ペンギンはブログを見ない

法律事務所勤務。現代アート、NHK教育幼児番組、お笑いが好きな50代。
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犯罪者は更生しないわけではない
年末駆け込み記事。
刑罰と執行猶予の中間的な制度が導入される見通し。
導入を検討されているのは、「社会奉仕命令」と「一部執行猶予」。
社会奉仕命令は外国では、ウィノナ・ライダーとかのお騒がせなセレブがときどきやらされているアレ。
外国では刑罰の1つに位置づけられているが、日本では、執行猶予の保護観察制度の1つに位置づけられる予定。
保護観察は、更生プログラムである一方、刑罰は「応報」なわけで、相容れないイメージがあるけど、罰としてお掃除っていうのは昔からあることで、「応報」と「更生」は決して両立しない事柄ではない。

あと、このブログは痴漢冤罪についても扱っているわけだけど、
その絡みで、無罪を主張し続けると、無罪か懲役かの二者択一のリスクを負うことになりやすい(反省していない犯罪者とも見られるから)と書いたことがある。
社会奉仕命令が入れば、社会奉仕命令つき執行猶予、という選択肢もできるわけで、そうなれば、リスクの低減になるんじゃないかな、
なんて思ったりして。

もう1つの「一部執行猶予」。
実刑と(多分保護観察付きの)執行猶予を組み合わせたもので、毎日はこの制度を中心に取り上げているが、こちらは今んとこ評判が悪いようだ。
薬物犯や、これまで刑務所に入ったことのない人のように、刑務所入れると、もしかして逆効果かもしんないって人のための制度なのだが、
なぜかネット的には、
更生目的というのは方便で、実体は刑務所の過剰収容対策であろう
という推理が多い。
なんかしんないけど、犯罪者は絶対に更生なんてしないものだという前提でモノを考える方が多いようだ。

まあ、更生した犯罪者は大きなニュースを起こさないけど、更生しない犯罪者は犯罪を重ねた結果大きなニュースになるようなことをするから、
更生しない方の方がずっと目立つという事実はあるが、別に犯罪者がみんな更生しないわけではない。
2ちゃんには犯罪予告や名誉毀損の書き込みばかりあるわけではないが、ふつーの書き込みや真面目な議論はニュースにならない結果、まるでそんなモノがないかのように見えるのと同じだ。

犯罪者の更生について一般の理解はとても低いと思う。
刑務所をゴミ箱か何かのように思っていて、犯罪を犯したなら、ゴミ箱に捨てればよい。刑務所からまた出てくると聞けば、じゃあ死刑にすればよい。
そういう短絡的な意見が目につく(まあ、ネットだからかもしれないが)。
でも、刑事の実務って、そういう考えではなくて、むしろ刑罰の矯正的な側面が重視される。
犯罪者の将来について考えずに判決を下す裁判官はいない(その意味で実務では古典学派的な考えよりも近代学派的な的な考えに近い)。

本物のゴミだってリサイクルする時代なのだ。
犯罪者の処理についても、せめてエコ活動程度には皆様のご理解を得たいものだ。


・・・と、いう感じで、なんとか今年も社会派な記事で終えることができました。よかったよかった。

それでは皆様、良いお年をー。
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by k_penguin | 2008-12-30 23:53 | ニュース・評論 | Trackback | Comments(2)
KERA・MAP #005『あれから』
今年の〆は見るかどうか迷っていたKERA・MAP。
迷っていたのは、脚本がなかなか書き上がっていなかったから内容が良くわかんなかったし、ケラは長くて、せーしんてきにもしんどかったりするから。
そして観ることにしたのは、券がオークションで定価割れしていたから。

2組の夫婦の話が中心なのだが、ややぶっ飛んでいるニチカ(余貴美子)ググ(渡辺いっけい)夫婦の話はとても良かった。
ビビ(赤堀雅秋)の病院での、ググを自分の病室に招かざるをえなくなるくだりは、新喜劇並みのベタさがあるが、逆にそこが泣ける。

