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オウム裁判は何のため?

俺が、自称コント番長へのダメ出しで頭を悩ませている間に、モトケンさんのところは、オウム裁判の訴訟指揮や取調の可視化など、刑事裁判についての旬なお役立ち情報で大にぎわいだ。
これだけ賑わうと、管理人も大変だろうと思う(べ、別にうらやましいなんて、思ってないんだからねっ!)。

松本被告人の刑事裁判については、最初の数回は記事を追っていたが、後は興味を失っていた。
最初から死刑判決が決まっているからだ。被告人から見れば(悪い言い方を許していただけるなら、)出来レースの茶番劇だろう。そりゃ責任能力も低下するわ。責任能力は社会生活を送るには必要だけど、社会生活営んでない上に、責任能力ない方が都合がいいっぽい雰囲気なんだもの。

こういう裁判の場合、気の毒なのは弁護人で、犯罪者の味方的な扱いをされたりする。
裁判無しでさっさと死刑に、という無茶な意見も余り無茶に聞こえなかったりする。

弁護人は被告人のためだけに弁護しているわけではない。弁護活動を通じて公正な刑事裁判、という制度を支えている役割をもつ。
神様が降りてきて下さって、犯罪の真実を再現VTRで教えてくだされば、何が公正なのかはすぐ分かるが、あいにくそうでない以上、「訴訟法上の真実」で「客観的真実」を代替しなければならない。
つまり、神ならぬ人間が裁くからこそ、適正な手続の遵守が「公正」の重要な要素になるのだ。(この辺、訴訟手続法がキリスト教圏の産物であることが伺われる)。
弁護人は犯罪者の味方なのではなく、刑事裁判のいう機構の一部として公正な裁判を支えているのだ(同じ理由で検察官も被害者の味方というわけではない)。

と、いうわけで、がんばれ弁護団。心の底で思いついたときに限り応援するぜ。口には出さないぜ。
とゆー感じで、その後、さして思い出しもせずにいたら、なんか、弁護団はいつの間にか死刑廃止運動のゲリラ活動みたいなことになっていたのだった。
弁護団の基本方針は、ぶっちゃけ「裁判に出たら死刑になっちゃうから出ない。死刑制度反対!」で、その、テストが出来ないから盗んだバイクで走り出すみたいなやり方(あまりいいたとえじゃねーな)に裁判所の方がついに切れてしまった、という展開と見ている。

なんだかなー。
確実に被告人のためではないし、だからといって、公正な裁判のためでもないし。
しかも死刑廃止運動に役立っているかすら疑問だし。
形だけでも良いから適正手続っぼくしてくんないかな。まあ、表面的には訴訟能力無しで取り繕ってるけど、何か違うって感じするんだよな。訴訟能力無い人と打ち合わせできないと誠実義務違反?んー?

あと、この裁判に、真実を明らかにして適正な処罰をすることを期待していたのにい・・・、という論調を新聞で見たが、俺はそういうことは期待できないと思っている。
初めから死刑が決まっている裁判で、被告人が何か証言するメリットはどこにもないからだ。真実を言うメリットもないし、嘘をつくメリットすらない。
もし、本当に、被告人から何らかの情報を引き出したいのなら、事実上の司法取引をするべきだが、それもあり得ない。
結局この裁判で大切なのは、厳然たる適正手続という形、だと思うのだが・・・

なんだかなー。
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by k_penguin | 2006-03-30 00:19 | ニュース・評論 | Trackback(3) | Comments(6)

医者vs法律家

尊厳死のやつとか、医者の逮捕のやつとか、最近医学の専門領域に法律が入ってくる事件が見られて、で、これについて何か書こうと思っていたんだけど(「良きサマリア人法」とか)、何か全然まとまってない(主にやる気がないため)。
で、まとまらないままつらつらと思いつくままに書けば、何か方向性が出てくるかな、というわけで。

