小林賢太郎ソロ Potsunen 2008 『Drop』

このライブについては、チケットの段階で1つ楽しませてもらっているので(現在進行形で)、内容については、さほど深く考えていなかった。
俺的にはチケットの件についても、『Drop』の内容としてとらえることができると考えている。
その方が面白そうだしい。
小林賢太郎が、客に対して注文をつけるようなことをいうのは、内向的な作品の発表の場が多い。
そのことから今回も、彼の内面の描写が内容になっていると推測していた。
 
それを前提にフライヤーを眺めて、俺は、何かめんどくさそーだな、と思った。
飛行機雲やらトランプやらリボンやら、いろいろな白い物がごちゃごちゃ集まって、「DROP」の文字を作っているのだが、文字を目で追ってゆくと、自然に画面左下のリンゴのところに行きつく。
リンゴの後ろの本だけがわざわざ白い本になっているところからも、最終的にリンゴを見て欲しいと思っているのだな、というのはわかるのだが、ところがリンゴが3つもあるのだ。
1つなら視線の終点として落ち着きがよいが、3つもあると視線がそこで迷う。
3という数字も含め、めんどくさそーだった。

で、フライヤーから目を上げると、そこは満員の世田谷パブリックシアター。
舞台の上には博物学の部屋みたいにごちゃごちゃ物がのっている机。
これだけいろんな物がのっているのに、子細に見ようと舞台によると係員に追い払われる。変なの。

で、まあ、公演だけど、

   完璧だけど、すっごいつまらない。

いやー、器用貧乏全開って感じ。終わって拍手しなかったの、初めてだぞ。
『Drop』というタイトルが語からきているらしいのはわかるのだが、何か新しいものを落語から得たって感じもしないしなー。
うんざりしてカーテンコールの前で会場を出てしまった。ちなみにカーテンコールが終わる前に出たのは20人ほどいた。

まあ、ライブポツネンを全然観たことがない人なら、それなりに面白いと思うかもしれない。
また、前のネタとかをよく覚えてる人にはそれはそれで楽しむきっかけがあるかもしれない。
しかし、初見じゃなくて大体どんなことをやるかわかっている人にとっては、予想の範囲を超えもせずにちんまりと収まり、
しかも、DVDも観てない客は小宮山さんとかメロスとかいい感じに忘れ去っているから続きもの的な面白さも理解しない、
その隙間にきっちり俺は挟まっていた。

どうして「なぜ干支を憶える必要があるのか」について説明しないんだろう。
別に憶えなくていーじゃん。どっかにメモでもはっとけよって思うだけで、彼のがんばりに興味を持つきっかけがもてなかった。


ただ、「アナグラムの穴」は着実に進歩している。
あれはだんだん面白くなっていると思う。
あと、teevee graphicsの華麗で的確な映像表現はいつも感動するなあ。




解析編

『ポツネン』の「悪魔のキャベツら」の進化系の作品が出ている。貞吉と毛虫の話。
毛虫は魔法使いに3つ願い事をする。
1つは「人間としゃべれるようになること」2つめは「人間の友達が欲しい」
さて、この2つの願いが叶った者が次に望むことは何か。
本来、「人間になりたい」であるべきである。
しかし、毛虫は「蛾にはなりたくない」と望むだけだ。
人間になるなんて大それたことは「大腸菌に毛の生えたようなもの」が望むべきことではないからだ。

比較すると「悪魔のキャベツら」では、キャベツはおとなしくキャベツに戻っている。人間になって好きな人が出来たのなら本来人間になりたいと願うべきなのに。
キャベツについては理由は推測できる。
一切言及はされていないが、キャベツの恋は片想いだったのだ。
愛が実る可能性がなければ人間になっても仕方がない。

それに比べればまだ「蛾にはなりたくない」と思う毛虫の方が前進しているとは言える。
毛虫の歩みだけど。
毛虫を人間にするには、ランボルギーニに本気でなろうとしている貞吉の友情では頼りなさ過ぎるのだ。
この辺は『TEXT』の馬とジョッキーの話に通じる。

毛虫なのに人間と喋り、友達ができるという「非現実的な願望」をかなえた毛虫。
人間なのにランボルギーニになるという「非現実的な願望」を捨てない貞吉。
現実と非現実の間に挟まって、毛虫は何にもなれないままだ。
貞吉がもう少し現実的になれればいいのに。
「非現実的な願望」をかなえられるのはドロップ缶を拾ったものだけ。
それも3つまでしかかなえられないのに。

