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小林賢太郎 ライブポツネン2012『P』

小林賢太郎さん、おフランスから公演オファーをうける!
  と、言うわけで実現したのが今回の公演『P』だ。
これは今までにないパターンだった。
少なくとも俺の知る限りでは、小林さんは自分のタイミングで作品発表をやっていた。つまり、言いたいことが最初にあって、それを表現する、という手順だったのだが、今回は逆になるわけだ。
逆になる、といってもさして難しいことではないだろうと俺は思う。
まずオファーがある方がむしろ普通なんだから、普通のものを作ればいいだけの話だ。
相手が外国の方であることからすれば、マイムでの表現が主になるかもしれないし、また、多分『Japanese Tradition』みたいなのが期待されているだろうが、
しかしおフランスの方であれば、テレビ地上波民放のお笑い番組のオーディションなんぞと違って、ネタにあれこれ口出しはしないだろう。
ウケなくても「こーゆーのが日本で流行ってるんです」と言っときゃいい。しかも日本でうけなくても「今回はフランス向きに作ったんです」で済む。
 楽勝じゃん

 そのかわり、言いたいこともさして無くて、ハードルが低い普通の作品では、今回はあまり面白くないだろう、と思った。

それでも俺は横浜まで出かけた(東京公演がないから)。
元町・中華街駅があんなに中華街に近いとは知らなかった。中華街には20年近く前に1度行ったきりだったのを思い出した。
小林賢太郎 ライブポツネン2012『P』_c0030037_1324282.jpg


公演のポスターを眺めて、俺は自分の予想は当たっていると確信した。
今までのものと違い、普通のデザイン、つまり、公演内容をイメージとして紹介し、アピールする性質をもつデザインだったからだ(でも最初見たとき「若いときのさだまさしがいっぱいいる。」と思った)。

そして、公演を見た結果
 予想したほど面白くないわけではなかった。
と、思った。
うちのブログでは小林さんの幼児性について散々なことを言っているが、
言っても彼はそこそこオトナだったのだ。
あくまでも、そこそこ、だけど。
やはりマイムが多く、セリフは少なかった。そして『Japanese Tradition』みたいなのもちゃんとあった。
全体的にEテレ2355を1時間見ているようで、何となく気持ちよく見ていられる。
2355は好きな人でも1時間が限度だと思うので、公演時間もそれで十分だと思う。
もちろん笑いはしなかったが、そもそも笑いは求めていない。
すっと悲しい気持ちになるところもあったけど、波の音とともに何となくフェードアウトする。
まあソフトで見るものであって、5000円はらってなおかつ横浜まで行って見るものではないという気もするが、
帰りに夜の中華街を見物しながらフカヒレ饅を食べ、小籠包を買って帰ってきたので
そこまで含めた評価で、俺的にオケ。




深読みメモ
記事で述べたように、
今回は、日本のおなじみの皆さんには大して言うこともないだろうというわけで、
箇条書きのメモですませます。
自分の印象に残っているところだけです。


日本検定
明らかに嘘であり、嘘であることを客も理解している状態で「全部本当です」と言うことは客側の見るスタンスを混乱させる。
『Japanese Tradition-sushi』も、真実を嘘を並列に並べ、客側の見るスタンスを混乱させているが、今回はそれを明言している。
「ない」と同じ思考であろうが、そーゆーとこが良くないと思う。

漫画さん
音符を相変わらず追いかけている(TOWERより)。

表彰式-作品と客の関係に対する小林さんの見解。
自己紹介をして歓声にアンコールを期待する。相手に合わせ、自分を誤魔化す。
こう思いながら舞台に立ってるんだ、この人。と思うと心が冷える。
そして客の歓声が波の音に変わって、一面の砂浜に映像が切り替わった瞬間、ふっと心の中に放り出されたような気分になる。
今回唯一、入り込めたシーン。

Line-自分と遊ぶ。もしくは自分をコントロールすることの実験。
こうなるであろうという仕掛けを作り、自分がその通りに動くかどうか。
複雑すぎるものはうまくいかない(複雑すぎるチューブは内臓に似ている)。
ある程度単純でなければうまく動かない。
最後に黒い●が得られ、それが実体化し、投げる。(客席に投げないで、壁の向こうに投げている)
黒い●は、棒と旗を付ければ音符になるのでは?

 追記-小林さんが画いた「仕掛け」は鏡と潜望鏡であろう。
 とすると,内臓にも見える曲がりくねった潜望鏡の塊は「うるう」か?
 なぜあの仕掛けは失敗したんだろう。

最初と最後の電話のやつ
苦労して電話に出ておいて「しーっ」と言うのは
他人を求めておいて拒否する、小林さんぽい。

仕事の電話を受けるのって、ああいう感じかも知れない。
仕事は欲しいけど、いざ受けて最初に思うのは「超めんどくさい」。

全体的に今までのおさらいみたい。
しかも、割とご機嫌。
自己紹介のニュアンスが強い。パリでは始めましてだからそうなるのは道理。
自己紹介は本来作品とはならない-「表彰式」での誤魔化し
今回は外からのオファーという「電話のベルが鳴る」状態なので、おすまし顔で「しーっ」と言う様な感じの作品、というわけか?
小林賢太郎 ライブポツネン2012『P』_c0030037_19104456.gif

余談だけど、カテコで毎回、
フランス人が面白いと思うものってなんだろう、と考えたけど、今までも日本人が面白いと思うものってなんだろう、と考えて作ってきたわけではなくって、自分が面白いと思うものを作ってきたので、今回もそうした。
と、言っているようだが、これはリクツとして成立しない。
小林さんが日本人だから、今まで「日本人が面白いと思うものってなんだろう」と考えなくて済んできただけだ。

  小林はこの作品が面白い。 小林は日本人である。 従って、日本人はこの作品が面白い。

の、論理(論理学的には間違いだがそれは関係ない)で今まで営業してきたわけで、
それをそのままフランス人には当てはめられない。
小林さんは「自分が面白いと思うもの」以外作れないからフランス相手でもそうしただけであって、そもそもの選択肢がないのだ。


カテコではあと、勉強は大切だから、子供には勉強させろって言ってた。
「自分は天才なんだから勉強なんかしなくていい。」とか言うのは聞かなくていいって。楽器買ってくれとか言うやつには絶対買わなくていいって。

 ・・・40くらいのおっさんって、みんなそう言うよね(´・ω・`)
Commented by ぽんたろう at 2012-05-19 17:52 x
さだまさしwww

