちの好きだった革命』(再演)

面白いという噂を何となく聞いたので、見に行くことにしたのだが、そういえば鴻上尚史作品を生で見るのは初めてなのだった。

何と、開演前から舞台の上で出演者達が学生服でたむろっている。
全共闘時代の学生サークルの雰囲気で、ギターをつま弾いたり、ごろごろしたり。
客席やロビーにまでふらふら出て行ったりする。
なぜか片手にカーペットを掃除するコロコロを持った中村雅俊も、塩谷瞬も歩き回っている。
最後の方には、鴻上尚史も学ラン姿で出てきてあぐらをかいてフォークを歌い、客の小学生と握手していた。

お話もわかりやすかった。
あらすじは公式サイトで読んでもらうこととして、
映画とかテレビとかにもできるストーリーなんじゃないかと思う(と思ったら、映画化の企画は既に存在するらしい)。
1969年の学生運動のノリのまま、1999年に47歳のおっさんとして存在する山崎のキャラは中村雅俊で一応成功している。
暑苦しくてウザいリクツを並べ、古いギャグを平気で口にし、「ムカツク!」と怒鳴るやつにはちゃんと大正漢方胃腸薬(!)を手渡すが、フォークはしみじみ歌い上げる。
ただ、やっぱり中村雅俊なので、ちょっときれいごと過ぎるようにも思える。
1969年には俺はまだ生まれたばかりだったので学生運動を知っているわけではないが、学生運動をやっているやつは、あんなにちゃんとモノを考えてはいなかったと思う。所詮高校生だし。
むしろ日比野(塩谷瞬)のように、好きな子がいたからおっかなびっくりやっているだけで、実は別にポリシーとかないノンポリ(死語!)が口先だけでやっているのが大半だったと思う。
機動隊のおっさんが懐かしそうに「全部『不退去罪』で逮捕だーっ!」と言うというミスもあるし(適用されるのは不解散罪(多衆不解散罪、刑法107条)。警官は決してこういうミスはしない)、学生運動を知っている人たちならつっこめるところが多いのではないかという気がする。

それに比べて、1999年の方はさすがに良くできている。
ノストラダムスに2000年問題のおかげで、何か大きなことがありそう、という予感とそんなはずはないという諦念の間でおろおろしている日比野と、そんな流れとは無関係に自分の道を見つめる小野未来(ミク)(片瀬那奈)。
人気ラッパー、タイトキックさんを学校の文化祭に呼びたい(加藤鷹も呼びたい)という、ちょっとしたことをきっかけに、ちょいとした学生運動が起こる。
ラップというのもこの時期が一番良い時期だったかもしれない。
実は社会に主張したいことなんて何もないということがまだばれていなかったし。

大騒ぎの文化祭のシーンは賑やかで楽しいし、気分よく見られるので、学生運動にこだわりがある人でなければ楽しめると思う。

少しネタバレ
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by k_penguin | 2009-05-23 16:03 | エンタ系2(ライブレビュー) | Trackback | Comments(0)

ナイロン100℃『神様とその他の変種』

今回のナイロンは、笑えるというだけでなく、総じて「かっこえー」と思った。

そもそも、首都圏外郭放水路で撮った宣伝写真がかっこよかったので、行こうかなって思ったのだ。
『シャープさんフラットさん』と同じ趣向の、実写と実物を合成するオープニング映像もかっこよかった。
で、最後の雨もかっこよかった。

礼儀
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by k_penguin | 2009-05-14 01:01 | エンタ系2(ライブレビュー) | Trackback | Comments(2)

小室さんは執行猶予

小室さんに執行猶予がつきました。

金額が大きいこと、そして示談は成立していないらしいことから、執行猶予は難しいかも、いや、反省しているんだからいいだろう、被害者の財産的な損害は補填されたんだし、
と、ビミョーなライン上で綱渡りでしたが、ぎりぎり執行猶予付きの方に転がったようです。

いやーよかったね。

小室さんは手に職がついているから、社会復帰は比較的しやすい方だと思うけど、
あとの問題は、ばくち打ち(投資家)の皆さんの中で地道にやっていけるか、といったところでしょうか。
せっかくのチャンスなので生かしてもらいたいものです。

ところで、朝日の記事
投資家が法廷で謝罪の言葉を受け止めることを明言したことも有利な事情に加えた。

この「投資家」って、被害者のことなんですかね?
被害者のことだとしたら、どうして同じ記事内で「被害者」と「投資家」と違う呼び方を混在させているんでしょう。
よく、わかりません。
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by k_penguin | 2009-05-11 21:00 | ニュース・評論 | Trackback | Comments(4)

折鶴マン


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  V  //
   ソ  レ てけてけ



コピペがうまくいかなかった。元はここ。
AA弐典[折鶴マン]

進化
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by k_penguin | 2009-05-08 20:16 | 拾いもの | Trackback(1) | Comments(3)

