『仕事の前にシンナーを吸うな、』

3ヶ月ほど前、外出中の同僚から「ねえ!この人、この人誰だっけ?!!思い出せない!」というメッセージと共に写真が送られてきた。そこには、神楽坂の団子屋の前でテレビカメラに囲まれてちんまり、というか、くったりと座っている初老の男がいて、そしてそれは、紛れもなくきたろうなのであった。
そんなわけで俺はシティボーイズを思いだし、今回の公演を観ることにした。
前回の公演のときは、ちょうどいろいろ忙しかったので観る機会がなかったのだ。

観ることに決めてから、ちょっと調べて、それで前回が「ファイナル」と銘打たれていたのを思い出し、なにしろシティボーイズのことだからと、あまり本気にしなかったことも思い出した。
それでも、今回の公演が、18時30分開演の回と20時30分開演の回があると知ったときはびっくりした。長くても1時間の公演と見積もらなければなるまい。おじいちゃん達は大丈夫なのだろうか?18時30分の回だけで、疲れたとか言い出さないだろうか?ゲストがライスで、シティボーイズが1本コントをやってライスが1本コントをやるらしいが、30分で全部終わったりしないだろうか?
そんな風にワクドキしながらよみうり大手町ホールの小ホールに向かう俺だった。
とかいっても、彼らが、チケット代として払っただけのものは見せてくれるであろうことは信頼していた。

会場は幅広い年齢層の成人の客がいて、男性も多かった。若い人たちの姿がほとんど見られないのは、20時30分の回であるためであるとも思われる。舞台に設置されたテーブルをはさんだ2脚の赤くて透明なレジンの椅子、下手にある赤い棚の上の赤い電子レンジがシティボーイズぽい。
阿佐ヶ谷姉妹の江里子さんが安定の語り口で案内放送を担当していた。

時間になって、素敵なピアノの生演奏と共に幕が開いた。ピアノ奏者の顔をどこかで見た覚えが確かにあるのだが、イマイチ思い出せないうちに暗転してしまった。
話は、薬物更生施設での話、らしかった。と、くれば、シティボーイズの舞台を知っている人ならぴんとくると思うけど、「あの感じ」満載のドタバタだ。
演出が三木聡なんだけど、なるほどって感じ。「目が大きくなるプリクラで撮った百目小僧」とか「グーグルマップのピンみたいなすごい内出血」とか。どう?見たい?ほらね、「あの感じ」。
で、フリスク!。大量のフリスクが雨あられで、特に斉木しげるに大量にぶちかまされて、席は前の方じゃないんだけど、フリスクの匂いが座ったままで感じ取れたのはすごかった。
そんなわけで、すっごいシティボーイズらしいコントだった。演じる方も熟練の技で、きたろうは最初から絶好調でかんでいた。それにつっこむ大竹まことも「俺だっておまえに言いたいことはずいぶんあるよ」と言い返されるくらいあやふやな喋りがあった。でも面白い。
カーテンコールで、ライスの関町が「面白ければ、噛んでもいいんだって(思った)」と言っていたが、なんというか、面白い噛み方と面白くない噛み方があって、きたろうのは、「何を言いたかったのか雰囲気で分かるけど、でも変」という面白い噛み方なんだなあ。とか思った。斉木しげるは相変わらず無邪気で、比較的台詞が少なかったせいか、大きな破綻はなくてよかったよかった。

 シティボーイズのコントは40分くらいだった。で、ライスが新作を10分くらいやって、カーテンコールでぐだぐだ喋って、全部で約1時間だった。そうそう、最後になって思い出したが、ピアノ奏者は大竹マネージャーだった。人力舎でマネージャーやってる大竹まことの息子だ。マジ歌選手権を見たことのある人はその芸達者ぶりを知っていると思う。
そんなわけで、すごいじゅーじつした舞台だった。客はアンコール欲しそうだったが、電子レンジの音楽で追い返された。
物販もないし、なんてゆーか、潔い公演だったなって思った。
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by k_penguin | 2017-06-14 17:07 | エンタ系2(ライブレビュー) | Trackback | Comments(0)  

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