食い倒れ太郎に、えがちゃんぽいボディラインが加わり…(ーー;)
個人的に、あのポスターは観る前に見たくなかったです…(ーー;)

>カテコのトーク

そんなこと言ってましたか。やだやだw
初日は、痛手を何とか取り返したい感がビシビシと。
「いいお客さんで救われた」とか。
2日目は、表彰式が初日にウケなかった話をしてたそうですね。

>多分あれでいいんじゃないかな

小林作品を観てモヤモヤすると、自分の感性に落ち度があるん
じゃないかという不安に駆られ。それがまた腹立たしくw

>表現への熱意が少ない

今回は「お仕事」ってことなんですね。
Commented by k_penguin at 2012-05-19 18:57
>初日は、痛手を何とか取り返したい感がビシビシと。
 それ、まさに「表彰式」じゃないですかw
痛手を取り返したくて、あれこれいっぱい喋るって。
それならまあ、「表彰式は初日にウケなかった」ことになるでしょうね。

>自分の感性に落ち度があるんじゃないか
 それ、絶望先生でネタになってたことですね。
ワタシもときどき周囲の客を眺め、その度に自分の感性に落ち度を感じてますw
でも、最後の映像を使った小林さん幽体離脱シーンで笑うのは
絶対おかしいと思う。

>今回は「お仕事」
 そうです。
「お仕事」がまるでできない人かと思ったら、そこそこ出来てたので
 思ってるよりオトナなんだな。
と思ったというわけです。

…でも興味があるのはコドモの小林さんの方なんですけどね。
Commented by ぽんたろう at 2012-05-19 20:45 x
>まさに「表彰式」

そうかー。
そう思えていれば、心凍らずに済んだんですねえ(^-^;

>絶望先生

なにかと耳に入りますが、未読なんです。
いい機会だから読んでみよっと。

>幽体離脱シーン

映像の小林さんの頭がブレるところ、久しぶりに観た
『らせん』の1シーンが思い起こされ…。
怖くて笑うどこじゃなかったです~(^-^;

>思ってるよりオトナ

んー。
カテコのトークはコドモまるだしでしたけど~(^-^;
Commented by k_penguin at 2012-05-20 00:18
ぽんたろうさんの話からすると、
初日、どんだけだって気がします。
でもコドモまるだしならカテコのトークは
初日の方が当たりかも…。

4日目では
バニー「ry自分が面白いと思うものを作って、それで面白いと思ってくれる人がいれば、幸せだなって…。
(舞台を指し)
これが今、僕が面白いと思っているものです!」
客、暖かい拍手!(ワタシ1人そっぽを向き頭をぽりぽり掻く。)
バニー「ありがとう。半強制的な拍手、ありがとう。」

などという、小林っぽいやりとりがありました。

絶望先生はワタシはアニメで見ました。
前知識なしで見ていたので、びっくりして喜びましたよ。
ちなみに同じ回に、ワタシが「これはねーだろー」と思っていた
シャネルのセーターも出ていたので、ワタシはさらに大喜びでした。
http://page5.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/e117772884
Commented by ぽんたろう at 2012-05-20 02:20 x
>小林っぽいやりとり

コレ、まんまありました。毎日やってるのかなー。
このやりとりがどうにも堪え難く、小林さんが視界に
入らないように下向いてやり過ごしておりました(^-^;

・・・お話伺うに、初日カテコが特別舞い上がってた訳
じゃなさそうですね(^-^;

・・・すごいな、小林さん(^-^;


>シャネルのセーター

わわわ♪

これはイカンです。
遅まきながら絶望先生、見てみます。
Commented by k_penguin at 2012-05-20 18:46
>コレ、まんまありました。
 マジ?!初日で?「日本検定」途中で終わってるのに?
すげーハートだなあ。

小林っぽいやりとりのくだりは、喋りにこなれた感じあったので、
多分毎日やってますよ。
・・・パリでもやるのかな?
パリのお客さんがそこで拍手しなかったら見ものだけど、
まあ、拍手してあげるだろうな・・・。

うーん・・・これはちょっとまずい気がしますよ。
Commented by ぽんたろう at 2012-05-20 20:29 x
>すげーハートだなあ。

ええ(^-^;
こちらは不完全燃焼でしたから、なんか呆然としてしまいました。
スタオベ隊を座らせなかったら、席を立っていたかも(^-^;
日本検定のオチは説明してくれましたけど、「話すとたいした
ことない」みたいなことを言うから、さらに損した感が増し。

他の日のカテコトークでは、思い出話などもしてたんですね。
初日はさすがにそういう余裕はなかったんだろうなー。
にしても、毎回よく喋ってたようで…。
やっぱり「足りない」感があったということなのかな?
Commented by k_penguin at 2012-05-21 00:40
そういえば、小林さんの場合はカテコまで作品内容に含まれていることがままありましたね。
忘れてた。

Pのカテコトークで、作品説明がある(フランスからのオファーの作品であることとか、結局自分が面白いと思うものを作るんだい、とか)のは分かるんですが、
客に「半強制的な拍手」を求めるのは、なんかヤな感じするし、
毎回アドリブ話(カテコにアドリブって変だけど)、も加わっているのは
単にパリに行くんでご機嫌なんだと思ってたけど、
なんかのバニー的な考えがあるのかもですね。
例えば・・・んー・・・
 お客さんの協賛を求めて自信を付けたい、とか?
Commented by k_penguin at 2012-05-21 00:57
ぽんたろうさんの怒りって(怒ってるよね?)
単に「日本検定」が失敗して未完成のものを見せられたってだけじゃなくって、
半強制的に同意を求めるような
カテコでのバニーの態度(そしてそれに積極的に同調する一部の客の態度)
にも原因があるようだと思うのですが。
どう?
Commented by ぽんたろう at 2012-05-21 03:22 x
>自信を付けたい

「ね、上手にできたでしょ?面白いでしょ?好きでしょ?」
そんな印象です。
でも、強制して得た拍手なんかで自信がつくのかな?
そもそも自分が面白いと思ってるなら、それでいいじゃん!て。

>(怒ってるよね?)

