『Blue Man Group in TOKYO』
2008年 08月 03日
MUSIC? ART? COMEDY?
というCMをテレビで見かけた方もいると思われる、ブルーマン。
キャッチコピー的には俺のツボに入る部類のはずなのだが、
なんとなくツボには入らなかったので、見ないでいいかと思っていたのだが、
なんとなくうまくチケットが手に入ったので、なんとなく出かけてきた。
なんとなくついでに、まだ行ったことのない東京ミッドタウンの21_21 DESIGN SIGHTにも行ってみることにした。
表参道ヒルズもそうだけど、安藤忠雄の建築はそぞろ歩くくらいの感じがちょうど良いようにできていて、景色や、狭い通路を吹き抜ける風を感じながら気持ちよく歩くことが出来た。
開催中の「祈りの痕跡」展は、デザイナーのアイデアネタ収集展って感じ。
静かに眺めながら考えを巡らせれば、何か浮かぶ・・・かも
って感じの展示だったが、前の晩の寝不足がたたり、猛暑に早くもあてられた俺はぐったり会場で座り込んでいるだけだった。
乃木坂からへろへろしながら六本木を通り、麻布十番方向に歩くとブルーマン専用のインボイス劇場。
席の前から5列目までは、塗料なんかが飛ぶということで、ビニルのポンチョが備え付けてある(ポンチョ・シートと呼ばれる)。
俺の席はそのポンチョシートで・・・っつーか、最前列。
舞台の真ん前で、むしろ観にくい席なのだが、ポンチョを着込み、荷物をビニル袋に入れて席の下に押し込んだうえにビニルシートを膝にかけるという完全防備に、何かいろいろ危険な匂いがしてワクドキ。
客層は、小学生から年配者まで、なんだか夏休みイベント中のテレビ局みたいな様相。
始まる前から、舞台両サイドの電光掲示板で、特定の客に皆で声をかけるように指示が出る。
ヤバイ。客いじりの予感。
始まってからも舞台に出てきた青塗り3人集は、案の定じっくり客をガン見し、遅刻客はスポットライトを浴びせられ、大画面に映し出されて遅刻をなじられる。ハンパないぞ。
大体俺は「客いじり」という行為が好きではない。
演者に対して気を使うために劇場に来ているわけではないからだ。
どーしてもやるとしたら、最低限、客に話しかけるときは丁寧な言葉を使って欲しい。サービス業だろ、お前ら!1言もしゃべらないとは、何を考えとるのか!
・・・と、コンビニの定員に怒るさまぁ~ず大竹になってみたが、とにかく、舞台が始まっちゃった以上、どうしようもない。
こうなったら、腹を据え、バカになってノリまくるに限る。
画面の指示に従って、ロックコンサートの客のフリをやるのは楽しかった。
実際、参加する以外の作品(ネタ?)はそれほどでもない。CMでやってることをそのままやりましたって感じ。
何か情報社会に関するメッセージ性がありそーな無さそーな物もあるのだが、速いテンポでどんどん進んでいくから考える暇がない。
そーゆーメッセージなら、21_21 DESIGN SIGHTでじっくり見た物の方が良かったなー、なんて思った。
ブルーマンは想像力を刺激する、とかいうお誉めの言葉ももらっているようだが、想像力の刺激というのは、ある程度考える時間が与えられて成立するもので、こう矢継ぎ早に見せられてもなー。
やっぱり想像力はおいといて、バカになってノリまくるのが一番楽しめる楽しみ方なんじゃないかな。
しかし家族連れが多いせいか、客のノリはいまいち。
他の客のノリが良ければ気軽に騒げるんだけどなー。
俺の隣の若い女の子2人連れは、最初から最後まで身じろぎ1つしなかった。
