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KKP#6 『TRIUMPH』

小林賢太郎のKKPは、出来が雑であっても「KKPじゃあ、仕方ないな( ´∀`)」という感じに受け止められているようだ(参考:サタンじゃあ、仕方ないな( ´∀`)のガイドライン)
ラーメンズさえちゃんと出来ていれば、まあ後は大目に見るか、というニュアンスなのかもしれない。

今回はマジックとコントをあわせたcontillusionだそうで、結論から言って、そこそこ面白いけど、何かいろいろ大雑把。
マジックも、マジック以前の「裏側に人がいる」レベルのものから、大仕掛けの消滅マジックまで使うけど、裏側から足やおしりやらがちょこちょこ見えたりしていた(ちなみに消滅マジックも終わった後に、上からぶら下がっているシャンデリアの片方が大きく揺れだして、上から脱出した魔法使い(YUSHI)が天井づたいに退場するのがわかった)。
(追記: 消滅マジックについて、魔法使いは上方から脱出したわけではなく、後からシャンデリアが揺れたのは、布を吊ってる仕掛けのせいだとのコメントをいただきましたので訂正します。)
しょぽいマジックで笑いを取るとこと、ちゃんとしたマジックでびっくりさせるところのメリハリが弱い。
内容も、何か話に入り込めず傍観してるうちに流れていって、まあ予定調和的に奇跡が起こってめでたしめでたしって感じ。

でも本多劇場は通路までぎっしり満員だし、みんな何度もカーテンコールしてるし、みんな「仕方ないな( ´∀`)」と楽しんでいるのなら、まあ、それでいいんじゃね?
今回は『TAKEOFF』の様に、話がわかりにくいってことは一応無いし。
言ってみれば「可もなく不可もなく」だよね。
「可もなく不可もなく」は「不可」がある『TAKEOFF』よりは良いってことだもんね。
・・・と、何か今回は投げやりなのは、これ以上つっこむと、かわいそうかなーって気分がしてきたからだった。

出来る可能性のない子に出来ないことをなじっても仕方がない、というのが俺の持論だ。

というわけで、これ以上のちょっと厳しいと思われるツッコミは、項を改めます。


K.K.P.♯6『TRIUMPH』 [DVD]
(DVDパッケージはフライヤーと異なり四隅の人物像がシルエットになっている)




ツッコミ編(もちろんネタバレ)

観ていて思ったのは、ちゃんとわかっていないまま話を作ってる、ということだ。
借り物のような言葉だけで話を進めているから話が上っ面だけで進んでいくような感じがする。
「魔法使い」になるためには、(なぜか)ちゃんと挨拶できることとか、マナーとか、謙虚な心とかが必要になる。そうでなければトライアンフ(大成功)は収められない。
トライアンフというのは、要は、大人になるというか、社会で通用するようになるというか、そういうことのわけだ。
で、それには挨拶や謙虚な心が大事なわけだ。これに異をはさむ人はいない。
でも、なぜよりによってそれが大事なんだろう。他にも大事なものはいろいろありそうなのに。
考えても、書き割り芝居のような理解しか得られない。
それでも魔法の修行を一度は逃げ出した夏歩香(カフカ・小林賢太郎)は戻ってきてこれらの技術を習得する。
習得した、はずなのだが。

「遅刻して相手に迷惑をかけたときまずどうするか」
「謝罪する」
では、自分の力が及ばないために魔法のタイムリミットが訪れ、自分に力をさいてくれたメイド(森谷ふみ)と執事(犬飼若博)が消えてしまうとき、どうすべきか。
やはりここは、「ごめんなさい」なのではないだろうか。
ところが夏歩香はここで謝っていないのである。
自分を責め、あきらめるなと怒鳴り大騒ぎはするが、その中に謝罪の言葉は1つもない。
謝罪は、社会的な責任を果たす能力があるオトナにとっては、「責任を負う相応の覚悟がある」、という宣言に当たるので、明示的にはっきりとなされる必要がある。
謝罪がはっきりと行われず、従って、それに対するケジメの付け方も曖昧なまま、「出来ないんじゃあ、仕方ないな( ´∀`)」的なノリで処理されてしまったおかげで、
話にメリハリがつかなくなってしまうし、夏歩香が魔法を使えるようになる、という奇跡が起きるのも、なんか予定調和っぽくなってしまう。
そもそも奇跡の前提が欠けているのだ。

「謝るべきときに謝らない」というのは『TAKEOFF』初演版でもやらかしている。
また、謝罪を繰り返すが、何に対して謝っているのかわからない、という設定は、昔から小林賢太郎が何度も扱っている。
つまり口で言っていても作者自身、身に付いていないのだ。

「ちゃんと」謝る。謙虚になる。
言葉で言うのは簡単だ。しかし、それを身につけるのは、簡単ではないのだ。
いや、ちょっとしたきっかけさえあれば簡単に身につけることができる。
卑屈になったりプライドを傷けることなしに、謝ることも謙虚な振る舞いをすることもできる。
しかし、何かの理由できっかけが得られないままだと、どうしてもそれは上辺だけの小芝居になってしまう。


・・・ただ、こっからが小林賢太郎のすごいところで、
小芝居仕立てであることは、昔の劇場仕立てのフライヤーや舞台装置からすでにわかるのだ。
自分が書いたもの(むしろ自分の内面)が小芝居でしかないので、最初から小芝居仕立てにしてしまったのだ。
この辺の自分の把握の客観性というのはすごいものがあると思う(きっかけをつかめない理由も自覚しているのかもしれない)。

もう、反省できないなら、反省できないってことで突っ走るのもまた一興かな、
なんて思ったりして。
でも、そしたら、反省できない理由を明確にしなくちゃだよね。
それもきっついなー・・・。


『トライアンフ』その2 ロスタイムのニート
Commented at 2008-09-02 12:54 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by k_penguin at 2008-09-02 13:04
ありがとうございます。本文中に訂正を入れました。
Commented by asuka at 2008-09-03 06:47 x
初めまして。数ヶ月前からラーメンズに興味を持ち、小林賢太郎氏の舞台を観るようになった者です。
普段はネットでラーメンズ関連の情報を探すことは殆どないのですが、31日に『トライアンフ』を観てきて、色々思う所が多く、こちらに辿り着きました。少し感想を書かせて頂きます。
私は途中から話に付いて行けなくなり、徐々に置いてけぼりになりました。
結果、あまり楽しむには至りませんでした。『TAKE OFF』のDVDを観たときと同じく、「腑に落ちない」感が残ります。
k_penguinさんの指摘する、「そもそも奇跡の前提が欠けている」「謝るべきときに謝らない」は、この舞台の場合は立派な「不可」だと思います…。
さらに、マジックの使い方(マジックの技術自体でなく)が上手くない為、深く考えずに楽しむことも出来ませんでした。
演劇的演出とマジック的演出が混ざってしまい、活かしきれていない様でした。マジック的演出であれば、Potsunenの方がよほど上手くいっていると思います。
Commented by asuka at 2008-09-03 06:47 x
続き マジックを演出の中心に置いたことや、告知にわざわざ「ファンタジー」と銘打っていたこと(開演前から一番気になっていた点です)で
、意図的に作り物感(紛い物感)を強調している印象がありました。
k_penguinさんも仰っている通り、レトロな劇場風の美術からも分かるように、台本が上っ面であることも意識されていた様に思います。
「舞台を観ているのだ」ということを必要以上に強く感じる結果となりました。
それも演出の様に思えてならないのですが、そうだとしたらどんな意図が…。
そんなこと分からなくても楽しければそれで良いのか。
…でも楽しくなかった。
Commented by asuka at 2008-09-03 06:50 x
続き 私は、KKPは小林賢太郎にとってのリハビリ作業、または訓練の様なものだと思っていました。今回以外はDVDでですが。
今回で、なんだか分からなくなりました。
また、k_penguinさん「謝るべきときに謝らない」の件で、高校生の頃に友人が「結婚するならごめんなさいとありがとうがキチンと言える人がいい」と言っていたのを思い出しました。余談です。