医者も法律家も専門性の高い領域だし、基本的に扱う領域が違うので、お互い口出しはしない方向でっていうのが基本方針。だから医療過誤が刑事事件にまでなるのは新聞沙汰になるくらい珍しい。
で、ついでに言えば、専門性が高いだけに、よって立つ常識がかなり違う。
何かお互い
( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )ヒソ
って感じ。

例えば、尊厳死や安楽死みたいな、「人の死に方」は、法律的に言えば自己決定権の重要部分だから、重要な人権だけど、実際上現場では、「それってタテマエでしょー。」ってとこがある。
だって人権は主張してナンボだけど、死んだ人は文句言わないからだ。
もともと人権って生きてる人のためにあるもんだしね。
アニメ『Mr.インクレディブル』にMr.インクレディブルに自殺を止められた人が逆に自殺する権利を邪魔されたと訴訟を起こすとこがあるが、これも生きているからこそできた主張だ。
専門性の幹となる職業的な価値観が違うのだ。

弁護士資格を持っている医者も数は少ないがいるらしい。
そーゆーひとが医療過誤訴訟でどう関わるかということを考えると、その人の意識は医者か弁護士かと言えば、あくまでも本人の意識は医者にあるんじゃないかと思う。
この点で変わっているのが、弁護士資格は持っていないが、我妻隆という医者だ。
名前からぴんと来る人もいると思うが、彼は民法学者我妻栄の息子で、その辺の縁もあって、医療過誤訴訟の病院側の鑑定人を何度かやったらしい。
ところが、彼は、意見を求められると、正直に答えてしまうそうだ。医者に過失があったと思えばあったと思う、と言ってしまうということ。法廷では嘘をつけない、という価値観を持っているのだ。
「法律家のDNA」のなせる技だそうだが、とにかく今は鑑定依頼は来ないそうだ。

この話に俺は痛く感動したのだが、ボスの弁護士にこの話をしたら
「( ´_ゝ`)フーン 変な人。」の一言で終了だった。
考えてみたら、弁護士だからって、いちいち法廷で本当のことばかり言っているわけではない。依頼者あっての弁護士だもんね。こーゆー職業的価値観っていうのも、今はどれだけ価値が認められているものなのか。

医者と法律家。2つの心を持ってしまうと、きっと難儀なんだろうな、と思う。

で、そっから赤いハートと青いハートの2つを飲み込まされた『リボンの騎士』のサファイア王子を思い出してしまうあたり、やっぱりこの記事はまとまらないな、と、しみじみ。
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by k_penguin | 2006-03-28 23:49 | ニュース・評論 | Trackback(3) | Comments(2)

ポツネン「○maru」その2(1/2) それが何だか分からない

小林賢太郎へのダメ出しが難しいのは、「作るものが何に分類されるものかよく分からない。」という点にある。それが何だか分からないから、良し悪しの判定基準が分からないのだ。ダメ出しを繰り返しても、何か真芯をとらえていないという気がする。
彼が作る物がコントであるとするなら、「笑えるかどうか」だけが問題で、作品のテーマ性とかは関係ない。シティボーイズの舞台に「テーマが分からない」というダメ出しをするのは、ずれているということだ。
そしてコントとして判定すれば、コバケンの作品には大笑いはないし、笑うというよりか「へえーへえーへえー」という感じが多いので、それは「よろしくない」作品ということになる。
彼は前口上のチラシで、笑いにも種類がある、と言っていたが、どれが笑いかを判定するのは客だ。そして通常の客は大笑いするためにコントを見るのであって、へえボタンを押しに行くのではない。彼の言葉を使って言えば、「行列の出来るラーメン屋のうまさもあるし カップラーメンが異常にうまいこともある」けれど、行列の出来るラーメン屋でカップラーメンをまんま出されれば、それがいかに美味しくても客は怒るということだ。
彼が自分の作る物が「コント」だというのは、テーマについて深く考えてくれるな、という意味であろうが、彼の作品は、確かに何かを訴えかけている。その何かを無視するわけにはいかない。