劇場両脇の立体ゾートロープが稼働したときも、そちらの方に目もくれず、ただ正面の暗い舞台を見つめ、ラストの観客全員でトイレットペーパリレーにも、後ろを見もせずにただ前を見て座っていた。
親切な俺は、両手いっぱいのトイレットペーパーを女の子の頭に乗せてやったが、彼女は静かに片手で払いのけただけで、スタッフが代わりに巻き取っていた。
つまらないのかと思ったが、つまらなそうな顔はしていなかった。
何か期待いっぱいの子犬のような顔をして、ひたすらステージをまっすぐ見ているのだ。
何してくれるの?何してくれるの?って感じ。
そして、ステージが終わって、スタッフ含め全員が舞台上でおじぎをすると、女の子たちはにっこりして両手をさしのべて拍手をしていた。
満足だったらしい。
彼女らにとって、ステージというものは、「舞台の上を見るもの」であって、それ以外の行為はありえないのだろう。
顔面青塗り男よりも、客の方が謎めいていた。
そうそう、塗料は、一切飛んでこなかった。最前列なのに。
ただ、ものすごいバナナの香料を使ったピンクのでろでろしたもののしぶきが飛んできて、最後まで匂いに苦しめられた。
真夏のブルーマン。
(ブルーマンの肖像権ってどうなってるんだろう。中の人、ちょいちょい変わってるらしいし)
というCMをテレビで見かけた方もいると思われる、ブルーマン。
キャッチコピー的には俺のツボに入る部類のはずなのだが、
なんとなくツボには入らなかったので、見ないでいいかと思っていたのだが、
なんとなくうまくチケットが手に入ったので、なんとなく出かけてきた。
なんとなくついでに、まだ行ったことのない東京ミッドタウンの21_21 DESIGN SIGHTにも行ってみることにした。
表参道ヒルズもそうだけど、安藤忠雄の建築はそぞろ歩くくらいの感じがちょうど良いようにできていて、景色や、狭い通路を吹き抜ける風を感じながら気持ちよく歩くことが出来た。
開催中の「祈りの痕跡」展は、デザイナーのアイデアネタ収集展って感じ。
静かに眺めながら考えを巡らせれば、何か浮かぶ・・・かも
って感じの展示だったが、前の晩の寝不足がたたり、猛暑に早くもあてられた俺はぐったり会場で座り込んでいるだけだった。
乃木坂からへろへろしながら六本木を通り、麻布十番方向に歩くとブルーマン専用のインボイス劇場。
席の前から5列目までは、塗料なんかが飛ぶということで、ビニルのポンチョが備え付けてある(ポンチョ・シートと呼ばれる)。
俺の席はそのポンチョシートで・・・っつーか、最前列。
舞台の真ん前で、むしろ観にくい席なのだが、ポンチョを着込み、荷物をビニル袋に入れて席の下に押し込んだうえにビニルシートを膝にかけるという完全防備に、何かいろいろ危険な匂いがしてワクドキ。
客層は、小学生から年配者まで、なんだか夏休みイベント中のテレビ局みたいな様相。
始まる前から、舞台両サイドの電光掲示板で、特定の客に皆で声をかけるように指示が出る。
ヤバイ。客いじりの予感。
始まってからも舞台に出てきた青塗り3人集は、案の定じっくり客をガン見し、遅刻客はスポットライトを浴びせられ、大画面に映し出されて遅刻をなじられる。ハンパないぞ。
大体俺は「客いじり」という行為が好きではない。
演者に対して気を使うために劇場に来ているわけではないからだ。
どーしてもやるとしたら、最低限、客に話しかけるときは丁寧な言葉を使って欲しい。サービス業だろ、お前ら!1言もしゃべらないとは、何を考えとるのか!