コメントにも観劇にも慣れていないため、読み辛いところが多いと思います。
また自分の考えがまとまっていない為、かなり揺れているし、これといった意見もありません。
長文失礼致しました。どうしても短く出来なかったもので。読んでくださった方ありがとうございます。
ご覧になった方がいらっしゃれば、是非、ご意見お聞かせ頂きたいです。
今後も寄らせて頂きます。
Commented by ふわ at 2008-09-03 09:23 x
はじめまして。
先日から、書き込んでは消し、書き込んでは消しでasukaさんのコメントに励まされての、再挑戦です。
私もファン歴数ヶ月。
NHK教育のTEXT放映で、ようやくラーメンズをはっきり認識した新参者です。
Dropに次いで2回目、KKPとしては初めての生舞台がTRIUMPHでした。
私は、子どもの頃から本好きで、とりわけファンタジーには目が無く、さらに学生時代にはマジック同好会にも所属していたことがあります。
というわけで、どれほど今回が楽しみだったかお察し下さい。

k_penguinさんがよく使われる「借り物の言葉」というものを、私は開演初っ端で強く感じてしまいました。
主人公誕生にあたっての若い両親の言葉に、です。

やたら「いい」を連発する父親のセリフで、一般的な「いい」という定義のあやふやさや危うさを表したかったんだとは思います。
冷静な母親にたしなめられ、「何事もおこらない、平凡もまた、良し」
という着地も、類型的ですが、悪くはないと思います。

Commented by ふわ at 2008-09-03 09:26 x
続きです。

しかし、そう結論づけた両親が、その後どう息子とかかわって、あのニートの主人公になったのか、一切説明がありません。
どう考えても、「平凡でなく、人と違った」息子なのに、「見守る」という名目の元、放擲してしまったのかしら。
そこに気を取られたのは、自分が子どもとの関わりや距離の取り方に、いつも悩んでいるからかも知れません。
最初に「いい」を連発して、子どもに過剰に期待をかける親を揶揄するシーンがなければ、単なる「のび太くんとその両親」的な受け取り方で、流せたと思うのですが、そういった親を否定するのなら、そうでない親像もきちんと描写して欲しい、と思いました。
なんだか、そのあたり「一般論を考え無しに流しっぱなし」の印象を受けてしまいました。

「新人教育コント」の場面は、「あ、バニーボーイの出来の悪い焼き直し」と思ったくらいで、印象に残っていなかったので、こちらの記事で思い出しました。

Commented by ふわ at 2008-09-03 09:26 x
さらに続きです。

マジックに関しては、asukaさんのおっしゃるとおりです。
あれでは、プロマジシャンをキャスティングした意味がないプログラムだと思いました。
おまけに、マジックによる現象をストーリーにほとんど生かしていないので、単なる店頭の実演販売になってしまっています。
私の行った回では、タネは丸見えで、最後の消失マジックも大失敗と、「あああ・・・」とタメイキが出っぱなし。

私の周りでは、ダメ出しをしつつも
「賢太郎が楽しそうに舞台に立っているのを見るだけで幸せ」
「賢太郎と同じ空間にいられるだけで幸せ」
「賢太郎を母のような目線で愛する」
という意見が大半で、私はいささか浮いた存在になっています。

中学時代、小論文が得意だったという話をご本人がしていました。
それも、自分の考えを述べるのではなく、採点者(大人とか先生とか)が欲している答えを推し量って書き、高評価を得るのが得意だったと。
万人受けを狙い、なるべくネガティブなことは排除、というKKPは、小林さんにとっての「小論文」なんじゃないか、と思う次第です。

リハビリは「大喜利猿」じゃないかしら、と思っています。
Commented by asuka at 2008-09-03 12:53 x
ふわ様
纏まりのないコメントに、励まされたと言って頂けて、嬉しいです。私も、ふわさんのコメントを見て、今一度考えました。
私はふわさんとは違い、内容にはほとんど期待せず見に行きました。KKPに私が求めるものが無いことは、DVDを見てわかっているつもりだったからです。良い演劇を見たくて行った訳ではありませんでした。だから台本がなってないとか、期待はずれなどと文句をいうつもりはありません(若干言っていますが、ささいなことです)。実は既に大まかな筋しか覚えてなかったりしますし。ふわさんの仰る、「出来の悪いバニーボーイ」もあんまり覚えていません(笑)。どんなんでしたっけ?
私の中でKKPは、『Suweet7』、『PAPER RUNNER』で試行錯誤し、『LENS』で寄り道し、『take off』で完成形を見た気になっていました。これ以上、変化も飛躍も無いと。だから、ある意味安心していたのです。
では、私は何に腹を立てているのか。書いて気づきましたが、私は腹を立てています。過去の作品は、『つまらない』とは思ったことがありますが、腹は立ちませんでした。期待せずに観たが、想像以上に酷い内容だったからか?そこまで言う程の物では無かったでしょう。
Commented by asuka at 2008-09-03 12:59 x
続き どの部分からなのかは具体的にはわかっていませんが、今回の舞台が、うまくいかないことが明らかに分かっているのに、分かっててそれをやっている様に感じたからです。さらに、ファンタジーの名の下に小芝居風の演出をすることを、免罪符にしている様に感じたのです。過去のKKP作品が指摘されるであろう、観客に対する甘えとか、緊張感の無さで済む事ではありません。
ふわさんは、ファンタジーに思い入れがあるとのことですが、ラーメンズを観るかぎり、小林賢太郎の中のファンタジーは、こういった物では断じてないはずです。
さんざん書きましたが、意見といえる程纏まっていません。この気持ちが作品のせいなのか、私の個人的事情からによるものかすら、判断付きかねています。
できれば、過去のKKPが好きで、今回も期待して観た方のご感想も聞きたいですが、何分不慣れなので、人様のブログにこの様なコメントをして良いものかもあまりわかっていません。不適切であれば削除をお願い致します。
最後に取って付けたようですが、見に行って良かったと思っています。
Commented by k_penguin at 2008-09-03 13:04
asukaさん、ふわさん、
コメントありがとうございます。
今ちょっとレスしてる暇がないので、後からまたコメします。

私自身「トライアンフ」の追加評論をどう書くのかに悩んでいるので、それの参考になるので、
議論は是非続けてください。

お二人以外にも、何か言いたいことあるぞ、って方は
コメントどうぞ。
コメントに字数制限があるので、適当なとこで切ってくださいね。
Commented by asuka at 2008-09-03 13:24 x
早々のコメントありがとうございます。
愛を感じます。ブログの読者へと、小林賢太郎(今更ですが、敬称略)への。
私には評論は書けそうに無いので、お待ちしています。
では、仕事に戻ります…
Commented by k_penguin at 2008-09-03 20:59
asukaさん、初めまして。コメントありがとうございます。
>「謝るべきときに謝らない」

