「ひっくりかえる - Turning around - 」展   

ワタリウムにて。
去年渋谷の岡本太郎の絵に原発の絵をくっつけたアート集団Chim↑Pomを初めとする
、世界の「世間お騒がせ型」アーティスト達の展覧会。
岡本太郎の絵にくっつけた絵の展示もあったし、会期延長されたなかなかの人気展覧会だ。

見たのはもう2週間くらい前だったんだけど、記事書く暇がなかった。
とにかく仕事が忙しいのだ。
日々仕事に追われると、本当にアートって縁遠くなるんだなあ。
って、しみじみ思う暇もないくらい忙しい。
以前、アート系の趣味をまるっきり持ち合わせない知り合いに、舞台や展覧会を見たりするといったら
「ほう、暇があってうらやましいですなあ」と言われてカチンと来たことがあったが(お前だって、風俗に行く暇はあるくせに!)
何か奴の気持ちも分かるくらい、気持ちに余裕がなくなった。
世間様が、表現に不寛容なのも分かる。
小林さんなんて、もう、ただの暇をもてあましてるバカにしか見えない。
こちらは他人のために走り回り頭を悩ませているのに、自分個人の悩みなどとゆー下らないことでちまちま安っぽい作品を作りやがって。
そんな暇と金があったら、一畝でも二畝でも、耕せーー!!

と、毒づきながらも、しかしワタリウムに出かけたのは、とにかく「見よう!」と思ったから。
これだけ自分の心をサツバツとさせている「社会」って、どんな感じのもんなんだろう。他の人にはどう見えているんだろう。
2時間あれば行って帰ってこれそうだしね。

ワタリウムの2階3階4階を使った展示だが、2階の作品が身近っつーか下世話な雰囲気の物が目立ち、最初はとまどった。
ピカチュウに仕立てた鼠の剥製とか、心がせまーくなっているおっさんにはただの売名行為にしか見えないだろうなあ、そこから向こうのものなんて見る気になれないだろうなあ、なんて思った。
要するに、「いかにして思考させるか」って問題なんだろうけど、過激なことで挑発しても、すれたおっさんは思考しようという気にならないんだよな。

VOINAの"KGBに捕まったペニス"は説明と合わせてみると、面白かった。
KGBビルに向かい合う跳ね橋にペンキで65mの巨大ペニスを描く、というだけなんだけど、練習に練習を重ねて30秒でペニスをかけるようにし、橋が上がる直前に画き、橋のたもとには消防車と警察が待機していて、橋が降りたとたんに消されて逮捕。
でも ロシア文化省はこれに賞をあげようとしたそうで、
ロシアといえどペニスを画く準備行為を止めることができないし画く前に逮捕はできないという事実と、 ロシア文化省はいろいろ頑張ってるらしい、というのが面白かった。

このての作品は社会との関わり合い、すれ違い、摩擦の部分が面白いけど、そこを意識しすぎると、この人達偽悪的に振る舞ってかっこつけようとしてるんじゃないだろうか、という疑問が出てくる。
で、そーゆー点から見て、一番すっと自然に受け入れられたのが、指差作業員の"ふくいちライブカメラを指さす"。
これも有名だから知ってる人もいると思うけど、福島第一原子力発電所のライブカメラに向かって指さす防護服の男のパフォーマンス。
言いたいことが最初にあって、だからこれをやったんだな、という感じがすごくした。何しろ匿名だもんね。名前がないからかっこつける必要もない。

4階の展示は社会的メッセージがはっきり押し出されたものが多い。Chim↑Pomのみなさんも福島で頑張っている。
社会とアートが積極的に関わっているJRのスピーチとプロジェクトも面白かった。生活に追われていても、表現したい、という人たちが多いことにも感動した。

見て良かったなーと思ったし、会期中何度も使えるチケットだから、また行こう、とも思ったのだが・・・

結局、行けてないんだよねー。
だって、忙しいんだもん!
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by k_penguin | 2012-07-22 01:06 | エンタ系 | Trackback | Comments(0)

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