怒るというか、呆れるというか…(-_-;)

アクシデントは仕方ないことだし、映像がないとどうにもなら
ないコントだから、なお仕方ない。それはいいんです。
初日の段階ではまだ出来上がってない作品に対して、客はそれ
なりの反応をしたと思います。(一部のマンセー隊を除き)
それをひとまず受け止めろ、と。話はそこからだ、と。
Commented by ぽんたろう at 2012-05-21 03:42 x
なのに、あの小林っぽいやりとりでしょー。
こちらはリアルに「ん?」「えー?」「ああ?」「おお…!?」ですw

k_penguinさんに言われて、あのカテコトークもコントだと思えばよかったなーと。
授賞式であり、neaoであると思えば、むしろ楽しめたかも(^-^;
Commented by k_penguin at 2012-05-21 18:50
小林さんのやることなすこと、すべて「小林さんの作品」になるんですねえ。
うーん、今回分析しなくちゃいけなかったのは、
作品よりカテコだったのか。
その発想はなかったわー。

・・・他の方はカテコについてどう思ったのでしょうか?
気になってきました。
Commented by k_penguin at 2012-05-21 18:55
ワタシ自身はカテコをほとんど無視していました。
「自分が面白いと思うものを作って、それで面白いと思ってくれる人がいれば、幸せだなって思う」というのは
以前から小林さんが言っていることなんですが、
ワタシはそういう謙遜を装った自己中なリクツが大嫌いだし、
そういうリクツで舞台に立つのは間違っていると思うからです。

小林さんのリクツは要約すれば
「素のままの僕を好きになって」ということです。
拍手や、(公演によってはスタオベまで)強制するのは
「嘘でもいいから好きと言って」ということです。

彼が「寂しい」のはよーく存じておりますが、
でも、それは恋人になって欲しい人に言うことで、
舞台から客に言うことではありません。
客はコヨミさんじゃない。
しかも、好きになっては欲しいけど、小林さんからは好きになるつもりはない。
横浜公演はパリ公演の公開有料リハーサルにすぎないですからね。

公演4日目を見たワタシは、作品自体についてはそれなりの評価をします。
でも、それは「小林賢太郎」を評価することではない。
カテコを私は評価しません。
Commented by k_penguin at 2012-05-21 22:17
フライヤーのマイムの横についてるフランス語の説明を
友人に訳してもらいました。

左上から時計回りに
ころぶ、泳ぐ、階段を上る、ずっとここにいる、彼を紹介します、手紙を打つ、閉ざす、驚く。

今までの作品上、キーになってる動作が多いですね。
左上は「転ぶ」というより、「落ちる」にみえるのだが…
Commented by tomoco at 2012-05-22 23:00 x
カテコの話が掘り下げられていますねー。
私は土曜昼公演も観ることができたので、
(サプライズプレゼントでもらっちゃいました〜!)
初日に冷や汗かいた記憶はかなり薄れてます。

初日は映像トラブルやら、
ポストカードが開場時に間に合ってないなんていうのもあり、
大丈夫なのかなぁと不安になりました。
「表彰式」では冷や汗かいたし。

そんなわけでカテコではもちろんスタオベはせず。
だって、あれでスタオベって。スタオベってそーゆーんじゃないじゃん。

オチが観られなかった「日本検定」と、「表彰式」をのぞけば、
あのテーブルサイズというか、アトリエサイズの一人遊びの世界観が
個人的には好きなので、気持ちよく観られた作品でした。
Commented by tomoco at 2012-05-22 23:05 x
そして土曜昼公演。
全体がきれいに流れていて、とてもいい感じでしたよ。とてもご機嫌な様子で。
初日とこんな差があっていいのかと思いますが、
そもそも横浜公演は「とまぁ、こーんな作品を持って僕パリにいってくるんだよ!公演」なのだろうと予想していたし・・・。
penguinさんのおっしゃる「公開有料リハーサル」ですよね。
本人もこの7公演は有意義だったって書いてるし。

作品の内容に関しては、
私も、この人まだ音符を追いかけてる!と思いました。
まだ捕まえられないあの音符は一体何なのでしょう?
落下したり、下へ下へ潜ろうとするのも相変わらずでしたね。
「Lines」と「Diver」はとっても良かったです。特に「Lines」。

>最初と最後の電話のやつ
は、penguinさんの深読みを見てなるほどーと思いました。
求めておいて拒否する・・・。
Commented by tomoco at 2012-05-22 23:11 x
以下は、かなり勝手な意見ですが私はこんなふうに見てました、の報告です。
長々とすみませんです。

導入部分であれだけたくさんのドアをくぐって奥へ入って行くものだから、
土曜日の公演では、ドアの奥へ付いて行く気持ちで見ていました。
ちょっと出てみたい、でも出てみたら超こわい!(あの上手手前のフレーム)
のこちら側の世界から、ドアの向こうの「不思議の国ニポン」的な世界へ。
そうすると不思議なもので、海を背景に立ってるだけの映像がもの凄く不自然なものに見えてくるし、心地よい波のリズムさえ少しだけ不気味に思えてくるような。
嘘を並べて全部本当ですと言うのも、何語でもない言語で話すことも、
どちらも不思議の国では通用することみたいですし。
そして最後、ムッシュポツネンが部屋の中から「しーっ」と言っている姿が
窓越しに見えて終わりますよね。
ここで私の視点はちゃんとこちら側の外の世界に戻ってきているんです。
この視点の移動って、すごい大きいなーと思いました。
Commented by k_penguin at 2012-05-23 00:06
tomocoさん、感想いっぱいありがとうございます。
やはりいろんなとこ見てますねえ。

>最初と最後の電話のやつ
 これについてまた考えてみました。
最初の電話に「しーっ」と言ったので、
電話は奥へ奥へと逃げていったのではないかと。
最初、彼は本を読んでいた。ラストも合わせ考えると「P」というタイトルの本なので、仕事中かもしれない。ともかく邪魔されたくなかった。
で、「しーっ」と言った。(相手を拒絶した)
拒絶したので、電話はどんどん遠ざかる。
出なけりゃいいのに、電話を追いかける。(寂しいからですね)
ときどき唐突に「上手手前のフレーム」から別世界を覗く。
これをワタシは「現実逃避」と見ました。魅力的だけど、そっち行ったらダメな場所。
で、苦労して電話をとる。さあ、何を言うか。寂しいから追いかけた相手に、何て言うのか。
   結局「しーっ」なんです。それがバニー。寂しいくせに一人になりたがる。
それが僕なんです。(窓越し視点)
 と、そーゆー作品じゃないかと思います。

>音符♪
 電話を追いかけるのとパラレルに考えたらいかがでしょ。
「漫画さん」では、「しーっ」と言う自分(の映像)に
かめはめ波くらわしてましたね。
Commented by k_penguin at 2012-05-23 00:16
>「表彰式」「Lines」
 初日、「表彰式」もトラブったんですか?
「表彰式」自体は小林的な嫌味のある作品ですが
あれから象徴アイテムを使って自分を(現実を?)コントロールしようとする「Lines」に流れるから良いのにな。
「Lines」は、自分との掛け合いですね。「THE SPOT」の感じ。