これはコバケンのクセなので、彼を責めるというより、
「誰か周りのやつが注意してやれよ」って思っています。
他にも、一言加えればまともになるのにってとこが山ほどです。
夏歩香が就職したって、どこに就職したんだよ。怪しい就職よりはニートの方がまだましだぞ。

>今回の舞台が、うまくいかないことが明らかに分かっているのに、分かっててそれをやっている

それは『TAKE OFF』初演版で感じました。シノダがアビルとオリベに謝ってないからです。

舞台は最初に劇場の予約を入れてしまうので、常に締め切りに追われていて見切り発車は常なんですが、それにしてもひどすぎます。

・・・しかし、それでも劇場は大入り満員でしょうし(地方の状態は知りませんが)、ソフトも多分売れるでしょう。
結局、作品が悪くても困らないのです。
だから誰も台本の不備を指摘しないのではないでしょうか。

作り手側が悪くてもいいと思ってる作品を批評する意味って、
果たしてあるのでしょうか?
その辺で悩んでいます。
Commented by k_penguin at 2008-09-03 20:59
ふわさん、初めまして。コメントに挑戦してくれてありがとうございます。
>開演初っ端

小林賢太郎においては、テーマは最初に明示されることが多いです。
つまり、今回は、親と自分との関係を軸にしています。
おかあさんかよ!な執事と、リーダーシップを取るメイドは「両親」で、しゃべれない魔法使いは「親の前での自分」です。
子供の認識としては、子供がいるから親が存在する(子が親を作る)、ということになるわけです。
前期のラーメンズにおいて、父親と息子を扱ったコントでは、すべて息子はしゃべらない設定であることからこのように推測しました。

子供にかける過剰な期待を、口に出せばまだ反発することができるのに、
なまじ遠慮して無言のプレッシャーのみを与えるので、反発も出来ず、萎縮してしまった子供が夏歩香であり、しゃべれない魔法使いです。
したがって、大成功(トライアンフ)の最終目的は、
執事とメイドの消滅前にしゃべれる魔法使いを作ることになるのです。
それさえ作れば就職も思いのままっつーわけ。

両親と夏歩香の関係については、今のところこのようにまとめています。
Commented by k_penguin at 2008-09-03 21:00
asukaさん、ふわさん、お二人が共通して話題にしていることについてのコメント

KKPは「お仕事としての表現行為」をテーマにすることが多いのですが、この作品は「お仕事」のみをテーマに据えているようです。
ところが、バニー兄さんは社会に興味が持てない。だから社会的行為としてのお仕事についてはどうしても理解が浅くとどまってしまう。
それをそのまんま舞台上に表現したという感じです。
彼にとって社会とは、親とか、劇場でのマナーとか、そうでなければ地球環境(しかも本当にエコなのか怪しい)とか、その程度の狭いものです。

『PAPER RUNNER』で気になったのですが、あの作品で著作権と漫画喫茶の問題について解説がされています。
解説は大変そつなくまとまっていて、よく理解されていることがうかがえます。
しかし、この問題についての彼自身の考え、意見は一言も無い。
自分の考えというものが無いのです。
その代わり渦巻(片桐)はラストで暇をつぶしにマンガ喫茶に出かけます。
漫画家の著作権は彼にとって「他人事」なのです。
Commented by k_penguin at 2008-09-03 21:03
クリエーターにとって著作権は他人事ではあり得ないはずだけど、実は他人事と思っている人は少なくありません。
別にそれを責めているわけではありません。
「他人事」「他人事じゃない」は、頭で理解することではなく、心で感じることで、
感じられなければそれはもう、仕方がないのです。

小林賢太郎にとって、社会は他人事なのです。
しかし、その状態に彼自身が苦しんでいるのに、そのことをなじって何になるでしょう。
むしろ私が知りたいのは、
ではどうすれば良いのか?です。


>小林賢太郎にとってのリハビリ作業

ワタシは、ラーメンズ以外のすべてがリハビリだと思っています。
リハビリで少し良くなっても、ラーメンズをやるとまた悪くなってしまう。
しかし彼はラーメンズをやるためにリハビリを続けるのです。
ラーメンズだけが彼の「他人事じゃない」ことだからです。
Commented by ふわ at 2008-09-04 08:34 x
>asukaさま
私はKKPはほとんど知らないで見に行きましたので、「kkpって、もともとこんなものなのよ」と言われると、返す言葉もありません。
「節目の作品になる」「集大成と言える」というご本人のコメントに加え、パフォーマーとしての出発点が中学で出会ったマジックであったらしい、と聞き及び、過大に期待しすぎていたのかもしれません。
「新人教育コント」は、私が勝手に名付けたパートで、k_penguin
さんが言及しているエピソード全般です。
魔法の修行といいつつ、新人教育といった内容でしたので。
とはいえ、私も書いたとおり、k_penguinさんの記事で思い出したくらいですから、あまりインパクトはなかったと思います。
Commented by ふわ at 2008-09-04 09:03 x
k_penguinさま

主人公誕生のエピソードと登場人物で、そこまで深読みはしていませんでした。
っていうか、作者自身そんなに深い意味を込めているとも思えなくて。
魔法使いのセリフがないのも、役者としては素人のYUSHIさんだからだ、と思っていました。

「受取り手の深読みに救われる賢太郎」というフレーズが、ふと頭に浮かんでしまいました。
相手にそういう余地与えられるというところが、才能なのかもしれませんね。

一般的な劇団の公演は、まず箱を押さえ、そこからスケジュールが決まっていく、ということは後藤ひろひとさんがトーク番組で言っていました。
そのシステムに潰された脚本家を見たり、衰退していく劇団を肌で感じた人たちが「そんなのは、もうイヤだ」と集って出来たのが、piperなのだとか。

その話を聞いて、すぐに今回の公演のことが思い浮かびました。

複数回見に行った方のレポを読むと、やはり後になるほど「こなれてきて」「許せる範囲になってきて」いるそうです。
そして、ご本人も「楽しかった」と満足しているコメントをよせているようです。

来年にはある、という本公演に期待したいと思います。
Commented by k_penguin at 2008-09-04 12:02
ふわさん
>主人公誕生のエピソードと登場人物で、そこまで深読みはしていませんでした。
っていうか、作者自身そんなに深い意味を込めているとも思えなくて。

小林賢太郎の「深読み」ではこのブログは第1級であることを自負しております。
深読みシリーズは主にエンタ系カテゴリにあります。

作者としては、役者としては素人のYUSHIさんだから台詞をなるべく削っただけのつもりだったとしても、
作り出されたキャラクターに無意識のうちに自分が反映してしまうというのは、よくあることです。

ただし、「深読み」で何か作者個人が反映した意味が読み取れたとしても、
この舞台がつまらないことには変わりないです。
コントなのにわかりにくいということはマイナス評価に繋がりますし、
親に対しては頭を下げにくいものだとしても
夏歩香が最後に謝らない以上、この舞台は何度上演されても「許せる範囲」にはなりえません。