小林賢太郎の話はやはり完璧だと思う。

ただ、そのことと話が面白いかとは別のことだってだけで。



Kentaro Kobayashi Solo Performance Live Potsunen 2008 『DROP』 [DVD]
[PR]
by k_penguin | 2008-04-12 09:13 | エンタ系2(ライブレビュー) | Trackback | Comments(43)
トラックバックURL : http://shiropenk.exblog.jp/tb/8642667
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by u at 2008-04-13 02:36 x
はじめまして。先日Dropを見てきた者です。
絶賛の声がネット上に溢れる中どうしても面白いと思えず、検索しているうちにこちらにたどり着きました。
同意見の方がいらっしゃって少しほっとしました。
観客は今、彼の何を見ているのでしょうか。とちょっと考えてしまった公演でした。
Commented by ビター at 2008-04-13 10:17 x
はじめまして。
私も満足できませんでした。
しかもDROPと「落」語というひっかけも気づかず、映像を使ったパフォーマンスでさえ、グラフィックス最前線のレベルからみれば、陳腐です。
いちいち、大げさに笑ったり拍手したりする観客、ちょっと異様に感じられました。

>完璧だけど、すっごいつまらない。
私的には「完璧につまらない公演」でした。
Commented by k_penguin at 2008-04-13 12:12
uさん、初めまして。
>絶賛の声がネット上に溢れる中
 まあ、好みは人ぞれぞれですから、好きな方も居るんでしょうね
・・・って無難なことを書いておこう・・・。

ワタシはふつーにつまんないと思いました。
他人の感想は余り読んでいませんが、
私の読んだ範囲では、芳しくなかったです。

私が一番面白いと思っているのは、チケットです。


 ビターさん、初めまして。
>映像を使ったパフォーマンス
 『○』の「Paddle」は良いと思ったのですが、
今回の「Drop」は小手先の仕事のような感じが強かったです。
でも、とりあえずオープニング映像は堪能できました。

今回の公演は、小林賢太郎だけにしか意味をもたないと思います。
Commented by k_penguin at 2008-04-13 12:12
uさんもビターさんも「観客」についての言及があるところが興味深いです。

観客については何か言うのを私はあえて避けてきました。
どう反応しようと個人の自由で、
他人がどうこう言う筋合いはないはずだと思ったからです。
私はあくまでも小林賢太郎の作品の批評をしているわけですし。

しかし、今回の公演の「出題者の意図をくまない回答者たち」のネタからすれば
小林賢太郎自身がこれを問題ととらえているのではないかと思われます。
もしかしたら、この問題は避けて通るべきではないのかもしれません・・・。
Commented by u at 2008-04-13 20:27 x
度々失礼します。
ここの所、ラーメンズを始めKKPやポツネンなど小林賢太郎関連の作品に対する観客の反応が急激に変化しているように感じます。
KKP「TAKE OFF」は良かったのですが、コントとして発表した「GOLDEN BALLS LIVE」は観客も小林賢太郎本人も互いになれあっているような、妙な感覚でした。観客は何を見て、何に笑っているのか、何を感じて喜んでいるのか。

k_penguinさんも仰っていたように、小林賢太郎自身が今回の公演をどう感じているのかがとても気になります。自分の作品も、観客を含めて完成された今回の公演も。
Dropを見終わった後、今後面白いといえるのはラーメンズだけになるのかな、と思ってしまったのですが、どうなっていくのでしょう。
Commented by k_penguin at 2008-04-13 21:47
私はポツネンから舞台を見始めたので、それ以前のことは余り知らず、
実は観客の変化についてはよくわかっていません。
今回の舞台も、キャラキャラ笑う周りの客を見て密かにため息をついていましたが、
お客さんを批判しても仕方がないです。
お客さんは自分なりに楽しんでいるだけで
それを止めることは小林賢太郎にもできない。

今回のウルトラクイズネタの最後に自由の女神が「お手上げ」になることからすると、
小林賢太郎も悪気のないお客さんにとまどい、混乱している状態にとどまっていると推測されます。
また、客に対して不審感があると考えれば、
今回の公演が萎縮した小粒な感じであることや、チケットの件も同列に考えることができます
(転売対策は「ポツネン」の頃から話が出ていたそうで、「ポツネン」にダフ屋が出たこともきっかけだそうです)。

