大人計画 『ドブの輝き』

今をときめく大人計画、一度は観といた方がいいかなー、と思って、観ることにした。
が、俺は、松尾スズキの作品は知らないし、宮藤官九郎の『木更津キャッツアイ』(映画版)は20分でめんどくなって観るのをやめてしまったので、相性はあまりよくないと予想して期待度は3割引。

本多劇場はもちろんいっぱい。男女比約1対4。
ロビーも花で埋まっている。「いいとも」みたい。

今回は、学生の自主映画みたいな映像作品一本を交えた三本立て。
俳優陣に魅力的な人が多いと感じた。みんなどっか一カ所光ってるという感じ。
特に、荒川良々と阿部サダヲがご活躍。平岩紙もいい感じだった。
ただ、その分、あちこちに目移りしてしまって、ノイズが多くてテーマに集中し切れなかった。
その設定(orシーン)、絶対必要?という疑問がちょいちょい頭に浮かぶ。
俳優を生かすことを優先した脚本作りなのかもしれない。




クドカンの「涙事件」は裁判仕立てなんだけど、被告人を「被告」と呼んだり「被告人」と呼んだり、呼称が不統一なのが気にかかった。
(刑事裁判では「被告人」。新聞などで「被告」という表記になっているのは、紙面の分量上一文字でも減らしたいという新聞社側の都合でそうなっているらしい。)
やはり裁判ものには点が辛くなってしまう。
だって、基本的に本物の裁判の方が面白いからね。
本物だし。
で、法廷でやんちゃな振る舞いをするギャグ、というのも、それに類することは結構実際あるしね(医者のタマゴ達がよく見聞きする「壁に耳あり」ギャグのようなもので、おおっぴらには言われないけど)。
あ、勘違いしないように言っとくけど、弁護士がスカートはかないで入廷するのは聞いたことないYO。

松尾スズキの「アイドルを探せ」は比較的すき。
最後に自殺しようと振り上げたレンガの裏におこめ券が貼り付いているのを発見、というのは良いと思ったんだけど、その良さが出きれていなくて、よく分からないままみんな歌って終わった、みたくなったのは残念。
お米は生の象徴で、それが死の象徴のレンガの裏に云々、とか言っていたけれど、そーゆーリクツではなくて、死のうと思って振り上げたレンガの裏におこめ券を見つけた瞬間「あ、ラッキー」と思ってしまったこと、そのしょーもなさが自殺する気を失わせて、「ネバーエンディング・ワタナベ・ストーリー」になだれ込むんだ、というのが理屈ではなく感覚で欲しかった。


3作全部に共通して持った印象としては、ギャグの出し方が何だか学生のコンパ芸みたいな感じ。
自分が無視されているんじゃないかという不安に襲われて、唐突に目を引くことをやっておいてから、今度は逆に浮いてるんじゃないかとくどくど言い訳を始める、みたいな。
「ね、みんなこっち見てる?」って確認のために笑いをとっているような唐突さや奇をてらったとこがある。
今っぽいと言えばそうなんだけど、おどおどしながら自己主張って、見てるのがめんどくさい。
この辺は逆に共感できるという人もいるかもしれないから、ま、好みだな。
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by k_penguin | 2007-05-18 02:03 | エンタ系2(ライブレビュー) | Trackback | Comments(0)  

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