<   2008年 08月 ( 5 )   > この月の画像一覧

 

KKP#6 『TRIUMPH』

小林賢太郎のKKPは、出来が雑であっても「KKPじゃあ、仕方ないな( ´∀`)」という感じに受け止められているようだ(参考:サタンじゃあ、仕方ないな( ´∀`)のガイドライン)
ラーメンズさえちゃんと出来ていれば、まあ後は大目に見るか、というニュアンスなのかもしれない。

今回はマジックとコントをあわせたcontillusionだそうで、結論から言って、そこそこ面白いけど、何かいろいろ大雑把。
マジックも、マジック以前の「裏側に人がいる」レベルのものから、大仕掛けの消滅マジックまで使うけど、裏側から足やおしりやらがちょこちょこ見えたりしていた(ちなみに消滅マジックも終わった後に、上からぶら下がっているシャンデリアの片方が大きく揺れだして、上から脱出した魔法使い(YUSHI)が天井づたいに退場するのがわかった)。
(追記: 消滅マジックについて、魔法使いは上方から脱出したわけではなく、後からシャンデリアが揺れたのは、布を吊ってる仕掛けのせいだとのコメントをいただきましたので訂正します。)
しょぽいマジックで笑いを取るとこと、ちゃんとしたマジックでびっくりさせるところのメリハリが弱い。
内容も、何か話に入り込めず傍観してるうちに流れていって、まあ予定調和的に奇跡が起こってめでたしめでたしって感じ。

でも本多劇場は通路までぎっしり満員だし、みんな何度もカーテンコールしてるし、みんな「仕方ないな( ´∀`)」と楽しんでいるのなら、まあ、それでいいんじゃね?
今回は『TAKEOFF』の様に、話がわかりにくいってことは一応無いし。
言ってみれば「可もなく不可もなく」だよね。
「可もなく不可もなく」は「不可」がある『TAKEOFF』よりは良いってことだもんね。
・・・と、何か今回は投げやりなのは、これ以上つっこむと、かわいそうかなーって気分がしてきたからだった。

出来る可能性のない子に出来ないことをなじっても仕方がない、というのが俺の持論だ。

というわけで、これ以上のちょっと厳しいと思われるツッコミは、項を改めます。


K.K.P.♯6『TRIUMPH』 [DVD]
(DVDパッケージはフライヤーと異なり四隅の人物像がシルエットになっている)

ツッコミ編(もちろんネタバレ)
[PR]

by k_penguin | 2008-08-27 00:32 | エンタ系2(ライブレビュー) | Trackback | Comments(67)  

『コレラの時代の愛』

ガルシア・マルケスの小説が原作だから観た映画。
51年9ヶ月と4日、愛する女を待ち続けた男の物語。
と、紹介されているのだが、ロマンチックな話を期待した方はがっかりすること必然。
主人公フロレンティーノは自分を振って結婚してしまったフェルミーナを待つ一方で、622人の女と関係し、それをノートに記録するから。

そもそもガルシア・マルケスにとって、愛は決して素晴らしいものではない。それは彼の小説に『愛その他の悪霊について』というタイトルのものがあることからもわかる。
この映画でも、自分の内側で恋愛感情を巨大に成長させたおかげですっかりキモイ感じになってしまい、そのキモさを一目で感じ取ったフェルミーナにあっさり振られてしまうフロレンティーノをハビエル・バルデムが怪演していて、これは素晴らしかった。

でも、それ以外は、割と大したことないっつーか、小説の筋を簡単に追ってしまっただけというか、そんな感じ。
51年9ヶ月と4日、愛する女を待ち続けた男の話って言われると、どうしてもその女との関係だけに目がいってしまって、それ以外の女はその他大勢扱いになってしまうけれど、原作で面白いのは、その622人(の一部)の女たちそれぞれの話なのだ。
そーゆー意味で、これは一途な愛の話と言うよりも、源氏物語に似ている。
きっかけはフェルミーナを待つことしかできない苦しみから逃れるために、その辺の女に手を出すのだとしても、フロレンティーノはフェルミーナ以外の女ともちゃんと恋愛している。
映画ではその他の女たちの描写が足りないと思った(精神病院から脱走したサラ・ノリエーガ、出して欲しかったなー・・・)。