しかし、割とありがちな感じのミラ(高橋ひとみ)ミクリ(高橋克実)夫婦の方はなんかありがちのままで特に余韻とかもなくて、がっかり。
『犬は鎖につなぐべからず』の、夫婦の間のビミョーで柔らかい空気感が良かったので、今回もそういうのを期待していたのだが。

ビビ、パゴ(山西惇)、ユウ(萩原聖人)、ピザ(金井勇太)など、周辺のキャラが良いキャラで楽しめた。

礼儀
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by k_penguin | 2008-12-25 01:40 | エンタ系2(ライブレビュー) | Trackback | Comments(4)
散らかった部屋で裁判員制度を語る
部屋が散らかっていて掃除をしたいなー、つか、しなきゃいかんのだろうなー、と思っていても、動き出すきっかけがつかめないときってある。
今の俺のように。
人様から見れば雑然とした部屋でも、部屋の住人にとっては、散らかっているなりに便利なのだ。
例えば、部屋の隅に脱ぎ散らかした服がとぐろを巻いているとする。
見栄えは悪いが、いちいちクローゼットを開けないでも、そこから適当なのを1枚引っ張り出せばよいのは便利だ。
大体どんな服がその山を構成しているか、部屋の主は知っているし。
しかし、ものには限度というものがある。
どんどん散らかっていって、このままだと確実にヤバイ域に入るんじゃないかなー、と思いつつも、ずるずる掃除を後のばし・・・。

そんなとき、効果的な手の1つが、「部屋に客を呼ぶ」だ。
客が来るとなれば、服を脱ぎ散らかしたままにしておくわけにはいかない。
最低限、人様に不快感を与えない程度には部屋をきれいに片付けなければならない。
客を呼ぶことは、部屋掃除の動機付けの1つというわけ。


・・・で、裁判員制度っていうのは、そーゆーことなんじゃないかな、
と、最近になって思うようになった。うん。

裁判員制度導入の理由っていうのは、あまりはっきりしていなくて、みんないろいろ理由になるようなならないようなことをごちゃごちゃ言っているのだが、刑事裁判というのが、専門家達だけでいじくり回しているうちに多少乱れてきていたっていうのはあると思う。
乱れてきたっていっても、それは仕事を早く片づけるために都合が良いようにしているうちにそうなってきたんだから、悪いことばっかりではない。
ただ問題は、裁判所が片づける仕事の大半が自白事件の有罪事件なもんだから、全体がなんとなくそれ用にカスタマイズされ始めたということだ。
部屋が散らかっているときも、毎日使うものは探さなくてもたいていその辺に転がっている。
問題が起こるのは、久しぶりに白い靴下を出そうと思ったときとか、寒くなってきたので去年買ったフリースを出そうと思ったときとか、まあそーゆーときだ。刑事裁判でいえば、否認事件ね。

そーゆー問題って、自覚しているのは部屋の住人であって、他人にはわからないし、部屋の住人としても積極的に他人にお知らせしようとは思わない。
で、掃除しようかなー、でもこのままでとりあえずの用が足りてるしなー、と、うだうだしているうちに、大掃除の季節がやってくるわけだ。
別に世間が大掃除だからといって、うちもやることないじゃん、とか口の中でごねてはみたが、世間が皆やっているのだ。
やらないというわけにはいかない。
でもやる気になれない。
そこで「お客様」だ。

裁判員制度を迎えるにあたり、刑事裁判制度は大きく変わった。
とくに公判前整理手続により証拠の扱い方が変わったし、それに伴い、被疑者段階での弁護活動も重視されるようになり、ついでに被害者参加制度も乱入してきた。
そういうのって、あまり一般に広く知られているというわけではなくて、裁判所は何もしていないと思っている人も多い。
でも、裁判所としてはそれでも別に良い。
迎えるお客さんに、大掃除中ですなんて積極的に言うことじゃないからだ。

お客さんはお客さんで、
自分から行きたいと行った覚えはないし行く理由もよくわからんしで、なんとかして行かないですむ無難な遠慮の言葉を探している。
最初の目的が掃除にあることからすれば、掃除さえ済めば本当にお客さんを迎え入れなくても良いはずなのだが、
これだけの大掃除をしたのに客が来ないでは、逆に迎える側の気がすまない。

さあ、きっちりお部屋に上がってもらいますよ!