コントではなく、笑える要素の強い、テーマのある作品ということになれば、「そのテーマがよりよく伝わっているか」が判定基準となる。当然テーマが何かを知らなければならない。
表現する側は、テーマはなるべくシンプルに、そして明確に打ち出す。もちろん分かりやすくするためだ。テーマのそぎ落としも表現の腕のうち。言いたいことを我慢するのも表現なのだ。

とりあえず、この基準で今回の「○」から、ストーリー性のある2作にダメ出ししてみよう。

2作品ネタバレ
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by k_penguin | 2006-03-22 00:18 | エンタ系 | Comments(2)

ポツネン「○maru」その2(2/2) もうダメ出しの次元じゃない

1/2はこっち
ライブポツネンのシリーズは、「傷祓いの儀式」だ。
この言葉は、朝日新聞で山崎浩一が使っていたのを拝借した。
身体に負った傷を手当てするように、心に負った傷を「祓う」ために、「それを物語や音楽にしてみたり、文章にしてみたり。見えないものに形を与えて、それを<新たな世界>として受け入れ直す。」
無意識のうちにこのようなことを行う人は何も芸術家でなくとも多い。
何かあったときに親しい友人にグチったり、ブログにまとめてみたり。他人に聞かせるために客観的に出来事をまとめ、話したり、書いたりすることにより、自分なりに納得する。
また、一般に眼にする作品のうちでもこのような性質を併せ持つ作品は多い。そういう性質を持っていない作品を探す方が難しいほどだ。
ただ、ライブポツネンは、いや、コバケンの作品は全て「傷祓いの儀式」としての純理性が重視され、他の要素がそのための犠牲になっているのだ。
だから彼の作品はすべて自分のために作られていたし、だから彼は表現としての「枠」を良い意味でも悪い意味でも平気で無視したのだ。
TVが苦手だったのも、商業主義と儀式は両立しにくく、舞台の方が儀式が成立しやすいからだ。

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by k_penguin | 2006-03-22 00:07 | エンタ系 | Comments(9)

ブログの炎上要素についてのメモ

Grip Blogが炎上したみたいだ。
「みたいだ」というのは、相変わらずあんまりちゃんと見てないからだ。
ちょっと前に経産省の谷みどりブログも炎上した「みたいだ」。
Grip Blogは「踊る新聞屋」さん経由で去年の夏頃から知っていたし、取材する行動力が評価されているブログで、ブログの新しいかのーせーをどーの、という期待がされているブログだと認識している。
ただ、明らかに事前の勉強が足りない状態で、とりあえず突撃をかますだけかなす、など、どーも、新しい可能性を担うにしては、足取りが生まれたての子馬のよーな危うい感じがして、まだ期待するのはかわいそうなんじゃないかと思っていたが、まあ、せっかくのブログ業界、盛り上げていかなあかん、てなふいんきが他のブログからも感じられたので、まあ、そのうち上手くなるだろうと、あえて何も言わなかった。

ブログには炎上要素というものがいくつかある。
ブロガーが女性である、というのは炎上要素だ。ただし余り危険性は高くない。まあ、ランクC。
東大とか、中央省庁のお役人とか、弁護士とか一般的に「エライひと」と認められる地位を明らかにしていることはランクAの炎上要素と認識している。
ブロガーが有名人だ、というのも有名度合いに応じた炎上要素だ。
本名を明かすことは、俺は炎上要素ではないと思っているが、リアル社会で敵がいる人なら、それ相応の炎上要素になるだろう。
そして、女性の場合、顔写真を出すことはランクAの炎上要素だ。
燃えやすい物の上に、火種が落とされれば燃え出す。
火種が例えばPSE法とか、オウムとか、何か、そんなキーワードだ。記事内容よりは単なるキーワードだ。
ランクAの炎上要素がある場合、それ相応のブロガーの管理の腕前が要求される。
無差別なコメントの削除、感情的なレスは「燃料投下」になる。
腕があれば、(そして運が悪くなければ)まあ、炎上の現実化は避けられる、と思う。
Grip Blogはこの辺の危険性を知ってか知らずか最初から顔写真を出していて、その辺が危うい感じはしていた。

