『レミーのおいしいレストラン』   

PIXARの新作を試写会で。
いろいろな表現方法に果敢にチャレンジするPIXARだが、今回は映像で「美味しさ」表現にチャレンジ!

まずは料理の質感表現。ちぎったフランスパンの断面がリアル。是非炊きたての白いご飯を作って欲しい。あれが3D料理で一番難しいものだと思う。
繊細な味を抽象的な音と光で表現してみたのもPIXARらしかったが、やっぱ、味表現は最終的に「味っ子」になるようだ。

キャラクターの表情の付け方は相変わらず繊細でありながら無駄がない。
最後のスタッフロールの「No Motion Captures」の得意気な表示が楽しかった。この前のアカデミーを取った『ハッピーフィート』はモーションキャプチャーだらけだったしね。
個人的にもモーションキャプチャーは余り好きではない。動きが必要以上にリアルで、妙に身体を揺すっているように見える。やはりアニメにはアニメの動きが似合う。(まあ、キャプチャーした動きをアニメ風にする技術も開発されたらしいけど)。

その一方で、脚本は何か、すげー悩んだんだろーなーという感じがする。
一度途中で行き詰まり、ブラッド・バードの協力を仰いだらしいが、確かに、何か外部の人が大幅に話を整理したっぽい感じがする。
まあ、整理して正解のワケだが、何かあちこちに枝を切った跡みたいな、「それ、もうちょっと引っ張るネタなんじゃない?」という設定がちらほら。
原題は『RATATOILLE』、ラタトゥイユという野菜だけでつくるフランスの家庭料理。RATをネズミとかけているだけではなく、多分、原点というような意味を込めているのだと思う。
日本版の宣材では、リングイニとの友情が強調されているようだが、本来これは主人公はあくまでもレミーで、シェフとしての成長を描きたかったのではないか、と思う。が、成長の過程がやや簡略化されていた。最終的にグストーに戻る決断をしたのが、ゴースト・グストーの言葉というのは、ちょっと都合いいような。
イーゴとの対決にラタトゥイユを選んだのも、多分なんかストーリーがあった(そしてばっさり切られた)ような感じがする。
そのかわり、リングイニはじめ多彩な人物がみんなそこそこ成長したりしてて。

『カーズ』よりは見やすい作品。上映時間が2時間を切ってくれたのも嬉しい。

そうそう、恒例の同時上映の短編『LIFTED』、サイコー。
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by k_penguin | 2007-07-15 01:18 | エンタ系 | Trackback | Comments(0)

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