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顔を覚えていない加護ちゃんについて書く

加護ちゃんが2度目の喫煙で、事務所をクビになったことについて、記事を書くとは俺自身思わなかった。
だって俺は加護ちゃんの名前の表記も覚えていないし、顔を思い出そうとしてもなぜか(本当になぜだか)風船を結んで作った犬の映像が出てきてしまうだけだし、もちろん、1回目の喫煙で謹慎中だったなんてことも、今回の記事でやっと思い出したくらいなのだから。

だから、「加護ちゃん」というよりも「19歳のアイドル業を営んでおられる方」というとらえ方をしている。

さて、「19歳のアイドル業を営んでおられる方」、しかも多忙な毎日を送っておられるであろう方なら、アイドル業がお仕事であり、「それなり」の自覚が必要だということを一応心得ていると思う。
しかも、喫煙で謹慎中であれば、喫煙がまずいことくらい分かっていたはずだ。
それなのに吸った、という行為をどう評価するかについて、ネットをざっと見渡した限りでは、「自業自得」「普通に法律違反」という極めて常識的で、通り一遍な見解が非常に多かった。
彼女の大手ファンサイトもそのような評価で、閉鎖を決めたらしい。
(ひろゆきの「払わないよ」コメントに対するネットでの反応を見たときも思ったのだが、常識的な意見を言う者は、常識的な人というよりも、その話題に興味がない人であることが多い)。
未成年者の喫煙は法律違反。そのようなことは謹慎中の当人が最もよく知っている立場ではないのか。
それなのに吸ったと言うことは、もはや、「やめられない」状態になっていた、つまり中毒になっていた、と考えるのが普通ではないのか。
未成年者の喫煙が法律で禁止されているのは、早期の喫煙が身体に悪影響を及ぼすだけでなく、依存性が高くなる、というデータに基づいているのだから。

今回、喫煙行為の重大性を本当に重く見ているのであれば、事務所がやるべきなのは、解雇ではなくて、矯正プログラムの実施ではないだろうか。
大体、1回目の喫煙時に単なる謹慎で済むと思い、依存の重大性に気づいていなかった事務所は監督不行届なのではないだろうか。

事務所はこれを機会に所属タレントへの再教育を実施すると発表したが、
喫煙の害についての正確な理解に基づいた再教育を実施してもらいたい。


・・・と、とても立派にまとめてしばし満足感に浸ってから、ふと心配になって、アイドルおたくの友人に尋ねてみた。
加護ちゃんに矯正プログラムの実施をしてまで確保する商品価値があるのかどうか気になったからだ。
もし、彼女がそれほどの価値がないのであれば、ビジネスの選択として切り捨てることも「あり」ということになる。

んで、聞いてみたら、喫煙なんぞよりも、どこぞの馬の骨的おっさんと温泉に行ったということの方がよっぽどまずいんだそうだ。
おおっぴらには喫煙のことばかり取り上げられていたから、俺は「男」の方をすっかり忘れていて、「その発想はなかったわー」という気分になった。
もし、今回旅行中ではない場面での、単なる喫煙がすっぱ抜かれたとしたら、確かに、解雇はなかったかもしれない(そしてまた、矯正プログラムの実施もないだろうが)。
やはり、虫がついた以上、商品価値は下がった、と見ていいらしい。

・・・ちょっとまて。
て、ことは、事務所の「再教育」って、タバコについてのものなのか、男についてのものなのか?
やっぱ、未成年者のたばこの害なんてみんなどーでもいいのかもね('・ω・`)
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by k_penguin | 2007-03-31 15:26 | ニュース・評論 | Trackback | Comments(4)

「著作権侵害不存在確認等請求」から分かること

マッキーが松本零士に対し「盗作の証拠提出を求め」、「著作権侵害不存在確認等請求」をおこし、「証拠がない場合、2200万円の損害賠償」を求める訴えを起こした。
と、聞いてマッキーの方が松本センセに「てめー盗作したな。違うっつーんならしてない証拠出せやコラ」とイチャモンつけてるように思ってしまった俺は、前に松本センセが、マッキーにパクリ疑惑があると非難していたことをすっかり忘れていた。

