カテゴリ:エンタ系( 176 )   

瀬戸内国際芸術祭2016 春 その1(沙弥島・大島)   

瀬戸内トリエンナーレに行くのも今回で3回目となった。今まで2回行っているし、新作の大物は大概夏会期から、というわけで、春会期の今回は、新作よりも、今まで行っていなかったところに行くことを目標とした。
行った会場は、沙弥島、大島、小豆島。
メインは夏会期といっても,週末はもう混み始めているようなので,アヤスイ手を使って平日に出かける。
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足がホンダワラにひっかかっちゃったアカクラゲさん(高松港)

沙弥島

春会期限定会場。高松空港から最初にこの会場に向かったのは、人が多いのがいやなのでみんなが使う高松港行きリムジンバスを避け、坂出・丸亀方面リムジンバスを使おうと思ったから。平日なのもあって、適度に空いていた。
沙弥島は島という名がついているが、四国と地続き。瀬戸大橋の近くだ。
さほど知っているアーティストが出品しているわけでもなかったし、公式ガイドブックに載っている作品紹介がイメージスケッチの段階のものが多くて現地にどんなものがあるのかよく分からなかったので,あまり期待していなくて、さっさと切り上げて、午後には高松港に戻って大島行きの船便をつかまえようかと思っていた。
しかし、見ていると面白い作品も多く、歩く距離も長いため、結構時間がかかってしまった。
ガイドブックと実際の差が大きい作品を紹介しておく。

ジティッシュ・カラット Rippled Sky for Hitomaro
ガイドブックはこちら

グーグルアースを使った、上から見た図であることはわかるが、肝心の作品が水たまりのようで、何が置かれているのかわからない

実際
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水を吹く暴れ木でした。

しりあがり寿 赤いネジ
ガイドブックはこちら

いや、ただ回転するネジ見せられても・・

実際
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床に小学校の図書館にあるような本がたくさん散らばっている。その中で回転するネジは中2病感が感じられて面白かった。ネジがこのまま深く刺さるわけでもなくただ回るんだろうという予感がぷんぷんする。さすがしりあがり寿。

それ以外の作品では、”そらあみ<島巡り>”も良かった
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大島

ハンセン病回復者の国立療養施設がある島で、ガイドツアー参加者だけが海上タクシーで島に渡る。そのツアーが何時に出発なのかがガイドブックに書いていないため、予定が立てにくかった。
どうも1日3便程度で、第1便は9時20分発らしい。俺が行った日は午前中海が荒れていて、第1便は欠航だった。第2便は11時20分頃、第3便は14時10分頃だと言われたが、毎日この時間なのかはわからない。ツアー定員24名。俺が行ったツアーは全部で7名。平日なので、カフェ・シヨルは休み。
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大島は基本的に閉鎖空間だ。島のあちこちにスピーカーが立っていて、「乙女の祈り」とかそんな音楽がずっと流れていて、全盲の島民でも今いる場所が把握できるようになっている。また、道路は二車線の幅がないのに、真ん中に白い線が引かれていて、視力が弱い人の助けとなっている。
午後3時になると、スピーカーから病院の予約の順番や、健康に関する情報(俺が聞いたのはエリンギに含まれている栄養素について)の放送がある。エリンギの栄養素については、2回繰り返していた。大事なことなのだろう。
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そんな島の日常のインパクトは強く、なまなかのゲージュツ作品では勝てないので、どうしても作品の印象は弱く感じてしまった。
今回の新作
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第1回目のトリエンナーレのときに日曜美術館で”大島資料室”http://setouchi-artfest.jp/artworks-artists/artworks/oshima/62.htmlを見て、島の人たちが使った道具を、その手で触る部分をぴかぴかに磨きあげて展示していると知って、それが見たかったんだけど、6年の月日のあいだに、磨かれていた部分が他の部分とほぼ区別がつかないくらいになっていた。

あと、海藻の押し花のカードは良かった

次回、小豆島
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by k_penguin | 2016-04-21 21:40 | エンタ系 | Trackback | Comments(0)