んー、「小林賢太郎にとっての観客」で、1本記事かけそうですねえ。

・・・なんかだんだん独り言みたいなレスになっちゃいました。
すいません、uさん。
Commented by u at 2008-04-13 22:55 x
笑っている観客が小林賢太郎を好きであるというのは確かだということは分かっています。本当に面白くて笑っているのでしょうけれど、それでも何故か釈然としないんですよね。
まぁでも観客が変わったという事は小林賢太郎自身が変わった証拠なのでしょうね。きっとそのうち落ち着いてくるんだろうとは思っていますが、その変化が気になります。私も彼の作り出す世界は好きですので(前作のポツネン、maruは本当に感動しました)、いい悪いではなく納得のいく存在になってほしいです。
Commented by k_penguin at 2008-04-13 23:39
小林賢太郎自身、変わりたがっているように見受けられますね。

>いい悪いではなく納得のいく存在になってほしいです。

私もそう思います。
Commented by タカコ at 2008-04-14 13:58 x
はじめまして!
私も、Drop見てきました。 アナグラム、メロスはDVDの予習を
し忘れた(させ忘れた)夫も喜んでいました。

>「出題者の意図をくまない回答者たち」
なるほど、観客問題とからめて考えると興味深いですね。
でもウルトラクイズは本当に、クスリとも笑えなかった。

小林さん関連の舞台は、ラーメンズの公演のチケットが
とれたときだけにしようかなーって今回の舞台で思いました。
だって取るのたいへんだし!
Commented by k_penguin at 2008-04-14 20:13
タカコさん、初めまして。

旦那さんも喜ばれるネタがあったようで、良かったですね。
私が周囲を観察していたときも、
特に小林さん目当てとも思えないような男性の方や年配の方も
身を乗り出してそれなりに楽しんではいるようでした。
まるっきり低レベルというわけではないんですよね。

>観客問題とウルトラクイズ
 そーゆー目で見ると、「椅子を知らない男」ネタも別の意味をもってきたりするんですけど、
何にしても、余り面白くないことには変わりないです。

>チケット
 これからの公演はどうしよーかとか考えると、もうめんどくさいので、
私は考えるのを止めました。

いきあたりばったりでやってくことにします。
Commented by toteko at 2010-04-11 01:22 x
はじめまして、このブログとこのレビューを初めて拝見させてもらいました。

私はあなたとは違って面白いと感じ小林賢太郎さんを見ていたようですね。

そこで、このブログを読んだ私の批評をここに書かせてもらいます。

まず、フライヤーの件、白いものがごちゃごちゃ集まって文字となり、その先に林檎が3つあると。それが3つ『も』あると。

私は1つであるべきでは無い。と思います。

フライヤーで、遠くから見て白い部分がDROPに見えるという形で、小さな林檎が1つで目立ちますかね。まぁ、見える人には見えるのでしょうが、林檎を見せたいと思うのであれば3つであるのは不思議ではない。
そもそも3という数字がめんどくさそーとはどういった意味なのか。

あなたの面白いがどういった意味なのかは分からないが。

私は完璧な話は面白いと思う。

最後に『カーテンコールが終わる前に出たのは20人ほどいた。』

少数派乙wwww
Commented by k_penguin at 2010-04-11 01:55
totekoさんコメありがとうございます。

DROPを面白いと感じたのであれば、ワタシは別にそれに異を唱えるつもりはありませんし、
ワタシが少数派であることも十分承知しています。
ただ、totekoさんがDROPのどの点を「完璧」と思ったのかは知りたいなと思います(単なる好奇心ですが)。

>林檎の件
 いや、1つだろうと3つだろうと林檎は余り目立っていないです。
林檎に目がいくのは「DROP」という文字の終点付近にあるからです。だからそれが3つでも1つでもそんなに変わらないです。
3つの方が1つよりも目立つというのもあるかもしれませんが、
『TAKEOFF』で3という数字が強調されていたことからしても
「3」という数に(当時の)小林賢太郎の思い入れがあるのだと思います。

とにかく、あのフライヤーは、最終的に林檎を見て欲しいということを意味しています。
林檎に何を象徴させているのか、なぜ「3つ」なのか。
その辺がまるで示されていないので、
こちらが解釈しなければならず、それが「めんどくさい」のです。
Commented by yuma at 2010-04-11 13:11 x
あれ?リンゴって3つでしたっけ?
もう1個ありませんでしたっけ?
Commented by k_penguin at 2010-04-11 14:09
どれどれ?あ、ほんとだ。
Pの書き終わりの部分に1つありますねー。
DROPの文字を視線で追った終点(画面左下)と、文字の書き終わりの終点と、2カ所置いたのかあ。
念が入っていますね。

