法律事務所勤務。現代アート、NHK教育幼児番組、お笑いが好きな50代。
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『うるう』 01-3 コメント用その2
『うるう』の記事その1
コメントその2

1つの作品で、コメントがこんなに多いのは初めてです。
公演ももうじき終了しますが、四方山話はこちらにどうぞ。

他の記事
『うるう』02 むしろ違う話
『うるう』03 血と責任
『THE SPOT』-『うるう』 話の話




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by k_penguin | 2012-02-27 20:45 | エンタ系 | Trackback | Comments(100)
『ファイアボール チャーミング』(ちくわぶボックス)
ブログを見直してみたら、超合金フィギュアの話ばっかりでなぜか前作『ファイアボール』の記事は書いてなかったことに気がついた。

が、まあ、『ファイアボール』については、見ればそれがすべてなので、別にあれこれ言うこともあるまい。
ちょこちょこ謎のシーンが登場したり、最後にゲデヒトニスが言う「良い知らせ」とは何なのか、ドロッセルが出て行くときにかすかに聞こえるイルカの声は何を意味するのか。
等々、かなり複雑らしい裏設定の片鱗が見えるが、2分間笑えるんだからどうでも良い。

それに比べると、続編『ファイアボール チャーミング』の方は、前作よりやや意味含みで「謎ましい」雰囲気。 そつがないわね
続編と言っても時代設定は『ファイアボール』の前。ドロッセルとゲデヒトニスの性格も少し違っていて、ゲデヒトニスはなにか隠し事をしている風。
『ファイアボール』での意味の無さそうな言葉のいくつかについても、その持つ意味が少しずつ明らかにされる。
例えばテーブルが登場することで、「テーブルマナー」とはコミュニケーションの方法論であることが分かる。
そして最終話でイルカが登場し、『ファイアボール』の最後のゲデヒトニスが言う「良い知らせ」がお嬢様が外に出ることであることが示唆される。

と、いうわけで、裏設定が気になったのでDVDを通常版でなく、ちくわぶボックスで購入。
目当ては、ビジュアルブック「IMONI」。設定資料とシナリオがついている。
シナリオなんて意味が無さそうに思えるが、これがけっこう役に立つ。
お嬢様達はときどき突拍子もないことを言うから、聞いても意味が分からなかったりするのだ。
ストーリー解説もお役立ち。
「コミュニケーションの困難さ」が前作のテーマでしたが、本作は、そこから踏み込み、コミュニケーションの道具である「言葉」について、そして「変化すること」の物語であることが、語源に関する他愛のないやりとりを通じて宣言されます。

・・・と。ほらね。 らくちん

フルHD映像を予定しているので、CGがめちゃくちゃ細かい!
最近のフルHD映像を前提にしているアニメって、作り込みがものすごいし、クレイアニメもマテリアルや照明まで画面にもろに反映してしまっていてほんとに大変だなって常日頃から思ってたのだが
この作品もほんとに気がつかないとこまですごい作り込み。 貧乏暇なしね

 あと、個人的には、ドロッセルお嬢様の夢に学校の教室と、机に置かれた天球儀とリンゴが象徴的アイテムとして出てきたのが面白かった。
天球儀はお嬢様の求める世界、リンゴはこの話が「白雪姫」を下敷きにしていることを意味するのだが
・・・ま、誰しも思いつくことは大体同じなんだよねー・・・。


それからCDをバカにしてはいけない。
ボーナストラックがドロッセルお嬢様のポエム「恋はシメサバ」全編だぞ。

なんという茶碗蒸し!