『うるう』2016版 02 森と接する場所   

前回の公演のときの記事で、ワタシはマジルはヨイチの息子だと解釈した。今も原則としてはそれは変わっていない。これは作品中では明言もされていなければ、匂わされてもいない解釈だが、そう考えれば腑に落ちるところもあるからだ。

作品説明では、
うるう年にうるう日があるように、「ないはずの1」が世界のバランスをとることがあります。これは、カレンダーだけの話ではなく、人間もそうなのです。世界でたったひとりだけ余った人間「うるうびと」。彼が少年と友達になれなかった本当の理由とは……。

となっている。
しかし、実際は、ヨイチの存在が世界のバランスをとっていることの理由らしきことは一切語られない。ヨイチは父親の実験の結果として産まれた、通常の人間よりも4倍歳をとるのが遅い特異体質をもつ人間にすぎない(ついでにいえば、戸籍と国勢調査は別に関連づけられたりしないので。別に国勢調査から逃げる必要はない)。
で、少年と友達になれなかった本当の理由も、この特異体質と結びつけられていて、好きになっても、どうせヨイチより先に死んじゃうから、とか言ってたが、そんなこと言ってたら人間は猫も飼えないわけで、友達になれない理由として筋が通ったもんではない。しかも、そんなこと言いつつも、40年後、マジルがヨイチと同じ48歳になったら友達になれるらしい。
別に体質は友達とは関係ないのだ。ヨイチがマジルと別れるシーンで言う「そう考えることができたなら、僕たちは友達になれただろう」 という言葉に示されるように、要するに、ヨイチの考え方一つの問題に過ぎない。そのヨイチがこだわっている考えがどういうものなのかが示されていないので、何だかよくわかんないままにヨイチとマジルは別れを余儀なくされ、同時に、勝手にヨイチは待ちぼうけモードに入り(ヨイチはマジルと別れた瞬間から、大人になったマジルが来ることを期待している)、ワタシは、何もかも他人頼みのヨイチにうんざりしながらも、「でも舞台の色使いだけはきれいだなー」とか思ったりするのだ。

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by k_penguin | 2015-12-26 01:52 | エンタ系 | Trackback | Comments(13)

Alice: Otherlands   

ハロウィンです。
人混みが嫌いなので、外に出られません(今は東京に戻ってきています)。
さて、ロンドンでのハロウィンが始まると同時に、Alice: Otherlandsのデジタルリリースが始まりました。

ずっと以前に紹介した、ホラー系不思議の国のアリスのゲーム、『アリス イン ナイトメア』『アリス マッドネス リターンズ』のスピンオフつーか、世界観は同じ感じでのショートフィルムです。
ソフトはどうも2本入りみたいで、片方は2Dレンダリング萌え系アニメなんですが、
もう1つが、シュワンクマイエルのごときこてこてクレイアニメで、ココリコ田中似のアリスがぎくしゃく動く、大変よろしい感じに仕上がってます。
プロなら、もうちょっとライティングに工夫があっても良さそうなものだとも思うのですが、まあ、これだけ作る苦労は計り知れないものがあります。

このアニメの製作は、キックスターターで出資を求めてのプロジェクトでした。
英語よくわかんないけどアリスならってんで私も金を出したので、最後の長ーーーいクレジットの中に私の名前も入っています。
出資者は物としてのアートブックとアニメ収録ソフトをいただけるんですが、英語よくわかんないから、アニメが実は2本ともダウンロードできるとか、アートブックのデジタル版もダウンロードできるとか、今知りました。
デジタルで先見ちゃってちょっと悲しいけど、本が届くのを待っています。

追記 11月1日
貼り付けたYouTubeの動画が今日になったら表示されなくなっていましたが、その場合はこちらから

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by k_penguin | 2015-10-31 21:11 | エンタ系 | Trackback | Comments(0)