決してGrip Blogが悪いとか、自業自得とか言うつもりはない。
第1次的に非難されるべきなのは、無責任なコメントを入れた人だ(適正な手続というものは何でもかんでも公表するということではない)。
ただ、この危険はある程度までは、「思想の自由市場」に伴うリスクとなる。
炎上の危険を覚悟しなければ言うべきことは言えないが、なるべくなら無駄な炎上は避けたい。
この炎上要素についてのメモはあくまでも事実上の自衛策の参考に書いておく。

(´-`).。oOブログってタダ働きのわりには気力体力時間を食うよなあ。

追記 5月8日
朝日新聞で知ったんだけど(ネットの動向を新聞で知るって何だかなー)、弁護士の小倉秀夫氏のブログが閉鎖に至ったらしい。
けっこうあちこちのブログでコメントしていた人だったし、2ちゃんでもどっかでスレが立っていたと思った。
ものの言い回しにやや他人を刺激する傾向があって、その辺が炎上要素に加点されたのだろう。
知的レベルの高い人に時々見られるのだが、「馬鹿を馬鹿にする」というのは、炎上要素だ。
これは、一度発火した後の、良い投下燃料になってしまう。
馬鹿を馬鹿と言って何が悪い、という正論は、まさにそれが正論であるからこそ炎上要素となる。


追記資料
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by k_penguin | 2006-03-18 21:22 | ネット(ヲチ?) | Trackback | Comments(0)

最高裁司法研調査から読めること

前略 おふくろさま
最近また「エンタ系」カテの記事が増えてきて、ブログの方向は迷走の一途をたどっています。
と、クロ校の神山で始めてみました。
法律系のネタに困ったときの裁判員制度。
本当は、他にもいくつか書こうと目を付けていた記事があったのだが、いろいろ調べるのがめんどくさくて放っておいているうちに、旬が過ぎてしまった。
ネットって旬が短いからなー。

裁判員制度に関する最高裁司法研修所のアンケート結果が朝日新聞に載っていた。
ネットではこんな感じの記事なので、朝日のデータをちょっと引用しておく。
被告人が少年である場合の刑
重くする   市民12.3%、裁判官0%
やや重くする 市民18.8%、裁判官0%
やや軽くする 市民13.1%、裁判官47.1%
軽くする   市民5.9%、裁判官43.6%
どちらでもない市民49.9%、裁判官9.3%

記事は裁判官と市民の感覚が別れたことを強調していたが、俺はむしろ半数近くの市民が「どちらでもない」であった方に着目すべきではないかと思う。
他の「飲酒で被告人の判断力が低下していた場合の刑」「被害者が配偶者の場合」のどれも市民の「どちらでもない」は50%台だ(ちなみに飲酒の場合の裁判官の「どちらでもない」は64.2%.社会の変遷に伴い飲酒の評価が変わってきつつあるんだねっ)。
さて、被告人が少年である場合、量刑を軽くする、というのはほぼ間違いなく更生の機会を与えるという理由だと思うが、どちらでもない場合、それは単に何も考えていないってことじゃないかと思うのだ。
少年事件の厳罰化がマスコミやネットでやいやい騒がれているのにもかかわらず、それがこの数字。
と、いうことは、この人達に関して言えば、プレゼンによって意見が形成される可能性が大、ということだ。