4つになったらもうワタシにゃお手上げっすね。
4という「数」には「多い」という以外に意味がない、で処理しちゃうなあ。
Commented by k_penguin at 2010-04-11 17:56
前のコメ書いた後にちょと考えました。
ライブポツネンは、テーマ(作者の思念)が、いろいろなガジェットの集積として現れるようにできています。
ガジェット群の「最後」に現れるわけですから、白い小物で描かれたDROPの文字の「書き終わり」にそれはあるはずです。
従って、Pの書き終わりのところにあるリンゴが小林賢太郎の心っつーか、気持ちっつーか、伝えたい思いに当たるはずです。

しかし、DROPの文字を目で追うと、どうしても視線はPの縦線の延長、つまり画面左下に行きます。
これは「観る者」側の終点です。
とすると、これは表現の送り手の気持ちと受け手の気持ちの分離
を意味するものと考えられるかも。
そしたら、3つのリンゴは、観客と「サダキチ」と「ケンイチくん」にあたる、
と言ったところでしょうか。
DROPは「観客問題」を扱っていますから、
こういう理解も可能かもしれません。

SPOTではリンゴは1つになっていますから、
こういう面倒な解釈はしないですみました。

遅れましたが、
yumaさんご指摘ありがとうございました
Commented by yuma at 2010-04-12 23:38 x
>ペンギンさん
実はフライヤーを見るのに私もあまりリンゴは意識してなかったんですが(汗)、改めて見ると、全体的にセピアっぽいのに、リンゴだけ彩度が高い感じですね。
そして、リンゴが載ってる本の背表紙に、何か書いてあるんですよねー・・・何だろ。

しかしDROPのフライヤーは、ノイジーなのに情報量が多くて、見てると疲れます・・・(´д`)
Commented by k_penguin at 2010-04-12 23:59
え~どれどれ?(と、またフライヤーを引っ張り出す)
あー・・・なんか書いてあるけど、こりゃ読むの無理ですねえ。
読めないならたいした情報じゃないですよー、きっと (*^ー゚)b
あのフライヤー、気にし出すときりがないし。

ただ、リンゴは明らかに「見てくれ!」ってオーラが出ていますね。
でもリンゴだけ見させられてもねえー・・・。
Commented by toteko at 2010-04-28 21:01 x
ものごとをいろんな角度から見ていろいろな考えを持って話を作っているところです。
例えば、何故サダキチくんの話で『毛虫』にしたのか、
毛の生えたような存在と言わせてみたかったのか
かぶれるやら、気持ち悪い感じの虫にしたかったのか・・・
そしてアナグラムの穴で毛虫というワードをいくつ使ったのか。
いろんな時にいろんなワードが使えるネタはどこから作ったのかわからないくらい深いものとなると思います。
私はどのタイミングでネタに毛虫が入ったかわからない深いネタだと思います。
Commented by toteko at 2010-04-28 21:01 x
小林賢太郎さんの話が完璧かどうかってのは
ペンギンさんの小林賢太郎の話はやはり完璧だと思う。に反応したものです。
私が言いたいのは、『つまらない』という単語が良くないと言いたいのです。
ここまで深く突き詰めてネタを詰めに詰め込んでいる話で
あなたの心には何もつまらなかったと、何が面白いのかわからなかったと、他の客はそんなに面白いと思っているのか、ですって?
私にはよくわかりません、あなたがどんだけ頭の回りが早くてオチが読めた等があったところで、「楽しみ方間違ってるなこの人」と私は思うのです。
あのライブではオチを読んでほしいのか、違いますよね。
何も考えず無心で聞いてもらってオチでほぉ・・・となってほしいんだと僕は思います。

それはそうと林檎の件に関してなんですが、林檎の多い方は客・少ない方は小林賢太郎自身(林檎の高さ的に)もしくは多い方が一般の人間・少ない方はポツネン氏(少し距離があることから)と私は推測します。
Commented by k_penguin at 2010-04-28 21:52
totekoさん

>ものごとをいろんな角度から見ていろいろな考えを持って話を作っている

うーん…「ものごと」って具体的に何を指しているんでしょうか?
毛虫がどこから発想され、どこからネタを作ったか知ることに、
何の意味があるんでしょうか。
「深い」って何が深いんでしょうか。
物事をいろんな角度から見る作品自体は世の中にたくさんありますよね。
そのなかでもどうして『DROP』なのか、
それがあなたのどんな興味を引いたのかが知りたいのです。


ワタシが小林さんの作品が「完璧」というのは、
その時点での彼の心のあり方、状況を言語化できない揺れのようなものも含めて表現できていることを指しています。

でも、
つまらないものはつまらないですからねえー・・・。
第一このひと、DROPのときは落ち込んでただけだし。
落ち込んでるだけの人には興味わかないですからねえ。
Commented by k_penguin at 2010-04-28 21:52
多分totekoさんの言うように、作者は
「何も考えず無心で聞いてもらってオチでほぉ・・・となってほしい」のだろうと思いますけど、
別にワタシがそれに従う義理はありません。楽しみ方は人それぞれです。
大体無心で見てもオチになる前に「はあ?!なんでそーなんの?」になってしまいますしね。