そーゆーわけで、「深読みはするけど、賢太郎は救わない」というのが、当ブログのスタンスです。
Commented by asuka at 2008-09-05 02:11 x
ふわ様
>私はKKPはほとんど知らないで見に行きましたので
「KKPに期待をするな つまらないのは当然だ」と思ってる訳ではないのです。悪い書き方を
してしまい申し訳ありません。
劇場に足を運ぶのですから、何かしら期待をしてるのが普通です。
たまたま点けたテレビで見るのでは無いのですから。
私は、期待をしていなかったというか、「色々気になるけど、笑えたからいいか」という気持ちで纏めようと、見る前から勝手に決めていました。というか覚悟していました。
きっと色々気になるだろうから。
まさかこんなに不快になるとは。
しかし、消失マジックが大失敗だったのって、致命的ではないですか?
どう取り繕ったのか気になります。
Commented by asuka at 2008-09-05 02:13 x
>「節目の作品になる」「集大成と言える」というご本人のコメント
どこかで聞いた気がしますが、話半分に読んでいたのか(笑)、今思い出しました。
節目か。何に節付けるつもりだろう…。

>「新人教育コント」
思い出しました。この時点でかなりの疑問符が。
今思えば、小林賢太郎から新人教育を受けること自体、ちょっと笑える。

>「節目の作品になる」「集大成と言える」というご本人のコメント
どこかで聞いた気がしますが、話半分に読んでいたのか(笑)、今思い出しました。
節目か。何に節を付けるつもりだろう…。

>来年にはある、という本公演に期待したいと思います。
来年はラーメンズ公演があるんですか?
その前に、未見の『text』を早く観たいです。早くDVD出してくれよう。
『text』を観れば、今後の展望は明らかになるでしょうか。
Commented by asuka at 2008-09-05 02:16 x
k_penguin様

>結局、作品が悪くても困らないのです。
ですね。時間の問題だけでは無いと思います。
きっと台本が良くなっても、つまらない事に変わりないですし。

>作り手側が悪くてもいいと思ってる作品を批評する意味って、果たしてあるのでしょうか?
同感です。この気持ちをどこにぶつけて良いやら。
脳内発酵しそうだったので、突然こちらにコメントさせて頂いた次第なのですが。
「親と携帯マナーと聞いた風な環境問題と、就職(全然現実味無い)って、小学生かよ!」
というツッコミさえ宙を舞うばかり。

ふわさんへのコメントですが、失礼します。
>前期のラーメンズにおいて、父親と息子を扱ったコントでは、すべて息子はしゃべらない設定であることからこのように推測しました。
私も「ターカシちゃ~ん」が思い浮かびましたが、他にも喋らない息子が出てくるものはあるんですか?
魔法使いは最後の方にちょっと喋ったので、とたんにノッポさんになりましたが(笑)
Commented by asuka at 2008-09-05 02:20 x
k_penguin様
>『PAPER RUNNER』で気になったのですが、あの作品で著作権と漫画喫茶の問題について解説がされています。
>小林賢太郎にとって、社会は他人事なのです。
『PAPER RUNNER』のそのシーンは、私も引っ掛かりました。そこだけでなく、KKPに仕事の話が出てくる度に、たいがい引っ掛かります。彼が社会に興味ないことが強調されているように感じます。それを責めるつもりはありません。社会や仕事に関心が無い人は、そう珍しくないですし。
ただ、分かっていない物を「興味ないよ、分かってないよ」と板に乗せたのでは、表現にはならないし、ただの開き直りに見えます。開き直っているのならそれで良いのですが、
Commented by asuka at 2008-09-05 02:24 x
k_penguin様
>しかし、その状態に彼自身が苦しんでいるのに、そのことをなじって何になるでしょう。
彼はそのことに苦しんでいるのでしょうか。
社会に関心が持てないのに、受け入れてくれる所を求めている。その矛盾した自己に苦しんでいるのでしょうか?

舞台の上の小林賢太郎は、時にすごく苦しそうに見えて、私が興味を持ったきっかけはそこだったのですが、自分自身、つまり内面にある漠然とした不安や、業のようなものに苦しんでいるのだと思っていました。

またしてもふわさんへのコメントですが、割り込んですみません。
>夏歩香が最後に謝らない以上、この舞台は何度上演されても「許せる範囲」にはなりえません。
夏歩香が謝って筋道の通った話になったとしてもても、舞台がつまらないことには変わりないですね。
そして私にとっては、この舞台が面白くなることも、つまらないです(笑)
Commented by k_penguin at 2008-09-05 12:47
asukaさん
>他にも喋らない息子が出てくるもの

「透明人間」(『FLAT』)です。
たかしちゃんと違い、この作品では、息子は黙っている必然性がないのにあえて最後のサゲまでパントマイムで通しています。
「ATOM」(『ATOM』)で初めて息子が喋るのですが、
この作品は、父親になる不安をテーマにしているので、小林賢太郎が父親になったために初めて息子と父親の両方に自分を投影し、そのため両方とも喋ることになったものと考えています。

>分かっていない物を「興味ないよ、分かってないよ」と板に乗せたのでは、表現にはならないし、ただの開き直りに見えます。

これが表現とは呼べないということを、実は小林賢太郎は理解していません。今までもずーっとこの調子でしたから。
その意味で彼はプロではないです。
プロでないことが良い方向に作用する場合もあるんですが(ふつーじゃありえねー発想が出来る)、
今回のように悪い方向に作用する場合もあります。
Commented by k_penguin at 2008-09-05 12:48
>社会に関心が持てないのに、受け入れてくれる所を求めている。その矛盾した自己に苦しんでいるのでしょうか?

私もよくわかりませんが、そーゆー感じになるんじゃないかと思います。
彼は非常に厳密かつ具体的にモノゴトを突き詰めます。
「漠然とした不安」といった抽象的なものでは彼は満足せず、その内容を突き詰めようとします。
そういう姿勢が私は好きです。

ところで、公式HPで最新の9月3日付メッセージが読めないんですが、
削除されたんですかね?
Commented by ビター at 2008-09-06 01:35 x
久しぶりにコメントさせてしただきます。
アンチ・KKPです。(笑)

こんなおもしろいことになっていたなんて・・・
今回、観る気もなかったのでチケット取らなかったのですが、そんなにつまらなくて、マジックもしょぼかったなら、逆に観に行けば良かったと、もの凄い後悔してます。

KKPの最大の欠点は、作品が薄っぺらなことです。
だから感動がないんです。
いろいろ拘って、信念を持って作品作りをしていると思いますが、彼自身に他を受け入れる許容がないことが最大の弱みだと感じます。

今回の失敗を「不名誉」と受け止め、次に繋げてほしいですね。
古くからのラー・ファンとして、心底、残念です。
Commented by k_penguin at 2008-09-06 14:00
ビターさんお久しぶりです。

>逆に観に行けば良かった

低予算B級SF映画を観るノリならば笑えるかも。
でも、チケット買って、電車のって下北沢まで来て、挙げ句にこれだったら、笑えないかも。
って、感じです。
マジックについては詳しくなかったので、あまり書かなかったけど(それでも訂正が入った)、
ふわさんのコメとか見て、やっぱりしょぼいで正解だったんだ、と、思いました。

