『恐れを知らぬ川上音二郎一座』

一度はチェキしようシリーズ第四弾-三谷幸喜の舞台。
新作にして、シアタークリエのこけら落とし、鳴り物入りの宣伝で満員御礼のこの作品を選びました。
三谷幸喜は新聞での連載で、主役の2人(ユースケ・サンタマリアと常盤貴子)が舞台慣れしていないので、脇は戸田恵子、堺正章らでしっかり固めた、というようなことを書いていた。



舞台慣れしていないといっても、そこはユースケ・サンタマリアと常盤貴子なんだからそこまで心配することもないだろうに、と、思ったのだが、実際観てみると、うーん、確かに舞台では今ひとつ。

シアタークリエはこぢんまりとした劇場なのだが、それでも席が後ろの方だと舞台は結構遠い。
表情だけで演技されてもよく見えないから、体全体で演技してくれないとよく分からない。
テレビでは、舞台俳優の演技が大げさだとか不自然だとか言われるけれど、舞台ではそれくらい大きくやる必要があるってこと。

2人とも決して下手ではないから、一応分かるんだけど、でも、キャラがも1つぴんと来なくて、だから、貞淑な貞(常盤貴子)がポーシャになって舞台でどんでん返しをやるところもスカッと感が足りない。ここはもっとスカッとしてしかるべき所だと思う。

ユースケ・サンタマリアについては、川上音二郎の破天荒な魅力を伝えるには、線が細いのではないかという気がする。
川上音二郎は女癖が悪く、荒唐無稽な夢ばかり追ってやることは行き当たりばったり。
なのに、なぜか女性にもてる。
なのに、なんだかんだ騒ぎを起こしながらも、どうにかアメリカ巡業は出来ているし、公演も実現している。
思うに、この人には、アントニオ猪木の「元気があれば何でもできる」式の、よくわかんない魅力というのがあるのだろう。
そばにいれば、何だか自分の夢がかなってしまうような気になれる、というか。
その辺の魅力めいたものが観られればよかったのにな、と思う。

一方、脇役陣は、俳優にあわせてシナリオを書いたというだけあって、安定した面白さ。

戸田恵子は前にコント番組『メンB!』で、「オーディションで緊張しまくっている新人女優」というのを素晴らしく演じていたのを観たことがあって、期待していたのだが、期待に十分応える緊張ぶりだった。
これ以外にも、女性陣(女形含む)が好演。個人的にはカメ(堀内敬子)の純情+したたかさが好き。


劇は20分の休憩はさんで、全部で3時間半という結構な長さだが、笑えるから、あまり長さは感じなかった。
劇中劇『ヴェニスの商人』(一夜漬け北海道ver.)は、大笑い。
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by k_penguin | 2007-11-23 00:09 | エンタ系2(ライブレビュー) | Trackback(2) | Comments(0)
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