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光市母子事件をほとんど読まずに感想を述べる

いままでもときどき言っているが、俺はほとんどテレビのニュース番組、ワイドショーの類を見ない。
だから、この事件についても、余り多くの情報を入れていない。
仕事でもないのに、こんなげんなりするものについて知りたいとは余り思わない。
このようにテレビを見ないと、やはり、ニュースによっては、他人と温度差が出る。
前に流行った「引っ越しおばさん」なんてのは、なぜ一人のご近所に不満を持つだけのおばさんをみんながよってたかって罵るのか分からなかった。
おばさんのパフォーマンスを見たことがないからだ。すすんで見たいとも思わないし。

で、今回もこんな感じの低ーい温度でお送りする。

この手の異常な事件の被告人が異常なことを述べるのは、珍しくない。
だって異常な人だもん。
でも、その異常な発言がほぼまんまお茶の間までに流れるのは珍しい。
まず第一次的に、弁護人が訴訟戦略的な面から削除してしまう。
責任無能力を主張するのでなければ、こーゆーデムパな事は不要だし、裁判官の印象を悪くする。
被告人としては、犯行当時、または犯行に至るまでの間、何をどう考えていたのか、と、問われたから思い出すままに答えただけなのだが、法廷関係者は、訴訟に必要な事項を聞きたいだけで、被告人の脳内ワールドを法廷に再現しようと思って質問しているのではない。
法律要件に当たる事実と、情状で有利に使えそうな事実以外は、「重要でない」または「有害」とみて、余り言わないように被告人に忠告することになる。

まあ、そんなこと言われても、喋りたい奴は弁護人なんか無視して法廷で喋ってしまうのだが、そうしても今度は、マスコミに載る段階で削除されることが多い。
限られた紙面、または時間内に要領よく伝えるためには、定型化された言葉が有用で、説明が必要な被告人ワールドの被告人言語なんていちいち紹介している暇はないからだ。
特に、この手の事件の場合、異常性を強調するのが普通の記事作りなので、印象的な単語1つ2つで片づけられ、その言葉の前後の脈絡は無視されることが多い。

こんな感じで、本来、ピンポイントで事件を調べなければ分からないような「切り捨てられる情報」を逆にメインに据えてしまったようなのが、今回の事件だ。


この事件について、弁護人が話を「作った」のではないか、という意見も見られるが、「作った」というよりも「編集した」という方が正しいと思う。
編集も度を超せば創作の域に達するのであるが、法廷という公の場で要領よく訴訟を進行させるために編集自体は必要な過程であるから、弁護人が行うことはフツーのことだ。
ただ、普通の編集者であれば切り捨てる要素をメインに据えたのだ。

果たして、その編集は、編集として「あり」なのか?
という疑問は、みんなが持つところで、俺もまた持っているのであるが、
だからといって、「懲戒請求」というのは、話が違うと思う。
「懲戒請求」というのは、弁護士が悪さした場合に使うもので、仕事のやり方がまずいときに使うものではないからだ(まして人気投票ではない)。
また、この編集が「ありやなしや」という点においても、編集目的がよく分からないので、判定を下しかねていると言うところだ。


次に、付記的ではあるが、被告人の人格についてのものすごく間接的な情報に基づく印象を述べておく。
この人の親父のインタビュー等の動画の一部をYoutubeでみたが、はっきしいって
「ダメだこりゃ」
って感じだった。
親父なのに、まるで犯人のバイト先の店長のような態度なのだ。
やったのは息子であって自分じゃないのに、何で自分がやいやい言われるのか、という様なことを言っていた。
んで、「親父らしいことをしてやれ」と言われたから、面会とかしてる、と言っていたが、具体的にどうすることが「親父」なのかが分かっていないまま面会したって、何の意味もない。
何で面会したか分かってない親父と、何で面会に来られたのか分かってない息子が接見室で2人向かい合って、一応世間話なんかしてそれなりの「親子の面会」の体裁を整えている光景を考えただけで、俺はげんなりしてしまった。

親父がこの調子だから、息子がどうにかなるものではない。
だいたい、自分の人生が、自分で決定できるものだということを知らないのだ。
自分で自分の人生が変えられるということを知らない者にいくら人生を変えるチャンスを与えてもどうにもなるものではない。
親父も息子も、人生を「変える」ことを知らず、「取り繕うこと」しか知らないし、人間は皆そういうものだと頭から信じている。
人は皆欲望を持っていて、それは生理的なもので消しようがないものなのだから、あとは「取り繕う」しかないだろう、決まってるじゃん、という考え方だ。
自分のためだけに生きて、他人のために生きることを知らなければ、このような考え方が、最も事実に即したものになるであろう。
他人のために生きる、ということができるのは、理屈ではなく、愛がなせる技なので、そういう意味では、この被告人も親父も、愛を知らないと言うことになる。
無は無を産むのだ。