KKPは小林賢太郎の悪いところが一番はっきり出るので、解析的には貴重なんですが、
Potsunen Drop以降、どうも何というか、全体的に覇気が低下している感じです。

>彼自身に他を受け入れる許容がないこと

そうですね。
「謝れない」ということは、まさに他を受け入れる許容がないことを意味します。
ただ、彼も他を受け入れたい(謝りたい)とは思っているんですよね。
謝りたいけど謝れない事情ってのがあるんでしょうね、きっと。
やれやれ、難儀だこと。
Commented by asuka at 2008-09-06 17:33 x
k_penguin様

>「透明人間」(『FLAT』)

あー思い出しました。ありがとうございます。
彼には息子さんがいるのですか?
良く悪くも、あまり感じられないですね。娘さんだったらもっと興味深いのですが。

>「漠然とした不安」といった抽象的なものでは彼は満足せず、その内容を突き詰めようとします。

そういう姿勢が私も好きです(笑)。
せっかく忘れてるものを掘り起こされるから、見ていて苦しくても目が離せないのかもしれません。
問題に真摯に向き合っているのに、ちっとも報われず事態が拗れるばかりなのが不憫です。
誰か、彼をライ麦畑から拾い上げてくれる人は、いないのか。


9月3日付メッセージ、見られましたか?
そして神戸。
Commented by asuka at 2008-09-06 17:36 x
アンチKKP(笑)のビターさん、初めまして。
>逆に観に行けば良かったと、もの凄い後悔してます。

微妙なところですね(笑)
低予算B級SF映画には、あれこれ考えさせないバカバカしさや勢いが無いと。今までのKKPにはまだ多少それがあったと思います。劇場で見ていないので比較は難しいのですが。
k_penguinさんも、「全体的に覇気が低下している感じ」と仰っていますが、色々と「弱い」感じでした。
Commented by k_penguin at 2008-09-06 18:42
asuka さん

息子のことは直接の証拠はなくて、「深読み」の産物の1つです。
ま、当たらぬも八卦ってとこですかね。
居ると思うと、『LENS』の車夫と『TAKEOFF』オリベにリアル感が出て笑えますよー。

>問題に真摯に向き合っているのに、ちっとも報われず事態が拗れるばかりなのが不憫です。

トライアンフは確かに不憫ですよねー。
もう一人でなんとかできる状態じゃないですから、なんかきっかけが外から与えられない限り打破できないと思うんですけど、
作品が悪くても困る人がいないんじゃ、それも期待薄かな。

9月3日のコメントは、ブラウザのリロードで出てこなかったんですが、
ページ内で右クリックのリロードをしたら出てきました。
ありがとうございました。
Commented by asuka at 2008-09-07 06:15 x
k_penguin様
息子のこと

いると思ってみると、絶対にいるように思えますね。
うん、いる。同じカオした息子が。
車夫とオリベとを比べると、少し説得力が出てきている気がします。
オリベは良い役ですね。
「俺が誰かを赦さないと、俺も誰かに赦してもらえないんだ」でしたっけ。(ウロ覚え)
相互理解の為の赦しって、教会の説教みたいですね。大きなテーマではあるんだなあ。

>なんかきっかけが外から与えられない限り打破できないと思うんですけど、
でも、小林賢太郎が一皮向けて、まっとうな作品になったら、私はきっと興味が無くなっちゃうんだろうなと思います(笑)。
どっちも淋しい。

前のコメントを書いてから、「全体的に覇気が低下している感じ」が気になり始めました。
私の感じた、「やる気無さげ」「楽しくなさそう」は、その日の公演がたまたまそうだったのでは無かったのかなと。
何か、怖い。
Commented by k_penguin at 2008-09-07 13:15
>「全体的に覇気が低下している感じ」が気になり始めました。

ワタシも気になっています。Dropから気にはしていたんですが。

もう一つ、「深読み」的に気にくわないのは、
息子の存在を匂わせる作品がDropまではあったのに、トライアンフには全くない。
代わりに、長いこと取り上げていなかった「親」が前面に出てきている
ってことです。
普通、自分の親って、自分の家庭の次に位置するものでしょ。
次点が1位に押し上げられているってことは、1位の存在が消滅したってことだよね。
そういえば、Dropのちくわマンは、訳あって名乗れないお父さんの話だった。
・・・ってことはつまり、覇気が低下したのは。

・・・でも、こんなこと、「深読み」にしても軽々しくブログ記事にしたりしちゃいけないよね
とか思って、鬱。
Commented by asuka at 2008-09-07 18:24 x
いけない事に、これが確かめられた事が今回の収穫という気がしてきました。まずい。
急に「たかしと父さん」に戻ってるんだもの。驚くって。
ちくわマンは、今思い出しました。
家族を守りたいオリベと、息子を助けて去っていくヒーロー。

ああ深追い禁止ですね。マタギの心得。
Commented by k_penguin at 2008-09-07 23:48
いやー、どさくさに紛れて腹に押さえ込んでいたことを口走ったので
すっきりしました。
どーもです。

何事もなかったムーヴをして
追加の評論書こうと思います。

新しい世界へ。
Commented by ビター at 2008-09-08 00:03 x
k_penguinさん、

公演のたびに的確かつ辛口コメント、楽しみ?です。
いつか、「まいった!」と言える日がくるといいですね。

asukaさん、
初めまして。
私の回りにはKKPの話なんてできる人がいないので、今回のように熱く語られているのを見ると、仲間に入りたかったのです。
公演を観てないので、思いっきり語ることができず、それが一番残念だったりします。
Commented by at 2008-09-08 00:17 x

謝るべき時に謝らない~の所は
別に小林さん自身に謝る習慣が身について
いないとゆう訳ではない。
勝手な解釈である。
舞台のシーンで謝らないのは計算の上の事、
謝罪してどうにかなる事でもなし、
行動でそれ以上の事を起こしている。
Commented by asuka at 2008-09-08 01:09 x
A様
初めまして。
小林賢太郎自身が他人に謝れない人だ、と言っているつもりはないです。
話の成り行き上、謝罪があってしかるべき所に無いのが不自然に思え、気になるのです。
計算上のことだとしたら、その計算の意図が私にはわからないです。
そこを個人の事情まで掘り下げてしまうのは、ただの深読みで、勝手な解釈ですが。
Commented by asuka at 2008-09-08 03:09 x
k_penguin様
べんりぃー。

長々付き合って頂いてありがとうございます。
追加楽しみにしています。
過去の記事も読ませて頂いているのですが、正直多くて少しずつ進んでいます(笑)
懐かしい話題が色々。


ビター様
熱く語っているといいますか…
初めの方を読むと、イライラして書いてるのが丸出しで、読んでてむかつきますね(笑)
ちょっと後悔しています。
Commented by k_penguin at 2008-09-08 12:54
Aさん
>舞台のシーンで謝らないのは計算の上の事、

それはどんな計算で、どんな効果を狙うんでしょうか?
asukaさん同様、私には意図がわかりません。
私にはマイナスの効果を生むとしか思えません。

>謝罪してどうにかなる事でもなし、
行動でそれ以上の事を起こしている。

謝罪してどうにかなることでもないのなら、遅刻したとき謝る必要もないはずです。
失われた時間は戻りませんから。
あなたの考え方は、「魔法使いになるには、謝れることが必要」という
作品が設定したルールに反しています。