小林賢太郎TV7   

録画から約1ヶ月たってようやく見ることができた。

感想
ラーメンズっぽくて、面白かった。

そりゃ
昔のラーメンズの方が良かった とか
片桐さんの天然の魅力には勝てない
とか言うことはできる。

でも、今期待される、ラーメンズって、なんだろう。
昔と全く同じ、一言一句同じものを作ったとしても昔と同じ評価は得られないだろう。
そもそも昔の評価ってなんだ。言うほどラーメンズは手放しで褒められていたわけではないぞ。
ずっとほっといているうちに変に伝説化されてしまって、勝手にハードルが上がっちゃっただけだ。
そりゃ、片桐を使ってKKTV7を作れば、ラーメンズと言ってもらえるかもしれない。
しかし、それはラーメンズであってラーメンズではない。小林も片桐も、客も、時代も変わっている。
ラーメンズの正解とはなにか。
もうそれは誰にも分からない。
天然の片桐、じゃない、コーラ虫を使って、カラメル味の炭酸を作れば国産コーラの復元といって良いというものではないのだ。
職人的には、それは昔の国産コーラの味じゃなければならないし、変に職人気質の親方が昔のコーラを大事に温めすぎたおかげで、味の正解が分からなくなったとしたら、もう作らない方がましなのだ。

だったら、カレー虫を使ったカレーを作る方が良い。
親方だって、それほどコーラに思い入れがあるわけではない。
昔飲んだはずの国産コーラの味を覚えてないし、
天然の虫を材料にして何かを作りさえすれば、職人魂は満足なのだ。そんなもんなのだ。
別にカレーでも、多分、ブルーハワイでも良くて、
コーラをくれとか言う客には、
「うち、コーラおいてないんですよ」とつっぱねれば良いのだ。

カレーだってそこそこ売れているんだから。


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by k_penguin | 2015-06-12 00:44 | エンタ系 | Trackback | Comments(8)

但馬屋老舗の 「さいコロがし」   

大分県立美術館、OPAMのオリジナルグッズの1つ。
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但馬屋老舗は「荒城の月」というお菓子が大分において有名らしい。なんで荒城の月かっていうと、大分県竹田市が滝廉太郎の故郷だかららしいけどよく知らない。

で、この「さいコロがし」は、アーティストの人生をすごろくに仕立てたものがついていて、それがおもしろい。
但馬屋のHPに、すごろくの内容がほとんどネタバレの程度まで見える写真が載っているよ。
リンク先の写真をクリックするとでかくなるよ
アーティストはつらいよ。
という感じですね~。

お買い求めいただく場合はこちらから
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by k_penguin | 2015-06-05 21:38 | エンタ系 | Trackback | Comments(2)

『ポツネン氏の奇妙で平凡な日々』2 妄想的な意味ある場所   

タイトルのネタ元
http://togetter.com/li/598755
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ポツネン氏は落ち着くところに落ち着いた。
では、なぜ落ち着けるようになったのか。
彼の、名付けられることを嫌うあの整理できない感情はどこに住処を見つけ、何になったのか。

今回の話には、今まで出てきたモチーフが多くちりばめられている。
ざっくりまとめると

ネタバレ
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by k_penguin | 2014-12-22 00:00 | エンタ系 | Trackback | Comments(53)

ヨコハマトリエンナーレ2014   

今回は気が進まなかった横浜トリエンナーレ。
前回がぱっとしてなかったし、今回は今回で、メジャーなアーティストがあまり出ておらず、禁欲的でミニマムなアートが多いようで、美術畑の方やマニアには受けそうだけど、俺、フツーの人だし。タイトルも「華氏451の芸術:世界の中心には忘却の海がある」。華氏451って、あれだろ、ブラッドベリの、焚書のヤツ。なんか社会的メッセージとか匂わせていそうだよな…あーめんどくさ!3年に1度のお祭りなんだから、フツーの人はぱーっとやりたいんだけどなあ。
俺も年を食って、すぐに疲れたり、体調を崩してしまうようになった。出かけるハードルが上がってしまっているのだ。
まあ、結局行ったわけなんだけど、やはり体調を崩して、途中で帰ってしまい、2回に分けていくことになった。1回は9月の終わりで横浜美術館のみ、2回目は10月下旬で、新港ピアとBankART。象の鼻テラスにも行ったんだけど、事実上展示が終わっていた。パンフには他と同じ期間であるように書いてあったのに。黄金町はパス。

