カテゴリ:エンタ系( 176 )   

小林賢太郎テレビ9 ~裏と表~   

小林賢太郎テレビ9をやっと見終わった。

日曜に録画して、ほんとは月曜に仕事が終わった後、息抜きにちゃっちゃと見てしまおうと思ってたのだ。
で、軽い気持ちで見始めた。
まず、舞台袖のたまりで小林さんが作業しているところに大森南朋くんがやってきて、軽い感じで、コントでやりたいことあるのよ俺、とか言って、何かな、方向が間違ってるやつかな、だったら、小林さんはどういうリアクションとるのかな、とか思った次の瞬間に、南朋くんは矢継ぎ早にあれもこれもやりたいと早口でまくしたて出した。しかも言い回しが完全に「小林節」だったので、俺はそこで完全に混乱してしまった。なぜ、舞台裏なのに、言わされてる感100パーセントのしゃべりかたをするんだろう?なぜ舞台裏で巻きで喋ってるんだ?
演出家の顔色も見ずに新規の提案を3つ、するだけした南朋くんは、あっという間に去ってしまい、次の瞬間に壇蜜が画面の中につっこんできた。壇蜜と小林さんは楽しそうな雰囲気を作り、南朋くんの提案はものすごい早さで実行されたが映されなかった。小林さんは南朋くんを仲間外れにする感じが面白いらしかったが、それのどこが面白いのか、俺にはまるでわからなかった。

 ただただ混乱した俺は、耐えきれず、ここで観るのを一度やめてしまった。
導入部だけでこの始末では、全部見ることはできないかもしれないし、そのうえ、感想を書くことなんてとてもできない。俺は重いため息をついた。今回はパスしよう・・

 公式HPに載っていたタイトルを自分のワープロにコピペしたとき、初めてサブタイトルが「表と裏」ではなく「裏と表」であることに気がついた。
    裏が表なんだ。
 それなら、舞台「裏」の喋りがまるで舞台上で台詞を言っているようなのもわかる。裏が表だからだ。その代わり、本来撮影されるべき南朋くんの提案は映されない。表は裏になるからだ。
 ・・・むう。時間をかければ、理解できなくはない。これなら、書けるかもしれない。もう1度、視聴チャレンジだ。

結局、「ずがいこつ」の途中で1度、お題コントの途中で1度、あまりのつまらなさに挫折したので、4回に分けて見たことになるのだが、見終わったのは金曜日だった。
漠然と、小林賢太郎のフラクタルみたいな作品だ、と思った。
導入部だけとっても小林賢太郎だし、全体を見ても小林賢太郎だし、どの部分をちぎってみても小林賢太郎だ。
むしろ、今までで一番、小林賢太郎が赤裸々に出ている作品なのかもしれない。何と言っても、表も裏も出ているのだ。
でも、その小林賢太郎は俺には面白くなかった。『ロールシャッハ』や『うるう』などでもう観た。って感じ。自分のビョーキ自慢みたいなこと言われてもなって思う。

今回のテーマは、二面性を併せ持つこと。
小林さんの作品の場合は、作品そのもの以上に、その作り方にメッセージがこもっているが、今回の作り方のテーマは「合成」だ。別撮りした2つの世界の物が合成により1つのものになる。お題コントも、デジタル合成こそしていないが、水槽や光の投影を使った合成がされている。
だから、「表」と「裏」が反対概念であることにこだわる必要は無い。男と女は別に表と裏ではないが、そこはポイントではない。小林さんはこの2つを併せ持っていると言ったことがポイントだ。
まあ、俺にとってはどうでも良いことだけど・・自分の女性版に壇蜜使うとは、なかなか自信がおありのようですな。
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by k_penguin | 2017-12-18 00:46 | エンタ系 | Trackback | Comments(0)

ヨコハマトリエンナーレ2017   

毎回行ってる横浜トリエンナーレに今年も行ってきた。秋に入ると混み出すから、今回は割と早めに見てしまおうと思ったのだ。
今回の会場は、横浜美術館と赤レンガ倉庫1号館、横浜市開港記念会館の3つ。赤レンガ倉庫が会場になると横トリって感じがして嬉しい。