コメ欄で繰り広げた「深読み」はともかく、
記事本文に書かれた解釈は、
小林賢太郎が言われて当然の批判だと考えています。
Commented by せっきー。 at 2008-09-10 23:32 x
ちょっと個人的に忙しかった(笑)ら、いつの間に!!
相変わらずバニー兄さんネタは熱いですね。
お久しぶりです。

今回の公演に関する私のツッコミは、
(アッチでもコメントしましたけど)

あ〜、「鯨」見て寝よ!!
です。
今、果てました・・・みたいな元気のなさ。(下品でスミマセン)
「いいんじゃないの〜、た、ま、に、わ。らしくないこともさ!」
と言っておきます。
大好きなんですよ(笑)
Commented by k_penguin at 2008-09-11 12:42
せっきー。さん、お久しぶりです。

ここでは非難囂々ですが、ネット全体ではやっぱり「相変わらずステキ!」的なものが主流のようですね。

>バニー兄さんネタは熱い

バニー兄さんはよく燃料投下してくれますから・・・。

あ、『鯨』で思い出しました。
前に、父子コントで息子が喋る最初のものは「ATOM」だとコメントで書きましたが、その前に「絵かき歌」がありました(あれはなかなか怖い作品です)。
コメ読んだ方々に、ここにお詫びして訂正しますm(_ _)m
Commented by きか at 2008-09-12 03:06 x
はじめまして、いつも楽しくブログを拝見させていただいております。
公演の考察や感想など、仕事の都合で中々見に行けない身としてはとても興味深く、面白く読んでおります。
今回のKKPは神戸公演の初日(11日)に見る事が出来たの
でネタバレを回避したくこの日まで記事を読むのを
控えていたのですが、読んでびっくりしました。
神戸公演では、自分のせいで二人が消えてしまうことに
なってしまったカフカは「ごめんなさい」とはっきり口にし、
それを皆が許し、奇跡が起きる流れになっておりました。
私は前半の教育での謝罪云々の台詞からの自然な
流れだなあ、と思いながら見ていたのですが、
東京ではこの台詞がなかったのですね。なかったらどんな
きっかけで彼に奇跡がおきたのか、ぼんやりすぎて
本当にお話的に何がなにやらでぽかんとしてしまうと思いました。
小林さんは舞台は成長するものだとよくおっしゃいますが、
今回はそういう問題ではなく、話を煮詰める時間が
足り無かったのかな…とぼんやり思いました。
Commented by k_penguin at 2008-09-12 12:36
きかさん、情報どうもありがとうございます。
 ・・・追加評論、書き直しだ_| ̄|○ 

お話からすると、多分、
執事「いいよ、面白かったから」メイド「(ry)あなたは今は立派な人間よ!」カフカ「今まで人間と認められていなかったのかー」の前あたりで謝ったのだと思います。
私が見たときは、自分を責める言葉は口にしていましたが「ごめんなさい」は言っていなかったと記憶しています。
カフカは「謙虚になる」は実践しているのに、「ごめんなさい」をなぜやらないんだろうと疑問でしたが、
「僕が悪いんだ」を「ごめんなさい」の意味で使ってしまったと考えればわかります。

この2つは似ているけど質的に違います。
「僕が悪いんだ」は相手が居なくても言えることで、極端に言えば聞こえよがしに言う独り言です。

カフカは自分のひまわりばかり気にしていて、メイド達とちゃんとコミュニケーションとれてるのかなって疑問がつきまとっていましたが、
ここのところにもそれが表れています。
この調子だと、「ごめんなさい」を言っても奇跡が起こるという緊張感に乏しいんじゃないかなあ。
「ごめんなさい」は意外と難しいんですねえ~。
Commented by cough-drop at 2008-09-13 15:56
度々せっきー。でございます。
追い打ちかけるようで大変申し訳ないのですが、
私も「ごめんなさい」は言っていたような気がします・・・
東京公演2日目を見たのですが、ラストの、あたふたしながら
「あーどうしよう!僕のせいだ!ごめんなさい!!」という感じで
呪文を唱えたり、ほうきに跨がったりしていたような・・・。
ただ、篠田さんの時のような緊迫感の中で(これも謝罪になってないですけど)「正式に」謝った。というものでないので、記憶に残らなかったのかしらん・・・と思います。
しかし、記憶とは曖昧なものですから、私の方がよい方へ考えてしまったのかもしれません。
Commented by k_penguin at 2008-09-13 17:08
せっきー。さん。

「正式」かどうかが問題なんですよ。
「ごめんなさい」を言っていたような気がする、程度ではダメで、
はっきりみんなの印象に残る形で明言しなければいけないんです。

「ごめんなさい」は
「ケジメをつけます」「責任を負います」という意味です。
相応の覚悟がうかがえるという点で、
その場のあたふたした大騒ぎとは違います。
ある意味ではそこがオトナとコドモの違いになります。
だから「ごめんなさい」は言いにくい言葉なのです。

親しい間では許されることも多いでしょうが、
人が消滅しようという瀬戸際で、
責任逃れとも受け取られかねない態度を取るのは確実に失礼に当たると思います。
Commented by miho at 2008-09-19 01:22 x
こんばんは。いつも楽しく拝見させていただいています。
何度目かの書き込みになります。

トライアンフ東京公演観にいきました。
考察のほうではなく、あえてこちらのライブレビューに書かせていただきます。

私は全般的にasukaさんと同意見です。
本当につまらなくてがっかりしました。

ちなみに私はTAKEOFFやDROPは「面白かった」と感じた人間ですが。

私の第一印象は「文化祭かよ!」です。

以下asukaさんのコメントですが
>今回の舞台が、うまくいかないことが明らかに分かっているのに、分かっててそれをやっている様に感じたからです。さらに、ファンタジーの名の下に小芝居風の演出をすることを、免罪符にしている様に感じたのです。
>観客に対する甘えとか、緊張感の無さで済む事ではありません。

まったくその通りだと思います。
Commented by miho at 2008-09-19 01:38 x
続きです。

私は小林賢太郎さんの性格や思考回路や社会性はさておき、
単純に「舞台」としてどうなのか、ということが一番がっかりしました。

今回はマジックを取り入れたファンタジーという事で「まぁファンタジーは苦手だけど、その世界観を楽しもう」と思っていたのですが、蓋を開けてみたら
・パッとしないマジック(本当にマジック?)
・頑張れば報われる的なメッセージ
・社会人のマナー
・劇場でのマナー
・環境問題について
・小芝居(書き割り芝居)
とあれやこれや盛りだくさんでどれも中途半端。
結局何がなんだかわからずファンタジーなど何処へやらであっという間に終わってしまいました。
しかもその中途半端さをアドリブでカバーするっていうのは・・・。

しかも新人教育コントあたりは「読み手の自由」ではなく完全にこちらに向かって言っているように思えます。

義務教育時代に体育館で見せられたお芝居のようで、お金を払って観にいった自分にとっては本当に残念な舞台でした。

長文失礼致しました。

Commented by momi at 2008-09-19 03:42 x
はじめまして。
何度か記事を読ませていただいております。
今回もコメント欄含めて、興味深く読ませていただきました。