リンゴにしても、リンゴが小林さんや客を意味しているとしても、
「だから何?」って感じなんですよ。
知っていても知らなくても、大した差はないと思うし。

あ、フライヤー代わりにAmazonからDVDの画像引っ張ってきて記事に貼っておきました。
Commented by toteko at 2010-05-01 01:08 x
ものごとというか[DROP]という『単語』で、いろいろ掛け言葉をやってましたよね。

雫という意味で映像パフォーマンス。落ちという意味で落語。アメという意味でドロップ。
これって文学的にとても素晴らしいと思います。
『意味』でいうとよくわかりませんが『感心』させるにはこちらのほうが楽しい。ぶっちゃけた話「林檎がどうこう」「楽しみ方に従う義理」とか難しい部分はどうだっていいんです。
そこら辺にある言葉で楽しむ掛け言葉、落語、言葉遊びはどんな人でも楽しめると思うんです。

>無心で見てもオチになる前に「はあ?!なんでそーなんの?」になってしまいますしね。

これがよくわかりません。
私が見た中ではどれも落とし方は良かったと思いますけどね。
解説などをするほど詳しく考えるとよくわからなくなるのですかね。
どの部分がわからなかったのですか?
Commented by k_penguin at 2010-05-01 13:33
totekoさんの言うことは、つまり
自分が楽しかったからみんな楽しめるはずだ、なぜあなたは楽しまないのだ。
ということだと思いますが。
それはあなた個人の好みにすぎなくて、作品の解釈ではありません。
あなたは「雫」「落ち」「アメ」で感心できたし、私は感心しなかった。
それでいいんじゃないでしょうか。

でもそれなら
「林檎を見せたいと思うのであれば3つであるのは不思議ではない。」
などという必要はないと思います。
フライヤーでリンゴを見せたかろうがそうでなかろうが関係ないでしょう。
リンゴはDROPという言葉と結びつきませんから面白くもないし。

>どの部分がわからなかったのですか?

 それについては記事中に2つ指摘してありますので、
記事を読んでください。
Commented by toteko at 2010-05-02 19:54 x
要はあれですね。私たちって
絵画の展覧会に行って、この絵は素晴らしい、って人と
何が良かったのかわからないって、って人 みたいな感じですね
本当に、私が楽しかったからみんなも楽しめる。って言いたいんじゃないってことはわかってほしい。
ただ、私は、私が面白いと思った人をつまらないって言われるといい気分ではなかったのでお話しさせていただきました。
確かに私の楽しみ方は個人的な好みににすぎなくて、作品の解釈ではありません。
林檎の話も、あなたに合わせただけで。言う必要も関係もありません。林檎とDROPなんかひとつも掛けてなんかないですしね。
最後に、あなたは小林賢太郎のDROPをつまらないとおっしゃいましたが。

あなたのほうがよっぽどつまらなくて、面白さのかけらもない。
屁理屈こねの、エセ評論家、だと思いました。
批判ばっかりで、申し訳程度の評価で、自分はあたかもいいこと言ってます。みたいな、口ばっかりの人間に感じました。
ま、私も他人のことは言えませんが、二度とこんなことはこういった場所にかかないでしょうね。(笑)
数回程度のやり取りでしたがどうも有難うございました。語源的な意味で
Commented by k_penguin at 2010-05-02 22:21
totekoさんが
「私が楽しかったからみんなも楽しめる。って言いたいんじゃない」
と反論するであろうな、
とは思っていました。

あなたがそう思っていなくても、あなたのコメントは客観的にそう見えてしまうんですよ。
何でかというと、あなたが
「私が面白いと思った人をつまらないって言われるといい気分ではなかった」というだけでコメントして、
自分の感じた楽しさを他人に分かる言葉で伝えようというつもりがないからです。
個人の好みの押しつけに見えてしまうんですね。

