『どん底』 上演台本・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ

俺がシアターコクーンで見る芝居に当たりがあったためしがない。
で、厄払いをしたいと思ってチケット購入。
ケラならハズレってことはないだろうし、しりあがり寿の描いたフライヤーも好印象だったし。

ゴーリキーの原作は読んでおいた方がいいんだろーなーと思いつつも、暗そうなので読んでない。
だって題名が『どん底』だぜ。絶対重くて救いのない話じゃん。
ただ、ケラの作品にも救いがないものが多いから、この作品との相性は良さそうだなって思った。

そーゆーわけで、何も知らないでふつーに見たわけだが、ふつーに見やすくって笑えて面白かった。
登場人物は、原作でも実はこんな奴なのかもっていうリアル感があったところが良かった。いや読んでないけどね。
山科けいすけの歴史ギャグマンガ(『センゴク』とか)に似てる感覚。
信長は単なる鉄砲フェチだった、とか、天気が良くて気分が良いからという理由で謀反企てちゃう松永久秀とか、「あー、ホントにこいつ、こんな奴なんだろーなー」って感じ。

ネットであらすじを探してみたところ、意外にも、めちゃくちゃ筋立てが変わっているわけでもなさそうだった。
でも衛生局の人は原作に無さそうだと思ったらやっぱり後付の人っぽい。
あの人が何をしたいのかよくわかんなかった。

緒川たまきは今日もきれいだった。
犬山イヌコも相変わらず良い味出してた。



ラスト(ケラのオリジナル)の「カチューシャ」攻撃は、後からつらつら考えてみると、希望のない人達の現実逃避パワーが爆発して、でも所詮は現実逃避だから冷たい現実には勝てないっていう流れだったんだろうけど、なんか唐突な感じで違和感があった。
「カチューシャ」って歌、ほとんど知らないし。
最後の「せっかくもりあがってたのに、水差しやがって」という一言は、きれいに着地決めたな、という印象を持ったが、あれで一般のお客さんは納得できたのだろーか。
後から調べたら、あれが原作とむしろ逆方向の台詞で、
なのに原作と落とす地点はほぼ同じだというとこが面白かった。
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by k_penguin | 2008-04-16 21:50 | エンタ系2(ライブレビュー) | Trackback(1) | Comments(0)  

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