これって、むしろ望ましいことなんじゃないの?
まー、プレゼンとかいう言い方を嫌う司法関係者もいるとは思うけど、もともと刑事訴訟って、民事に比べてプレゼン的な要素が高い、と俺は思う。
傍聴席最前列に被告人の老いた母親を座らせて「とにかくずーっと瞬きもせずに裁判長の顔を見つめてなさい。」と指示する、なんて話も冗談交じりだけど聞いたことがある。
プレゼンの相手が裁判官から一般人になっただけだ。
正しい考えなんだからご機嫌取りなんかしなくてもみんな同意するはずだ、と思ってる人が居るとしたら、そういう考えは捨てた方が良いと思う。
アピールしなければみんな耳を傾けてくれない。とにかく聞いてもらわないことには何事もはじまらないのだから。
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by k_penguin | 2006-03-16 22:53 | ニュース・評論 | Trackback | Comments(2)

小林賢太郎ライブポツネン2006『○maru』

ポツネンの続編のタイトルが「○」と知って最初に想像したことは「虚」という意味だ。
俺は、小林賢太郎の本質は「虚」である、という印象を持っている。彼は自他共に認める嘘つきだからだ。「嘘」という字は虚に口がついたものだ。
また、コバケンは舞台の最後の作品に、次の舞台の方向性を示すことが多い。前回のライブの最後の作品からみて、自分自身の本質に切り込むのではないか、と、期待できた。
しかしまあ、勝手に期待をして、勝手にがっかりする結果になってはつまらない。
とにかく、何も考えずに見ることだ。

東京グローブ座は一度行ってみたかった劇場だ。前庭の宮脇愛子の立体作品「うつろひ」をゆっくり味わってみたかったからだ。
男女比は3対7と見た。男女とも何か美術系が多い。

ネタバレというほどでもないと思うけど一応
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by k_penguin | 2006-03-15 00:07 | エンタ系2(ライブレビュー) | Trackback(1) | Comments(5)

『ブロークバック・マウンテン』

この作品は、「良いけど多分賞は取れない」と言われていたので、前から見に行きたいと思っていた。俺は、こーゆー、メジャーじゃないけど良い、とゆー、山奥の秘湯的なキャッチフレーズに弱い。
ご存じの方も多いと思うが(アカデミー作品)賞を取れない理由は、監督がアジア系で、話がカウボーイの「やらないか」映画だからだ。
監督の人種はともかく、西部の白人達のマッチョな文化をよく知らない日本人にとっては、こーゆー禁忌ってぴんと来なかったりするので、話に入っていけなかったりする可能性もある。

などと思いつつ、見始めて1時間は、実は泣きたくなるほどつまんなかった。
2人がやっちゃうとこなんて、かなり唐突で、客席から失笑が漏れたほど。
主人公のイニスが不器用な男で、感情の表出が少ないため、キャラをつかむまでに時間がかかったのも理由の1つだ。
しかし、結婚して奥さんができ、子供ができ、生活に追われ、泥にまみれた心持ちの中で
ブロークバック・マウンテンの思い出が美化されていくにしたがい、徐々に盛り上がってきた。
主役の二人よりも、その二人を各々の立場から黙って見つめる脇役達が良い。特にイニスの奥さんと、イニスによく似て寡黙な娘。
そしてラスト近くの、ジャックの両親の家の静謐さ。このシーンのために、監督はそれまでの話を積み上げてきたんだろうなあ、と思う。
この家は外観も部屋の内装もシェーカー教徒のものと似ていたが、ジャックの母親は「メゾチスト派」だからシェーカー教とは関係ないんだろうと思うけど。この辺よく分からん。

*結論*
「やらないか」及び羊に興味のない人には、最初の1時間がきつく、その後も派手なシーンが余りありません。コドモには向かないでしょう。

あとお、終わってから後ろの席の人達が、ジャックの死因について議論ををしていましたがあ、死因は、リアではありませんよー。みんなここ注意ねー。
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by k_penguin | 2006-03-12 22:50 | エンタ系 | Trackback | Comments(0)