「著作権侵害不存在確認等請求」という名前はいかにも変だ。
「不存在」つまり無いことをわざわざ訴訟費用つかって確認しようというのだから。
そんな言い方しなくても、マッキーはふつーに、松本センセに、パクリ疑惑があると非難されたことによって被ったCM放送休止のダメージとかの「損害賠償請求」をすればいいのだ。
んで、マッキーの請求に対し、きっと松本センセは防御として「ホントに盗作だもん」と言うだろうから、そこで初めて「してないもんね」と著作権侵害不存在を主張すればいいのだ。
実際、「証拠がない場合、2200万円の損害賠償」を求めてるんだから、内容としてはそういうことだ。著作権侵害不存在確認「等」請求ってことは、請求が複数あるってことで、記事内容からすればもう1つの請求は、ふつーの損害賠償請求だ。
ただ、松本センセがうつ防御の手をあらかじめ予測して、最初から著作権侵害不存在確認をくっつけているのだ。
だから、メインは2200万円の損害賠償請求で、著作権侵害不存在確認は防御上のテクにすぎない。

・・・ってゆーのは、多分、ウソだ。
ホントは2200万円なんてどうでもいいのだ。
ホントは著作権侵害不存在だけを裁判所のお墨付きにするのでいいって思っているのだ。
でも、「何の権利も侵害していないことの確認」を求める訴え、だけをいきなり起こしても認められない。つか、訴え自体却下される。
不存在の証明をするには、総ての存在の可能性を証拠によってつぶさねばならず、事実上不可能なので、原則否定されている。
不存在の主張をするには、対象が特定されていなければならないのだ。
これが、相手の方が「お前権利侵害したろ。」って言ってきたときに「してませんよ」と答えるのであれば、相手の方がどんな権利侵害をしたか特定してくれてるので、不存在の証明も可能だ。
だから本来であれば、松本センセが裁判で「盗作したろ」というのを待ってから著作権侵害不存在は主張されるべきなのであるが、松本センセは裁判沙汰にする気がない(裁判になったらセンセイ負ける可能性が高い)。
そこで、マッキーが逆に「松本センセが『盗作したろ』と裁判上言わざるをえない状況」にするために訴訟を起こしたのだ。
「著作権侵害不存在確認等請求」というネーミングにその辺がうかがえる。
裁判所では、事件は事件番号(平成**年(ワ)第****号とかゆーやつ)と当事者名で呼ばれる。「貸金請求事件」とかそーゆーのは、当事者が便宜上つけてるものだ。
原告的には、損害賠償がメインなのではなく、著作権侵害不存在確認がメインだということなのだろう。

ポップスの歌詞って、まあ、乱暴に言えばどれもこれも似たり寄ったり、100%純粋完全オリジナル、なんてものはなく、悪口を言おうと思えばいくらでも言えるので、一度ビッグな方にこういうことを言われれば、けっこうそういう風に見えてきたり、また、追従してこそこそ陰口をたたく奴が現れたりする。
だからお上に訴えてでも身の潔白をはらしたい、と思うのは分かる。
訴えによって、陰口がやめば、和解、という展開もあるだろう。
だから訴えたりするな、なんて決して言わない。
言わないけど、アーチストが、お上の威光をかりて自己主張するって、なーんか、かっこわるいなって思っちゃうのだ。
アーチストはやっぱ、作品で勝負して欲しいなって思っちゃうんだよね。

まあ、そういううちのブログも「世界に一つだけの花」のエントリがなぜかこの1,2ヶ月人気上昇していて(どっかの検索に引っかかってるのかな)、ある意味、マッキーの威光をかりてアクセス数のばしてるわけで、現実なかなか難しいよねー。


*おまけのコピペ
162 名前:名無しさん@恐縮です:2007/03/26(月) 13:40:19 ID:+LUUY/460
夢は時間を裏切らない とか 時間は夢を裏切らない って意味分からないんだが・・・どういう意味だ?

166 名前:名無しさん@恐縮です:2007/03/26(月) 13:42:22 ID:IO6d2cnX0
>>162
よくわからんが来月になったら本気出す
みたいなもんじゃね
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by k_penguin | 2007-03-24 22:47 | エンタテイメントと法 | Trackback | Comments(12)

祭りになるかな?