今回は、比較的少数の作家の作品を複数展示するパターンで、その作家の持ち味をじっくり味わう展示だった。
しかし、せっかちな小市民である自分は、とにかくさっさと回りたいのだ。作品の「つかみ」が悪いとすぐに次の展示に行ってしまう。60分の映像作品とか、絶対見ないから。
また、今回は生真面目な作品が多く、ぱっと見でわからない物も多かった。無料のガイドブックは読みにくく、解説のない作品も多くて、何が何だか分からんまま、前を通過せざるをえない作品もあった。多分音声ガイドを借りればフォローしてもらえるんだと思うが。
そういうわけで、つかみが良くて、ストレートにテーマを伝える作品が高評価になってしまうのは致し方なし。

ミスター
夏のワンフェスに出ていたでかいフィギュアが展示されていた。立体は何か塗りがこてこてしていて昭和のマネキンみたいで好きではない。平面の方が妄想感あっていい感じ。
で、やっぱ、まどほむだよね。
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プラバワティ・メッパイル
ワイヤーを張った空間は繊細だが、落ち着く雰囲気が良い。ミニマルだが、技術の高さが垣間見えて、安心感がある。

ザ・プロペラ・グループ
2つの銃弾をジェルブロックの中で衝突させた、「AK-47vsM16」はインパクト大でしかもかっこいい。
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ザオ・ザオ
今回の横浜美術館での展示の中で一番印象に残った作家。
タクラマカン砂漠に冷蔵庫を持っていく「プロジェクト・タクラマカン」は9つのモニターで行程を見せるやり方が、全体像を把握しやすくて良かった。
両親との共同作品(?)の「スーツ」も、ガイドブックの説明を必要とはするが、結局作者の父親の長文の文章を読んでしまうという引きつける力がある。
99,999元のふんだんに刺繍が施された高級スーツ(ジャケットだが)と、それを模倣して作者の母親が仕立てたスーツが並ぶが、作者の母親は、息子のためにとても丁寧な作業をしている。ぱっと見では差が分からないほどだ。それでも、コード刺繍の部分をビーズ刺繍で代用するなど、じっくり見るとオリジナルに比べ、見劣りがする。99,999元は伊達ではないのだ。
オリジナルのスーツをめぐる両親とのやりとりを読み、2つのスーツがまったく異なる「価値」を背負っていることにしみじみ。

赤レンガ倉庫1号館会場

クリスチャン・ヤンコフスキーと宇治野宗輝が楽しくてインパクトもある。
ラグナル・キャンタンソンの映像作品は通して見ると60分以上あるのだが、ちょうど入った頃に終わりにさしかかっていて、各スクリーンで演奏していた奏者たちが三々五々1つのスクリーンに集まり、歌いながら野に出て行くラストを見ることが出来た。これはラッキーだった。

横浜市開港記念会館

会場間無料バスがこの会場を通らないのは残念。しかし、柳幸典の展示とあっては行かないわけにはいくまい。ガイドブックをチェックしていたら、今回は「アーティクル9」が出展されると書いてあった。俺はこの作品を生で見たことはなく、ずっと見てみたいと思っていた作品だったので、うれしかった。
会場は地下の階で、犬島精錬所美術館と同じ、鏡を使った仕掛けが施されていた。鏡にはこれまでの原爆実験や投下の記録が刻まれていて、今回は原爆や戦争をテーマとしていることがうかがえた。
「アーティクル9」はその名の通り、憲法第9条をモチーフとした作品。
俺が柳幸典の作品の好きなところは、社会問題の全体像をイメージとして一発で把握させてくれて、しかも政治的意図がない無色透明さがあるところだ。
「アーティクル9」を最初に知ったのは、もしかしたらもう20年前かも知れない。新聞で白黒写真が1枚載ってただけなのは覚えている。9条の解釈が諸般の政治的な理由によって、細分化した条文をあれこれ操作するという面倒なことになっていて、2項は1項を前提としているからその範囲でとかいろいろやってるんだけど、それでも、9条を無いものにはできない以上、戦争の抑止力は厳然として存在はする、という状況を、文節ごとにバラバラにした9条を電光掲示板でバラバラに点滅させたり、ときには全文が点灯するという、端的な表現で見せたことに感動した。
で、今回ようやくご対面、となったわけだけど、・・・あれ?こういう作品だったっけか?って、なぜか思った。
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初対面なのにおかしいんだけど、この作品が、こんなに不安感がある作品だとは思ってなかった。もっとニュートラルな顔をしている作品だと思ってた。
まず、電光掲示板がすべて消えて真っ暗になっている状況が長すぎる。それから、電光掲示板が全部点灯している状態でも、条文を通して読める状態にはならない。順番がめちゃくちゃになっている。最初に条文は全文通して掲示はされるけど。そして、全部の文節を見渡せる位置に移動すると、どうしても中心にある瓦礫を思わせるかわらけの中に踏み込まざるをえなくて、足元で乾いた音がする。
この作品、最初からこうだったのかな?それとも、リメイクしたのかな。最初に知ったときから、集団的自衛権とか憲法改正手続の法律とかあったしな。作品の年は2016年ってなってるけど、時代に合わせて変えたらこんな不安要素の強いものになったってことなのかな・・?