生原稿をめぐる望見

タイトルが他のブログのものとかぶった。でも、どーしても『羊をめぐる冒険』とひっかけたいのでこのままGO。

村上春樹の昔の生原稿が、編集者によって流出したらしい。
こーゆー場合、刑法の盗品等に関する罪の対象になるか、それから民法193条の、即時取得に関する例外にあたるか(今回は期間制限に引っかかるようだが)を決する上で重要になるのが、生原稿の所有権は誰にあるかだ。
まず、原稿ができた時点での所有権は、作家にある。
作家は編集者に原稿を渡すが、ここの法的意味合いが問題になる。
ふつーに考えて、雑誌に載せるために原稿を渡すわけだから、譲渡意思はなく、せいぜい寄託、となりそうだが、実態はもっと複雑ビミョーだ。
俺も詳しいわけじゃないけど、大体、原稿を渡した時点で、それが雑誌に載るかどうか決まっていない場合はざらだ。載るかどうかは編集者の腕次第、という面も多分にある。少なくとも準委任の性質をもつと考えた方がいい。
また、作者と編集者の信頼関係が厚ければ、この原稿をどう使うかは編集者に任せる、という、信託的な意味合いの場合もある。「この原稿を、あげる」という言い方がなされる。
信託だと、法律的には所有権は移転する。
推測だが、今回のこの編集者は、処分原稿については、信託的にとらえていたのだろう。
まあ、信託でも、その契約にそった管理がされなければならず、それに違反していることは確かだが。

原稿の所有権は作家にある。
と、言い切れれば良いし、言い切りたいのもやまやまだが、この辺、出版社と作家とのビミョーな綱引きが関わってくる。村上春樹ほどになれば、俺の物だって胸張って言えるけれど、稼ぎの悪い方になるほど歯切れは悪くなる。
そおそお、クリエーターの著作権だってそうなのよお☆なぜかオカマ口調になっちゃうけどお、二束三文でいろいろ一方的な制限がどどーんと課せられるの。発表の制限とか、著作人格権の不行使とかね。もー、信じらんなーい。作ったのはアタシなのよ、ア・タ・シ!

口調を戻して、と。
法律的なことを完全に別扱いして語れば、研究者としては、推敲の跡が残っている生原稿は貴重な資料だ。
初期の原稿は、作者の手に戻ったら、90%焼却されてしまうだろう(戸棚の奥から、中学時代に書いたポエムが出てきたと思いなせえ)。
作者の利益、出版者の利益、研究者の利益。
文化の発展のためには、どれをどの程度重視してどう調整を図るべきなのか。
実はいろいろ大変なのよねー。(あ、またオカマ口調に・・・)
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by k_penguin | 2006-03-10 17:56 | エンタテイメントと法 | Trackback | Comments(16)

Going to the theater  ライブポツネン○maru前哨戦!

小林賢太郎の前回のライブ「ポツネン」に行って、まあ、これも縁だから、続編にあたる「○maru」も見ようか、と、決めたときは、映画を見に行くのと同じ感覚だった。
そりゃ、去年の秋口までライブとか舞台とかにチケットを買ってまで行ったことのなかった俺でも、チケットというものが、人気のあるものについては高額で取引され、それを狙うチケットゲッターがあらゆる手を駆使して人気チケットを大量に買い占め、2ちゃんのオク板にはゲッタースレがあることくらいは知っていた。ラーメンズのチケットが東京ではプラチナチケットであることも。
しかし、実際、前回の「ポツネン」のチケットは、前売り開始日に寝坊して、一度行くのを諦めたのだが、公演の1週間ほど前にふと思い出して、何気にネットオークションを調べて、何気に入札して、何気に落として、何気にふらふら見に行った、という事実が俺を油断させていた。
今回は、今までの中で最も真面目にチケットを取ろうとしたのだが、結果から言って、一番苦労している。

