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ネットの上では別の人

これまで、俺は、ネット上の知り合いと現実生活での知り合い(リアルな知り合い)が、ほぼ完全に分離していた。
古くからのリアル知り合いはほとんどがパソコンが苦手で、「いんたーねっと」なんて、画面のどこかをぽちっと押そうものなら、たちまち高額の支払い請求がやって来ると固く信じているような奴らばかりだった。

ところが、最近リアルで知り合った人たちは、比較的気軽にインターネットを使用する。
そこで、かなり遅ればせながら、ネット上の人格というものについて考えるようになった。

さて、俺の非常に数少ないサンプルからの集計結果によれば、大体30歳をラインとして、それ以上とそれ以下では、ネットの使い方に違いが見られる。
20代の「若い衆」は基本的にそつのない使い方をする。
世代が違うせいか、若い衆はリアルにおいても、そつのないあっさりした対応をしてくれるのだが、ブログでもそつのないことを書き、そつのないコメントをしてくる。あまり心情の深いところは見せない。これはコメントの相手が同世代であっても同じだ。
Mixiもこれと似た感じがある。仲良し第一。
一方、おっさんたちは、なぜか、リアルではそつがない大人な方も、ネットでは違うディープな一面を見せて下さる方が多い。
あー、この人って、こーだったんだあ、と、いうようなことがままある。
良くも悪くも。

たぶん、若い世代は、リアルの友達の間のおしゃべりの延長としてネットを使っている感覚なのだろう。
一方、オサーンたちは、リアルのコミュニケーションの手段としてネットをとらえておらず、「別世界」ととらえる傾向があるものと思われる。
実際にもおっさんの感覚からすれば、仕事以外での友人は少ない(家庭を除く)。そして、仕事以外ではパソコンにさわりたくない、という中年はまだまだ多いと思う。
リアルの知り合いに発見される可能性の少ないネットでは開放的になるのかもしれない。
ハンドルも、おっさんの方が凝ったものを使う傾向にある。
・・・に、しても、ハンドルを使っても、誰なのか仲間内には分かっているのだから、もう少し言動に気を使った方が良いと思うのだが。

ところで30代のおばさんたちは、おっさんよりも若い世代に似た使い方をする。つまり、リアルの性格とネットの性格があまり変わらない。

・・・さて、人様のことをいろいろ言っている俺本人はといえば。
俺はズバリ、ネットは匿名性によってリアルと切り離せるところにその利点があると考えている。
だから、このブログは、リアルの知り合いに誰1人として教えていない。

と、ゆーわけで、もし、俺の知り合いで、偶々このブログを見つけた人がいるなら、何も知らない振りをして欲しい。
ネットとリアルは別の人だから。
(これが今回一番言いたかったことなのねん)。
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by k_penguin | 2006-11-30 01:01 | ネット(ヲチ?) | Trackback | Comments(4)

『鉄コン筋クリート』

松本大洋の名作をマイケル・アリアス+スタジオ4℃でアニメ化。res fest/10で先行上映。

確か2004年の3DCGのイベント「カーニバル2004」でパイロット版を観た記憶があったが、ずっとこつこつ作っていたらしい。
町並みが華麗だ。いろいろなイメージを複合していて、何かいつか歩いたような、でも知らないところを歩いているような気分。工業地帯、下谷、花園神社酉の市、昭和の香りが残る地方の温泉町、バリ島クタの屋台・・・。
最初、背景に目を奪われて、肝心の人物に集中しきれず、キャラの把握が遅れた。
また、シーンの意味するイメージと背景に微妙なずれがある場合がある感じがときどきした。この背景を使いたいってそれだけでこの背景にしたんじゃないかなっていう。

ストーリーが結構複雑なのだが、120分を切る時間でまとめ上げてくれたのは嬉しい。
アニメは正直、2時間を超えると見ているのがしんどくなるから。
それから、原作で俺が一番好きだった、沢田とシロのカラミが、カットされていなかったのも嬉しかった(沢田は良いキャラだと思う。彼はシロとイタチの戦いを確実に理解していた)。

