『笑の大学』

毎度おなじみツタヤ半額レンタル。
今回の作品は有田哲平推薦作品。

三谷幸喜は「表現と規制」というテーマを『ラジオの時間』でも扱っている。
しかし、表現行為を制限すること(検閲にせよ、自主規制にせよ、俳優のわがままにせよ、単に、変えた方が面白いという親切からにせよ)それ自体を否定するわけではなく、そのような厳しい状況の中にある表現者達にエールを送る内容となっている。
向坂のようにちゃんと脚本を読む検閲官はいないし、椿ほど腕のある脚本家もいない。全ての制限をクリアしながら前よりも面白くなる脚本は存在しない。
向坂が最後に言う条件「笑いどころのない喜劇を書け。」が検閲の真の目的だからだ(笑うことが禁止の対象になる理由は確か『薔薇の名前』に書いてあった。なんて書いてあったか忘れたけど)。
そういう意味でこれはおとぎ話であり、昭和初期という設定、そしてレトロな色彩がおとぎ話感を盛り上げている。
ただ、舞台が元である作品だけに、取調室以外のシーンが、何となく付け足し風になってしまったのは残念。やはり舞台が似合う作品だと思う。
映画にするなら、もっとカメラワークを今風にぶんぶんしたり、想像のシーンをふんだんに盛り込んだりしてみたら、独自性が出たかも。

作品からは離れるけど、以前、2ちゃんのオク板で自分の書いた同人誌をオクで取引して貰いたくない同人作家達がぼやいていたことがあった(今でも同人板の方では多分同じ議論が繰り返されているんじゃないかな)。
理由は結構様々で、旧い作品は恥ずかしいのでなるべく出回って欲しくない、出来れば全部買い取って燃やしたい。というものから、抱えた在庫の山がまだはけていないのに!という自己中なものまで各種取りそろえられていたが、気になったのは、パロディものを書いている人達が、まるで当然のように「著作権違反が版元にばれたらどーするのだ。こっちは大迷惑だ」と憤慨していたことだった。
申し開きが出来ないほどのエロを書いているのかと思ったら、そうでもない人もいて、単に「著作権法違反」という言葉におびえているだけらしい。

法違反は法違反であるが、悪気が無い、作品の1ファンとしての作品への思いを表現したという自負があるのであれば、あとがきにでも漫画なり文章なりでその思いを表現して版元の担当者を説得してみせろ、表現者の端くれならよ。
と、思ったのだが、そんな簡単なこと自分で思いつかない奴に他人が言ってもハナから受け付けないだろうと思ったので、特に何も言わなかった。・・・いや、言ったかな?昔のことだからな。
ついでにオクでの取引禁止だって、後付にただ中古販売禁止とだけ書いて(売るときに1言注意する奴もいるらしいが)、みんな言うことを聞かないと後から文句を言うだけのしょーもない奴が多い。
他人に何か行為をして貰いたい、あるいはして貰いたくない、という場合は、心を込めてお願いをするもんだという当然のこともわからない。
ま、はじめからそんなもの読まない転売屋はどうしようもないけどな。

まーなんだ。
同人誌書いてる奴に期待しても仕方ないけど、表現者としての自覚なさ過ぎ。
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by k_penguin | 2005-09-24 22:54 | エンタ系 | Trackback | Comments(0)
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