『鉄コン筋クリート』   

2006年 11月 24日

松本大洋の名作をマイケル・アリアス+スタジオ4℃でアニメ化。res fest/10で先行上映。

確か2004年の3DCGのイベント「カーニバル2004」でパイロット版を観た記憶があったが、ずっとこつこつ作っていたらしい。
町並みが華麗だ。いろいろなイメージを複合していて、何かいつか歩いたような、でも知らないところを歩いているような気分。工業地帯、下谷、花園神社酉の市、昭和の香りが残る地方の温泉町、バリ島クタの屋台・・・。
最初、背景に目を奪われて、肝心の人物に集中しきれず、キャラの把握が遅れた。
また、シーンの意味するイメージと背景に微妙なずれがある場合がある感じがときどきした。この背景を使いたいってそれだけでこの背景にしたんじゃないかなっていう。

ストーリーが結構複雑なのだが、120分を切る時間でまとめ上げてくれたのは嬉しい。
アニメは正直、2時間を超えると見ているのがしんどくなるから。
それから、原作で俺が一番好きだった、沢田とシロのカラミが、カットされていなかったのも嬉しかった(沢田は良いキャラだと思う。彼はシロとイタチの戦いを確実に理解していた)。

ただ、まあ、「いいなあ」って思う表現って、ほとんど原作でなされている表現で、映像版オリジナルの表現ではニュアンスが変わってしまっているところがあるような気がした(ただし原作持ってないからいちいち確認をとっていない)。
イタチvsクロ・シロのクライマックスは、ちょっと抽象表現がくどいと思う。
イタチは単純な「悪」ではないので(シロが必ずしも「善」と言い切れないように)、単純な善悪の二項対立であるかのような誤解を与える表現は避けた方が良いと思う。

決して悪くはないんだけど、情報量が多くて、その結果流れのメリハリが弱くなっているから、DVDでしみじみ観るのが向いているかな。
まあ、ジャパニメーションって全般的にそうなんだけど。
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by k_penguin | 2006-11-24 22:30 | エンタ系 | Trackback | Comments(4)

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Commented by uneyama_shachyuu at 2006-11-25 22:35
コメント、ありがとうございました。
外人さんが監督ということも、影響があるのかもしれませんね。
ただ、昔とは違い、たとえ90分に多くの情報量がつまっているとしても、最近の若手の監督さんは、そのつめ方が下手くそな人が増えたと思います。最近見た日本の劇場版アニメは、そんなものが多かった。「アップルシード」が一番マシだったくらい(汗)。
…「椿三十郎」が、僅か90分の映画だと知った時は、本当に驚きました。120分くらい見たような気がしたのに、実にテンポ良く、しかも面白い。さすが、黒澤!(笑)
Commented by k_penguin at 2006-11-26 00:09
監督さんは、日本語がぺらぺらでしたので、それが影響するのかしないのかがよく分かりませんでした。
黒澤監督は確かにテンポがよいですね。切れ味がよい。
さすがに「七人の侍」は疲れましたが。
北野武もキレがある作品を作るので好きです。
Commented by uneyama_shachyuu at 2006-11-28 20:59
「東京ゴッドファーザーズ」、いかがでした?
ワタクシは、結構笑い転げていましたが(笑)。
さて。
某mojoという型のブログでのk_penguinさんの発言を拝見していましたが…
ワタクシなら、とうに見捨てています(汗)。
だって、元々自分と同じ価値観・物差しを持っている、心地よい人だけに出会いたくて書いてあるので、反論してもあの人には耳障りなだけで、聞いていないように感じますから。
Commented by k_penguin at 2006-11-29 01:34
「東京ゴッドファーザーズ」面白かったです!
表情や、動作による感情表現が豊かでした。
シーンの切り方やつなぎ方に強引なところがありましたが、笑えるので許すって感じ。

mojoさんには、別に反論とかそういうムツカシイこと期待してコメントしているわけではありません。
エントリ読んで思ったことや疑問に思ったこと書いてるだけです。
そーゆーことは、自分のブログに書くより、当のエントリにコメントした方が、早いと思ったからです。
幸いなことにまだID拒否されてないし。

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