迷惑防止条例に引っかからないために(本題)

*前回のおさらい*
客観的に見て普通の行為は何考えながらやっても処罰されないよ。以上。

さて、とりあえず処罰される可能性のある行為は「普通でない行為」である。
カメラレンズを女性のスカートの下につっこむのは客観的に見て普通でなく、「客観的に見て一般人が、羞恥したり不安になる行為と評価する行為」なので犯罪となりうる。

しかし、ケータイを取り落としそうになって前のめりにつかみ直したりすれば、客観的には同じ行為になる場合があろう。
この場合は主観面、いわゆる「故意」が無いので犯罪にはならない。
ところが、故意は所詮内心の問題なので、証明が難しい。結局盗撮意思がないことを何らかの形で客観的に示していなければならない。
ケータイがカメラモードでなかったことはその証明になる。
でも、モードの切り替えなんて一瞬でできる。しかもどのモードにあるかは他人の目からははっきりしない。
はっきりさせるには、使うとき以外はカメラレンズにシールを貼っておくこと(「エチケットシール」として市販されているらしい)。疑われたら即座にそれを示すこと。

人間、常日頃やっている行為はつい「普通の」行為と思いがちである。
また、後ろめたいことがないからこそ、あらぬ疑いをかけられれば、逆に因縁を付けられたと思って逃げようとしたりもする。
カメラにシールを貼っておき、それをすぐに示すことだ。

もしも、貼ってなくて、即座の証明が難しいと感じられたら自分に賭けるしかない。
猛ダッシュで逃げろ。
誤解されたままで一生を過ごすことになるが、その場に残っていても誤解が解けることはないからだ。
あらぬ疑いをかけられることは、因縁と同じなのだ。たとえ相手が善意であっても。

マイケル・クライトン「ディスクロージャー」で、女上司(映画ではデミ・ムーア)の逆セクハラを断ったがセクハラで訴えられたトム(映画ではマイケル・ダグラス)が友人の弁護士に言う
「でもやってないんだよ。断ったんだ。」
友人は言う。
「何で断ったりしたんだ馬鹿者が。」

その通りだ。やってもやらなくても結局同じ事なのだ。小説や映画でなければ証拠が出ることは期待できない。
やってなくて犯罪者になることは、やっていて犯罪者になることよりもさらに悪い。災難からは全速力で逃げることだ。


・・・と、まあ、こう書いてきたけど、書いている俺自身もいざって時に適切な行動が取れるか自信はない。
あ、ちなみに俺はケータイは持っていない。
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by k_penguin | 2005-07-30 01:18 | ニュース・評論 | Trackback(1) | Comments(0)  

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Tracked from ペンギンはブログを見ない at 2005-07-30 01:52
タイトル : 迷惑防止条例に引っかからないために(前説)
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