というわけで、今回の柳幸典は良かったぞ。
という感じで、まあ、チケット代分は楽しめた今回のトリエンナーレでした。

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by k_penguin | 2017-08-27 02:39 | エンタ系 | Trackback | Comments(0)

小林さんの2017.01.01の公式メッセージについて   

ラーメンズが、今までのライブ映像を全部つべにうpしました。

これによる広告収入は、日本赤十字社を通じ、各地での災害の復興に役立てていただきます
・・・だそうです。

 立派ですね。立派すぎて、何かきな臭い感じがします。
 前にポツネンDROPのチケットの転売禁止とかやったときもそうだったんですが、
なんでそんな感じなんだろうなってそういう感じの釈然としないそういうのがあります。
小林さんはいつもこうで、
自分の行動が自分個人だけのものだと思っていて、社会的地位に伴い、自然と行動も社会性を帯びるということに無自覚です。
で、取り巻きもそろってオタクなので、言われたとおりに処理して、ちゃんと説明した方が良いよとか言わないんですね。

おそらく、違法アップロード対策は、以前からの問題だったはずです。
事務所が小さいから、Youtubeに削除要請ができないからです。
そして、その対策の1つとして、「公式に全部つべに上げちゃって、アクセスを公式に誘導し、広告収入の利益を吸い取る」 はありうる選択肢です
その広告収入をどうしようと、それはラーメンズとその権利を持つ方々の勝手で、それは、今までのソフトの売り上げをポニーキャニオンや事務所や小林さんや片桐さんの間でどう配分されてきたのかを、いちいちお知らせする必要がないのと同じことです。
しかし、利益を放棄するとなれば、それには理由が伴うはずです。それは、違法アップロード対策とはまったく別の話です。

関係者各位のご理解とご協力を得て寄付する、つまり、みんなが権利を放棄することにしたよ。ということを発表するなら、どのような趣旨のもとで寄付をするのか、説明するのが当然だと思います。
それなのに、被災地に向けたメッセージが特に添えられているわけでもなく、ただ、広告収入は、各地での災害の復興に役立てていくよ。と、それだけ。

本当に災害の復興を願ってのことなのか、それとも、儲けるつもりはないよってポーズにつかってるのかわからない。
て、ゆーか、儲けるつもりはないよって言うポーズだと私は思います。プロが儲けるつもりはないって言うポーズを取らなければならない理由がわかりませんが。

小林さんはこういう、オカネを忌避する傾向がぬけない。とくに、ラーメンズに関しては。

さらに続けるとすれば、去年の最後の公式メッセージの中の、リーダーの仕事と、組織の中の「困ったやつ」についての不愉快なグチと、今回の利益放棄を結びつけることは容易なんですが、
それをしても、自分的には新しい発見はないので、正月ですし、この辺でやめとこうと思います。


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by k_penguin | 2017-01-02 01:04 | エンタ系 | Trackback | Comments(32)

瀬戸内国際芸術祭2016 夏 その3 豊島(2)と高松(ヤノベケンジ展)   