ファイアボール チャーミング ちくわぶボックス (オンライン専用数量限定商品) [Blu-ray]



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by k_penguin | 2012-02-25 02:21 | エンタ系 | Trackback | Comments(1)
「インターネット アート これから―ポスト・インターネットのリアリティ」展
ネットのおかげで、「現実って何?」という感覚が心の中に芽生えるようになった人は少なからずいると思う。
この問題意識を語る場合、なぜか「現実」というより「リアル」という横文字が使われることが多いのも、ネット以前の「現実」と、ネット環境を前提とする「リアル」が異なることを示していると思う。

・・・と、いうのは、置いといてえ。

面白けりゃいーんだよ。面白けりゃ。
と、ICCに出かけ、そして、面白かったのでよかったな、と思った。

期待通りエキソニモは面白かった。
「現実」との関わり合いを作品化した《ナチュラル・プロセス》が特に気に入った。
”A web page”をGoogle社に運ぶためくるくる巻いている映像を見ながらなんとなく
「あ、ブラウザIEなんだ」と思ったが、それがこんなことと繋がっていたとは。
ネットを介した現実を扱う作品が多い中で、ネットを介さない現実との関係をあつかったという意味でも面白かった。
ある意味chim↑pomっぽいアプローチ?


アーロン・コブリン+川島高《10000セント》は作品がWEBでも見られる。
1セントの労働に対する皆さんの意識がぱっと見で分かる点で面白かった。
いろんな人が居るね。(ギャラリー)


dividual《タイプトレース道――舞城王太郎之巻》は「TypeTrace」というソフトを使った、小説の執筆過程がリアルで分かる展示。
舞城王太郎は名前と、どんな雰囲気の文体の人か、ということだけ知っていた。
見た感じ、俺なんかよりはるかに迷いがなくすらすら書く。最初からほぼ完成形の文章書くじゃん。一晩おいて見直したりとかしないのかなこの人。
文の流れに気をつかっているらしいのが見ていて分かった。


特に面白かったのはこんなとこ。
あとは何だか内輪受けにしか感じないものもあった。
「それ知らないし」で済まされてしまいそうなやつ。
そもそも展覧会の紹介文にはインターネット環境としてTwitterやfacebookがあげられてたけど、
俺両方やってないし、ほとんど見てもいないしね。
ある人の「リアル」と別の人の「リアル」も違うと思うぞ。

ま、面白かったから良いけどね~。
500円で会期中何度でも見られてこれだけヒットすれば十分だと思う。
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by k_penguin | 2012-02-15 23:00 | エンタ系 | Trackback | Comments(0)
『THE SPOT』-『うるう』 話の話
小林賢太郎の作品にテーマはない。
「ない」と小林さん自身が作品中で言っているのだから確かなんだろう。
『THE SPOT』も『うるう』も、夢の話を聞かされているようで、
話している当人は盛り上がってるんだけど、聞かされている方はわけわかんない。
という感じ。
夢を見た本人からすれば、さっき見たTVの情報が混じってるなあ、とか、出てきたこれはあの人のことなんだろうなあ、とか、自分にはこういう願望があるんだ、げ、生々しい!とか、何かがわかるんだろうけど、
聞かされている者にとってはさっぱりだ。

その意味で、彼の作品にテーマはないが、「気づいて欲しいこと」はあるといえる。
テーマの様に声高ではないが、夢がささやきかけるようにそれは囁く。
生々しい欲も含まれているそれはまさに「内臓」といえる。
内臓を内臓のまま出してしまうと、余りの生々しさにドン引きくらうので、
「キャベツにトマトを仕込んでおいてから、それを切って、げ!キャベツに内臓が!って。 キャベツに内臓なんか無いのに」
囁く心には気づいて欲しいが、生々しい欲だとは思って欲しくない、ビミョーな乙女心、いやバニー心。

だから、彼の作品を見るときは、他人の夢をのぞき見している、と思うとわかりやすい。
ストーリーの首尾一貫とか世界観の設定の厳密さとかは余り重視されない。
むしろ考えないで感じた方が早かったりする。
"Don't think.Feeeel!"と言うわけだ。
そういう点では詩に似ている。
これが小林さんの作品の基本的構造だ。

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by k_penguin | 2012-02-11 22:34 | エンタ系 | Trackback | Comments(0)
超合金 ドロッセル チャーミング
やってきましたお嬢様!
見よこの可動性!
c0030037_1922231.jpg

アニメを見たとき、萌えを捨てて機能と機械としての美しさをとった選択に驚いた。
しかも明らかに自立しないデザイン。
確かに足首の稼働はいろいろめんどくさいんだけど、絶対フィギュア化されると分かっていて自立を捨て、可動をとるとは。
確かに二重関節は精密な感じがよい。無駄に頭にも二重関節を付けてしまう、調子に乗りすぎたマニアっぽさが、またおバカでよい。
そのくせ腰がデザイン先行で華奢。なぜ?