裁判員制度って、結局そーゆーことなんじゃないかな。
だからまあ、お客さんが部屋に入った時点で実はお客さんの仕事は半分以上終わっているんだよね。

で、後の半分は・・・客と主とのコミュニケーションかなあ。
こればっかりは対面してみないとわからないな。
部屋の主は意外とぬけてるから・・・。
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by k_penguin | 2008-12-23 02:18 | ニュース・評論 | Trackback | Comments(6)
金持ちの考えることはわからない
小室さんのためにエイベックスが最強弁護団を用意するそうだ。

まあ確かに小室さんにはお金がない。
この手の詐欺は要は、大金を損した被害者の投資資金が回収され、お怒りさえ収まれば一件落着同然なのだから、お金の返済がことを左右する。
お金さえ払っておけば、そもそも告訴もされなかっただろう。
小室さんがこうなったのも、お金がなくなったからなのだ。
金がないということは、首がないのと同じことですなあ・・・(by西原理恵子)。
 なーんて、俺は考えていた。

で、そーゆー、ボンビーな発想の俺としては、再度高い売上が見込めるようになった小室さんの曲をエイベックスが販売を中止してしまったというのがすっごくもったいなかった。
だって、小室さんにはお金が必要なのだ。
しかも、それは小室さんの懐を潤わせるためではなく、被害者の救済のためなのだ。
エイベックスが小室さんを助けるつもりがあるのなら、小室さんの曲を売って、収益金を被害者への支払いに回す、という基金のようなシステムで曲を売っても良かろうに。
そしたら、購買者も納得できるし、問題もないんじゃないかと思うんだけどなあ。
ひょっとしたら、被害者の側が「善意の圧力」に債権額負けてくれるかもしらんし。
このままただ販売中止じゃ、せっかくの宝の山を見過ごしてるみたいだ。

そんなセコイ発想は俺だけらしく、エイベックスはそうはしなかった。
そんなめんどくさいことをする気にはなれなかったのだろう。
基金のシステムのスキーム構築、その内容の公開、そしてそれが社会的にどんな論議を巻き起こすかもよくわからない。
そんなめんどくさいことしなくても、被害者への支払いの方は「小室夫妻を支援する財界人が支払う話で調整が進んでいますよ」だそうで、一般大衆からめんどくさい手続で金かき集めるよりも、借りた方が早いってわけ。

宝の山から宝を拾い集めるよりも借金する、というわけだ。
やはり、金持ちというのは違うなあ。

で、かわりにエイベックスは、最強弁護団を用意してくれるのだ。
本人が反省している事件で否認事件じゃないのだから、弁護士費用に金かけるより、被害者への弁済を少しでも手伝った方が効率よいのでは、と思うけど、とにかくエイベックスは最強弁護団の費用は出してくれるのだ。
いや、金持ちの考えることはわからない。

しかしあれだね。ホリエモンのときも思ったけど、金持ちって借金好きだよね。
金持っているんだから、自己資本でやればいいのにとか思うところをわざわざ金借りるもんね。
しかも、1回で借りるよね。
ファンドとか株とか(株式発行は自己資本だけど)、もともと多数人を相手にするために均一に細分化するシステムなはずだけど、細かく細分化しておいて、それを全部1人に回すもんね。
あれよくわかんないよね(いや、税金対策なんだろうけど)。