あなたも押しつけは良くないなとか思って無理にこっちにあわせようと、興味もないリンゴの話とかして
で、つまんないからますますイライラするわけです。

まあ、2度と書かないとか言ったりしないでください。
も少し「伝えること」
(「大人にキチンと説明する。」ことと言っても良いけど)を考えれば、
もっと気楽にコメントのやりとりは出来ると思います。
Commented by Ms.Samsa at 2010-05-03 01:39 x
初めまして。実にいろいろと「深読み」されているのが興味深く、面白く拝読させていただきました。
(残念ながら全部を読破できてはいないのですが…。)
「毛虫」は自分が決して普通の人間としては社会に適応できないことを知っていたのではないでしょうか。人間として生きてきた経験もないし、見かけだけ人間になっても中身は毛虫のままですから。将来の明確なヴィジョンも見えていない。けれど、とりあえず最も嫌悪する姿になることだけは免れた。
貞吉は人間の姿をしているけれども、その内面にノーマルな人間とは言い難いギクシャクしたものを抱えているかもしれません。両者とも自分が所属すべき社会集団に、うまく順応できていないものたちの象徴でしょうか。
Commented by Ms.Samsa at 2010-05-03 01:43 x
いずれにしろコントに登場する登場人物たちは、すべて小林さんの分身的要素が強そうですから、初期の頃から彼のメインテーマのひとつに「小林賢太郎VS 正常な社会」があるように思えてなりません。そして彼は「正常な社会」に憧れを抱きつつも、それが必ずしも良いもの、正しいもの、居心地の良い場所であるとは考えていないのでは。
「TVに出演して知名度をあげ、売れるようになる」という、たくさんのタレントの方々の経験的事実に依存したやり方が必ずしも正解とは限らない。彼のある意味ナイーブともいえる活動が今後どのようには展開していくのか楽しみです。
小林さんのコントをすべて見たわけではありません。全く論理的ではない独りよがりかつ大雑把な感想ですがご容赦を。一度、深読みっぽいことをしてみかたっただけです。。。
それにしても「バニー兄さん」の呼称は傑作ですね。ピッタリ(笑)!
Commented by k_penguin at 2010-05-03 13:43
Ms.Samsaさん、コメントありがとうございます。
 DROPは正直、私も良くわかんないです。
おっしゃるようにサダキチも毛虫も小林さんの分身的要素が強いので2人の関係性もよく分からないし。
ラストのシルエットを、大きな「毛虫」ととらえるか「最早毛虫ではない何者か」ととらえるかで変わってくると思いますが、
作者も、どちらともとれるようにしたんじゃないかと思います。
DROPについては、
「ラーメンズの作品とか語り合うエントリ その3」
http://shiropenk.exblog.jp/12091610
のコメントの最後の方、2009-09-15あたりから
だらだらと議論がされていますので、
お暇なときにでもどうぞ。
Commented by k_penguin at 2010-05-03 13:43
>「小林賢太郎VS 正常な社会」
 居心地が悪くても、
この社会のなかで自分の居場所を見つけなければならない
ということなんでしょうね。

毛虫は蛾になるのが「正常」ですが、それを拒否したものは何になるのか。
まったくわからない。
一つ分かっていることは、ずっと毛虫のままではいられない、と言うことです。
「何か」にはならなくては居場所は見つからないからです。

>「バニー兄さん」
 ありがとうございます(^_^)
ワタシ的には気に入っていますが、多分世間に浸透はしないと思います。
Commented by Ms.Samsa at 2010-05-05 23:36 x
丁寧なお返事ありがとうございます。
どこかで、片桐さんのことも「ダスキン レンタルモップの妖精」(だったかな?)と呼んでいらっしゃいましたよね。
実は、あれもツボでした(笑)。それでは(^_^)
Commented by k_penguin at 2010-05-06 00:29
ありがとうございます。
また深読みしたい気分になったら
いつでもコメントしてください。
Commented by しろう at 2010-05-07 01:02 x
はじめまして。とても面白いブログですね。
DROPの記事でコメントが今でも盛り上がってるなんてステキです

小林賢太郎関連で初めて観た舞台が、このDROPでした。
手品ショーを観た子どものように感動したことを今でもはっきり覚えています。

で、今回のSPOTも観にいったんですが、私としては全く面白くなかったです。
観客のマニア化も、DROPのときは気にならなかったのですが・・。
わかるけど。そこで笑うのはあの作品からの引用的な笑いだろうけど!・・・って。
Commented by しろう at 2010-05-07 01:02 x
正直、小林さん、しばらく休んで(なにかを)チャージしてくれればいいのにと思いました。けど、休むと不安になるんですかね・・まあ余計なお世話ですよね・・。

なんてモンモンとしていましたが、ペンギンさんのブログを読んで
やはり色々な見方ができる小林賢太郎は面白い!と思いました。
あんなに自分が面白いと思ったDROPを面白くないという人がいて、
SPOTの記事では思いも寄らない解釈もあって。
まだまだ読んでない記事があるので、これから読ませていただきます!