ただ、まあ、「いいなあ」って思う表現って、ほとんど原作でなされている表現で、映像版オリジナルの表現ではニュアンスが変わってしまっているところがあるような気がした(ただし原作持ってないからいちいち確認をとっていない)。
イタチvsクロ・シロのクライマックスは、ちょっと抽象表現がくどいと思う。
イタチは単純な「悪」ではないので(シロが必ずしも「善」と言い切れないように)、単純な善悪の二項対立であるかのような誤解を与える表現は避けた方が良いと思う。

決して悪くはないんだけど、情報量が多くて、その結果流れのメリハリが弱くなっているから、DVDでしみじみ観るのが向いているかな。
まあ、ジャパニメーションって全般的にそうなんだけど。
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by k_penguin | 2006-11-24 22:30 | エンタ系 | Trackback | Comments(4)

『RESMIX SHORTS』(res fest/10)

ショートフィルム&ミュージックビデオのイベントであるres fest/10のプログラムの1つ、『RESMIX SHORTS』を見に行ったのは、NAMIKIBASHIの新作『THE JAPANESE TRADITION -ORIGAMI-』がそこで発表されたからだ。
NAMIKIBASHIは小林賢太郎が絡むユニットの中では俺が1番好きなユニットだ。1番普通で、安心して観られるからだ。
会場はラフォーレ原宿。このプログラムのチケットが売り切れなのは確実にNAMIKIBASHIのおかげだろう。
客のギョーカイ濃度が高い。客とスタッフの境界線が曖昧で、あちこちで挨拶している上に、客の話は「どこどこのイベントで**さんにあってさあ・・・」という話ばかりだ。

『THE JAPANESE TRADITION -ORIGAMI-』はプログラムの最後の方。
もちろん安心して楽しく観ることが出来た。基本的に。
NAMIKIBASHIの作品はいつ製作されたのかよく分からないものが多いのだが、ライブポツネンに観られるようなピタゴラスイッチ系の味わいがある作品だから、その辺の作品かな、と。
「ツール・ド・フランス」はじいさんの方の作品はフツーに「あり」だと思った。
ラストにコバケン特有の、人を引きつけておいていきなりナイフで斬りかかる調子があるところが、個人的に気に入らないが、この程度なら別に気にならないという人は多いだろうから、我慢して気にしないことにした。

他の作品について。
本当にレベルが高い。今はいろんな映像の作り方があるのだなあ、と思う。
その中でタナカカツキ『小さいオッサン』は、昔っぽいいわばヘタレな作り方をしながら、それを味わいにしてしまうあたりがナイス。この人は、どう作るのかすぐに分かるけれども、「なーんだ」と思わせないところが良いと思う。

実験系の作品では、『停止円』『THE TRAINS』がよかった。

なお、前の列の人が、無許可撮影のシーンが多かった某作品に対して怒っていましたよー。
ご報告。
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by k_penguin | 2006-11-23 23:03 | エンタ系2(ライブレビュー) | Trackback | Comments(2)

「世界まるみえ」知ってる人用

ここはオーストリア・ウィーンのとある田舎町。
その日トムは父親と一緒に大好きな乗馬を楽しんでいた。
父親「私たちはいつものように夜更けに馬を走らせていました。でも・・・まさかあんなことになるなんて」

二人は闇と風の中に馬を走らせていた。やがて彼らは郊外の森へとやって来た。と、次の瞬間!!
何とトムが顔を隠しておびえ始めたではないか!!
魔王が見えると泣き叫ぶトム、しかし父親はいっこうに聞き入れない。

父親「その時は私は、息子がたなびく霧でも見たのだろうと思って別に気にもしませんでした」
しかしトムの顔は見る見る青ざめていく。事態の深刻さに気づいた父親はすぐさまレスキューを呼んだ!