>視点の移動
 今回のキモは視点移動だったんですね。なるほど。
言われてみればそうかも。
 ドアノブの作りとか、細かいとこに気を取られてると、すぐ混乱しちゃうなー、
と思ってたけど、そこで視点の流れがとぎれるからだったのかー。
やっぱ、ソフトが欲しいですねえ。
正直、凱旋公演があったとしても、そんな見たいとは思わないんだけど、
ソフトならみたいです。
ソフト化して欲しいですねー。
ソフト化して欲しいですねー!(なぜか2回言う)
Commented by aki at 2012-05-23 00:18 x
はじめまして。みなさんの深読み、興味深く拝見しています。
tomocoさんのドアの奥への連想から一つ、他にも一つみなさんの深読みをお伺いしてみたいことがあってお邪魔しました。

電話のコント、頭の読書のマイムで本の開き方が右から左へページを捲る洋書の開き方だったので、今回のポツネン氏は外国人なのだと思って位相が違う、またはパラレルな世界なのかと身構えていたのですが、その後の行動がいままでのポツネン氏(小林氏作品?)とあまりにも変わらなくて拍子抜けしてしまいました。
tomocoさんのおっしゃるように扉を抜けて、こちらからあちら側の世界へ行く、またはあちら側からいつもの自分の世界へ戻る、というような意味合いで最初の設定をしていたのでしょうか?
また、今回のポツネン氏は授賞式でのように一貫して誰にもわからない言葉しか喋れない人だったのでしょうか。
洋書読みについて、またポツネン氏のキャラクター(と呼べるほど濃いものはいままでもそれほど感じられませんでしたが)についてのみなさんの印象なども伺えたらと思いまして。
単に外国公演を意識しただけのマイムで、キャラクターが一貫しないのは詰めが甘いというだけなのかもしれませんが。
Commented by aki at 2012-05-23 00:18 x

もう一つは、同じく電話のコントで、出ていこうとすると怖いことが起こる扉がありましたが、あれについてみなさんはどう解釈されているのでしょう?
漫画さんと繋げている節もありましたが、漫画さんとはリアクション(怯え方/逃げ方)が違うので、あれは違う扉でのことなのだと私は思っていました。

自分の考えがまとまらないので、ぼんやりとした質問を投げかけてしまってすみません。
お答えをいただければ嬉しいです。
Commented by k_penguin at 2012-05-23 00:51
akiさん、こんばんは。
「出ていこうとすると怖いことが起こる扉」のことは、
偶然前のコメントに書いたので、それ以外について書いてみます。

 とは言っても大したことは書けません。
>ポツネン氏キャラ
ワタシは小林さんと別個の「ポツネン氏」という存在を認めていません。
あれは小林さんです。ポツネン氏も、夏歩香も、ヨイチも、みんな同じ人格です。
ワタシにはそうとしか見えないです。

>本の開き方
小林さんは下手の方を向いて座っていたので、
右から左へページを捲ると、左ページから読み出すので
本を読む姿勢が観客の方に頭をかしげる体勢になるから
じゃないでしょうか。
縦書きの本だと、右側のページから読むので、観客に後頭部向けますよね。
 それくらいしか理由思いつかないです。すいません(^-^;

>扉を抜ける
 そうか。tomocoさんも指摘してたけど、
今回はいろんな世界を覗く、という趣向だったのかー。
で、フレームを多用して、Pのロゴもフレームで、おまけに錯視も使ってたんだな。
(気がつかなかった俺・・・)
おなじみの世界観が多かったからなー。
Commented by tomoco at 2012-05-23 02:29 x
>音符♪
そっか、電話が奥へ逃げて行くと考えれば、音符は電話が記号化した同じもので
どちらもそれを追いかけていると考えればいいわけですね〜。
>かめはめ波
次に何が来るか皆分かっていて、完全暗転じゃないからうっすらそのポーズが見えるっていうのが絶妙なダサさですごい笑っちゃいました、あのシーン。

>「表彰式」
トラブってないです。すべってただけ。
もっとこういうの上手なはずなのに〜と思って心配の冷や汗をかいたのです。
土曜日は普通に見られました。ほんの数回でちゃんと調整できるんですね。

ほんと、これはソフト化して欲しいです!ねー!ねー!
ところで初日に入ってたカメラはどこのなのかしら?NHKのKKTVチーム?
開場のとこや物販の列、終演後にはお客さんにインタビュー録ってましたが本編を収録するのとは別物のようでしたし。
Commented by tomoco at 2012-05-23 02:36 x
akiさん、はじめまして。
>ポツネン氏のキャラ
一応、ポツネン氏というのはどこの国の人でも無く、誰でもない、
何かを映し出す入れ物である、というような設定じゃなかったでしたっけ?
だからポツネン氏のキャラクターは「ない」人と考えています。一応。

>本の開き方
絵本だったり、図鑑や画集だったりしたら洋書でなくてもこの向きになりますよ。
大きくて分厚そうだし、ペラペラと捲っているから縦書きの読み物っぽくない気もします。
「P」のロゴがエッシャーの立方体になっていたから、エッシャーの画集かも。
錯視と空間のねじれ(不思議の国のパラレル感)は全体を通してのテーマの一つではないかと。
Commented by tomoco at 2012-05-23 02:39 x
>「出ていこうとすると怖いことが起こる扉」
私はこの扉の外が普通の現実世界、こっちの世界だと解釈していました。
ちょっと出て嬉しそうにするけど、上を見て何かに怯えて引っ込む。
その目線からすると、今回はポツネン氏がプチサイズで
ドールハウス的なものに住んでいる・・・
とも考えられるなぁなんて思ってます。 Petitの「P」。
「Lines」では人間の手(白い軍手)にプチポツネン氏がじゃれついてるように見えますし、漫画さんも漫画サイズの小さいオッサンといえますね。
Commented by ぽんたろう at 2012-05-23 04:47 x
おもしろい~(^O^)
ここで、皆さんに補填してもらって、ようやく面白いです(^-^;
初日のあの流れの悪さの中では、目の前のコントを凝視するばかりで、
全体を捉えらることができなかったので、なるほど~と感心しきり。