横浜美術館
平日に行ったら、今回の総合ディレクターである森村泰昌による音声ガイドがたったの200円で! というわけで、ガイドを付けた。
いつもは音声ガイドは使わないんだけど、今回はミニマムな作品が多く、もう言葉で解説してもらわなければめんどくさくて見ていられないと思ったのだ。
結果として、ガイドは正解だった。今回がどういう趣旨の展示なのかが、はっきり言ってもらえたからだ。
表現に対する政治的、社会的な抑圧もテーマの一つだが、もっと大まかに、表現しにくいことを表現するということ、例えばはっきり言うのに向いていない微妙な空気感や感情の表現、忘れてしまったため、それが重要なことなのかすら今やわからないこと、なんかも展示の対象だ。

後は個別に感想メモ。

フェリックス・ゴンザレス=トレス
客の自由に持って行ける紙束を置いとく作品。音声ガイドでは、この作品をどっかの国で見たとき、客のみんなが我先にと取っていくのに、美術館の外に大量に投げ捨ててある、と嘆いたら、作者の友人が、それでも作者は満足であろう、と言ったというエピソードが語られていた。
日本では、物がタダで配られることが珍しくないせいか、「我先に」というほどには取られていなかった。A全判くらいのでかい紙だし。
俺は持って帰って、食器棚に敷いた。

大谷芳久コレクション
戦時中の日本の芸術家活動のコレクション。別に無理矢理書かされたわけではなく、当時は全体的にそーゆー雰囲気だったんだな、ということがわかる。

坂上チユキ
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すげ~細かくて、かっこよかった。節分の3日前に巻かれた巻き寿司の絵が良かった。

松井智惠もかわいかった。


新港ピア

土田ヒロミ
ヒロシマを40年以上追った定点観測写真、『原爆の子』のその後を追った写真など、言葉にしない説得力。

葛西絵里香
1つの絵には、これだけの手間がある、ということを一発で見せるかっこよさ。

大竹伸朗
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東アジアを凝縮したような屋台の展示。すごい匂いと共に大量の水蒸気をはき出す。


まあ、見たら見たで、良かったな、と思える展示だった。音声ガイド使ったから、理解が早かったせいもある。
ネットのせいか、細切れで、わかりやすく、しかもでかい声で言われることばかり目立つ世の中になっちゃったな、という気分は俺も持っていて、そういう雰囲気に対する危機意識を感じている人は多いんだな、というのが総じての感想。


BankART
こちらの展示は連携プログラムで、横トリとは別のテーマ。タイトルは「東アジアの夢」
今回はこちらでの展示に良いものがあると聞いていたので、期待。

川俣正と高橋啓祐の作品がとても素敵。
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一見、森の木漏れ日のようで、実は大量のゴミが落ちてくるシルエット映像。

柳幸典は例のアリを使った作品なのだが、アリさん達は活動時期でないのか、弱っているのか、あまり動かなくて、それほど巣穴も大きくなっていなかった。
あと、パンフの作品名と展示の対応がわかりにくい。特にちっちゃいスタジオ使ってる展示のやつ。

以上、駆け足でヨコハマトリエンナーレ2014でした。
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by k_penguin | 2014-10-23 00:55 | エンタ系 | Trackback | Comments(0)

美少女の美術史   

「美少女」って聞いただけで、どこからかすっ飛んできて、
「自分にとっての美少女は」で、徹夜で語る自信があります!と、聞かれもしないのに豪語するやつは多い。
タイトルに「美少女」というキーワードを入れるということは、そういう連中を相手にする覚悟があるということで、つまり、この展覧会が相応の強者によって相応の気合いが入れられて企画されているということだ。
だから、ネットでこの展覧会の告知を見ただけで、これは行きたい。と思った。
少女のイメージをめぐる110作家300点の展覧会というところにも気合いが端的に表れていて、いやそもそも「大量の美少女」なんて、それだけでご飯3杯いけるではありませんか。

