『THE JAPANESE TRADITION ~日本の形~』

NAMIKIBASHI(ナミキバシ・teevee graphics小島淳二と小林賢太郎のユニット)のDVD。
小島淳二はラーメンズが出てるアップルのCMの監督でもあり、ちょーかっけー映像を作る。このDVDでもワンシーン出てるぞ。

このDVDはJAPAN CULTURE LAB.が、「独自の調査と推測」で日本の様々な伝統について解説する実用ビデオの類、という体裁の作品で、既に出ていた「鮨」と「土下座」はときどきネットで見られた。Youtubeあたりでも受けていたらしい。
小林賢太郎がからむ作品は一方的に映像を流されるTVよりも、自分の見たいときに観たいタイミングで見られるネットと相性が良いらしい。
ただ、アマゾンで、英語の字幕がないとのクレームがアメリカから来ているのを見かけ、これはなるほどと思った。
ネット発なら、そこまで考えなくては(確か『机上の空論』には副音声がついていたと思ったが)。
4700円と、既にお値段高めなんだから、英語の副音声か字幕を付けるべきだったと思う。

内容については、好みが分かれるところだろう。
笑えることと映像を楽しむこと、あわせて一本、という感じ。
頭良さ気なものはむかつくから嫌い、という人には向かないと思う。




マニア的な見地からのご要望を言えば、各作品の制作時期を知りたい。
分かっているのは、「宴」が2006年1月頃(多分「箸」もその頃)、「お盆休み」「夏休み」が2006年9月頃の作品ということだ。
この「お盆休み」&「夏休み」は『TAKE OFF』と『TEXT』をつなぐ作品として興味深い。
この2本は他と違って、「実用ビデオ」色がうすく、しみじみとした味わいもある。

「お盆休み」は正直、怖かった。
スイカ割りを植物虐待と言い切る感覚はいわゆるガイジンのものではない。ガイジンは、動物には優しいが、植物はモノ扱いだからだ。
このあたりから、誰目線での語りなのかが分からなくなってくる。
ネタの宝庫であるはずの流し素麺を「謎」と切り捨ててしまうあたり、最早日本文化の探求も笑いも放棄した何かを感じる。
「謎」だらけの「大人」のシステムの中で右も左も分からないという感じ。

それに比べて子供目線の「夏休み」は、その流し素麺を単純にゲームととらえているところが何となくほっとした。

この2つの作品に見られる、主役を変えて同一の事柄をとらえる、という方法と、「おにぎり」に見られる、最後まで無言とされているあたりに『TEXT』のテーマに通じるところがありそうで、この辺ほじくれば何か出てきそうな気もするが、なんか怖いものが出そうな気もするので、とりあえず埋めたままにしておく。

小林賢太郎の作品はやっぱりしんどい。
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by k_penguin | 2007-03-05 02:16 | エンタ系 | Trackback | Comments(0)

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