長々と失礼いたしました。
Commented by k_penguin at 2010-05-07 01:42
しろうさん、初めまして。コメントありがとうございます。

なぜか分からないんですが、DROP最近また盛り上がってます。
SPOT観た方がDVD見直しているのかな?

DROPを楽しまれたようで、良かったです。
美しい手品ショー的な要素を楽しまれたのであれば、
SPOTでがっかりしたのも分かるような気がします。
あれは地味でしたからねえー。

当ブログでは、小林さんの「深読み」を楽しんでおります。
深読み的には、DROPは面白くなくて、SPOTはまあまあいける
ということになりました(^-^;

小林さん関係の記事は、「小林さん」タグを使うと抽出できます。
皆さんが深読みを戦わせているコメント欄もふくめるとかなりの量になりますが、
お暇なときにでもどうぞ。
Commented by 「DROP」を見てます at 2012-03-24 21:05 x
ラーメンズは嫌いじゃなかったです

今 DVDの「DROP」 見てるんですが
あまりのむずがゆしさに ネットでの皆さんの意見を
調べはじめました
こちらはクレーム係じゃないと思いますが
自分と同じ意見をお持ちの方がいらっしゃって
本当に安心しました

開始10分で胃もたれしました

落語(のつもり?)のとこは
本業のひとがみたら体こわすくらい
酷いと思うんです

体調が悪いからとか
客層がやりにくいからとかじゃなくて
やりやすそうなホームの客席なのに
これで笑ってる
というか笑わされているお客さんが
凄い可哀想でした
ストーリーはいいのかもしれませんが
ぜんぜん落語化できてないし
落語でやる必要ないと思いました
演技のスキルはあるのかもしれなけど
それと落語のスキルは
一緒じゃないと思うので
「落語」に挑戦されるんだったら
ちゃんと誰かに見てもらった方がいいんじゃないんですか?

それより小林さんの
なんか独特の表現方法でやってもらった方が
まだ楽しめたんじゃないかと思います
Commented by 「DROP」を見てます 後編 at 2012-03-24 21:06 x
おさまらなかったのですみません

全編
『女の子ウケしたいのか!!?』
っていう了見が前面に出ていて
小林さんのドヤ顔ばっかり
見させられて
はっきりいって凄い所もあるんだろうけど
それ以前に不愉快です
お客様に甘えすぎだと思います
お客様が可哀想だと思いました
中手があるとこも
なんで!!?
と思いました


それが嫌で落語やりたいなら
ちゃんと入門されることをオススメしたいです

途中の拍子木のうちかたも
ド下手です

これは
「DROP」より
「小林賢太郎の新春かくし芸大会」
に題名を変えた方がいい気がします
で三分ぐらいが丁度いいです

がんばってますけど
演者がただ頑張れば
いいってものじゃないと思います

ジャンルに縛られなさすぎて
さまよっているんでしょうが
ラーメンズに戻ってほしいです
Commented by k_penguin at 2012-03-24 22:27
「DROP」を見てますさん、
新鮮な怒りに満ちたコメントありがとうございます。

椅子落語は落語に「椅子」をつけることで、
 これは落語じゃなくて、落語っぽい別物なんだから下手でもいいんです。
という言い訳を作ってしまったような気がします。
まあ、これは落語じゃないんだ、と思って見るしかないですねー…。
でも、たしか本業の方(名前忘れた)も見に来られたそうで、
その日「本業が見に来るから緊張する」とか言ってたとか、どっかで読みました。
(まあ、その本業の方がどういう感想を述べたかは知りませんが。)
知り合いなんだから、その方に一応指導っぽいことくらいはしてもらっていたんじゃないかな?
とは思うんですが…。

椅子落語は「The SPOT」でもやっていて、
そっちの方が様になっていると思います。
「落語」ではなく「落語に似せた1人語り形式」として形になっている、ということです。
Commented by k_penguin at 2012-03-24 22:27
>小林さんのドヤ顔
あー、あれは不愉快ですねー。私も大嫌いです。
劇場だと見たくなければ見ないですみますが、
ソフトだと勝手にアップ抜かれますからねー。
でも、ソフトだとカメラワークとかである程度メリハリ付けられますから
実際のだらだら感がいくらか引き締められていた、と思いました。
『DROP』に関しては、ソフトの方が舞台より良かったと思います。

>ラーメンズに戻ってほしいです

 戻りたくても戻れないから
さまよってるんだと思いますが…。
Commented by 「TheSPOT」拝見しました at 2012-03-25 01:30 x
コメントのお返事恐れ入ります
「DROP」で好き勝手書いてしまった者です
色々とお教え下さり
ひとつ勉強になりました
ありがとうございます!!