『TRIUMPH』を観てからずいぶん経っているので、記憶が曖昧ですが、少しだけ感想を書かせていただこうと思います。

台詞や物語の進行についてというより、
作品の印象付け方や観せ方についてです。
わたしにとって『TRIUMPH』は、
突っ込みどころが多々あるんだけど「めでたし、めでたし。」で締めて最後に説教臭い教訓をにおわす、という流れや、
心情描写が少なく、裏付けの無い条件だけで展開していく感じが、
まるで童話でした。

別にわたしは童話が嫌いじゃないですし、よく見られる強引な教訓や単純な内容にも好感は持てます。
なんだか憎めない稚拙さがありますし。
でも、残念ながら『TRIUMPH』の童話っぽさに好感が持てないのです。

今になってやっと理由が分かりかけてきました。
作者はきっと、鑑賞者が絵本を読んでいるような印象を与えることを意図的にしていますが、実際に単純で、明快で、広く理解され安い、というようなテーマを小林賢太郎さんが好きではないんじゃないか、と。
むしろ若干バカにしているようにも感じるんです。
Commented by momi at 2008-09-19 03:52 x
続きです。

ファンタジーと公言していますが、「空想の世界」を「無責任な世界」にしてしまったというか。
こういった、いつかの時代のどこかの国に暮らす人々のハッピーエンドな物語を小林賢太郎さんが手掛けたのは、意外でもないし、
わたしはこの作品のこれからに期待できないわけではないのですが、
観終わると、「別に今まで作品の延長にも可能性がありそうなのになぁ」と感じてしまいました。

読みにくくてすみません。
駄文失礼いたしました。
Commented by k_penguin at 2008-09-19 12:50
mihoさんこんにちは。いつもありがとうございます。
>「文化祭かよ!」

ワタシはTAKEOFFでそのツッコミを入れました。
あの作品で、この人はもうふつーだったらボツにするような本を舞台にかける人なんだ、
という覚悟が出来ました。

>新人教育コントあたりは「読み手の自由」ではなく完全にこちらに向かって言っているように思えます。

携帯電話のマナーとか完璧こっち向けですよね(メモはどうなんだよ、何か言ってみろよオラ!と、つっこみました。)。
今回は開幕前にケータイOFFれとかの放送がなかったし。

でも開幕前の放送であげられる録画、録音の禁止については教育コントがなかったですよね。
あれは客の迷惑と言うより、著作権的オトナのジジョーが主な理由ですから、説明が出来なかったんでしょう。
劇場マナーの解説だけでもこの始末なんですから。

でも、例のメモに関するバニーのコメントとかからすると、あれがバニーの精一杯だろうなって気がします。
今回が(も?)駄作であると知っていて舞台にかけたこと、については、
小林賢太郎だけでなく、それをそのままスルーさせ、
公演させてしまった他の舞台関係者達にも責任があるのではないかと思います。
Commented by k_penguin at 2008-09-19 12:55
momiさん、初めまして。コメントありがとうございます。
>実際に単純で、明快で、広く理解され安い、というようなテーマを小林賢太郎さんが好きではないんじゃないか、と。

単純で、明快で、広く理解され安いテーマは別の言葉で言えば、陳腐なテーマです。
「頑張ってれば報われる」なんて、ディズニーアニメ「シンデレラ」のテーマと同じですよ。
そういうものは、きれいな嘘てんこ盛りで客を楽しませて騙す作品にしなくてはいけません。
今回は騙すテクがショボ過ぎたうえにあまりにもふつーの直球でしたので、客もバカにされているような感じになってしまいました。

>ファンタジーと公言していますが、「空想の世界」を「無責任な世界」にしてしまったというか。

今回のテーマが作者にとって実感がない感じを「ファンタジー」って呼んでしまった感じですね。
実社会に実感がもてない作者の頭の中がファンタジーっていう自嘲的な意味。
今回「集大成と言える」と本人がコメントしたのも、「ずっと生きてて、この有様」という自嘲的な意味と考えれば嘘ではないし。

私の経験から言えば、自嘲的な気分のとき作る作品なんてロクな物にならないです。
Commented by Ruke at 2008-09-20 16:59 x
なに、このblog.. なんか現実逃避してる寂しい人間の集まりみたいだね~。「理解しよう 理解しよう、小林賢太郎を理解しよう。私達は賢太郎の理解者なんだから~」 みたいな。大丈夫、皆さん?ちゃんと社会にとけこんでる??? 賢太郎さんの私生活や脳内構造に踏み込みたくて仕方ないけど、あえて知的人ぶって「私は違う。小林賢太郎を舞台芸人として見てる。私はlevelが違う、私は 分かってる!」的なこと書き合ってる。 でも、気合だけは認めてあげますよ。 まあ、もっと前向きに生きてね、皆さん!
Commented by La Calmp at 2008-09-20 17:41 x
ねえねえ、penguinさんって、もしかしてうつ病??もしくは誇大妄想???もんのすごいコンプレックス抱えてる???法律事務所勤務→絶対妄想でしょ~軽度の2ちゃんねらー→病的なちゃんねらーに間違いないよ!現代アート、NHK教育幼児番組→ ロリかよ!ははは♪お笑いが好きな40代→ しっかりしろよ、40代ならよ。正常な40代はもっと他のことに時間と頭使ってるよ♪「私の経験から言えば、自嘲的な気分のとき作る作品なんてロクな物にならないです」 もう完全に自分のことじゃない♪経験って、ひきこもりの?あー寒くて楽しいね、あなたの毎日。
Commented by k_penguin at 2008-09-20 18:31
RukeさんでLa Calmp さんで、「小林賢太郎のコメントにかんするコメント」のJadeさん(これら3つのコメントは同じIPアドレスです)。

ワタシや、この記事にコメントしてくれた皆さんについていろいろ想像して下さったようですが、
これは小林賢太郎の作品についての記事であって、読者もコバケンには興味あるけど、ワタシの脳内のことには関心がない人達です。
あなたのコメントにはレスの付けようがないんですよ。
ワタシ自身も、知りもしない人から悪口言われても、何の実害もないですからね。

第一、あなたのコメントには小林賢太郎の作品や、または彼に対するあなた自身の考えが一切、書かれていません。
もしかして、全然彼の作品を見ていない人なのかもしれませんね。

だとしたら、もう、コメント拒否の措置も仕方ないと思います。

そうだ
>賢太郎さんの私生活や脳内構造に踏み込みたくて仕方ないけど、あえて知的人ぶってry

に関してだけは、ついでに(むしろ小林賢太郎本人に)言っておきます。
私生活だろうが脳内構造だろうが、表現した以上、誰かに読み取られて当然です。
ただ、ネット上には発表しません。それが正常な40代だからです。
Commented by K03 at 2008-09-26 21:23 x
はじめまして。いつもこっそり見ております。

Amazonのなか見!検索で『ラーメンズつくるひとデコ』を読んで
「トライアンフ」とゆー言葉は小林賢太郎にとって
小さくない意味があるのでは…と思ったのですが、どうでしょう?