結論・・・
愛は大切なんやでー!(なぜ大阪弁?)
ってことで。
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by k_penguin | 2007-06-30 22:20 | ニュース・評論 | Trackback | Comments(2)  

猫ちゃんのピンチ

緒方元公安調査庁長官を詐欺容疑で逮捕 総連本部問題

ここんとこ忙しい上に、暑さでバテバテなんだけど、とりあえず、これは載せておかなきゃね。

もうこの辺になると、犯罪とかそーゆー話ではなく、何かとなんかのビミョーなバランスとか腹の読みあいとかのレベルの話だから、
「ああ、猫ちゃんは逃げ切れなかったのだなあ。」
と思うくらいしか俺にはできないのだが、それにしても詐欺って、何か、思い切ったなあ。
総連が被害者って、ふつー、捜査してもらうのだけでも大変なのに。

で、これとは関係なく思ったのは、捜査段階で、緒方弁護士と総連の癒着とか言ってる主にネトウヨの方々は、この件について、どうとらえているのだろう、ということなんだが、エキサイトの方も某SNSの方も、あまりこの件に関するブログ記事はなくって、で、ちょっと見かけた限りでは、「総連が被害者」という部分を完全に脳内排除して単純にタイーホを喜んでる程度の記事で、そんなよくわかんないことより光市母子の方がずっと記事書きやすいもんね大手を振って罵れるしって感じで、やっぱり何だかなーって感じだったのだ。

だるいからとりあえずこれだけ。
散文的でスマソ。

追記6月30日
朝鮮総連「競売申し立て取り下げを」…整理回収機構に抗議
・・・ってことは、第三者異議を出して、何らかの裁判所の判断が聞けるってことですかね。

追記7月15日
案の定こうなる。朝鮮会館側対象の執行文求め提訴 整理回収機構
登記名義が違うから、第三者異議を出すまでもなく、開始決定自体がおりないんですね。
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by k_penguin | 2007-06-29 00:55 | ニュース・評論 | Trackback | Comments(4)  

『TAKE OFF』再演決定

KKPの『TAKE OFF』については、去年の今頃から長きにわたってしつこい、かつ、具体的なダメ出しをやった(ダメ出しその1エントリはアクセス上昇中)。
小林賢太郎の傾向からして、再演だからと言って、前と全く同じ、と言うことはしないんじゃないかという気がするので、それなりの修正が入るのではないかと思う。

・・・でも、俺が直せって言ったとこは、ぜっったい直さねーんだろーな。
って気も、すげーするんだけど。


追記メモ 8月7日
おそらく、直前のキャスト交代が再演決定のきっかけだと思う。
キャスト交代によって作品が悪くなったわけではないが(それ以前の問題だから)、完璧主義の彼にとって、当初の予定通りに事が運ばなかったこと自体が気に入らなかったのだろう。
パンフも出せなかったし。
形式の問題。
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by k_penguin | 2007-06-20 21:23 | エンタ系 | Trackback | Comments(4)  

窮鼠猫を喰う

「窮鼠猫を喰う」

学生時代、貧乏だった男が毎日「腹が減った」と仲間内でぼやいていた。
それを聞いた女(柳原可奈子似)が、
「お弁当、作ってきてあげよっか♥」と申し出た。
空腹のあまり男は申し出を受け、次の日女は手作りの弁当を持ってきた。
柳原可奈子の前でもくもく弁当を食う男を影から見ながら友人達は
「いくら腹減ってるからってあそこまでするかあ?」
と噂しあった。そのとき、友人の1人が言った名言が
「窮鼠猫を喰う」
である。
腹がへると、人間何でも食うのだなあ、という意。

東京地裁、総連に627億円返済命令 強制執行も可能に
<朝鮮総連本部売却>仲介役の元不動産会社社長に4億円報酬

で、ふと頭に浮かんだのが、この言葉。

この件に関して俺としては、鼠側にあまし興味はなく、もっぱら猫側の対応を注目していた。
ちなみに、敵方に融資を頼むこと自体は、俺はそれほど奇異なこととは思わなかった。
味方にアテになれそうな人がいない場合、アテになれそうな実力を持つ敵方に頼む、というのはありうることだと思う。
こちらの腹事情を当人の次くらいによく把握しているからだ。
朝鮮中央会館は、事実上、大使館、領事館としての機能を営んでいる。この重要性を最もよく理解してくれるであろう人として、土屋氏が緒方氏を選んだのも分かる。
これをやるのはよっぽど味方が頼りにならない場合に限られるが、今回はその条件を満たすに十分だと思われる。
そしてまた、コネの恩恵を受けながら、裏でちょろちょろやるというのも、よくあることで、就職活動の学生からやることだ。