ところが場所をチェックしたら、青森と静岡と島根とかで、
なんだよ東京でやんねーのかよチッ。がっかりだよ!
 と、言いすてておいての
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静岡県立美術館。
ああ、東海地方ですんで良かった。

東京から静岡まで新幹線で、それから東海道線の草薙で降りるのだけど、最初から観光気分なので、先に隣の清水まで行って、清水港市場で美味しいかき揚げどんぶりを食べてきた。
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既にゴキゲンになって美術館に入ると、巨大な風船少女がどーんといる。
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タカノ綾《精霊船にのって》

展示は、江戸時代から現代までの少女をめぐる文化、つまり、少女「が」楽しむ文化と、少女「を」楽しむ文化の両方の紹介を大体時代を追った形で紹介している。
普通、少女文化というと、「子供」というモラトリアムな時期が社会に定着する明治以降なのだが、江戸時代の浮世絵から始めるあたりも気合いが入っている。
少女が楽しむ文化の方は、昔のすごろく、着せ替え人形遊びから、少女マンガの付録まで、それも1970年代までだ。陸奥A子とか水森亜土とかいがらしゆみことか、と、名前を挙げれば、わかる方も多いかと思う。現代だったらアイカツとかも入るんだろう。松本かつぢのデザインが洗練されているのに驚いた。
少女を楽しむ方は日本画、洋画からフィギュア、アニメ、インスタレーションまで、枚挙にいとまが無い。過去の物は、少女のどのような点にポイントが置かれた作品なのか、を通して時代が感じられる。現代に近づくほど、少女性が少女それ自体と切り離され、イメージとなってそれ独自にテーマとされてゆくようになるのがわかる。《リボンの騎士》や《ひみつのアッコちゃん》は本来少女マンガであり、少女が楽しむ物に分類されるはずなのだが、初音ミク、ミンキーモモ、クリィミーマミなどと同じ部屋に分類されている。アニメ化されることで、両方の性質を持つようになったんだね。
フィギュアとなると、ふつーにAmazonで売ってるものがガラスケースの中に収まっているが、それでも芸術品としての隙が無いとこなんかはさすがだ。きっと十何年たてば、立派に美術品として通用すると思う。

ああっ女神さまっ ベルダンディー with ホーリーベル (1/10スケール PVC製塗装済み完成品)


劇場版マクロスF~イツワリノウタヒメ~ シェリル・ノーム (1/7スケール PVC製塗装済み完成品)

現代美術はカイカイキキ系の作品が多いんじゃないか、会田誠は入れた方が、とかちょっと思ったけど、最近の作品についてはいろいろ大人のジジョーもあるだろうし、「萌え」を正面からアートのテーマとして取り上げているとこと言えば、まあ、カイカイキキになるだろうし、まあいいや。

この展覧会のために作られた新作アニメ《女生徒》は良かった。
太宰の原作をアニメにしたものだけど、女学生のうつろう、ひねくれた気分をひらひらと綴りながら、年を取ってしまった自分から見ると、
ああ、こんなのあったよな~、とか、こういう気分は間違ってなかったんだな~、とか思ったりした。
横浜トリエンナーレ2014を見たときも思ったけど、
年を取ると、ちゃんと論理的に構成された意見とか、とりあえず大勢がいう意見とか、そういう「強い」意見をどうしても重視してしまって、移ろいやすい気分とか、ちゃんとした文章にならない言葉の断片とか、そういう物を無視してしまうようにいつの間にかなっていたけど、弱いもの、はかないものでも、間違ってないものって、あるんだな~。

そんな風にしみじみしながらエントランスに降りてみて、あらためてでっかい少女風船をながめると
でかいんだけど、頼りなげにふるふる震えていて、針でつついたら一瞬で大破するであろう風船と少女という存在、そして、少女というはかなくて弱い意識なのに、これだけでかいって、とても不思議だなって思った。


常設展示
画材という観点から西洋絵画を紹介したものが面白かった。
説明に気合いが感じられて、
企画で見せるぞっていう方針の美術館なんだな
って思った。
若冲の《樹花鳥獣図屏風》を所蔵しているんだけど、見られなかったのが残念だった。
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by k_penguin | 2014-10-05 23:32 | エンタ系 | Trackback | Comments(0)