・・・と、コンビニの定員に怒るさまぁ~ず大竹になってみたが、とにかく、舞台が始まっちゃった以上、どうしようもない。
こうなったら、腹を据え、バカになってノリまくるに限る。
画面の指示に従って、ロックコンサートの客のフリをやるのは楽しかった。
実際、参加する以外の作品(ネタ?)はそれほどでもない。CMでやってることをそのままやりましたって感じ。
何か情報社会に関するメッセージ性がありそーな無さそーな物もあるのだが、速いテンポでどんどん進んでいくから考える暇がない。
そーゆーメッセージなら、21_21 DESIGN SIGHTでじっくり見た物の方が良かったなー、なんて思った。
ブルーマンは想像力を刺激する、とかいうお誉めの言葉ももらっているようだが、想像力の刺激というのは、ある程度考える時間が与えられて成立するもので、こう矢継ぎ早に見せられてもなー。
やっぱり想像力はおいといて、バカになってノリまくるのが一番楽しめる楽しみ方なんじゃないかな。
しかし家族連れが多いせいか、客のノリはいまいち。
他の客のノリが良ければ気軽に騒げるんだけどなー。
俺の隣の若い女の子2人連れは、最初から最後まで身じろぎ1つしなかった。
劇場両脇の立体ゾートロープが稼働したときも、そちらの方に目もくれず、ただ正面の暗い舞台を見つめ、ラストの観客全員でトイレットペーパリレーにも、後ろを見もせずにただ前を見て座っていた。
親切な俺は、両手いっぱいのトイレットペーパーを女の子の頭に乗せてやったが、彼女は静かに片手で払いのけただけで、スタッフが代わりに巻き取っていた。
つまらないのかと思ったが、つまらなそうな顔はしていなかった。
何か期待いっぱいの子犬のような顔をして、ひたすらステージをまっすぐ見ているのだ。
何してくれるの?何してくれるの?って感じ。
そして、ステージが終わって、スタッフ含め全員が舞台上でおじぎをすると、女の子たちはにっこりして両手をさしのべて拍手をしていた。
満足だったらしい。
彼女らにとって、ステージというものは、「舞台の上を見るもの」であって、それ以外の行為はありえないのだろう。
顔面青塗り男よりも、客の方が謎めいていた。
そうそう、塗料は、一切飛んでこなかった。最前列なのに。
ただ、ものすごいバナナの香料を使ったピンクのでろでろしたもののしぶきが飛んできて、最後まで匂いに苦しめられた。
真夏のブルーマン。
(ブルーマンの肖像権ってどうなってるんだろう。中の人、ちょいちょい変わってるらしいし)
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by
バイダール二世
at 2008-08-18 20:42
x
ブルーマンさんって、ごめんなさい、知りません。
でも、私も客をいじるのは好きではありません。
諸事情で遅れて来て、それでなくても気ぃ使ってるのに、
いじられると、泣きそうになってる人とかいますもんね・・・。
あ、画面が又また変わりましたね!
ん~、ちょっと、恐いかも。。。
でも、私も客をいじるのは好きではありません。
諸事情で遅れて来て、それでなくても気ぃ使ってるのに、
いじられると、泣きそうになってる人とかいますもんね・・・。
あ、画面が又また変わりましたね!
ん~、ちょっと、恐いかも。。。
Commented
by
k_penguin at 2008-08-18 21:13
東京でしか公演しないようなので、大阪ではCMは流れていないのだと思います。
ストリートからオフブロードウェイという流れで大きくなったグループらしく、
だから客いじりが多いのかもしれません。
ステージ上に連行された上に共演させられた人もいましたが、
最終的には楽しそうでしたので、
人選は一応しているようです。
今回のスキンは1年前に作ったもので、
このブログにはまだ、黒バックのスキンて無かったな、
と思ったので作りました。
ストリートからオフブロードウェイという流れで大きくなったグループらしく、
だから客いじりが多いのかもしれません。
ステージ上に連行された上に共演させられた人もいましたが、
最終的には楽しそうでしたので、
人選は一応しているようです。
今回のスキンは1年前に作ったもので、
このブログにはまだ、黒バックのスキンて無かったな、
と思ったので作りました。
by k_penguin
| 2008-08-03 13:56
| エンタ系2(ライブレビュー)
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