(実際の音声)
オペレーター「はい、こちら緊急レスキューセンターです」
父親「大変なことになったんだ!息子が!死にそうなんだ!」

オペレーター「とにかく父親のパニックを抑えることが第一だと思いました。」

すぐさまレスキュー隊が到着。しかしそこで彼らが見たのは信じられない光景だった。
レスキュー隊員「トムの体からは血の気が引いていて、意識がありませんでした。私たちは最悪の事態も覚悟していました」

館に運ばれたトムに、すぐさま懸命な救命処置が施される。
それにしてもこの魔王、ノリノリである。

3ヵ月後―――
そこには元気に乗馬を楽しむトムの姿が!!
トム「レスキュー隊員の人たちには感謝しています。もう勝手に魔王について行ったりしないよ」



と、ここでネタばらし。実はこの館、ターゲット以外すべてが仕掛け人。
全ていたずらだったと知った馬は笑いながら胸をなでおろすのだった。
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by k_penguin | 2006-11-20 21:37 | 拾いもの

同性愛ペンギンの絵本、撤去要請

ここんとこ忙しいんだけど、これにはとりあえず食いついときます。
えー、このペンギンはヒゲペンギンです。
ペンギンの同性愛は、動物園でときどき見られるようです。ペンギンがイレギュラーなのではなく、動物園の飼育環境がイレギュラーなためと考えられていますが、最近、野生でも同性のカップルが見つかったようです。
ただし、ペンギンはオスメスの区別が難しいので、どのくらい同性カップルがいるのか実態の把握は出来ていないようです。

学校の図書室からの撤去については、校長が撤去しないと言っているんだから、撤去しないでいーんじゃないかと思います。
公立の図書館であれば、撤去には反対と言いますが、学校の図書館は学校の決定が第1だと思います。

・・・我ながらすげー、ふつーの意見ですね。


関係ないけど、バニー兄さん。
MacのCMと次回公演の告知のタイミングからして、今回はやる気のようですね。
CMも彼の作品なのかも。
とりあえずよかったと思います。
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by k_penguin | 2006-11-20 21:16 | ニュース・評論 | Trackback | Comments(2)

【Column】『TAKE OFF』篠田はなぜポケモンジェットが許せないのか

KKPの『TAKE OFF-ライト三兄弟』の最初、ビルの屋上のシーンだけは、一分の隙もない、完璧なシーンだと私は考えている。
無駄な言葉は1つもなく、それでいて、すべてが自然の流れに従っている。
何も考えずにただ舞台を見つめ、声を聞いて笑っているだけで、3人の登場人物がどんな人なのかが自然に理解できる。
まるできれいな水が体にしみこむように。

そのシーンにおいて、私が特に気に入ったのは、飛行機オタクの篠田がポケモンジェットについて「あれだけは許せない」、と言ったことだ。
ああ、お前はそうだろうなあ、と私は笑いながらしみじみ思った。
しかし、篠田はなぜポケモンジェットが許せないのかをうまく説明できていないようだった。
あびるに「ピカチュウ、かわいいじゃないですか」と問いかけられて、「あれは飛行機の形の美しさではないから」というようなことを答えていたと思ったが、それは的を射た答えではない、と私は感じた。そういう問題ではない、と。
篠田は、ポケモンジェットが「許せない」のだ。「美しくない」のでも「かわいくない」でも「嫌い」でもなく、「許せない」、なのだ。
「許せない」という言葉を使ったところに、私は篠田らしさを感じた。
いや、俺は好きだよ、ポケモンジェット。お前は許せないだろうけど。

今回はけなしていないよ(`・ω・´)
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by k_penguin | 2006-11-11 02:33 | エンタ系 | Trackback | Comments(0)