ペンギン様の
おっしゃる通り落語の所
コチラの方が様になってましたし
台詞回しもお上手でした

全体的な出来も
とってもよくて
「やっぱこうでなきゃ」
って肩の力を抜いて
楽しんで見る事が出来ました

らしくてよかったです

ラーメンズは
なんかあったんですね
しらなかったです

小林さんは普段孤独なんだろうなって
いう切なさが
ラーメンズの頃より大人びた顔から
かいま見られました
Commented by k_penguin at 2012-03-25 02:39
「TheSPOT」はお気に召したようで、よかったです。
骨董屋の主人のキャラが印象的でしたね。

「TheSPOT」は「DROP」より小物も少なく、シンプルで地味な舞台だったのですが、
雰囲気は良く出ていたと思います。

>ラーメンズの頃より大人びた顔
 「TheSPOT」のソフト、実は私は観てないんですが、
顔がやつれているとの話をちょこちょこ聞いています。
収録のときは震災後で
精神状態がかなり悪かったせいもあると思います。

表だっては何も言われてませんが
ラーメンズは多分何かあったと思います。
でも小林さんも片桐さんも、
いずれ必ずやる気でいるみたいですけど。
まあ、それも推測ですけど。
Commented by ハポン at 2012-12-20 11:22 x
初めまして。ハポンと申します。この度Dropの購入を検討している最中にペンギンさんのレビューを見つけ、コメントも全て読ませて頂きました。

まず、私はペンギンさんや他の方々のように作品を"深く読む"といったことがどうも苦手でして、単純に"あ、そうなるのか~"とか"ほぉ~"と感心して小林さんの作品にのめり込んでいく・・・といったタイプでした。現に今もそうかもしれないです。そういった類いのファンにとってあなたのブログの内容はあまりにも辛辣な内容です。でも!なんだろうな・・・納得しちゃったんですw まあDropを観ていないので内容は置いておいて・・・
このDropレビューからものすごい批判と同じくペンギンさんの小林賢太郎の作品に対する愛を感じました。
そういった"好きなもの・事"とそれらへの愛故の"批判・客観的な見方"をきちんと区別できている方々への尊敬をペンギンさんをはじめ多くのレビューを読んで感じました。(信者からみたらあなたは完璧な批判厨ですが・・・w)
Commented by ハポン at 2012-12-20 11:34 x
長くなって申し訳ない・・・

コメントにもありましたが"小林賢太郎関連作品の観客"について私にも思うことがあるのです。私もSNS等でたくさんのラーメンズファンの方々と付き合っておりますが、最近"何か"が変わってきたと思わざるを得ないのです。TRIUMPHのレビューで読みましたが"小林賢太郎のアイドル化・神格化"や"公演内容ではなく小林賢太郎が何気なくこぼした「何か」を目当てとしたファン"など・・・(実に納得w)
私が思うに、ファンが全体的に低年齢化したか・・・?って思うんです。まぁこれも推測ですが・・・

長くなりましたが、ペンギンさんのレビュー、実に素晴らしいと私は思います。これからもちょくちょくのぞきに来ようかな。なんだか自分の思いをはき出しただけの文章でごめんなさい。

P.S. 余計なことかも知れませんが、あなたのレビュー中で使用する言葉遣い「いーじゃん」や「めんどくさそー」などがあなたに異を唱える方々の気持ちを逆なでしているように感じますw
Commented by k_penguin at 2012-12-20 20:49
ハポンさん、コメントありがとうございます。
DROPは、取っつきやすいし綺麗なので、ソフトを買うなとは決して言いなせんが、
しかし、いろいろと中途半端なところが目立つので(中途半端な落語や中途半端なストーリー)、
その辺が好き嫌いの分かれるところじゃないかなと思います。

小林さん関連のファンの方々については、私はほとんど知りませんが、
小林さんの作品自体わかりにくくて安易に感想を言えないのに加え、
SNSという場所は、「好きなもの」の話で盛り上がりたいという方々の
コミュニケーションに適しているので、
それでまあ、あんな感じになるんじゃないかな、と思ってます。
このブログとしては、それとはまた別の方針、つまり
いろんな意見の人がいる、ということがわかるようにやっていこうと思っています。

>「いーじゃん」や「めんどくさそー」など
>あなたに異を唱える方々の気持ちを逆なで
 なるほどそうですか♪
ならこれからもじゃんじゃん使っていこうと思います。
ハポンさん、これからもよろしく。