ひとつ、質問。

「しーっ!」では電話だけでなく、工事やドラム(でしたっけ?)
の音も聞こえてきますよね。
そちらは他者が居る世界ではないのでしょうか?
他者ではなく別のポツネンが複数いるだけ?
Commented by ぽんたろう at 2012-05-23 04:57 x
本の開き方…そこまで見てなかったなあ(^-^;
学術書も、和書であっても左綴じ本が主流です。
アナグラムで使う白い本は右綴じ本だけど、これは左手でカードを
持つためと、タイトルからして文芸書の体裁ですもんね。

そういえば、KKTV3のオープニングも本の中にいるポツネンが、
本体にいじられてましたね。
そうか、KKTV2のお題「3D」でもPetitポツネンが本の中から出て
きたんだったなあ。
本の中の世界にいるPetitポツネンか〜。
Commented by k_penguin at 2012-05-23 22:52
tomocoさん
>初日に入ってたカメラ
 お?どーも君、絡む気かな?KAATはNHK横浜が入ってるんですもんね。
絡んできそう。

>「出ていこうとすると怖いことが起こる扉」
>この扉の外が普通の現実世界、こっちの世界
 
 ワタシとは逆ですね。ワタシはむしろ電話を追いかけてる方が現実世界。
扉の外を見てるときの小林さんのリアクションがわかりにくいです。
最初は嬉しそう。でも、怯えるような寒いような仕草をして引っ込む。
でもすぐにまた外に出たがる。

>ポツネン氏のキャラクターは「ない」人

 作者にいわせればそういう設定だと思います。
空の額、ガラス瓶、虚ろなひと。
でも、ワタシから見れば、それっておかしい。そもそも何もない人は表現をしたいと思わない。
ワタシにはあれは「自分が『ない人』であると言い張っている人」にみえる。
そういうのは決して「ない人」ではなく、
「なくしたいけどなくせない何かを持ってる人」だと思います。
Commented by k_penguin at 2012-05-23 22:53
ぽんたろうさん
平面(2D)と立体(3D)の間を行き来するのも多かったですね。
いろんな世界を行き来するイメージなんでしょうか。

>工事やドラムの音
 「他者」は電話の向こうにいるだけだと思います。
音符と合わせて考えて、ついでにTOWERにつなげてその「他者」を特定しても良いけど、
もう特定の誰かではなく、抽象化された記号に過ぎないのかもしれません。

工事やドラムの音については漠然と「外部」ととらえてました。
街の雑踏が風景であって他者の団体ではないように、
人はいるんだろうけど「外部の騒音」でしかない。
そうすると、漫画さんが音符を介在してドラムをたたき
現れたポツネン氏にしーっと言われてかめはめ波ぶちかますのは
エッシャーの立方体のような自分と外部のねじれ関係ということになるかもですね
Commented by aki at 2012-05-23 23:12 x
みなさんいろいろなお考えがありますね……。
お答え下さってありがとうございます。
PはPetitのP、ParallelのPでもあるのかと思っています。
有り得ない平行世界の日本だとか、漫画さんと電話のコントの並行性だとか。

>ちょっと出て嬉しそうにするけど、
扉についてはこれが気になっていて、「出たい」というベクトルがあるのかな、と思ったのです。
出たいけれど、何かに脅されて/威嚇されて? また部屋の中へ戻ってしまう。
扉の先に興味はあるので、脅されても何度も繰り返してしまう、というふうに。
「獏」的なものがそこに立ちはだかっているとするなら、
何か自覚した兆候なのではと思うのですがいかがでしょう。
Commented by K☆SAKABE at 2012-05-23 23:27 x
penguiさん、皆さん、レポートお疲れさまです。
同時に、ありがとうございます。
チケットの争奪戦を勝ち抜いてご覧になった皆さんをうらやましいと思うと同時に敬服します。
皆さんのレポートと公式HPを見る限り、超ご機嫌ですね。
公式で生意気言ってるわりに文面に嫌な感じがしないのは、純粋に海外公演が嬉しくてしょうがないって感じなんでしょうね。
ある意味わかりやすい。

「自分がやりたい面白いこと」に、パリとモナコで共感してもらえるのかしら?
penguinさんのおっしゃるように、選択肢がない状態ではっきり「これしかできない」って断言してる以上
これが海外でうけたりしたら、今まで以上に「小林賢太郎」をゴリ押しするんだろうなぁ・・・
正直、「コテンパンに打ちのめされて帰ってくればいいのに」って思ってます。
Commented by k_penguin at 2012-05-23 23:34
akiさん
akiさんは、「扉」の向こうはどんなもの、どんな雰囲気の場所である
とお考えなのでしょうか?
「獏」がいるならKKTV2の森みたいなとこ?
「自覚」とは何の自覚でしょうか。KKTV2の「獏」は必ずしも彼と敵対する存在ではなかった(捨てられても帰ってくるほどなついている)ことからすると、
「獏」が敵だと自覚した、ということですか?
Commented by k_penguin at 2012-05-23 23:45
SAKABEさん
>これが海外でうけたりしたら、今まで以上に
 ワタシもそう思う・・・。
 そして、いずれモナコに移住してしまうかも。
(ちょっと前までは北海道に移住して「庭」しかやらなくなるかもって思ってたけど)

>「コテンパンに打ちのめされて帰ってくればいいのに」
 残念だけど、それは期待できないんじゃないかなあ。
パリに関しては、向こうが呼んだ「お客様」ですからね。
あと、ぶっちゃけフランス人が好きそうに仕上がってるし。
「どうすれは観客に気に入ってもらえるか、ではなく、まず自分が溺愛できる作品をつくる。」
とか言ってるけど、
今までと雰囲気違うフランス向きの作品であるのは客観的事実ですよ。

だからね~、やっぱ公式メッセきらいーw
Commented by tomoco at 2012-05-24 00:42 x
>お?どーも君、絡む気かな?
KKTV4だったらいいな。
カメラ2台もあって、まさかスタッフ記録用じゃないですよね。
映り込まないように逃げていたので、カメラに貼ってあるシールよく見れなかったー。

SAKABEさん、割り込みすみません!
>今までと雰囲気違うフランス向きの作品であるのは客観的事実ですよ。
全くその通りだと思います!!!!

