高橋幸宏 『Something Blue, Extra@ICC 』   

プロフィールにも書いてある通り、俺は現代美術が好きだ。特に技術系のやつが好きで、だからICCは会員になるくらい気に入っていた(NTTが下降線になったあおりをもろに食らった最近は規模が縮小され、展示物もしょぼくなり、会員制度も廃止されたが)。
で、それとは別に、俺はYMOも好きだ。
だから元YMOの高橋幸宏が現在やってるSKETCH SHOWのCDも持ってるし、だからSKETCH SHOWが環境テクノっぽいけどなぜか新宿ツタヤではクラブミュージックに分類されているのも知っていた。
諸般の事情を総合して、ICCで高橋幸宏のライブ、となったら、もちろん出かけるわけだ。

・・・と、いうわけで、俺は午後7時にICCのロビーのソファに不機嫌な顔で座っていた。
現代美術が好きなくせに、なぜか俺は、デザイナーっぽいオサレな服を着た細身のパンツスタイルなんぞの男が一度に5人以上視野に入る場所が生理的に嫌いだった。
まるっきり意味なくむかつくのだ。
しかし、ICCで高橋幸宏だから、デザイナー系の客は当然多いのだ。
ICCの企画展「コネクティング・ワールド」はもう一通り見終わっていた。
短く感想を言うと、発想は良いが、それを具体的に視覚化する過程に問題がある作品が多かった。
あ、エキゾニモの常設展示のやつに「Rahmens」って入れると、結構すごいことになる。

とか言ってるうちに、開場。
ICCで高橋幸宏だから、このライブはあまりキャーワー騒げるようなライブではない。
会場はオールスタンディングだったけれど、みんな最初から静かに床に座り込んでいた。
男女比、約1対1。やや男性多めか。ロビーではデザイナー系が目立ってたけれど、平日だからか、会場ではスーツ濃度が濃くなっていた。
人数は最終的には、キャパの4分の3くらい?

さて、ライブは淡々と始まって、淡々と進んでゆく。
ICCで高橋幸宏だから、当然軽い実験的なノリ。多分やっている人の方が見てる人よりも楽しいと思う。
こーゆー場合、ありがちなのは、全部の曲が大同小異になってしまう、ということだが、結構その辺のメリハリがついていた。
ビジュアルも音楽とよくマッチしている。音と映像がシンクロしていて、ただてきとーに映像流しているだけではないことがわかって嬉しい。
ときどきうつらうつらしている人もいたが、ICCで高橋幸宏だから、仕方がない。
気持ちよく聞けたということはいいことだ。

アンコールで「CUE」をやってくれた。
俺がYMOを好きになったきっかけの曲だ。
うれしかった。
曲のノリは他のと変わらないのに、やっぱりテンションが上がる。
(森田芳光監督の映画『の、ようなもの』に『BGM』のジャケットと全く同じシーンが入っていることを君は知っているか?なーんて、軽くウンチク)
やっぱり、昔の曲は強いなあ。

ICCと高橋幸宏。
昔は大好きで、今はそこそこ。
だから、このライブもそこそこって感じでOKなのだ。

ICCで高橋幸宏だからね。
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by k_penguin | 2006-10-05 22:38 | エンタ系2(ライブレビュー) | Trackback | Comments(0)

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