岡崎展望台から瀬戸内海
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檸檬ホテル。
2人でカップルになり鑑賞するシステム。ですので、シングルの俺は知らない人とペアを組まされた。音声ガイドから流れるハイタッチしろとかの指示をすべて無視して、でもせっかくだから、レモンを持った写真を互いに撮影した。
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レモンスカッシュはすばらしい出来。スライス国産レモン(今年は寒波のおかげでレモンの出来はかなり悪いと聞いているが、良いレモンがごろごろしていた)がたくさん入っている。もちろんスライスレモンも残さず食べた。

暑さのあまり毎日お世話になったいちご家
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唐戸の清水
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清水の近くにウサギニンゲン劇場があるが、これは瀬戸芸とは関係ないんだそうで、パスポートとは別料金だ。手作りの大きい機械2台によるパフォーマンスで、1台は音楽を製造し、もう1台はリアルタイムで映像を吐き出す。
身近なものを大写しのカメラを通すことで新鮮な感じがするのだが、もう少しマテリアルに凝って欲しいというのが希望。ワイヤーをくしゃくしゃっとしたやつのどアップとか、そんな見たいと思わない。折角豊島なんだから、自然物とか、拡大することで面白くなるものはたくさんあると思う。

なお、トム・ナフーリに不具合が生じて、リアルタイムでは動かなくなっていた。
しかし、その説明書きによって、トムナフーリの色と現象の相関関係がやっと判明したので、メモっておく。
マルチカラーが超新星から検出されるニュートリノバースト
グリーンが太陽ニュートリノ
ブルーが大気ニュートリノ
 光りさえすれば全部ビッグバンというわけじゃあなかったのね・・

瀬戸芸も3回目になったが、今回は外国人観光客がめだった。欧米も多いし、台湾も多い。もともと何もない島(豊島に至っては負の遺産があり、それを特に隠そうともしていない)にこれだけの人が魅力を感じてやってくるというのはすごいと思う。
俺は去年、大分にしばらく住んでいたが、同じ観光を資源とする地域でも、瀬戸内の方が格段に人的なサービスが良い。大きくて便利なホテルが多いのは大分の方であるにもかかわらず。
大分も、別府「混浴温泉世界」など、瀬戸内型のアピールを行っているのだが、何となく、弱いような気がする。どこが違うんだろう
などと考えつつ、最終日に、高松市美術館のヤノベケンジ展へ。

福島で展示される予定の風神像をみながら、俺は、大分と瀬戸内の違いは、地方としての主張の強さにあるんじゃないだろうか、と、思った。
瀬戸内工業地帯のなかにあって、産業の発達の犠牲になってきた島々が、国や県の力を借りずに(福武の力は借りているが)自己主張する強さと、自然環境は豊かでありながら、あくまでも観光事業として地域の「魅力」を発信することを主眼に置く大分では、主張の強さが異なる。
そういう意味では、地方の怒りをも発信する福島は、強い発信力をもつことになろう。

衆議院のみならず、参議院まで1:2の定数均衡が要求されるとなると、人口が多い大都市の発言力がますます強くなり、地方が犠牲になってゆくことになる。
そんななかで、このような形で地方が発信し、自己主張している、ということに、しみじみ感じ入った俺なのであった。

お立ちあそばされるフローラと、スカートの中を激写する人々

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高松、おんまいルーヴのいりこ入りフロランタン
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by k_penguin | 2016-09-08 23:44 | エンタ系 | Trackback | Comments(0)

瀬戸内国際芸術祭2016 夏 その2 豊島(1)   

家浦港から見た夕焼け。明日も暑いぞ!
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俺は瀬戸内トリエンナーレには初回から行っていて、豊島に行くのはこれで3回目だ。3回目ともなると、そろそろアート作品にも飽きてきた。
アートを見に行っておいて、飽きたもないもんだが、大概のアート作品は、2回も見れば十分だ。3回以上見ても飽きないというのは、良い作品というよりも、個人的に好きな作品であろう。豊島美術館は初回は非常に感動したが、2回目、1時間くらい入っていたら、すっかり飽きてしまった。だって、ずーっと同じ様な状況が続くだけだからね。
俺が喜んで3回目をみていたのは、直島の角屋と豊島のストームハウスくらいなものだ。