光と影のコントラストが強いラテンアメリカを舞台にしているので、映像的に陰影表現に期待していたのだが、これもあまりピンとこなかった。アメリカの監督だからか?
そういえば、手紙の文字が英語なのも気になった。いや、アメリカ映画なんだからそうだろうけどさ、コロンビアの話なんだからスペイン語だよね、普通。

「金の町」を川船が出航したところで終わってしまうラストには、むかついた。
あれでは長年の思いが叶いました、良かったね、ちゃんちゃん
という終わり方じゃないか。
生きている以上、そこから後のことを考えなければならない(永遠なのは死ではなく、むしろ生である、というのがあの話の結論)。
生きる目的をその成就という形で失ったフロレンティーノは、そこからどういう行動を取るのか。
原作のラストの方が絶対良いと思う。
[PR]

by k_penguin | 2008-08-24 20:43 | エンタ系 | Trackback(2) | Comments(0)  

Googleストリートビューはプライバシー侵害か

Googleの新サービス、ストリートビュー
個人の家の表札から、干してある洗濯物までよく見えるこのサービスが、「プライバシー侵害」に当たるという主張も出ているようで、J-CASTの記事のコメント欄は賛否拮抗している様子。
どうも新しい物好きかどうかで賛成反対が別れているふいんき。

しかし、自分で話をふっといて申し訳ないのだが、抽象的にプライバシー侵害を論ずる意味自体は余りないと思う。
プライバシーは個人の権利。他人のプライバシーをあれこれ言う筋合いはないし、自分のことであれば、文句を言う前に、さっさとグーグルに削除依頼を出せばいい話だ。
グーグルを悪者にする大義名分のためにプライバシー権という言葉を振り回すのは決してスマートではないと思う。

だからあくまでも、机上のお遊びとして考えてみよう。ストリートビューのプライバシー侵害。

まず、ストリートビューは公道から見える範囲の写真を使っているので、公道から見える個人の姿態や、家のベランダなぞにプライバシーがあるのかが問題となる。
これは結論から言ってしまえば、「なくはない」。
詳しく言えば、プライバシーはあるんだけどその要保護性は低い、と考えられている。
公道から見える以上、誰かに見られても仕方がない。
ただ、通行人に見られるのと、全世界からネットを通じていつでも見られるのとはやはりわけが違うと言わざるをえないので、プライバシーはなくはないと思う。

ちなみに、捜査の一環として公道における写真撮影をしたことについての最高裁判例(ギョーカイでは有名な判例)を持ち出して、プライバシーを侵害するので原則として写真撮影は禁止で、現行犯に準ずる特別な場合に限り許される、
と言う人もいるみたいだが、最高裁は別に、「原則として写真撮影禁止」なんていっていないので、その解釈は間違いである。最近もっと緩い要件での写真撮影を認める判決も出た。

話を戻して。
プライバシーは、大したことないけど一応ある、と。
では、次に、ストリートビューは違法、または不当と評価されるか、という問題。
違法性、正当性の評価というのは、簡単に言えば、それが社会にもたらす利益と不利益の比較で決められる。
歌舞伎町など繁華街では防犯のために街頭カメラがついているが、それについてあまり文句は出ない。
これは街頭カメラには防犯という社会にもたらす利益があり、また、公道のプライバシーは制限されても所詮大したこと無い、という比較が各自の中でなされているということだ
(街頭カメラと同じ物を皆様の個人の自宅の部屋の中に取り付けるとなったら、ブーイングの嵐が巻き起こるであろう)。
それでは、ストリートビューは社会にどんな利益をもたらすかというと・・・これがよくわからない。
不動産物件の下見が便利とかはあるが、そんな大した利益とも思えない。逆に犯罪の下見に使われる危険などという不利益も上げられているほどだ。
ぶっちゃけ、ストリートビューはググルの技術アピールというのが主目的と考えられる。
だったらもういーじゃん。すごいのはわかったからさ。はいはいすごいすごい。

つまり、ストリートビューによる不利益も大したこと無いが、社会的利益も大したことないのだ。かなりの低レベル戦だ。
大したことない利益でも、それに対する相手の対応が悪ければ、違法性、不当性というのは増すが、ググルは今のところ削除要求に誠実に対応しているようだ。目くじら立てるほど違法、不当ってわけじゃないと思う。