小林賢太郎がコントや演劇のためにつくった美術 展   

初日に素早くいって、帰ってきました。青山スパイラル。
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混んでました。でも、回廊での展示だから、それほど難儀ではないです。
ライブポツネンをやっているモニター前に客はたまるから、
そこをスルーすれば楽。
内容は、小林賢太郎がコントや演劇のためにつくった美術です。それ以上でもそれ以下でもない。
 P+のあの劇場の絵を生で見たい。とか
 KKTV6のあの絵を生で見たい。とか
 線上の手男のあの絵をry
とかいう人は、希望が叶えられます。思ってたより大きくない絵でした。
振り子とチーズケーキのキャスキットソンのジャケットなど、舞台衣装も見られます。
赤い丸高帽はきれいでした。

「あの絵」や「この絵」の絵はがきも売ってます(たべっこ動物など、劇場グッズの売れ残りも売ってます)。
P+劇場の絵は欲しかったのですが、はがき4枚セット1000円はいかにも高いので、買いませんでした。
(P+の劇場の絵とKKTV6の間違い探しの絵は別のセットに入っているので、欲しい人は両方のセットを買ってね)

会場には小林さん自身による解説が置かれています。
公式メッセと似て、慇懃ですが、大した内容はありません。
Pのエッシャー的立体を持っている写真の作り方とか説明はされているのですが、
 これをこうしてこうすれば、CG使わなくても同じようなことができるよ。
というにとどまり、なぜCGを使いたくなかったのかについては触れられていません。
なんとなく、今年の新年コメントの
「やりなさい」と言われたことを、興味がなくても「やる」ということが、大人になるにつれ大量に現れます。好きか嫌いかなんて関係なく、ただ「やる」。

というのを思い出しました。
あ、KKTV3の「ひしめく本の森を 積む港」が、学校を指しているというのは初めて知りました。

まあ無料だからいっか。そんな感じ。本売れると良いね。
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by k_penguin | 2014-09-19 18:36 | エンタ系 | Trackback | Comments(0)

小林賢太郎テレビ6 記憶の庭   

この前、飲み会の際に知り合いにマジックを披露してもらって、
それは、カードの山の中からこちらが抜き取ったカードをあてるというものだったのだが、
彼が「これですか?」と、カードを1枚示したときには
もう俺は自分の引いたカードが何だったのか忘れていた。

と、いうワタシなので、
番組の冒頭で、間違い探しするから絵の内容を覚えろとか言われた時点で心が折れてしまって、
で、とりあえず1回視聴した時点で
エントリだけ開けて、コメント誰かくれないかなー、と
人頼みになったのであった。

エントリだけただ開けるのも芸が無いので、感想を書き散らす。

番組自体は面白かったと思う。
クイズ番組のやつとか忘れん坊将軍とか、どうなるか見え見えでも楽しかったし。
庭師の話は、最後主人と逆転するんだけど(あ、これ、ネタバレか)、別に困らないじゃんって思った。
お屋敷の主人が家庭とか持ってれば、ちょっとはホラーな感じしたけど、
別に一人みたいだし、命取られるわけでもないし、今までもなぞなぞにはまってるとか暇もてあましてるみたいだし、以前と大して変わらないと思う。

間違い探しの絵は変わってないけど、小林さんの服装が替わっていることは、多分、庭師の話と小林さんはセットだということだろうし、
存在を示すのは音だ。ということを言った後、番組の最後で緑のチェックシートで姿を消してから、気配が音で示されたりするのは、小林さん的なアレなんだろーなー
とかちょっと思ったけど、「アレ」の中身がなんなのか、詰める気が余りしないのであった。

ともあれ、「ノケモノ」も話的に安定してる方だし、小林さん調子よさそうでよかったけど、
ワタシはつまんないなー、とか密かに思ったりしてるのであることだなあ。
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by k_penguin | 2014-05-31 23:53 | エンタ系 | Trackback | Comments(0)