一方、元公安調査庁長官が総連の面倒見たとなれば、検察は「漢だなあ。」じゃすまないだろうということくらいは政治に疎い俺にだって分かる。
なんかそれなりのことやって、それなりの面子を整えなくてはならないだろう。

で、大がかりなことやった以上はそれなりの結果を出さなくてはならない。公正証書原本不実記載罪(刑法157条1項)も強制執行妨害罪(刑法96条の2)も、登記抹消された今となっては、仮に成立したとしても(売買が本物かどうかが成否の鍵で、ビミョー)実害はないが、それでは収まりがつかないだろう。
この辺のジジョーをくんで、4億の件を早々にぶっちゃけたあたり、なかなか猫もやるなあ、と、ひとしきり感心してから、俺はYoutubeで柳原可奈子のネタを見始めたのだった。

・・・面白いよ。いや、柳原可奈子。


追記メモ
中央本部の土地・建物の登記名義人は総連ではない件 魚拓
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by k_penguin | 2007-06-19 21:17 | ニュース・評論 | Comments(3)  

NYLON100℃ 『犬は鎖につなぐべからず』

ケラの関わる作品は今まで2作ほど見てきたが、今回は見ないつもりだった。
彼の作品は面白いけれど、長いし、内容がヘビィでしんどいからだ。
しかし、最近不満が残る舞台観覧が続いたので、少々しんどくても、確実に「元がとれる」ものを観たいと思い、この作品を見ることにした。
だから今回の俺的テーマは「元を取ること」。

公演も終わりに近づいていて、チケットはオークションでは手に入りにくい状況だったが、念のためにチケットぴあにあたってみたら、意外と少し残っていた。しかも最前列。
ちょっとお得。

舞台美術が古賀春江の絵みたいな雰囲気で良かった。
豆千代が監修した着物もモダン。
良いデザインのものを見ると、やっぱ、得した気分になれる。
ここもお得。

今回は岸田國士の作品7つを1つにまとめたもの。
元作品を読む暇なかったけど、話が分からなくなることはなかった。
7つ(実質5つか?)を一度に見られたのだから、これもやっぱお得ポイントかな。

青山円形劇場はその名の通り丸い舞台で、客席も扇形に広がっている。
上手下手のソデというやつが無く、花道を使わなくてはならない場面チェンジに特別の工夫が必要そうだったが、面白くこなしていた。
たくさんの話が進行するわけだから、当然場面チェンジが多くなるが、そのうちのいくつかを俳優達が総出で行うところがあって、そこの動きが良かった(振付、井出茂太)。
うーん、お得。

俳優さん達はみんな着物を着たときの立ち居振る舞いがきれいだった。
特に緒川たまきが、びゅーちほー。
手を伸ばせば着物にさわれそうな最前列でじっくり見られて、これもお得。

もちろん笑えて楽しい舞台だった。
これは確実なお得ポイント。


内容なんだけど、「夫婦のあり方」がたくさんの話を1つにつなげるテーマぽかった。
そのテーマについて、何かはっきりした主張が見えたわけではなかったけれど、夫婦なんて「かくあるべし」なんてものもないから、別にそれで無問題だし、それよりも、何気ない会話の中に見え隠れする人間のビミョーな何かが面白いって感じ。
『隣の花』の目木が、自分の家内を賞めた隣の奥さんに、
「しーっ、そういうこと(家内に)聞かれると、利用されますから。」
と言ったのが印象に残っている。
夫婦の口喧嘩になったときに女房が、隣の奥さんが自分を評価していたという事実を、自分を優位にするために利用する、という意味だ。
恋人同士のときは決してこんなことはないのに、夫婦になるとなぜ「勝ち負け」の問題になってしまうのだろう。
俺は以前から不思議だった。
今も理由は分からないままだけれど、昔からそういうものだったらしい。
多分これからもそうなんだろう。


ま、とにかく、元は十分に取れた舞台だった。
休憩はさむ3時間は長くてやっぱり疲れたけれど、ばっちり、満足。
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by k_penguin | 2007-06-03 18:52 | エンタ系2(ライブレビュー) | Trackback | Comments(0)