『アンデルセン・プロジェクト』(白井版)

作者のロベール・ルパージュは映像の魔術師と呼ばれている人で、映像と生身の人間の組み合わせの妙が見所らしい。
と、いう新聞記事を見たのが数ヶ月前。
観ようかな、でもNHK『芸術劇場』でやるような予感もするな、と思って放置しているうちに、ルパージュ本人が演ずるルパージュ版は終了。で、その記事がまた新聞に載ったので、思い出してチケット衝動買い。
映像の演出は日本語版でも同じだろうし、なら日本語の方がとっつきやすそうでいーや。と、軽く考え、世田谷パブリックシアターへ。
公演後半に入った本日は、客は1階席ほぼ満員、2階、3階は空席が目立つ程度。
男女比1対3。特に男性の年齢層が高く、見たところギョーカイ率も高そう。
ルパージュ版も観たリピーターも多そうだ。



映像については、凹に湾曲した投影スクリーンのなかに人が入り込んだりして融合を演出する。
こーゆーものは、席が比較的後ろの方が、本当に溶け込んでいるように見えて良いかもしれない。1桁台の前列だったので、映像と本物の質感の違いが目立ちすぎて、あまり溶け込んでいるように見えなかった。
むしろ、裸電球のスタンド1つでやる「影」の話が光と影のコントラストが美しくてすばらしかった(後ろの席の兄ちゃんが彼女に話したうんちくによれば、このシーンは途中から付け加えられたのだそうだ。確かに他と雰囲気が違うのだが、それでもすばらしかった)。

白井晃は1人3役の大仕事とはいえ、台詞がカミカミだった。ラストシーン、登場人物の名前を思いっきり別人と間違えたのは痛い。まじめなお芝居ってこーゆーとき、笑いでフォローできなくて損だよなー。
話も、なんつーか、だらだらしゃべっていて、どこに見所をおいているシーンなのかよく分からくて、ピンとこないものが多々あった。
が、これについてはポストトークの対談で分かった(この対談はいろいろ興味深かった)。
登場人物のうちの1人がフランス訛りのひどい英語を話すシーン、もう1人が英語訛りのひどいフランス語を話すシーンがあって、それぞれ、そこで笑いをとるシーンだったのだ。
日本語でやれば、そりゃピンとこなくなるわ。
ストーリーも、白子のカナダ人、モロッコのホモ移民、寝取られ亭主のバリっ子、ついでにアメリカの資本、がパリに集合、とくれば、マイノリティもしくは僻み根性絡みだと分かるが、カナダ人のマイノリティ感覚についての俺の知識は『サウス・パーク』しかなく、モロッコとパリはそれ以下、となると、どうにも理解に限界がある。

総合して推測するに、多分、これはルパージュ版の方が「当たり」だと思う。
つーことで「芸術劇場」、ルパージュ版やってくれねーかなー。
受信料おとなしく払ったんだから。
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by k_penguin | 2006-07-06 00:29 | エンタ系2(ライブレビュー) | Trackback(1) | Comments(0)  

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タイトル : 白井晃?
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