シティボーイズミックスPRESENTS『そこで黄金のキッス』

今年も還暦前のおじちゃん達の学芸会の季節になった。

おじちゃん達はあまり台詞を覚える気がないので、公演の頭はなるべく避けたかったのだが、諸般の都合で、2日目を見ることになり、
きっとぐだぐだになるんだろうな、
と覚悟した。

覚悟した以上俺は腹を決め、その辺をかき回して一番バカっぽく見える服を引きずり出し、それを着て新国立劇場(オペラやクラシックをやる劇場だと思っていたが、不景気で宗旨替えしたのだろうか?)に出かけた。
席も後ろの方だったので、オペラグラスを持っていった。
台詞が飛んだりするハプニングのときのおじちゃん達の表情を眺めるためだ。

ぐだぐだ対策をここまで整えて臨んだ俺だったが、現実は期待を上回るぐだぐだっぷりだった!
昨日一度やったんだから、今日はできるだろう、とか思っちゃいけないんだなって
しみじみ思った・・・。

きたろうおじさんがグローバリゼーションを説明する長い台詞を噛みながらもなんとか喋っただけで失笑と拍手が湧いた。
斉木しげるは言うまでもなかった。
特にすごかったのは、オチの「れんたん君」がやってきた後にれんたんに関する前フリを思い出したことだった。
大竹まことは舞台袖からでもつっこみまくってみんなの失敗を笑いに変えるのに大忙し。
ついには、照明さんまで照明チェンジのタイミングを間違えていた。

あーあーあーあー、とか思いながらも、なんか和む感じ。
晩年のジャイアント馬場の試合って、こんな感じなのかなー、とか思ったりして。
シティボーイズの3人が、舞台でバカなことやりながら嬉しそうな、そしてなぜか得意そうな顔をしているのを見るだけで、素直によかったなー、とか思えた。
最後のトークで「お客さんに救われた」と3人とも言っていたけれど、確かにそんな感じがあった。
客がなんというか、優しい目で投げやりになってる感じ。
公演後、アンケートを書いていたら、となりのカップルの男が女に向かってずっとコントのダメ出しをしていた。
嬉しそうににこにこ笑いながら。
女の方もケラケラ笑いながらアンケートを書いていた。

みんな、それなりのスタイルでぐだぐだを楽しんでいるんだなー・・・。


印象に残ったネタは、れんたん君はじめとするゆるキャラ3人組。
あと、ノートに書いたわけわからないキャラが具体化するやつも個人的に好き。
「長い夜」の少年達はビミョー。
俺も魚貝類アレルギーのやつを知っているのだが、本当に大まじめにああいう感じなので、余り笑えなかった。

テレビではできない様な危ないネタっていうのも、売りの1つなのかもしれないけれど、
危ないことを言うだけなら今ではネットでいくらでも見られるから、それほど俺は重視していない。
むしろ、普通であれば、言うだけで終わらせてしまうことをどのくらいコントの形にできるかって方が気になる。
そんな下らないことをそこまで形にするか?!
って方が面白い。


カーテンコールのトークで、物販のTシャツを、「ラーメンズのTシャツと同じ値段で布がずっと厚い」と宣伝していた。
ラーメンズを比較の対象にしたということは多分、ラーメンズは物販の売上が高いんだろうと思うんだけど、
Tシャツの布の品質はおいといて、
少なくとも今のラーメンズとシティボーイズはやってることは全く違うと思う。

大人が子供っぽいことをやっているという点では似ているけれど、
シティボーイズが完全に開き直っているのに対して、
ラーメンズには「俺、こんなことやってる場合ではないのでは・・・」という後ろめたさがある。
率直に言って、ラーメンズは観た後の後味が悪い。
夢中で遊んでいる最中に、ふと
「俺、こんなことやってる場合ではないのでは・・・」と思うとき
それはイヤでも大人になるときなんだと思う。
時間の流れは冷酷で、
なりたくないのに大人になってしまい、それを認めたくないラーメンズと、
大人の仕事と子供の仕事を分けて続けるシティボーイズ。
シティボーイズはずっと子供のままでいられるよね・・・

と、思ってたら、トークで
来年還暦を過ぎても果たして公演を続けるのか、
もし斉木しげるが亡くなったら、きたろうは公演に出るのか、という話をしていて(最初に亡くなるのは斉木しげるに決定しているらしい)、
しかも、家に帰ったら、キヨシローが58歳で亡くなったとかニュースが入って、

そーかー、
永遠に続くことなんて無いんだなー、
と、
変にしみじみしてしまった今回の公演なのでした。
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by k_penguin | 2009-05-04 16:23 | エンタ系2(ライブレビュー) | Trackback | Comments(2)

法律事務所勤務。現代アート、NHK教育幼児番組、お笑いが好きな50代。


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