衣装だって全身オールブラックでノータイ、シガレットパンツと、すっかりフランス仕様でした。
Commented by k_penguin at 2012-05-24 02:08
>KKTV4だったらいいな。
いやいや。
BSプレミアム金曜深夜で「P」パリ公演放送。
くらいのことやってもらわんと。
(tomocoさんが見たのはその導入部の収録、という設定)

KKTV4はそれとはまた別枠でさ。
Commented by ぽんたろう at 2012-05-24 02:08 x
>フランス人が好きそう

とりあえずウケると思います。
文化に対する感度やキャパがあるとかじゃなく、彼ら結構ミーハーだから(^_^;)

>正直、「コテンパンに

私もK☆SAKABEさんと同じこと考えてました(^_^;)
一度客からハッキリと拒絶されたら、なにか変わるんじゃないかなって。
お金と時間と労力をかけて劇場に足を運ぶ私たち観客を、小林さんちっとも
大事にしてくれないから。
Commented by k_penguin at 2012-05-24 02:24
>客からハッキリと拒絶

それがなかなか出来ないように上手くやってますよね、彼は。
嫌い!と言いにくい雰囲気に仕上がってる。
好きと言われるより、嫌いと言われないことを重視して作っている感じです。
ただこれは、戦略と言うより、彼の性格に起因するように思います。
おそらく他人から嫌いと言われるような作品を彼は「溺愛」できないでしょうから。

まあ、客が彼をハッキリと拒絶する事態が考えられるとしたら、
外見の衰えくらいしか原因はないんじゃないんでしょうか。
今んとこ。
Commented by K☆SAKABE at 2012-05-24 19:00 x
キャー、
そんなにフランス使用なんですね。
じゃあ何なんだあの公式は。
天邪鬼どころかとんだ見栄っ張りじゃん。

>>客からハッキリと拒絶
したいけどできない。
血のにじんだ傷口見せるような、心象風景をあからさまに板の上に乗っけちゃう手法で目が離せない状態になってるんですね。
まんまと引っ掛かってます。

そっか~、まんざら大人だったんですね。
でも、この海外公演で「僕の作品はヨーロッパ受けするんです。」なんて勘違いでもしようものなら・・・ねぇ・・・

Commented by K☆SAKABE at 2012-05-24 19:21 x
tomocoさん
>全身オールブラックでノータイ、シガレットパンツ
直近で見た演ぶの蝶ネクタイ姿が焼き付いてる身としては、「誰?」なんですけど。
ま、外見から入るのは間違っちゃいないし否定する気もありません。
それって、そこそこ着こなしてたんでしょうか?
見たかったなぁ・・・


ぽんたろうさん
>ちっとも大事にしてくれない
海外でコテンパンにされたからって大事にしてもらえるわけじゃないでしょうけど、こっちの客がどれほど慈悲深い心でチケット買ってるかくらいは解ってほしいとこですよね。
多分わかんないだろうけど。


Commented by aki at 2012-05-24 23:20 x
>「扉」の向こうはどんなもの、どんな雰囲気の場所である
見上げるようなリアクションから、部屋の中よりは高さの取られた空間、
何度も執着を見せる様子から、おそらくポツネン氏には
何かしらの魅力のある場所へ繋がるところなのではと思うのですが。
部屋から外へと繋がる場所なのか、少し天井の高いだけの別の部屋なのかはマイムからは読み取れませんが。

ここからは勝手な妄想というか解釈というか、です。
>KKTV2の「獏」は必ずしも彼と敵対する存在ではなかった
ジョン→獏の流れを追うと、与えられ、育てて、手に負えなくなるほど大きくなった愛玩物であり、
KKTV2の構造を考えるとポツネン氏を一人にしておくために全体に影を落としているような存在であるように思えました。
外界から主人公を隔てる存在というモチーフは、最近ではグランダールボ(うるう)もそうですね。
今までそういった存在はすべて主人公に受け入れられていたと思います。
それに、主人公自身の恐怖の対象……害されるという危機感を持つ存在ではなかったのでは、と。
Commented by aki at 2012-05-24 23:20 x
今回、明確に怯えと、禁じられている場所へ行ってみたい、
でもそこに行くにはそれを阻む存在がいる、ということがマイムから読み取れたので
敵対とまでは行きませんが、「獏」的なものが障害になる場合もあるということに気がついたのではと思ったのです。
Commented by tomoco at 2012-05-24 23:25 x
Penguinさん
>BSプレミアム金曜深夜で
うわー!それイイー!!期待しちゃう!!!

SAKABEさん
>それって、そこそこ着こなしてたんでしょうか?
しっかり着こなしていらっしゃいましたよ。
これはもう伊賀氏のお力ですね。

CLASSIC「バニーボーイ」のときのイメージが近いかなー。
白いボウタイのかわりに、黒いジレで、あとメガネ。髪は七三オールバック気味。
初日はレースアップの革靴でしたが、土曜昼公演ではソールがゴムの靴に変わっていました。
動きにくいかもしれないけど、革靴のシルエットのほうがバランス良かったのに。
ブラックのシャツはボタン1個開け。
パリ公演だし、2,3個開けちゃえばいいじゃないwww

演ぶの蝶ネクタイ姿は久々の衝撃でした。。。ねぇ。
Commented by k_penguin at 2012-05-25 00:56
小林さんの衣装は
フライヤーのものと同じだと漠然と思っていましたが、
少しは違うのかな。
小林さん見たときは何とも思わなかったけど、
今日仕事場の近くで、偶然似たような黒で固めたベスト着たにーちゃんを見て、
そこそこしゅっとしてる人だったのに、小林さんと比べて
ベストとズボンの丈のバランスがビミョーに残念なのがすごい気になりました。
全部黒だと、丈感のごまかしがきかないんですね。
Commented by k_penguin at 2012-05-25 00:56
akiさん
 お答えありがとうございます。
ワタシの考えとはやや違いますが、
獏とグランダールボをむすびつけたところが面白いと思いました。
確かにあの2つは繋がっていますね。
ちなみにワタシは、獏は「孤独」そのもので
グランダールボはKKTV2の森に当たるもので「父性」(父親そのものとはちょっと違う。「父親の属性」みたいな感じ)であろうと思っています。

ワタシはあのマイムは
「扉の向こうの世界に魅力を感じている」というより
「逃げる電話を追いかけるこの世界から逃げたい、出て行きたい」というものだととらえました。
扉(実際は扉大のフレーム)をくぐるとき、
シャワーン!みたいな非現実的な効果音がして、彼は「すばらしい!」みたいな両手を広げる仕草をします。
最初にくぐるときからそうです。
ということは、扉をくぐる前から彼は向こうがおおよそどういうところか分かっているのではないか。
で、そこは非現実的なところなのではないか。
ならそれは現実逃避であって、向こうに行ったら最後、もう戻れないのではないか。
だから彼は行きたいけど怯えるのではないか。
 そんな感じにとらえました。

