うえくささん関連のビンボくさい雑感

最近、時事問題の記事がまた減ってきているうえに、法律の話題も刑事系に偏ってきている。
気分だけでも、「三角合併が解禁になって、より外国企業が参入しやすくなったね。」とか、「日銀はもう利上げしなければ示しがつかないだろう。やはり景気を何とかしてもらいたいものだね。」とか、リッチな話をしたいなーと思うのだが。
いや、別に刑事事件がビンボくさいっていうわけじゃないけどさ。

ビンボくさいなって最近思うのは、前からの関わりでずっとヲチしてる植草さん応援ブログだ。
これはもう世間的には全然アップデートな話題じゃなくて、もう刑が執行されていると思っている人がいても不思議じゃないくらいなんだが、実はまだ公判中だ。
いままでは、ビンボとか、お金とかいう流れでこの話題を見ていなかった。
俺が見ているのは、エキサイトブログ内のブログだけで、で、そこでは、植草さん擁護派にせよ、反対派にせよ、お金で雇われて書いている、とかいう悪口は前からあったが、実際、お金がありそうな動きをした奴は一人もいなかった。みんなネット検索して、コピペして、悪口書くだけだ。
そして、だからこそ、みんな、やりたいことやってるんだなって感じがしてた。
ゆうたまさんのブログは、書きたいことを書き、削除したいコメントを削除する。Freedom!
植草さんの事件は冤罪だと主張しているが、その理由は何でも良い。国策陰謀でも、そうでなくても。
ゆうたまさんにとっては、その2つを区別する実益はない。植草さんを守れればそれで良いのだ。

ところが、『植草事件の真実』という本が出ると聞いて、流れが変わる予感がした。
出版にはお金がいるからだ。
金が絡むのなら、今までのような、理由は何でもOKよという、懐の深い説は取れない。
本を出すなら、国策陰謀説でなければならない。
誰も植草さん個人のためにはお金を出してはくれないからだ。
ひらりんさんが、あまり政治的な陰謀は強調しないほうが良いのでは無かろうか、というようなことを書いていたが、それでは本は出ない。

金が絡むこと自体については、俺は別に否定的ではない。
ガス代水道代を払っていくには、いろいろな方法がある。
植草さんだって、ネット代は払わなくてはならんだろう。
ただ、この本に執筆したひらりんさんやゆうたまさんが、原稿料をもらっていないか、または、もらったとしても、大した額ではないであろうことが、何となくがっかりする。
もらっておけばいいのに。


公判の流れについて、雑感を述べる。
一応予防線をはっとくが、俺も詳しいわけではない。
公判の予定は、検察側の立証のあとに被告人質問、そのあと弁護側の立証という予定だったようだ。この流れは少しイレギュラーだ。
被告人質問は刑事訴訟法上は、いつ行っても良いことになっているが(311条2項)、実務では、最後に行われるのが通常だからだ。

ものの本には、犯罪立証の後、情状立証の前と書いてあったが、実際は情状立証の後の方が普通みたいだ。とにかく、犯罪立証の後に行われる。
この理由は、証拠としての自白が犯罪事実の立証の最後に取り調べられること(301条)の趣旨と同じではないかと思われる。
つまり、自白は証明力の評価が難しいので、他の証拠を調べた後に回して、誤判の危険を減らすのだ。
普通、人は自分が犯罪を犯したとは言わないので(本当にやったやらないに関わりなく)、「やりました」と言えば、それは本当だろうと思いこみやすくなる。
ところが、熱心すぎる捜査やそれ以外の理由により、本当でなくても、「やりました」という場合がままある。
また、「ぼくもやったけど、A君もやりました」型の自白もある。共犯者の引っ張り込みの危険、と呼ばれる類型だ。
こーゆーことがあるので、自白は証拠調べで後回しにされる。
被告人質問も、被告人が喋るものだし、喋ったことは証拠になる。
しかも大半の刑事裁判は自白事件だから、内容的にも自白と同じだ。
このことから、被告人質問が後回しにされていると思う。
(この理由からだと、情状立証の前で良いわけだけれども、実際の裁判では、情状の方がメインの争点なので、情状立証の後なんだと思う)

さて、この理由からすれば、否認事件においては、被告人質問を最後に回す必要は自白事件よりも薄いことになる。内容が自白じゃないからだ。
公判の計画は、検察、被告人・弁護人、裁判所が協議して決めるのであるが、やはり、自分の都合で相手に迷惑をかけることはよろしくない。
弁護の方針が定まっていないのなら(全面否認でどう定まらないのかイマイチ分からんが)、被告人質問を先にするのも一つの解決策ではある。
まあ、植草先生の場合、結局弁護人解任によって、被告人質問はお流れ。
新弁護人も、第4回公判では、弁護側の立証の後に被告人質問をしたい、と言っていたらしい。ふつーがいいよね。やっぱ。

旧弁護人については、どっかの誰かが、陰謀論をブログに発表したのとほぼ同じタイミングで、名前をゆうたまさんが発表していた。
お金をもらったのかなあ。
俺だったらかなりの額をもらわなければ、とても出来ないけど・・・。

・・・あーあ、結局またビンポくさくなっちゃったなあ。
[PR]

by k_penguin | 2007-02-14 00:17 | ネット(ヲチ?) | Trackback | Comments(6)  

トラックバックURL : http://shiropenk.exblog.jp/tb/5523349
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by ばいきんぐ at 2007-02-14 12:12 x
べんぎんさん。こんちわ。ばいきんぐです。

被告人質問の説明あざーす。
やっぱり、あれなんですかね、犯罪のことも情状のこともいっぺんに被告人に聞きたいから、実際は情状立証の後ってことなんですかね?