植草先生の長い勾留をだらだら語る

さて、植草先生だ。
世間ではすっかり忘れられているが、エキサイトブログ内ではそこそこ盛り上がっている。
というのも、件の植草先生ファンブログが、コメント権限をエキブロユーザーに限るという限定をして、コメントをするにはエキブロでブログを持たなければならないようにした上で、ID拒否を連発したため、使い道のないブログが増殖してしまったのだ。
空きスペースを使ったカラオケボックスのようなブログが増え、植草先生はやってないよ派と、どっちでもいーからID拒否解けよ派に分かれて陰口をたたき合う、見物する分にはそこそこ面白いふいんきになっている(ID拒否連発のおかげで主戦場は、ファンブログから同級生ブログに移りつつある)。
植草先生ファンブログからID拒否を受けている俺は後者の派閥に属すると見なされていると思っていたが、植草先生はやってないよ派の3つのブログのうち、1つのブログにしか拒否られていないので、今のところ、どちらでもないらしい。

それはともかく。
植草先生は勾留中だ。50日を超えるらしい。
植草先生はやってないよ派が憤るのはもちろん、ID拒否解けよ派の一部も、


      ☆ チン     マチクタビレタ~
                        マチクタビレタ~
       ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        ヽ ___\(\・∀・) < 植草先生まだ~?
            \_/⊂ ⊂_ )   \_____________
          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
       |  愛媛みかん  |/


らしいので、待っている間の暇つぶしに、勾留について。

勾留は長期の身柄拘束だ。ずーっとおうちに帰れないという素敵に強力な効果を持つので、これを認めるには強い正当化理由が要る。
で、理由は、起訴前と起訴後で違う。ぱっと見は1つの勾留が続いているようだが、実は、2つ目の勾留中な訳ね。

起訴前は、捜査としての勾留だ。被疑者が証拠を隠滅したり、逃げたりするのを防ぐためにつかまえとくのだ。これには厳格な期間制限が法定されている。原則10日、どうしてもそれじゃ足りない場合は加えて10日、特に重い罪についてはさらに5日の延長が可能だ(刑訴208条、208条の2)。
植草先生の場合は、20日間めいっぱいやられているようだ。
否認しているとはいえ、被害者と目撃者という強力な証拠を最初から確保しておきながら、延長する必要が本当にあったのかどうか疑問だが、捜査のプロに「あったんだ」と言われたら、素人さんは、素直に「へいっ」と言うしかない。

次に、起訴後には、証拠の隠滅を心配する必要は減る。
すでに公判を維持できる程度の証拠は集まっているからだ(だから起訴したんだろうから)。
ただ、肝心の被告人に逃げられては裁判が出来ない。で、勾留は続く。
でも、つかまえとく理由が減ったのは確かだし、おまけに起訴後勾留は長い。
そこで、保釈っていう制度がある。お金を担保にして身柄を解放してもらうのだ。
金を踏み倒してでも逃げちゃいそうな奴には保釈は認められない。
保釈を取ることが、弁護人が最も気合いを入れる仕事だ。

植草先生は1度保釈が決まりつつも、検察の準抗告によって取消されている。
検察側でも、何かの見解の違いがあったらしい。
何を考えたのか、俺にはよく分からないが、この、「なぜだか否認してると保釈が認められにくい」という事情はちょいちょい聞く。
「人質司法」と呼ばれ、まあ、自白偏重の病理現象の1つだ。
モトケンさんとこをリンクしておこうっと。

総じて言えば、起訴前も起訴後も、植草先生の勾留の正当性には、疑問の余地があるといえる。
ただ、それは、特に植草先生だから、ではない。
否認していれば、まあこの程度は覚悟しなければならない範囲内じゃないかと思う。
まあ、こーゆー状態でフツーだって方が、インボーなんかより、ある意味怖いんじゃないかとも思うけどね。


関連エントリ
植草先生ファンブログとわたくし
植草さんの逮捕に関連して

追記MEMO 12月6日
モトケンさんとこの関連エントリ
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by k_penguin | 2006-11-09 03:02 | ニュース・評論 | Trackback | Comments(19)


法律事務所勤務。現代アート、NHK教育幼児番組、お笑いが好きな50代。


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