ストリートビューは全く新しい技術なので、「おおっ、こっこれは役に立つ!」と言うような画期的な使い道というのが見つけ出されることになるかもしれないが、そうでない限り、このまま低レベルで押し合いは続くだろう。
みんなが飽きて文句も言わなくなればそれなりにサービスは続くだろうし、逆に削除がどんどん増えて、ストリートビューがその役に立たなくなるほどになれば、プライバシー権がどうこう言わなくてもサービスは終了するだろう。

と、ゆーわけで、やっぱプライバシー侵害をどうこう言う意味って、そんな無いと思うんだよねー。
[PR]

by k_penguin | 2008-08-22 02:11 | ニュース・評論 | Trackback | Comments(2)  

『Blue Man Group in TOKYO』

MUSIC? ART? COMEDY?
というCMをテレビで見かけた方もいると思われる、ブルーマン。
キャッチコピー的には俺のツボに入る部類のはずなのだが、
なんとなくツボには入らなかったので、見ないでいいかと思っていたのだが、
なんとなくうまくチケットが手に入ったので、なんとなく出かけてきた。
なんとなくついでに、まだ行ったことのない東京ミッドタウンの21_21 DESIGN SIGHTにも行ってみることにした。
表参道ヒルズもそうだけど、安藤忠雄の建築はそぞろ歩くくらいの感じがちょうど良いようにできていて、景色や、狭い通路を吹き抜ける風を感じながら気持ちよく歩くことが出来た。
開催中の「祈りの痕跡」展は、デザイナーのアイデアネタ収集展って感じ。
静かに眺めながら考えを巡らせれば、何か浮かぶ・・・かも
って感じの展示だったが、前の晩の寝不足がたたり、猛暑に早くもあてられた俺はぐったり会場で座り込んでいるだけだった。

乃木坂からへろへろしながら六本木を通り、麻布十番方向に歩くとブルーマン専用のインボイス劇場。
席の前から5列目までは、塗料なんかが飛ぶということで、ビニルのポンチョが備え付けてある(ポンチョ・シートと呼ばれる)。
俺の席はそのポンチョシートで・・・っつーか、最前列。
舞台の真ん前で、むしろ観にくい席なのだが、ポンチョを着込み、荷物をビニル袋に入れて席の下に押し込んだうえにビニルシートを膝にかけるという完全防備に、何かいろいろ危険な匂いがしてワクドキ。
客層は、小学生から年配者まで、なんだか夏休みイベント中のテレビ局みたいな様相。

評価はあまり高くないです
[PR]

by k_penguin | 2008-08-03 13:56 | エンタ系2(ライブレビュー) | Trackback | Comments(2)  

追記2題

追記を加えた記事が2つあるので、追記の部分だけ新しいエントリにします。
これらに関するコメントは各記事にしてください。

激闘 漫画家vs編集!今昔 追記

一回口頭弁論は小学館が原稿紛失を認め、それを受けて和解する方向に。
今後は、紛失原稿の価値について審議が進むことになる。

一番の問題はその紛失原稿の財産的な価値にあるとおも。
そこで決まる値段が、今後の作家のカラー原稿の原稿料の指針になる可能性があるから。
ガッシュの作者の人はその辺理解して交渉にあたって欲しい。
小学館側は、支払う金額の総額が同じならば、紛失原稿代を押さえる代わりに慰謝料をつんだ方がお得。




女性専用車両の差別を争う裁判を予測してみる
 追記

「女性専用車両」と言いながら任意であり、男性を強制的に排除する方法はないことから「専用」という呼び方は間違いだとかいう意見もあるようだが、
禁止することと、違反者を処罰することは別の事柄であり、矛盾するものではない。
良い例が未成年者の飲酒禁止で、法によって禁止はされているが、処罰規定はない
(未成年者飲酒禁止法)。

女性専用車両もこれと似たようなもので、
事柄の性質上、人に強制するようなことではないため、世論の形成をそくす、という方法をとっている。
世論、すなわちコンセンサスが形成されたと認められる状態になれば、事実上の規範としての効力を持つだろう。

賛成反対を問わず、ネットでやいやい言っている人達のほとんど全部が、こーゆータイプの規制だということ自体をわかっていないで罵りあっているように思う。
やりあうこと自体が目的のような感じも受けるので、
もしかして、2ちゃんの軍板と801板の関係のようなものかも。
とか思ったりして。
[PR]

by k_penguin | 2008-08-02 00:19