ともかく、そういうわけで、今回は、豊島にはアートだけではなく、また違う角度で切り込みたいかな、と思った。で、産廃処理場を見学しようと思ったのだった。
豊島の産廃処理場は、1978年から不法投棄され続けた有害産業廃棄物を処理するために作られた処理場だ。豊島は産廃で大きく環境が破壊され、国と香川県を相手にした調停の結果処理場が建設され、今なお処理が行われているのだ。
しかし、結論から言って処理場見学の予約を取るのに失敗した。
豊島民泊の予約のHPに、夕食オプションなんかとならんで産廃処理場見学予約をポチれるようになっていて、それをポチってすべてOKな様な気になってほっておいていたが、よく考えてみれば、こっちにもあっちにも都合というものがあるから、民泊の夕食と同じ調子で予約できるものではないのだった。慌てて電話をしてわかったが、処理場見学の予約は1人ではHPからは取れず、担当者に電話をかけて時間を確認しなければならないのだった。HPに注意書きがないのもどうかと思うが。
で、あれやこれやでばたばたしているうちに、電話をかける機会を逃してしまった。
というわけで、見学は出来なかったが、これを機会にいくらか調べたところ、ついに、今年か、今年度中に産廃処理が終了するらしい。
ちょっとお勉強できたので、これで良しとして、新作巡りに出発しよう。

今回の主な新作は甲生地区にスプツニ子!その帰りにあたるところに大竹伸朗、唐櫃岡に檸檬ホテル、そのさらに山奥にささやきの森。家浦の行きやすいところに豊島横尾館。
そこで、甲生地区と、それ以外を別の日に振り分けた。
最高気温34度の予報が出ている日の朝、水をもち、パーカーのフードをかぶって,電動自転車にのって、一番遠いささやきの森へ。これが一番きついところにある。
十輪寺近くの駐輪場に自転車を止めて後は歩くようにとガイドには言われていたので、そのあたりで自転車から降り、十輪寺にはいって、そこにいたおっちゃんとしばし話し込む。
おっちゃんは俺が東京から来たこと、豊島は3度目であることを聞いて、あきれていた。
壇山に登れば良いじゃん、なぜ登らんの、的なことを言われる。電動自転車でもしんどいからなのだが・・。
ここからささやきの森まで、歩いても15分と言われ、ぎりまで自転車で寄せることにして、さらに自転車で登る。壇山頂上に向かう道との分かれ道あたりで、道が砂利道になって、自転車では危ない予感が強くなったので、そこで自転車を降り、歩く。けっこう歩いて、ついた。
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風鈴の短冊には故人の名前が記されている。5000円で、親しい故人の名前を書くことができるそうだ。
風が吹き抜くたび、風鈴がかすかにささやく・・んだろうが、そよとも風が吹かない真夏のじわじわくる日であったため、沈黙の森しか味わえなかった。
自転車を止めてあるところまで戻ったとき、ふとおっちゃんの言葉を思いだして、壇山に登ってみることにする。
電動自転車で10分ほど苦闘し、蛇が横切る道を上って、スダジイの森の横を通ると、簡素な神社?の前に出る。
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 ・・豊玉姫って、スプツニ子!の作品(豊島八百万ラボ)のモチーフだよね。てことは、豊島八百万ラボの本家ってこと?

豊島八百万ラボ
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新作の分家とのギャップに目が点になりながら、鳥居の裏に回ると、平成20年ころ建てられた鳥居らしい。

ふーん、と思いながら、岡崎展望台へ。(壇山の頂上の展望台とはまた別で、こちらの方が少し低い位置にあると後でわかった)
そこには、ぽつんと銅像が。
岡崎金次郎翁
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 ・・これは大竹伸朗「針工場」のモチーフである針工場を建てた人だね・・。

針工場
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2つの新作の元ネタに関わる建造物を2つも連続してみることができた。
それらが、鳥居とか、公園の銅像とかのいわば古い表現方法をとっていることから、あらためて、豊島の作品は、あらかじめ島の歴史に関する事柄からいくつかをセレクトして、アーティストに、これこれに関する作品を作って下さいって頼んで、作ってもらってるんだなあって、思った。