まず、前売発売開始日の午前10時15分に、近所のローソンのLoppiの前で、俺は前から3番目に立っていた。
1番目の奴は、けんもほろろなLoppiにGLAYのチケットを売らせようと既に15分間奮闘していて、俺はイライラしていた。
2番目の女の子は、ケータイでメールを打ちまくっていた。後ろからのぞき込んだ俺は、彼女が俺と同じチケットを買おうとしていること、前のGLAY野郎に切れているが、直接言えないので、そいつに言うべき文句をメールで友達相手にぶつけていることを知った。
俺は即時にこの女の子と手を組み、GLAY野郎をLoppiの前からたたき出した。
その後かっきり20分間、即席連合は、こいつの容量は8ビットなんじゃないかと真剣に考えるほどやる気のないLoppi相手に奮闘し、結局、順番待ちの後ろの人に追い出される、という結果になった。
おそらく、Loppiと同時に携帯で電話予約を試みるべきだったのだろう。

ネットオークションの方は、先物取引市場のような素敵なにぎわいだった。
ライブは、神戸、札幌、東京、福岡の4カ所で行われる。
やはり東京が素晴らしい値段の跳ね上がりっぷりを見せていた。次が最初の公演地である神戸、一番上がらないのが札幌だ。
コバケンが公式ページで旅行ついでに北海道に来い、というようなことを書いていたのを見たときは、誰が公演見るために北海道まで行くか、何様?と思ったけど、この地域格差を見ていると、確かにその手もありではある。旭山動物園って行ったことないしなー。

ま、北海道旅行はまた次回の企画にするとして、とにかく今回は東京だ。
前回のライブは東京追加公演があったが、今回は、劇場のキャパが上がっているので追加は期待できない。
当日券が出るかどうか確実ではないのが不安だが、おそらく出ると思う。
オクの流れは、平日よりも休日の方が値が高く、席は大体J列あたりを目安に値が変わる、という感じ。ただ、売手も買手もあまりスマートなオークションをしていない。不安感がある。
前の方の席の値段が跳ね上がるといっても、もとが4000円と、舞台のチケットとしてはそれほど高い値段ではない。万札たたきつけてすっきり取引終了にしたい誘惑も感じる。
しかし、俺もオトナだ。舞台がまるで儲からないことくらい知っている。彼の商売の仕方が決して効率のよいものではないことも。
ソフトの印税が何%か知らないが、それを加味しても、小林賢太郎の収支決算がぎりぎりだということは予想が付く。
金を出すなら、なるべくpoor devilの懐に流れるように。余計な方に流れないように。
それが、表現者へのせめてもの敬意だ。
そのかわり、ダメ出しはさせてもらうけどな。

ふう。
紙切れ1枚取るのに、こんな思案をするとは思わなかった。
そりゃ慣れてるやつは取り方知ってるだろうけど。
また、大枚はたいて「賢太郎様」or「小林氏」を全国津々浦々まで追っかけて、公演を何度も見るファンも少なくないのは知ってるけど。
ついでに商売としては「テレ東深夜アニメ型」、つまりソフトや関連グッズの収入が主で、舞台自体は個人の楽しみでやっているようなものだということも知ってるけど(舞台って、見るよりも上に立つ方が絶対楽しいと思う)。
でもね。もう少し行きやすくして欲しい。これだけ手間がかかるのでは、次回のKKPは正直二の足だ(金額ではない。手間だ。)。
せめて当日券が出るのかどうかはっきり告知して欲しいなあ。

追記 3月15日
公演2日目の午後1時頃、劇場の前を通ったら、既に5人程並んでいたのにはビクーリ。
ちなみに昨日聞いてみたら、当日券は「若干」出たそうだ。
うーん。これじゃ告知できないはずだな。
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by k_penguin | 2006-03-09 01:18 | エンタ系 | Trackback(1) | Comments(0)


法律事務所勤務。現代アート、NHK教育幼児番組、お笑いが好きな50代。


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