…私はKKPは見ないんですけどね。
Commented by k_penguin at 2008-09-27 01:17
K03さん、初めまして。
こっそりのご来訪&コメントありがとうございます。

『ラーメンズつくるひとデコ』は表紙の写真が気に入らなかったので読んだことはなくて、Amazonのなか見!検索で今見てきました。ありがとうございます。
美大の頃を語ったマンガが面白かったです。
トライアンフのエピソードは、知り合いのブログでちょっと語られていたので、一応知っていました。
そのエピソード的にも、トライアンフが「大成功」という意味だと語られているいうことからも、
劇の間中呪文の度に「トライアンフ」という言葉が連呼され、トライアンフさんは犬も含めて3名もいることからも、
まあ、作者にとって奇跡を呼ぶおまじないみたいなもんだろーなー、とは思うのですが、
いかんせん、トライアンフが多すぎて逆に空回り感がつのるんですよね・・・。
Commented by fumi at 2008-11-13 01:47 x
こんばんは。
今になってこちらに再度コメントさせて頂きます。

本日演劇ぶっくを読みました。

k_penguinさんが記事に書いていらっしゃる
>つまり口で言っていても作者自身、身に付いていないのだ。

そのままだなと、なんだか胸が苦しくさえなってしまいました。
言葉では納得する事を並べているけれど、観客である私達(一部ですね)にそれが伝わってない。

ああ、もしかすると末期症状かと。
周りのスタッフですら、そこには気づかないものなのかと。

いくら作品を作者と切り離そうとしても、言葉に魂を宿さずに、一人歩きさせる程「大人」ではないから、余計に哀しいです。

悲しいではなくて、哀しいです。
Commented by k_penguin at 2008-11-13 22:18
fumiさん
演劇ぶっく、立ち読みしました。
いやー、見事に借り物の言葉だけで喋ってますねー。
最後の方の、お客さんを楽しませることによって、自分たちも楽しくなるって言葉なんか、
シティボーイズきたろうさんが言ってたのと全く同じだし。
お前のいう「お客」って一体誰だっつーの。

「賢太郎様」さえ見られれば楽しいっていうお客が相手なら、苦労する必要なんて1個も無いし、
笑いたいって客なら、説教臭い小芝居やめた方が良いし、
そもそもちゃんとした話になってないから、ちゃんとした話を観たい客も楽しくないし。
マジックのタイミングとかに苦労したとか言ってたけど、
「きゃー!タイミングぴったりー!」
って喜ぶ客って、誰?

このまま虚勢ばっかりはっていたら、下手したら小室さんみたくなっちゃうかもって、ちょっと思いました。
で、仮にそうなったとしたら、多分金額的に小室さんほどでかくはないんだろうなって思って、
そこがちょっと悲しかったです。
Commented by fumi at 2008-11-14 01:58 x
立ち読みせかしてしまったみたいですみません。
でもなかなか面白かったでしょう?w

もしかしたら誰か別の人があの文章を書いてる?と思いたくなる気持ちはもう誰にも止められません。

贅沢なものを作るんだそうです。

ああ、これを「Les Misérables」と呼んでもいいでしょうか。
いや、呼ばせて下さい。

penguinさんの最後を読んで、思いきり笑ってしまいました。

金銭的にも、名声的にも、果たしてニュースになるだろうかと。
news-newsにはなるでしょうか。
Commented by あい at 2010-02-26 11:20 x
なんか可哀想な人だな。批判しかできないんだ。偉そうに。じゃあ自分は小林さんが作ってきたような舞台作れんのかよ
Commented by k_penguin at 2010-02-26 20:36
いやー、私も褒めるとこ探したんですけどねー、
見つからなかったんですよー。
ま、舞台美術や衣装や音楽は良かったですけど、中身がアレじゃねー。

ところであいさんは、この作品についてどう思ったのですか?

小林さんの「批判しかできない」人の
批判しかできないようでは、
私より「可哀想」ですよ。
Commented by アホウドリ at 2010-03-22 09:16 x
こんにちわ。TAKEOFFでkkpを知り、トライアンフをDVDでやっと見たものです。

TAKEOFFを見たときにはそれなりに高揚感があった(?)ので、他のKKP作品も見てみました。それでわかったこととして、
KKPは、毎回ほぼ同じ役者さんが同じような役柄でなんか騒ぐとう構成から進歩していないんだなと思いました。ただ、コントだけのGDH、暗転だらけで眠いSWEET7から少しずつ演劇を学ぼうとしている小林氏の姿が浮かびました。

ただ今回のトライアンフは、かなり「天狗」になった状態で作ってしまっている気がしています。ポツネンやらなんやらで妙な自信を持ったのか、丁寧さがなくなっていました。「見に来てくれる人は俺が好き!」みたいな空気がなんだか嫌でした。特に森谷さんの箒で飛ぶ(ふり)のシーンでの拍手は「ま、いっか」というお客さんのため息が聞こえてきます。しかもどっかのマジックで、コインが現れたあと「おおー!」という声。
アレ絶対合成ですよね!
Commented by アホウドリ at 2010-03-22 09:24 x
仕掛けばればれのマジック。学芸会みたいなセット(特に夢のなかのひまわりのシーンは「文化祭か!」でした)他にも色々言いたいところはありますが割愛するとして。
そして今回も、似たような役柄を演じる犬飼さんと森谷さん。役者にひとつの人格しか与えないのは、演出家としてどうなんですかね…。それとも、役者さんがそういう演技しかできないのか・・・。
個人的に好きだった久ヶ沢さんもいなかったので、愛想つかされたんでしょうか。

以前演劇ぶっくを読んだとき、トライアンフの記事があり、小林氏は今回の作品について、「スタッフはみんな僕にむかついてると思いますよ」と語っていましたが、そりゃそうでしょう。

KKP#7は果たしてあるんでしょうか?あるんだったらいい加減片桐さんを戻して、マスターペーションから脱却してもらいたいと思う今日この頃です。
Commented by k_penguin at 2010-03-23 00:27
アホウドリさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。

実はワタシはDVDのトライアンフはまだ観ていません。(またあまり観る気もしない)

>毎回ほぼ同じ役者さんが同じような役柄でなんか騒ぐ
 「お笑い」としてはそういう定番的なものは珍しくないんですが(吉本新喜劇とか)、定番化するメリット(毎回安定した笑いをお届けできる)がKKPにはなくって、誰得状態になっていますねー。

個人的には、せめてメイドを久ヶ沢さんがやれば面白かったのに、
とか思っていますw


ワタシの感じたところとしては、
トライアンフは天狗になったから丁寧さが無くなった、というわけではなく、
単に話を作れなくなっただけなのではないかと。

天狗にありがちな美学の押しつけすら感じなくて、
ただ、話がしょぽくて、テーマが絞れていないために全体的にふわっとした感じが残るだけでした。
ある意味マスターベーション以下。

>KKP#7
・・・ありそうな気はするが、同時にあまり期待は出来ないような気もする(^-^;
Commented at 2012-12-03 00:33 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by k_penguin at 2012-12-03 17:16
非公開コメさんこんにちは。
古い記事を読んでくれて、ありがとうございます。

トライアンフとロールシャッハのどちらがましか、
というのは
難しい上に考えてもあまり実りのない問題ですが、
それでも考えてみるに、
「客を小バカにした感」がないという点で
ロールシャッハ2012の方がまだましかな、と。

ロールシャッハを観て感想等ありましたら、
ぜひ当ブログへ。よろしく。
by k_penguin | 2008-08-27 00:32 | エンタ系2(ライブレビュー) | Trackback | Comments(67)

法律事務所勤務。現代アート、NHK教育幼児番組、お笑いが好きな50代。


by k_penguin