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社会のゴミ掃除のどこが悪いのか

最近どうも調子が悪い。
ちょっと興味持ったこととかも、文章にまとめよーかなー、とパソコンの画面をにらむと右肩がぎしぎし痛む。
マッサージ屋の兄ちゃんが言うには、目の疲れは右肩に来ることが多いそうだ。
だから、今回の文章はかなりばらけるんじゃないかなって、いま、ここ書いてる時点で思う。

で、この記事。日付が20日だから、見つけたのがそもそも遅い。
司法修習生軽率ブログが閉鎖

確かに守秘義務違反の点では軽率だと思われる。
俺もたまに事務所で扱った事件などの話を書くことがあるが、いろいろぼかしたり、ときにはチョイ嘘も入れたりして特定できないように気を使っている。
忘れがちだが、インターネットは世界に発信されているのだ。

しかし、守秘義務違反の点を除いてはまあ、軽率という程でもないふつーのブログだと思う。
むしろJ-CASTの記述の方がどうかと思う。
「職務上の秘密を漏らしているかどうかは微妙なものの、軽率ととられかねない記述」の例としてあげているものを引用する。
例えば、3月16日付では、自分が検察官に向いていないのではないかという思いを吐露した上で、

「検事の立場に対しての疑問もあるし,なんだか仕事の幅が狭いとも感じた。検事が言ってたけれど,社会のゴミ掃除ばっかりやってると視野が狭くなると(思う)」

と、「検事の仕事は社会のゴミ掃除」と受け取られかねない記述だ。

「検事の仕事は社会のゴミ掃除」のどこが悪いのであろうか。
そもそもこのたとえは検事自身が自分の仕事について述べたものだ。それに対してJ-CASTが不適切だと言うのはおかしいのではないだろうか。
犯罪者を更正させることはデトックスに喩えてもいいし、それと同じ意味で「ゴミ掃除」といっても悪いイメージはない。
J-CASTはいったに何を「ゴミ」に喩えたと思ったのだろうか。
まさかとは思うが、犯罪者、被疑者のことをゴミに喩えたと思ったとしたら、それは失礼極まりない解釈の間違いだと思う。
また、何はともあれ、検事の仕事とゴミ掃除を同視するのが、良くないという意味だとしたら、それは、清掃作業にたずさわる人達を差別した発言ということになるのではないだろうか。

次の司法解剖の様子の描写も、それ自体は客観的なものだ。
扱う話題が話題だから読みたくない人はいるだろうが、それこそその日の記事を読まなければいいだけの話。
司法解剖という作業は現実に存在するのだから、それのレポートがあっても何らおかしくもないし軽率でもない。
(司法解剖については、俺もいろいろ「きもおもろい」エピソードを耳にしたことがあるが、ここでは書かないよっ。)


J-CASTの記事は「高い倫理観が求められるはずの法曹職」と言う。
しかし、司法界は今、裁判員制度まで導入して、「一般人感覚」を得ようとしているのだ。
その観点からすれば、テレビ撮影が入る法廷の修習生席をじゃんけんで争うことくらい発表しないでどーする、と言う気がするのだが。
Commented by バイダール二世 at 2008-06-30 11:04 x
元のブログを見ていないので、文章の前後は分かりませんが、45を目指しては、確かにまずいですよね。
でも、検事の仕事は〜は、別に悪いとは思いません。
これに限らず、何か例えばみたいな事まで、これって言葉尻を揚げ足取ってるだけやん、と思う事が多い気がするんです。
Commented by k_penguin at 2008-06-30 11:59
「前科43犯ぜひ45目指してほしい」のくだりも、『塀の中の懲りない面々』みたいな人のことを指すのであれば、気持ちがわからんでもないです。
文章表現に気を使えば逆に面白い記事になる可能性もあると思います。

ただ、修習地が特定されていることなどから、
その前科者が誰のことか特定される危険が高いという点では確実にまずいです。

最近はブログの文章の一部だけが問題視されて、
しかもそこだけ切り取られて転載されていくことによる騒ぎが目につきます。
誤解を招く表現をするのが悪いという考えもありますが、
多くは物書きのプロではない人のよる文章なので、
あまりハードルをあげるのはかわいそうという気がします。
by k_penguin | 2008-06-30 01:20 | ネット(ヲチ?) | Trackback | Comments(2)

法律事務所勤務。現代アート、NHK教育幼児番組、お笑いが好きな50代。


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