長くなるから、続く

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by k_penguin | 2016-09-07 00:48 | エンタ系 | Trackback | Comments(0)

瀬戸内国際芸術祭2016夏 その1 女木島、男木島、犬島、直島   

ざっぱーーん
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今回の瀬戸内トリエンナーレは、春会期についで、夏会期も出かけた。パスポートに5000円も取られたので、2会期くらい行かなければもとが取れないと思ったのだ。
春会期は予定を詰め込みすぎてまったり度が足りなかったので、その反省を込めて、5日間という比較的長期の旅行。行ったのは、女木島、男木島、犬島、直島、豊島,高松。
今回は、新作を観ることが一応の目的なので、新作がたくさんある豊島がメインだ。

女木島
今までちゃんと回ったことがなかったので、ちゃんと回ってみた。
タイかなんかのラジオ音楽ががんがんかかる、東南アジアのデコトラ風の内装のバスに乗って鬼ヶ島大洞窟へ。
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バスはナウィン・ラワンチャイクン+ナウィン・プロダクションの作品の1つ。
女木島は昭和の頃、観光的な理由から鬼ヶ島伝説を主張している島であったことから(そういう話も鬼ヶ島大洞窟の案内の島の人が語る)、鬼をテーマとした作品が多い。カオス*ラウンジの中では、第2会場の今井新の展示が面白かった。
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やっぱりうどんの絵

あとは、レアンドロ・エルリッヒの"不在の存在"、盆栽も面白かった。

空中盆栽
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男木島
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カレードスコープ ブラック&ホワイト
風景を大きな万華鏡で見られる。青い部分は空と海(多分)

犬島
精錬所美術館はもう2回行ってるので、今回はパス。
今回は今まで行ってないところを見てみよう、ということで、裏手の犬の家まで行ってきた。
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向かいは犬ノ島。ガスに匂いをつけてる工場がある。
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直島

トリエンナーレ3回目にして、ようやく「きんざ」の予約をゲットしたので、行ってきた。
きんざは1回15分、1人だけ鑑賞ができるので、なかなか見られない。
入り口がすっごくわかりづらくて、係員に聞かなくてはわからなかった。
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見るのは初めてだったが、予想通りの作品。豊島美術館の方がインパクトが強い。
きんざはしょっちゅうメンテナンスをしているというイメージがあるが、それは客が歩き回ってビー玉を蹴ってしまうのではないか、などと作品を見ながら考える。
これで家プロジェクトをコンプリート。

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by k_penguin | 2016-09-05 00:29 | エンタ系 | Trackback | Comments(0)

多治見市モザイクタイルミュージアム   

モザイクタイル全国一の生産量を誇る岐阜県多治見市笠原町に、モザイクタイルミュージアムができたのは6月4日だから先月のことだ。

オープン前から行ってみたいと思っていたのは、藤森照信の建築であることだけではなく、収蔵品の昭和レトロ感あふれるタイル模様に魅力を感じたせいでもある。
これは絶対うける!とくに、さぶかる女子とかに!なに?オープンから1か月少しで1万人以上の来場者だと?大変だ、いち早く行って、りゅーこーを先取りだ!

…で、日帰りで多治見まで行ってきた。
東京-名古屋の新幹線、その後中央本線で多治見駅、南口2番バス乗り場から、1時間に1本のバス(笠原線)でモザイクタイルミュージアムまで20分。
藤森照信の建物のイメージスケッチはなんか人を馬鹿にしたみたいなだと思っていたが、
行ってみたら、本当にスケッチ通りのものがそびえたっていてびっくりした。
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まず4階に行くと、名物のモニュメントと、藤森セレクションのモザイクタイル。
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眺めていると、スタッフポロを着たじいちゃんが、みんなを集めて解説を始めた。
まだなれていないのか、決して上手いとは言えない解説だったが、タイルとモザイクタイルの違いは一辺が8cm以上かそれ以下かにあるとか、建物の形は、タイルの原料を掘り出す粘土山をイメージしたもので、すみっこの煙突がポイントだとか言ってたのは記憶に残ってる