とりあえずメモ。
モトケンさんはときどき「確信犯」で祭りのタネを蒔く。
「死刑になるなら払う」 & 「不完全なルール。」 について

21日午後1時
コメント欄は盛況だが、常連が中心。
2ちゃんor2ちゃん系ブログから流れてきた人も、質問が中心。
期日の調整、及び払おうとしない債務者はこうなる、を説明する普通のお役立ちエントリに・・・。
気に入らない人達は「創価だから」で、終了できるのも荒れない理由の1つか?
ちなみに俺はモトケンさんのプロフィールを読んでいなかったので、本当に最近まで創価大卒であることを知らなかった。

ひろゆきの「払わねーよ」コメントについての俺の意見は、上記エントリのコメント欄に書いたとおり。
後は特にない。


追記 4月5日
プロバイダの不開示に基づく損害賠償が認められる場合は、故意重過失ある場合に限定される(特定電気通信役務提供者の損害賠償責任の制限及び発信者情報の開示に関する法律4条4項)。
同項に言う故意とは、権利侵害の明白性及び発信者情報開示の必要性の要件を具備していることを認識しながら、開示請求者の請求に応ぜず、開示請求者に精神的苦痛などの損害が生じた場合などを言う。
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by k_penguin | 2007-03-20 13:36 | ネット(ヲチ?) | Comments(4)

国策捜査のいろいろ

ホリエモンに東京地裁の判決が下った。
この裁判については、公判前整理手続との関連が朝日に載っていて、証拠が事前に集約され、論点が絞られることの影響なんかが書いてあったけど、こちらの毎日の記事は、「国策捜査」を強調した法廷戦術という点に着目して書かれていて、で、ちょっと面白かったのだ。

「国策捜査」といえば、植草さんだ。
いや、普通そーゆー発想にはならないことは知っているのだが、うちのブログ的にはそういうことになるのだ。
さて、この毎日の記事には外務省の佐藤優氏も国策捜査の引き合いに出されている。
佐藤さんと堀江さんと植草さん。
国策捜査の主張があるこの3人について(まあ植草さんは自分で主張していないが、積極的に否定もしていない)、世間一般の印象は、佐藤さんが国策濃度が一番強く、堀江さんがそこそこ国策の香りがして、植草さんは全然。と、ゆーところだと思う。

そもそも、何をもって国策捜査というのかも怪しい。
起訴段階で政策的考慮が働くのは、起訴便宜主義が採用されている制度上、当然予定されていることだ。
ウィニーを使った奴でも、逮捕される奴とされない奴がいる。そして派手にやれば逮捕されやすくなる。
それは別に「あいつ目立ってムカツク」という理由で逮捕されるのではない。
逮捕による犯罪の抑止効果を考えてのことだ。派手にやらかす人を捕まえる方が、犯罪の抑止効果が高いのだ。
それは立派な国の政策で、そういう点で、まあ、国策捜査だ。
だから、犯罪をしたかしないかを棚に上げて、「目立つからって俺だけ捕まえるなんてずるい」という言い分は基本的に通らない。
ホリエモンの主張はこれに似ているが。

この、捜査や訴追を行うときにはたらく政策的考慮が、正当なものではなく、時の権力の恣意によるものじゃないかとの疑いが出て初めていわゆる「国策捜査」の疑いが出る、ということになる。
正当性が薄くなり、恣意の疑いが濃くなるほど「国策捜査」濃度が上がる。
この理屈でいえば、捜査・訴追の可能性皆無の場合、つまり証拠が総てでっちあげの犯罪が純度100%の「国策捜査」というやつになるはずだが、そういうものはまずありえないだろう。
国策がからむような重要人物はたいていなんかきわどいことをやっているからだ。
佐藤さんしかり、堀江さんしかり。
積極的なことをしなければ、重要人物なんかになれっこないもんね。

そーゆー意味で、「痴漢の実行部隊」の記録(( ´,_ゝ`)プッ)がネットに出てるって時点で、植草さんはかなりお気の毒だな、と俺はしみじみ思うのだが、ゆうたまさんの新・植草さん応援ブログに俺はアクセス禁止指定されているので(昨日になってやっと気がついた)、俺が何と書こうと、きっと向こうは向こうで粛々とやってゆくのだろーなあ。
きっと。
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by k_penguin | 2007-03-17 19:40 | ニュース・評論 | Trackback | Comments(3)

【Column】 『TEXT』ラーメンズ新聞の読み方

ラーメンズ新聞は、ラーメンズ『TEXT』のライブ会場で売られている、いわゆる「グッズ」の1つだ。
一番外側の1枚、つまりトップと最終面のみに印刷があり、後は白紙。
その印刷は、The Japan Timesに載っていた『TEXT』の広告とほぼ同じもので、はさみを片手にしたラーメンズの2人の写真と、後は総てパラグラフ毎に切り抜かれたとみられる黒い穴ばかり。