扉の向こうについては
他にも解釈が出そうですね。
Commented by ぽんたろう at 2012-05-25 01:47 x
皆さんのように、ムツカシイことがサッパリ考えられない私は、
扉の向こうに行く感じがハウルみたい〜と思って観てました……(^^;)
(こんな人間でも、それなりに楽しめる舞台をシルブプレ〜)

>外見の衰え

小林さん、舞台のときはポムポムしてないですもんね。
KKTVでも徹夜明けの顔はラインがシャープになるので、常に3徹
ぐらいしてるといいのにな。

>どれほど慈悲深い心

小林的やりとりの後、それはそれは嬉しそうに「みんな優しいなあ」。
私は激しく頷きつつ(小林、マジ分かってんのかコラ)とつぶやきました。
慈悲の心、そろそろ限界か……(ーー;)

バナナ見るたびに、演ぶフラッシュバック……(ーー;)
(あれも伊賀さん?衝撃も見込んでの?)
Commented by K☆SAKABE at 2012-05-25 19:04 x
tomocoさん
>しっかり着こなして
詳しくありがとうございます。
バニーボーイですか。
宮澤さんとか、ダメ人間とかを想像してたんですけど、メガネのバニーボーイですか。
あ、ダメ・・・、うさ耳付けたポツネン氏がチラチラしてる・・・


>演ぶ
皆さん同じ感想だったようですね。
良かった。私だけじゃなかったんだ。



ぽんたろう さん
>3徹ぐらいしてるといいのにな。
私はぼんたろうさんとは違う理由で3徹同意です。
Commented by ぽんたろう at 2012-05-25 21:26 x
>バニーボーイ

そういや、P初日もズボンを上げてたーw
あれは体型のせいなんですか?ズボンが下がりやすい。


>違う理由で3徹同意

K☆SAKABEさんの理由を伺いたいです(^-^;
Commented by k_penguin at 2012-05-25 22:06
演ぶは見てないので、
その件については何も申し上げることがございません(^-^;
コメント読んで、ますます見る気を無くしてるんですが、
見た方が良いですかね?
(深読みに役に立ちそうな情報が載っているのか、という意味です)
Commented by ぽんたろう at 2012-06-01 21:54 x
>役に立ちそうな

それは・・・ないです(たぶん)。
何故バナナを持っているのかは、図像学的に読み解いていただきたいけども(^_^;)


10日・11日とKKTV一挙再放送ですねー。
KKTV4の告知がないということは、ま、まさかのパリ公演中継?w
Commented by k_penguin at 2012-06-01 22:28
最近忙しいのもあって、ほんとに演ぶを見ていません。
考えてみたら、去年のTHE SPOT東京公演のドタキャン以来、
彼の顔を見るのが何となく嫌になったんです。
嫌になった、ということは、期待を裏切られたと思っているということで、
小林さんには何も期待しないことを心がけて観劇してきたつもりだったけど、
やっぱり何か期待してたんだなー、
とか思ったのでした。

>KKTV一挙再放送
 その流れでパリ公演中継すると、生中継になってしまいますね~w
 相撲か!?
Commented by ぽんたろう at 2012-06-01 22:51 x
k_penguinさんとは違う意味だと思いますが、
演ぶの小林さんには毎度イラッとさせられます。(^-^;
(演ぶ自体が、イラッとさせるのかも)

>何も期待しない

私は劇作でガッカリしてから、 小林さんには
期待しないように気をつけていました。
が、P初日であんだけガッカリしたのは
やっぱり、期待してたってことですね…。


>相撲か!?

サルコジと違って、新しい大統領は日本
びいきのようですし(^-^;
Commented by k_penguin at 2012-06-01 23:38
あの人の何がイラッとさせるんだろうなあ?
バニーボーイという作品があるくらいだから本人も十分自覚してるはずなんだけど、
「人の話を聞いてない」とか「空気が読めてない」とかいう次元の話じゃないんだよな。
「自分は特別扱いされて当然という態度」であることは、
答えに近いけど、ピンポイントじゃない。

嘘を並べる「日本検定」のオチの「全部本当です」にかいま見えるような
自分の頭の中のことを無理やり人に押しつけといて逃げるようなとこ。
そーゆーとこかなあ…。
Commented by fumi at 2012-06-03 11:34 x
オヒサシブリデス。
TOWER依頼とんと離れてたのですが今回会社の子が初賢行きたいとチケット取ったらすんなりとれてしまったので公開有料リハ見て来ました。
内容もすっかり忘れていたのですがこちらを読みながらおーおーとニヤニヤしていたところです。

パリ生中継で向こうでの反応が観たいってのもあったり。
最後のpenguinさんの何がイラッとさせるんだろうに反応しちゃいました(笑。
寂しいのに独りになりたがり。実は本人心地いいと思ってるんじゃないかなーと自分を重ねてみたりしました。だってこんなに長くそればっかり、むしろKKPまで一人だったと(知らなかったですww

カテコも4回とびっくりしましたしスタオベの人も居たり。相変わらず面白いでしょー煽りもありましたし、私は相変わらずだなーと思って内容には不完全燃焼で帰ってきました。

はい、ソフト希望です♪
Commented by k_penguin at 2012-06-03 17:59
fumiさん、お久しぶりです。

パリでの反応は知りたいですね。本当の反応が知りたいです。
いわゆる、「海外で大反響!」って、
「全米が泣いた!」と同じくらいあてになりませんから。

>寂しいのに独りになりたがり。
>こんなに長くそればっかり
 あさのあつこによれば、そういうのって「覚悟がない」んだそうです。
(cf.http://shiropenk.exblog.jp/17154616)
ワタシがTHE SPOT東京公演のドタキャン以来
彼のことイヤになったのも、
あれが、覚悟を決めるとても良いチャンスだったのに、
みすみすそれを逃した、と感じているからだと思います。

>カテコも4回
 今回、カテコが充実してたようですね。
作品内容が薄くて、初めての人への自己紹介っぽい感じだったから、
おなじみの日本のお客さんのために、
バニー兄さんなりの配慮だったのかな。
でも作品の不備をカテコで補うって、何かねえ。
こちらは別にカテコ見に来てるんじゃないし。

ソフトはいい加減期待して良いかと思います。
出しても恥ずかしくはないレベルですよね。
 …ロールシャッハやうるうと違って。
Commented by k_penguin at 2012-06-15 21:36
パリ公演のポスターは横浜のそれとはちょっとデザインが違うんですね。
白黒を基調とした「日本風」な感じで(これに赤の円が加われば完全に日本イメージ)
マイムを日本語の文字のイメージで見せているつもりなのかな、
と、思いました。