いや大体、エイベックスが本当に金持ちなのかも良くわかんないよね。
エイベックスが結構前から投資ファンドのスキームを自ら組んでファンド作っていたのは知ってはいた。
今ではちょっとした本屋さんなんかに、リートのスキームの作り方の本が売っていて、中小の不動産会社がみんなリート作って、で、最近になってほとんど潰れちゃってたけど(これも多数に分割しといて全部1人に渡しちゃうタイプ)、不動産の証券化が始まった当初、スキームつくりのノウハウとか無いころにもうエイベックスはやっていた。
記事の「消息不明になっている元事務所幹部が、勝手に金融ブローカーと投資ファンドを組む」っていうのも、多分その流れの1つじゃないかと思うけど、
まあ「勝手に」組んだファンドだろうと、勝手じゃないファンドだろうと、このご時世では結果的に結構損しているんじゃないかと思う。

ホリエモンのときも思ったけど、
資本も多いかもしれないけど、負債額も多くって、しかもそれがいろんな形になっていて、相場の影響を日々受けてたら、もう、お金持ちかどうかも良くわかんないよね。

いやー、もー、俺なんか、ふつーが一番っすよ。
わかりやすいし。


追記 12月20日

小室さんの件で後から思ったこと。

この件にワタシが抱いた違和感は、
同じ金銭債権でも、これは損害賠償債務で、
事業をするための債務とは性質が違うはずなのに、
事業をするときと同じノリでことにあたっているんじゃないかってことです。

事業をするのなら、将来利益が上がるという見込みがあるので、金銭貸借は、事業への参加という意味を持ちます。つまり投資ね。
でも、小室さんの負う債務には、別にそーゆー将来性とかあるわけではなく、
むしろ、自分の与えた損害の填補という意味を持つので、本当だったら少しずつでも、小室さん自身が返済してゆく方が更生という意味では望ましいのではないのかと思ったのです。

なのに、その債務を第三者から借りるという形で一気に返済するということは、
つまり、その第三者は小室さんを投資の対象としているわけで、
小室さんは、自分の与えた損害の填補分に加えて、さらに、その投資家の期待に見合う利益を生み出さなくてはならないと言うことです。

もちろん小室さんが今なお稼げる人であるからこそ支援されているのであって、支援者に何らかの形で報いるべきであることはまあ、当然でしょう。

しかし、それが当然であるから、当然投資対象になる。投資対象にする。
という考え方に、人の罪をともに背負い、長期的に人間を見守る、という視点が欠けているような気がするのが、気がかりです。
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by k_penguin | 2008-12-13 20:19 | ニュース・評論 | Trackback | Comments(6)
国籍法改正問題についてのネットの動向
偽装認知が野放しだということがわからんのか。DNA鑑定をつけるべきだろ

とか言っとけば、まあ、なんか旬な記事になるらしい。

けど

DNA鑑定を条件にしたら(認知の条件なのか国籍取得の条件なのか知らんが)、当然次はDNA鑑定書が偽造されるだろうが・・・。




最高裁の違憲判決についての記事

モトケンさんとこの関連エントリ。
コメント欄で、真面目な改正反対派がみんなにつっこまれつつ、中国人に日本が乗っ取られる危険について語っていて、いろいろ面白かった。
あと、父子写真の提出というのは
現行の国籍法第3条第1項に基づく、準正による国籍取得の届出(出生後に日本人の父が認知し、かつ父母が結婚したことによる子の日本国籍取得)での運用に合致させたものであろうという指摘も( ・∀・)つ〃∩ ヘェーヘェーヘェー 


追記 12月6日

国籍法改正についてのネットの反発というのは、お上(政府+最高裁)に対する反発というよりも、偽装認知のおそれが現実として存在するということを報道せず、日本国籍を認められた子供を前面に押し出して、人情に訴えかける感情的な構成をとっているマスコミに対する反発が基本にあると思われる。
そしてその子供たちの背後には支援団体(多分人権派の)があるということがますます不信感を加速させるのではないかと。

俺はそもそもテレビニュース見ないからそーゆーのよくわかんないけどね。
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by k_penguin | 2008-12-04 19:57 | ネット(ヲチ?) | Comments(2)


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