ラーメンズ(その1) Stage or TV?

以前新聞で昨今のお笑いブームについてのコメントを読んだら、舞台中心のお笑いとしてラーメンズがあげられていた。それをきっかけに、最近ラーメンズのビデオを立て続けに見ている。

ラーメンズは何年か前のオンエアバトルで知った。そのころのオンエアバトルは面白かったのでよく見ていた。
そのときのチャンピオン大会で230キロバトルほどしか取れなかったラーメンズのネタに俺は大爆笑した(チャンピオン大会はチャレンジャー全員のネタがオンエアされる)。
なぜあのネタの評価が低かったのかまるでわからず、それから何となくあまりオンエアバトルは見なくなった。ラーメンズもそれからオンエアバトルに出ていなかったような気がする。

今回舞台のビデオを何本か見て、なんとなく、あのときのネタが受けなかった理由がわかったような気がした。
そのネタは、友人の家にビデオを返しに来た男と友人が、交互に突発的にいろいろな映画の形態模写や即興芝居をしていくというもので、小道具をまったく、それこそビデオテープ1本も使わずにやっていた。
2人の映画バカが生息するピデオが山積みになった下宿部屋の情景がすぐさま頭に浮かんだ俺は勝ち組で、腹を抱えて笑ったが、その情景を思いつかなかった人はまるっきり訳のわからないままであったと思う。
テレビというのは、どうしても時間が細分化されるし、何というか、全体的にざわついていて、集中しづらい。わからないものはそのまま放置されてしまう傾向にある。情報は始めに全て与えておかなければ理解されない。
そのような中でネタをやるには、あらかじめ下宿部屋だとわかる最低限のセットは必要だったかもしれない。
しかし、それではやっぱり面白くないと俺は思うのだ。
何もない中で、2人の映画バカを想像し、その上で2人がやっている映画にありがちな即興芝居のシーンも想像する。情景と、登場人物の頭の中と、2重の想像をするところが面白かったのだ。

ラーメンズはボケとツッコミが固定されていないし、舞台も簡素なものが多い。見る側の作業量がどうしても増える。5分の持ち時間のテレビには向いていないと言えるだろう。
ただ、見る側の作業量は多いけれど、手際よく整理されているから負担にはならない。理解するうえで必要な情報が的確なタイミングで与えられている。
高い技量の持主と言うことだ。ちっ、うらやますぃ。

テレビだろうが、舞台だろうが、俺のように、見てるだけの側からすりゃ、笑えりゃ何でもいい。テレビ向きのお笑いだけがお笑いじゃない。強いてテレビに出る必要はない。ピタゴラスイッチに出てるしな。
でも、何だろう、これでいいのかなって気もする。
完結しすぎている。そういう印象がある。
なんか外部の者をはじくような、コントという枠の必要十分条件さえ満たしていれば、後は何やろうと勝手だろって言ってるような・・・。
まあこれは単なる印象の問題なんだけど、やり方変えれば、もっと何か別のものが出てくるような、いやそんなこともないような・・・。

まあそんな欲張ることもないか。
見てるだけの側からすりゃ、笑えりゃ何でもいいんだからねえ。
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by k_penguin | 2005-08-22 03:59 | エンタ系 | Comments(0)