さて、そのThe Japan Timesに載っていた『TEXT』の広告(見てない人へ:最寄りの図書館に英字新聞The Japan Times2007年1月20日号があるかもしれない)を見たとき、俺が気になったのは、切り抜き穴が黒塗りだったことだ。
新聞を切り抜けば、当然下の記事がその穴から見えるはず。
ご丁寧に切り抜き穴の角に、はさみの跡を残しているデザインをするほどの凝り性がこのことに気づかないはずはない。
せめて下から新聞記事らしきものが見えているデザインにしなければならないはずだ。
そりゃもちろん、そんなことをすれば、切り抜きを免れている数少ないテキスト部分、つまり肝心の公演情報がまるっきり目立たなくなってしまうわけで、広告という性質上、下から記事が見えるデザインは全くお勧めできない。
公演情報を目立たせるには、情報以外の部分はべた「塗り」でなければならない。
だから、広告という点からすれば、それは「切る」よりも、「塗る」方が向いている。
しかし、広告に載っている2人がはさみを片手にしていることからも、これは塗っているのではなく、切っているものだ。
なぜ、「黒塗り」のくせに、塗らずに切ったのだろうか。

公演を見た後の今になって考えると、新聞から文字を切り取ることによって本当は、真っ白の新聞、つまり、文字のない新聞を作りたかったのではないか。
言語表現を誤解のつきまとう表現と見なして否定し、誤解、または拘束のない表現としての言葉のない表現を匂わせる作品が今回の公演には多い。
このことからすれば、文字は削除、つまり切られなければならないが、しかし切り抜いた穴から下の記事が見えてしまうと、文字のない新聞にはならず、意図に沿わないものになってしまう。
つまり、テーマから言って一番望ましい物は、文字を取り去った新聞、つまり文字部分を白くした新聞のはずだ。
しかし、それをそのまま実現すると、ただの真っ白で、切ったということも伝わらなくなってしまう。
切った線のみ、つまり枠の線のみ描くという手もあるが、それでは穴埋め問題を作っているのと誤解されやすい。
その結果、黒塗りになったのではないか、と思い至った。

ライブ会場で売られているラーメンズ新聞の方は、中身が白紙だ。
ということは、本当に切り抜いても、下から記事がのぞく心配はない。
黒い四角部分を切り取り、下の白紙が穴からのぞく状態が、一番望ましいラーメンズ新聞の読み方なのではないだろうか。

・・・まあ、別に実行はしないけどね。
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by k_penguin | 2007-03-14 00:46 | エンタ系 | Trackback | Comments(2)

民法772条問題の謎

前に民法772条2項の推定規定の問題について書いた。
それほど役立つ情報もなかった記事だが、けっこうアクセスがあり、しかも、地方自治体からのアクセスの割合が多かったことから、現場ではマジで問題になっているらしいことがうかがえた。

んだば、何か役に立つことでも書くべ、と、思って、早幾歳。
いろいろ用事がはさまったこともあるんだけど、何より、この問題の性質がよく分からなかった、というのが一番だ。

まず、そもそも民法772条問題って何かってことなんだけど、これはふつー、「『離婚後300日以内に生まれた子は前夫の子』(民法772条2項)という推定規定のために、再婚した夫の子として届出が出来ず、困っている。民法772条2項は古い規定で実情にあわない。何とかしてくれ」、とゆー問題とされている。

・・・これだけで、既に「?」が3つほど並んでしまう俺だ。

まず、1つめ。「(民法772条2項)という推定規定のために、再婚した夫の子として届出が出来ず」だ。
これは法律的に出来ないわけではない。
親子関係不存在の訴によって修正する途があるからだ。
そもそも親子関係不存在の訴からして事実上の必要に迫られて出来た、条文を持たない訴えの類型だ。
今までそれでうまくやってたはずだ。なぜ今になって問題になるんだ?
真実の父親の戸籍に入れない子供は可哀想だというが、それを言うなら、離婚できないまま、形式上の夫の戸籍に入っている子供だって、少なくとも同じくらい可哀想だと言える。
なぜ再婚家庭の子供についてだけ言うのかが分からない。

2つめ。「古くて実情とあわない」というが、何がどう変わったのか?
DNA鑑定で生物学的な親子を明らかにすることが出来るようになったことだけでは足りない。
法律上の親子は、生物学上の親子を基本とはするが、必ずしもそれと一致しなければならないわけではないからだ。
生物学上の親子はDNA鑑定でわかる自然的事実の確認に過ぎない。
しかし、法律上の「親子関係」というのは、法的効果を伴う法律上の地位だ。
それを認定するには、与えられる法的効果にふさわしいかどうかという観点からも判定しなければならない。
DNA鑑定が可能になったことだけでは制度を変えるほど社会が変わったとは言えない。