デザインは昔の手塚マンガのデザインを参考にしたそうだが(『ワンダー3』あたりか)、
マントを着たお嬢様が廊下を歩くシーンが美しかったせいか、
ワイルドとかその辺のウィーン世紀末派のイメージを感じた。
華奢でマニアな機械+ウィーン世紀末派+脱力ギャグで、
おバカ『メトロポリス』ってとこかな。
それって支持層あるのか?
俺はそーゆーの嫌いじゃないけど。

c0030037_19163494.jpg

旧お嬢様と一緒に。
なぜ一緒に撮ったのかというと、
旧ドロッセルのお力を借りて無理矢理自立させるため。

装甲部分(白いとこ)が旧ドロッセルと違いプラスチックなので、重みとありがたさは減るが、重みでぐにゃっとなりにくいので扱いやすい。
培養器の中の青いバラがよく見えないのは残念。メタリックかドロッセルの眼と同じ素材にして欲しかった。
あと、手首がしょっちゅうとれる。

自立しないのは想定内なので不満ではない。
そのために「楽ちん」なポーズが作品中に登場したんだと思ってるし、
邪魔なら、二重関節をどこかに引っかけておけるしね(頭を引っかけてぶら下げると怖いけど)。
あとねー、外箱のベロのとこに旗の絵がついてたのがちょと嬉しい。

超合金 ファイアボール チャーミング ドロッセル


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by k_penguin | 2012-01-29 19:24 | エンタ系 | Trackback | Comments(4)
小林さん関連記事の読者様方
当ブログに関して、「わかりにくい」とのご意見を複数いただきました。
小林さんに関しては数年扱っているうちに記事も増えてしまい、もう「過去記事を読め。」ではすまない状況でありますし、
また、ワタシ的にネットで直接語らない方が無難なんじゃないか、と思われる要素(「フリップを伏せる」という言い回しをしています)については
あえてわかりにくい書き方をしたり読みにくい記事の構成をしたりしていますので(ちなみに現在伏せられたフリップは4枚あります)、
最近の読者さんにはわかりにくくて当然かと思います。

しかし、ワタシ自身、今関わってる記事だけでいっぱいいっぱいで、
具体的にどの部分にどんな説明を加えてゆけばよいかがわかんないので
これに関しては、もう、

 分からない部分について個別にコメントで質問してください。

ぐらいしか対策を思いつきません。
しょぼくて申し訳ありませんが、うちはそんな感じなので
よろしくおつきあい願います。

なお、リンクはフリーです。
ご自分のブログで議論をしたいという方は、
ご一報していただければ(時間が許す限り)出向きます。
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by k_penguin | 2012-01-19 22:22 | エンタ系 | Trackback | Comments(0)
『うるう』 01-2 コメント用
『うるう』の記事のコメント数が100を超えたので、新しいエントリを立ててみました。
『うるう』の記事は現在3つあって、住み分けはワタシもよく分かってません。
各記事に対する感想はその記事のコメント欄に付けるなど、コメントする方がふさわしいと判断する記事を使ってください。
どこに付けたらいいかわかんない場合や、『うるう』四方山話はここに付けてください。

で、ついでにコメント欄でちょっと言及した
「まじるとよいちの再会」が話のゴールと設定されているから、まじるの年がよいちをすぐに追い越すとしても、そこで終わりでよい。
ということについて、少し詳しく述べようと思います。

何をもって話のゴールとするかはその話が何の話かによる。
A君が好きな女性が居るとする。
それが「恋バナ」ならおつきあいが話のゴール。
も少しリアルな「結婚話」なら結婚がゴール。
本当の人生だったら、ゴールは無い。これが「お話」と現実の違うとこ。