3階はモザイクタイルの歴史と、大巻 伸嗣(『Memorial Rebirth』の人)の特別展示。
特別展示はこんなの
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いろんなモザイクタイル
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2階は現在のモザイクタイル、つか、ショールーム。
ショールームと言っても、モザイクタイル全国一の町のショールームだから、大変充実している。
オリジナルのタイル面の施工を考えている方なんか、行ってみても良いんじゃないかと思う。
1階はショップとか
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こんなのとか
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これはモザイクタイルで覆われた自動車です。現代アートだそうです。

とにかく多種多様なタイルが見られる。
写真も撮れるから、入場料300円を考えると、とってもお得。
今後の希望としては、ショップの品をもっと充実させて欲しい。
タイル製品は重いから、小物とか、あと、タイル模様のパッケージのお菓子とか、そういうのが欲しいと思った。
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by k_penguin | 2016-07-12 23:52 | エンタ系 | Trackback | Comments(0)

KKTV8 その2 どこに行くか分からないなら   

今回の作品は、片桐さんが入ったせいか、建て付けがしっかりしていた。建て付けがしっかりしてるってことは、フツーに言うと完成度が高いってことで、でも完成度が高いというのは、すげー笑えるという意味ではなくて、『不思議の国のアリス』の世界を小林流に変換しているという感じがすげーするということだ。
作品中謎めいた要素は多いのだが、それは、アリスの要素の引用であるという説明が出来ることが多い。
こういうのは、俺のように、専ら小林さんが建てたものを解体している側にとっては手強いことになる。こちらは、『不思議の国のアリス』ではなく、小林さんの内面に関連づけたいからだ。
で、今回は注意深く,あまり深くは掘らないことにする。

前提として、8号車両の後部に貼ってあったカラスと書き物机のポスターに書かれていた言葉について。
カラスの方が「どこに行くか分からないなら、どの道を行ってもそこにたどり着ける」書き物机は「カラスが書き物机に似ているのはなぜか」。両方『不思議の国のアリス』の引用だ。

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by k_penguin | 2016-07-03 02:36 | エンタ系 | Trackback | Comments(2)

小林賢太郎テレビ8 ~ wonderland ~   

今回の特徴は、やっぱり片桐さんを起用したところにあるんじゃないかと思う。
片桐さんと小林さんが共演するとなると、ラーメンズを想起せざるをえないのだが、
前回のKKTV7のとき、深読み的には、「もうラーメンズは作らない、別な物を作る」って言ってたので(自分はそう解釈していたので)、今回の番組を見るにあたっては、ラーメンズじゃないお初のコント番組として見たし、それは、もうラーメンズを見なくなってけっこうになる自分には難しいことではなかった(何しろ、指摘されるまで、「桶屋・・」がラーメンズのものと半分くらいかぶっていることにも気がつかなかったくらいだ)。
ただ、サブタイトルからして、それが「ALICE」を意識しているものだと言うことぐらいは気がつくことはできたので、後から戯曲集をチェックした。

さすがに片桐さんが入ると、深読みアンテナの反応度合いが大きくなる。が、悲しいかな、年を取ったせいか、単に仕事の後で疲れているせいか、うまく言葉には出来ない。
とりあえず、視聴した方のコメントも募集したいので、メモ書きで、放り出しとく。

今回のキモは、2つの世界を1つのカメラが行き来すること。毎回そうだが、お題コントはただのおまけではない。それも含めてすべてがコントロールされている。
2つの世界とは、新幹線の隣の不思議な車両とこちらの車両のことでもあるし、新幹線の中と外の世界でもあるし、『ALICE』とKKTV8のことでもある。『ALICE』とKKTV8は、単体の作品としても見ることができるし、2つを合わせてみることもできる。

若葉の黄緑色は小林を象徴する色である。「仕事場」の外の過剰な鳥の声、ドライブするときの服の色。
クライマックスはもちろん、ロケの長テーブルクロス引き(長テーブルクロス引きなら、マジなやつを「大科学実験」でやっていたとかいうのは野暮)。

最後、新幹線の中の世界が外界に流れ出ていることに注意。ただ、基本的に安定している。
どういう意味で安定したのかはまだ不明。王様の片桐さんを消しちゃうと、カラスが出てくるから気をつけてね。