で、3つめ。
「何とかしてくれ」って、手続を弾力化して欲しいのか、法改正なのか。
このへん、何かみんなはっきりしていない。
他人にものを頼むのなら、何をして欲しいのか位はっきりさせるべきだと思うが(…最近、別の話題で同じことを言ったような気が)。


と、これらの疑問がごっちゃになったうえに、ネットを軽く眺めてみても、この問題については、「不倫女がでかいこというんじゃねえ!」的記事vs「ほら、困ったって言ってるじゃないの、これだからお役所ってやーね!」的記事が多く、役に立つものを探すのがめんどくさくなって、で、確定申告作る方が先だし、ほっておいたのだ。

しかし、このほど、やっと、家族法の教授(棚村政行)が書いた新聞記事を見つけた。確定申告も終わった。
ふう、やれやれ。
ようやく疑問の答えらしきものが見つかった。


1つめについては、つまり、医学の発達で、早産でも生存する可能性が上がり、出産が早期化したこと、および、再婚家庭が増えたことから、民法772条2項に引っかかるケースがとても増えてしまい、親子関係不存在の訴では、手間暇がかかりすぎるということだ。
新しく増加したこの再婚の類型が、前夫との間で揉め事が起こらないと見込まれる類型、といえるのであれば、DNA鑑定だけで手続の省力化を図ることは出来る。

2つめは、1つめとかぶるんだけど、DNA鑑定が可能であるだけではなく、出産の早期化などの関係から、前夫の子でないことが明らかなケースというのが、多いらしいのだ。
別にもめないのなら、今の家庭に入る方が子供にとっても良いのが普通だろう。

で、3つめの「何とかしてくれ」の具体案なんだけど、
これは、どっちベースになるか頼む方も頼まれる方も良く分かっていないらしいが、運用の方でまとまるっぽい。
民法772条自体を変える、もしくは廃止してしまうことは、主張としてわかりやすいんだけど、いろいろ大人のジジョーで難しい。
民法772条は、再婚禁止期間の733条1項と関わっている。あっちをいじるなら、こっちもいじらなくてはならない。
再婚禁止期間は不評の条文で、違憲訴訟も起きているが、今のところ最高裁は違憲とまでは言えないとしている。
また、民法772条は子供の後見的機能もなお果たしていると思う。
多分、もう1つの解決案、法律はいじらないで、医師の証明書などの提出により、出生届を受け付ける、といった窓口の運用で対処すること、の方がより現実的でてっとり早そうだ。
棚村教授は後者をとりあえず薦めているが、俺も、取るならこっちだろうと思う。

家族法って、法律の不備を法改正じゃなくて運用で補う傾向が強いけど、その理由が少し分かったような気がした。
取引法よりも個別性が強くて様々なケースが存在しうるし、社会の動きもなし崩し的。
法律の強制力も弱いこともあって、定型性がそれほど強く要求されないのね。

考えてみりゃ、男と女の関係って、所詮法律でなんとかできるってもんじゃないもんね・・・。
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by k_penguin | 2007-03-09 21:35 | ニュース・評論 | Trackback | Comments(2)

『THE JAPANESE TRADITION ~日本の形~』

NAMIKIBASHI(ナミキバシ・teevee graphics小島淳二と小林賢太郎のユニット)のDVD。
小島淳二はラーメンズが出てるアップルのCMの監督でもあり、ちょーかっけー映像を作る。このDVDでもワンシーン出てるぞ。

このDVDはJAPAN CULTURE LAB.が、「独自の調査と推測」で日本の様々な伝統について解説する実用ビデオの類、という体裁の作品で、既に出ていた「鮨」と「土下座」はときどきネットで見られた。Youtubeあたりでも受けていたらしい。
小林賢太郎がからむ作品は一方的に映像を流されるTVよりも、自分の見たいときに観たいタイミングで見られるネットと相性が良いらしい。
ただ、アマゾンで、英語の字幕がないとのクレームがアメリカから来ているのを見かけ、これはなるほどと思った。
ネット発なら、そこまで考えなくては(確か『机上の空論』には副音声がついていたと思ったが)。
4700円と、既にお値段高めなんだから、英語の副音声か字幕を付けるべきだったと思う。

内容については、好みが分かれるところだろう。
笑えることと映像を楽しむこと、あわせて一本、という感じ。
頭良さ気なものはむかつくから嫌い、という人には向かないと思う。