では『うるう』は何の話か。
友情の話であれば、友情が確認された段階がゴール。
不幸な男の話だったら、不幸の種が取り除かれた段階がゴール。

公式HPの言葉からすればこれは友情の話だから、40年後にまじるが来てくれた段階でゴール。
しかし、話の中であまりにヨイチの不幸がアピールされすぎたため、観客が「不幸な男の話」と認識してしまう。
だからまじるが来ただけでは納得しない。
(おそらくよいちの体質を治す特効薬を手みやげにしていればOKだろう)




ミクニ ちょこっとオアシスプラス グリーン U502-02

仕事場で見かけて、ヨイチの野菜に似ていると思ったから載せてみました。
加湿効果があるかどうかはよくわかんない。
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by k_penguin | 2012-01-15 16:10 | エンタ系 | Trackback | Comments(98)
『うるう』03 血と責任
まず、あらかじめ断っておくが、この記事は「うるう」02で紹介した話を前提として解釈をする。
まじるとよいちが父子という、話の中ではそうなってない設定で決め打ちしちゃうのはどーかなー、とも思ったのだが、
自分の中では完全にそれ前提の思考になっているので、無理をするよりも、当ブログのスタンスとしてそれで行かせていただくことにする。

んで。
「親子の別れ」を描くにあたって、なぜああいう表現をとったのか。
ということについて考えてみた。

すげー長いよ
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by k_penguin | 2012-01-10 21:30 | エンタ系 | Trackback | Comments(10)
『うるう』02 むしろ違う話
前回のつづき。
2点を読み替えて、「うるう」を再構成する。
別の話という位置づけにしたいので、名前は流用しない。
まだうるうを観てない方は読まないほうが良いかも。

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by k_penguin | 2011-12-23 20:00 | エンタ系 | Trackback | Comments(49)
「ぬぐ絵画 -日本のヌード 1880-1945」 展
裸で公園を歩くとお巡りさんに捕まっちゃうのに、どうして裸の彫刻はいいんだろう?

そんな疑問を感じたことがある方、例えば俺、なんかにはお勧めの、東京国立近代美術館、渾身の企画
はだかの人物を美術作品として描き表し、それを公の場で鑑賞するという風習は、実はフランス、イタリア経由の「異文化」として、明治の半ば、日本に入って来たものでした。以後、これが昭和初頭に定着するまで、はだかと絵画をめぐって、描く人(画家)、見る人(鑑賞者)、取り締まる人(警察)の間に多くの葛藤が生じることになりました。(紹介文から)

と、いうわけで、裸をどう受け止めるか、についてのいろんな考え方が示されている。
客のおっさん率が高い。
21世紀は裸を見るために美術館に来る人が居る時代じゃないと思ってたんだが、そうでもないのか?

所蔵作品展も含め、そうそうたるメンバーの裸婦像がそろっているが、絵画だけでなく、それが展示されたときの新聞記事や、雑誌に掲載された画家の本音っぽい言葉もとても興味深い。
「裸は芸術だもん!やらしー眼でみないで!」という思想を定着させようとした黒田清輝のがんばり、そしてそのがんばりを一蹴する「いや、裸は裸じゃんw」という一般大衆の常識感覚。
確かに人間の肉体は描くのに技術が必要であり、裸を極めることは芸術を極めることの1つのあり方ではあった。
しかし、だからといって「やらしくない」かというと、それは別の話だ。黒田清輝が導入した考えは西洋の「イデア」的な考えに似ていて、日本には最初から馴染みにくいところはあったのだろう。
画家の側でもすぐに裸の「エロス」の表現に興味を持ち出す。だって裸だもん。
その後も、立体としても裸や、お仕事としての裸婦像(この説明があると、安井曽太郎の画は断然面白くなる)、そして、命が消えた裸(熊谷守一がこんな画を描いていたとは知らなかった。この絵が目当ての人も結構いると見たが)。
いろんな裸、そして裸の見方が提示される。

絵の見方があらかじめ設定されているので、見るのがとても楽。
美術館はプロ又はプロを目指す人が勉強する場という概念を捨てて、「絵を見る」ということに焦点をあてた点が面白かった。企画の勝利。
所蔵作品展も併せると結構量があってしんどいが、所蔵作品にも大物がごろごろ居るので見といた方が良いと思う。
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by k_penguin | 2011-12-18 23:00 | エンタ系 | Trackback | Comments(6)