それから、公開のことなんですけど、遮蔽措置とかビデオリンクだと、まー公開っていや公開かなと思いますね。ふつうでも法廷で行なわれてること全てを傍聴人が見れるわけではないですからね。でも、期日外でまったく非公開でやるってのは、どうなんだろなー。被害者の尋問って、この手の事件の場合とっても肝心なところですのに。まー問題無いとされてるから行なわれたんでしょうけどね。
Commented by k_penguin at 2007-02-14 13:29
ばいきんぐさん、こにちわー。

>犯罪のことも情状のこともいっぺんに被告人に聞きたいから、実際は情状立証の後ってことなんですかね?
多分そうなんじゃないかあと思います。
そっちの方が便利だし、後にする分には構わないわけだもんね。
(被告人の利益のための運用だから、被告人側が先にしてくれって言えば、それもオケ。)

裁判の公開
被害者の尋問の話をしてるって分かったとゆーことは、
ゆうたまさんとこでの削除されたやりとりを見ていましたね。
正直、裁判の公開のあれは勢いで書いてしまって、ゆうたまさん、早く削除しねーかなーとか思ったんですが。

被害者の尋問は、この手の事件の場合肝心なところではありますが、同時に最も被害者の要保護性が高いところでもあります。
最判H17・4・14によれば「審理が公開」されて「裁判手続」が一般公衆へ公開されていればそれでよい、つまり、密室でやりさえしなけりゃそれでオケ的ニュアンスで(だからメモの権利さえ論理的帰結にはならない)、
被害者の名誉、プライバシーと対等な衡量が出来る利益ではなさそうなふいんき、と私はおおざっぱに把握しています。
裁判の公開についてはいろいろ学説があるみたいですね。
Commented by ばいきんぐ at 2007-02-14 14:36 x
ぺんぎんさん。コニチワ。

>(被告人の利益のための運用だから、被告人側が先にしてくれって言えば、それもオケ。)

なるほどなるほど。
ちょっと違うかもしれんけど、『それボク』でも、たしか被告人質問のあとに再現ビデオ調べてましたね。けっこう融通きくんですね。

>裁判の公開

見てました。しっかり読もうと思ってたら削除されてたりして、ようわかりませんでしたけど・・・笑

まー、性犯罪の被害者とかが、さらし者になるのはあまりにもねー。
さらし者になりたくないから犯罪を申告しないってことにもなっちゃいますしね。
でも、かと言って、被害者の取調べが今回のように完全に内々で行なわれるのもなー、っていう気もする。
まー、反対尋問権が保障されてればいいのかな。でもヘボ弁護士だったり八百長弁護士だったりするとなー・・・
あー、オイラには手に余る問題だわ。笑
ちょっと私なりにも勉強してみます。ありがとね。じゃね~
Commented by k_penguin at 2007-02-14 21:58
裁判の公開って、謎な部分が多いんですよね。
裁判の公正を担保する立派な利益(刑事裁判においては、れっきとした憲法上の人権)のくせに結構ないがしろにされてて。
でもこれをあまり強調することは、現代において「空気読めてない」ことになります。
歴史的に密室裁判が内容的に不公正な裁判と言えるから、公正な裁判のためには、少なくとも密室じゃなくしようぜ、という程度の意味、ととらえてます。
傍聴人が逐一見てればホントに裁判の公正が保てるかというのも疑問ですしねー。

>ちょっと私なりにも勉強してみます。
何か発見したら教えて下さいね。マジで。
Commented by uneyama_shachyuu at 2007-02-15 15:58
>歴史的に密室裁判が内容的に不公正な裁判と言えるから、公正な裁判のためには、少なくとも密室じゃなくしようぜ、という程度の意味、ととらえてます。

歴史的にはそうですもんねぇ。
ただ、ワタクシが若かった頃、被害者を衝立で守ろうとか、被告人を退席させるなどの処置をより積極的に行おうよ、と学者の先生たちは訴えていましたから、昔は被害者側の権利に配慮していなかった時代もありましたもん。

…今、被告人の人権優先の発言をしたら、おそらく非難集中で弁護士としてやっていけなくなるかもしれないもんなあ~…橋元弁護士を除けば(笑)←ただし、この人は被害者の人権最優先の人らしいが。

>傍聴人が逐一見てればホントに裁判の公正が保てるかというのも疑問ですしねー。

ホンマホンマ。
Commented by k_penguin at 2007-02-15 21:23
「裁判員と被害者参加、ちょっと修復的司法をからめて」
http://shiropenk.exblog.jp/5466156/
でも述べましたが、被害者保護は最近流れにのってますからねい。
昔は「被害者の権利」って言葉自体無かったですからねえ。
しみじみ( ・∀・)つ旦~~

>橋元弁護士
あの人は刑事弁護やったことあるんですかね?
あまり刑事弁護に向いている感じはしないけど。
・・・つか、弁護士に向いてるって感じがしないんだけど。

<< 『TEXT』Act.2 透明人... 『TEXT』 >>