以下マニア向け
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by k_penguin | 2007-03-05 02:16 | エンタ系 | Trackback | Comments(0)

上司に罵られた泣き顔を写メで撮られて機嫌を直すことの可否について

篠原涼子のauのCMのわけだが。

ええと、男尊女卑とか、じぇんだーとか、そーゆーのと関係なく純粋に疑問なのだが、そのようなシチュエーションは「あり」なのだろうか。

そりゃ、女性の上司に仕事っぷりを罵られる男性新人、というのはありうる。
で、罵られて泣き出すのも、まあ、イマドキのコなら無きにしもあらず、と思う。
しかし、その顔を当の上司によって承諾もなしに写真撮影され、「かわいい」と言われて、笑顔になるものだろうか。

これが男女逆転の役割だったとしても、笑顔になる新人は必ずしも多数派にならないと思うが。
泣き顔は普通写真に撮られたくないと思うだろうし、「かわいい」という言葉が、今や女性に対しても必ずしも誉め言葉にならない(場合によって侮辱的と受け取られる)表現だ、というのが、常識だと思っていたのだが、このCMの載っているHPによると、「泣き顔カワイイ。」は部下をおだてる手段らしい。
イマドキの若い男性は、「かわいい」という言葉を素直に誉め言葉と受け取るのだろうか。仕事もできないのに。
自分の泣き顔の写真を酒の肴に、女性上司の酒の席がさぞかし盛り上がるであろう、とか、考えないのであろうか。

いや、考えないなら、それでいいけどね・・・。
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by k_penguin | 2007-03-04 19:23 | Comments(2)

ちょっとだけよ

植草さんの話はもう書かないことにしよう!
だって法律的に面白い点はないし、刑事の話ばっかりじゃ、ビンボくさいんだもん。
せめて民法772条ネタでも書こう。
と、思ったのだったが、一番書きやすいのがこのネタなのね。
親族法難しいし。民法772条問題って、法律問題のようで、そうでもないし。
で、ここんとこ記事書けてないしね。だからちょっとだけ。ね。

弁護団が新しくなって、法廷で、陰謀論の主張が出るかなー、と、ちょっと期待される感もあったようだが、結局出なかった。
実際、ここで国家のインボーを主張してくれ、と、頼まれたら普通弁護士は困る。
そんな恥ずかしいこと言ったら、裁判官に悪い印象を与えるばかりか、
弁護士仲間の間でも( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )ヒソ
と、後ろ指さされるからだ。下手すれば今後のお仕事に差し支える可能性すらある。
これをやるには、よほど度胸があるか、後ろ指さされても背中がかゆくないだけの謝礼をもらうかしかない。

あと、再現ビデオ作るみたいだが、これはまあ、がんばってくれとしか言いようがない。
再現ビデオ作る=冤罪、というわけではない。分かると思うけど。
『それでもボクはやってない』の印象で、痴漢冤罪ならビデオ作らなきゃ、という流れに周囲がなっているんだと思うが、それをすることによって、何を証明したいのかがはっきりしていなければ、無駄にビデオを見せることになる。
弁護士事務所で取った再現DVDあるらしいけど、専門スタジオでなく弁護士事務所が撮影現場ということは、どシロートの作ったものである可能性がある。
映像表現なめちゃいけない。ちゃんと作らなければ何が言いたいのか分からない映像になる(『それボク』の原作者は支援者の中に映像の専門家が多かった)。
無駄につまらないビデオを見せられたときの観客のむかつきは、あなどれない。

ついでに。
植草さんファンブログは、エキサイトブログ外へ移転した。
エキサイトブログはIPアドレスによるコメント拒否ができないという、ゆうたまさん的には大きな欠点を持つためだが、なんとなくこれで、あのブログをヲチするのが面倒くさくなった。
旧ブログでは、どうもコヨーテさんが八面六臂の大活躍で攻撃していたようだが、すぐに削除されてしまうし、ログを誰もとっていないので、あまり楽しめないからだ。
あのブログで国家陰謀説を信じる人と、逆にあのブログで陰謀はないと信じるようになる人と、一体どっちが多いんだろうか。


うーん。
次回こそ、何とか民法772条関連ネタを書きたいものだ。
もしくはNAMIKIBASHIの新作DVDの感想だな。


追記
霞っ子クラブの第5回公判傍聴記
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by k_penguin | 2007-03-02 00:55 | ニュース・評論 | Trackback | Comments(6)


法律事務所勤務。現代アート、NHK教育幼児番組、お笑いが好きな50代。


by k_penguin

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