BEAT TAKESHI KITANO 「絵描き小僧展」・「オープン・スペース 2012」

東京オペラシティ、対極に位置づけられるような展覧会が2本開催中。
片方は、アナログで野暮ったくて、1300円。
もう片方は、デジタルでスマートで、無料。

「BEAT TAKESHI KITANO 絵描き小僧展」

東京オペラシティ アートギャラリーで開催中の、アナログで野暮ったい方。
何を見せられたんだかよくわかんなかったが、後悔はない。
いろんな意味で「アートって何?」と思える展覧会。

まずこれは、ビートたけし(北野武)の展覧会である。
彼が美術においてはいわゆる「素人」であることはみんな知っているし、フライヤーの絵も退屈な授業中にいきなり閃いた中学生が教科書の裏に描いたような絵だ。
ふつー金払ってまでして見ない。
ということは、金払うとなったら、完全に騙されること覚悟で行かなければならない。ちょうどお祭りの見せ物小屋に行くように。

実際、展示の最初の方は見せ物小屋仕立てで、展示物のほとんどがTVコント番組の、それもビートたけしのコント番組の小道具大道具みたいないわゆる「作り物」だった。
往年のひょうきん族などコント番組の映像も各所で流されている。(犬田ワン、懐かしい~w)
1つ1つはバカらしく「アート」とは思えないのだが、次から次へとまくし立てるように見せられると、楽しくなってきて、だんだんアートとかどうでも良くなってくる。やはり「見せ物小屋」商法か。
ギャラリー2を進むと、だんだん作品がアートっぽくなってくる。後の方の《ムッシュ・ポロック》《偶然の確率》などは、現代美術にあってもおかしくない。

そして、ギャラリー2を出てコリドールを進むと、パリで開催された展覧会の記事や映像の展示。
そう、これは2010年にパリで開催された展覧会の日本凱旋展覧会でもあるのだ。
バックにはカルティエ現代美術財団。
私たちの目には、ひょうきん族に尾ひれがついたものにしか見えないのだが、これは一応「パリでお墨付き」のアートなわけだ。
 フランス人はバカだなあ。簡単に騙されて。
と、言うのは簡単だ。
でも、振り返ってみると「お墨付き」で展覧会を見に行くことは多い。
私たちもまた簡単に「アート」に騙されているときがあるのかもしれない。

なお、展覧会グッズの種類、選択が良いとは思えない。
おフランスでやったとき売った、フランス人が好みそうな作品をグッズ化したんだろうが、俺的にはダルマのストラップより、カバらんちゅう(カバと金魚のハイブリッド)とかの方が欲しかった。
あと、動物花器のペンギンね。あれは欲しい。


ICC「オープン・スペース 2012」

こちらはスマートでデジタルで、無料。いやー、いろんな意味でホッとするわ。

ついこの前「オープン・スペース 2011」に行ったと思ったのだが、もう今年のだ。つか、会期が長いんだよね、単に。
今回は2355でおなじみ、ジョン・ウッド&ポール・ハリソンの作品がたくさん見られる。《10×10》は良かった。
藤木淳《ゲームキョウカイ》は他人がやるのを後ろから見るだけにする。
何か見てるだけのが多いな、今回。

シルパ・グプタ《シャドウ#2》成瀬つばさ《リズムシさんの部屋》は参加した方がお得。

こちらも果たして「アート」なのかなって思うときがあるけど、
ハイテクとデジタル感とオシャレ感で疑問がスルーできる。
こういうのも騙しのテクニックの1つなのかもね。
まあいいけど。
こちらとしては、面白ければそれが何であっても良いのだから。
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by k_penguin | 2012-06-04 23:29 | エンタ系 | Trackback | Comments(0)

法律事務所勤務。現代アート、NHK教育幼児番組、お笑いが好きな50代。


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