オープニングCG好き。


KKTV8 その2 どこに行くか分からないなら
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by k_penguin | 2016-06-29 00:16 | エンタ系 | Trackback | Comments(16)

瀬戸内国際芸術祭2016 春 その2(小豆島)   

沙弥島、大島の次は小豆島を1日半で回ることにした。レンタカーなら一日半あれば、十分回れるところだが、あいにく、自分は車を運転しないので、島内はバス移動のみ。
そこでどう移動するかを、手荷物との関係で結構悩んだ。午前8時を過ぎれば、高松港で荷物配送サービスをやってくれるが、その前に出航する船に乗りたかった。かといって、土庄港で荷物を預けて、あちこち回ってまた荷物を取りに行くだけのために土庄港に戻るのも面倒だった。
で、結局草壁港から入り、そこで荷物を預け、自分はバスで坂出に行き、そこからバスと歩きで土庄に行く途中で草壁港によって荷物を拾ってくる、という手を使ってみることにした。

坂出港名物 スターアンガー(ヤノベケンジ)
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そして、オリーブと醤油と佃煮と寒霞渓を一気に押し出してくる主張性あるモニュメント
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坂出といえば、ビートたけし+ヤノベケンジの"アンガー フロム ザ ボトム"
この作品は都現代美術館で見たことはあったけど、そこでは屋内展示で、5分に1回せわしなく水をはね散らかしながら出てきていた。
それに比べてここでは、大自然の中どんと構えているうえに、「美井戸神社」という神社まで作ってもらって、大切にしてもらってる感がある。こちらの展示の方がまじめに馬鹿っぽくて良いと思った。
井戸から伸び上がっているところを見たかったが、朝早いせいか、ちんまり頭を出しているだけだった。
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近くでの展示で、偶然行き当たって素敵だったのは、八木良太のこれ。
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坂出を離れて、醤の里へ。
小豆島は江戸時代から醤油製造が盛ん。
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醤(ひしお)の香りが漂う丸金醤油の工場などに寄って醤油サイダーを飲み、醤の里の作品を見ながらぶらぶら草壁に戻り、そこから、バスに乗って一気にホテルに行って荷物を預けてから、芸術祭線で常盤橋に行った。三戸半島はパス。

 常盤橋では、長澤伸穂"うみのうつわ"がきれいだった。
そして、齋藤正人"猪鹿垣の島"からワン・ウェンチー"オリーブの夢"まで、地図上では川に沿ってひたすら歩けばつくみたいに見えたから、川に沿ってひたすら歩いたけど、公式のルートじゃなかったから、他に人も歩いていないし、案内板も無いしなんか山道に入っちゃうしで、すげーびびった。
結局かなり歩いた末に"オリーブの夢"の裏側についた。
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この作品は、竹でできた大きなお部屋で、中でおもっきしごろごろできる。
この日は天気も良くて風も気持ちよくて、気分良く歩いた疲れを癒やすことができた。
あと、床も竹を並べてできてるから、スマホ落とすと隙間から下に落ちちゃったりするよ。気をつけてね。

小豆島2日目は、土庄近辺をうろうろ。
土庄本町では、アートユニット、目の迷路を仕込んだ家屋が2軒あって、それが目玉らしい。内部の写真撮影は禁止で、それは多分ネタバレ禁止ってことなんだろうから、詳しくは語らないが、町役場の裏手にある新しくできた方は、養老天命反転地みたいだった。自分的には、西光寺の近くにある古いものの方がファンタジーの絵本みたいで面白かった。
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多分王子町の方には、エンジェルロードから歩いていけると思う。ただ、町自体も迷路のように細い路地が入り組んでいるので、迷っても知らない。

そんなわけで、今回もなかなか楽しめたが、ちょっと欲張りすぎて、計画を詰め込みすぎたと反省。
瀬戸内の島は、だらだらあるいて、島の人に「ちょっとお茶飲んでいきなせい」と言われたら、迷わず家に上がり込むくらいの余裕を持って旅行したいものだ。

おまけ
琴平電鉄のマスコットのイルカ
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by k_penguin | 2016-05-02 22:21 | エンタ系 | Trackback | Comments(0)