横浜のポスターが「フランス風」で、
 これを本家のフランスで貼るのって、フランスの人から見れば、
日本で外タレが和風イメージの公演ポスターを貼るのと同じだよな、
と思って、
そういうギャグなんだと自分的に納得していたので、
デザインを普通に変えてきたのは、
なんか笑いよりかっこよさを取ったようで、残念に思いました。
Commented by Ms.Samsa at 2012-06-17 23:33 x
お久しぶりです。しばらく小林さんから生温かく遠ざかっていましたが、こちらのブログを拝読し「そこそこオトナ」ということなら「P」を観てみたくなってきました。ソフト化して欲しいですねー。ソフト化して欲しいですねー!笑
ここに書いて良いものかどうかと迷ったのですが、遅ればせながらカズオ・イシグロの『わたしを離さないで』を読み始めまして、、、
Carers aren’t machines.You try and do your best for every donor,but in the end,it wears you down.You don’t have unlimited patience and energy.So when you get a chance to choose,of course,you choose your own kind.That’s natural.(辞書がないと読めない未熟者なので訳は脳内で適当にお願いします。笑)
「carers」「you」を「小林さん」に、「donor」を「観客」に置き換えてみると、なんとなく当たっているようで面白かったのです。でも観客のほうが「carer」っぽい気もします…。(この類の「置き換え」をしていると、いろんな人がいろんなものに当てはまってしまうものなのかもしれませんが。)
Commented by Ms.Samsa at 2012-06-17 23:34 x
小林さん、「自分に似た人」以外を相手にすると、人が思う以上に、ひどく疲弊してしまう体質なのかも知れないなどと思ったりしました。「自分の頭の中のことを無理やり人に押しつけといて逃げるようなとこ」もその体質のせいなのかとか、表現しっぱなしで逃げてしまう小林さんの「表現者」の定義ってなんだろうとか疑問がいろいろ出てきてしまいました。。。笑
小林さんが格好よさをとると、観客には「小林さん、コレ格好いいと思っているんだろうな~」というのがすぐバレてしまうので、確かに「残念」です…。
Commented by k_penguin at 2012-06-18 00:36
Ms.Samsaさん、お久しぶりです。
『わたしを離さないで』って、確か、臓器移植用のヒトの話ですよね。
「carer」が臓器移植用のヒトってことでいいんですかね。

でも、ワタシ的には
小林さん、そもそも「try and do your best for every donor,」
してないような気がしたりして…
観客のほうが「carer」っぽい、というのはなんかわかります。
客は必ずしも小林さんを必要としていないけど、小林さんは観客を必要としていますから。

>ソフト化
 なんかNHKが放映するという風の噂が人づてに聞こえてきましたので
とりあえず録画はできるらしい、と。

>小林さんが格好よさをとると、観客には「小林さん、コレ格好いいと思っているんだろうな~」というのがすぐバレてしまう

だから、フランスとか、外国でやるって言うのは、
小林さんに合っているように思うんです。
ガイジンにはバレないから。

フランスで成功したビートたけしの展覧会を見たとき思ったんですが、
基本的に「誤解」の上に成り立ってるんだなーって。
それって、
 ウケたいけど、理解はされたくない
って思ってる小林さんにとって、心地よいんじゃないかなって。
Commented by Ms.Samsa at 2012-06-18 22:45 x
>小林さん、そもそも「try and do your best for every donor,」
してないような気がしたりして…

それは、私もちょっと思いました(笑)。

>ガイジンにはバレない

そうか…そうですね!おフランスに媚びているのを悟られなければ、ウケるのでしょうね。。。

それにしても中華街のフカヒレ饅と小龍包、うらやましいです(^^)
いつもながら丁寧なお返事、ありがとうございました。
Commented by k_penguin at 2012-06-19 00:42
>おフランスに媚びているのを悟られなければ

 公式メッセの
「どうすれは観客に気に入ってもらえるか、ではなく、まず自分が溺愛できる作品をつくる。」
というのも、早い話が
 おフランスに媚びてるわけじゃないんだからね!
という意味で、
そしてそれを、誰も尋ねてないのに言うってことは…

まあ、フカヒレ饅と小籠包は美味しかったから、いいですけどねー。

Ms.Samsaさん
また何か思いついたこととかあったら、よろしくです。

私は最近録画してた「インセプション」を見て、
 Pの「扉」の向こうが、あの深層心理の都市世界にあたるのかなあ。

なんて、小林さんと重ねて考えてみたりしてました。
Commented by のあ at 2012-06-24 02:03 x
はじめまして.こちらは初めてなのですが,(全部ではありませんが)大変興味深く拝見いたしました.

たまたまヨーロッパ(パリではありませんが)に住んでいることもあり,パリ公演千秋楽に行ってきました.しかも最前列.
因みに生の小林さんはText以来なので,5年ぶりです.


千秋楽は土曜日でしたし,席はそれなりに後ろまで埋まっていたようですが,平日は結構空いていたそうで,友人も当日ふらっと何でもなく行けたようです.
土曜日のお客さんは,西洋人が1/3くらいの感じでした.

Commented by のあ at 2012-06-24 02:04 x
印象としては,かなりドライだな,という.そもそもドライで美しい部分が気に入ってラーメンズファンになった口なので(countとか好きなんです),それはそれで十分楽しめました.デジャヴュな感じもありましたが,作品の物語から来る直接の余韻はそれ程ありませんでしたが,小林さんがアウェイ(と想定される所)で頑張っている,その緊張感と高揚感みたいなものが伝わって,泣けました.特にLines.
因みに幕間の画像は粗くて(或いは近すぎて)あんまりよくわからなかったのが残念です.

パリに住んでいる,小林賢太郎を知らない友人と行ったのですが,見たことのないスタイリッシュな感じで,楽しめたようです.因みに一番はよかったのはタングラムとのこと.
Commented by のあ at 2012-06-24 02:06 x
全体的に客席の反応は普通によかったようです.表彰式は個人的には苦手な感じでしたが,子供が景気よく受けていたのが救いな感じでした.他のものもちゃんと拍手も来ていたし.ただ日本でのような,興奮とか熱狂,というよりは,お客さんの方もドライに,いいね,面白いね,という感じで.チケットも1500円ですしね.終演後建物から出た時の,まだうすら明るい乾いたパリの空気(しかもエッフェル塔のまん前)によく合う爽やかな気持ちよさでした.

話題となっているカーテンコールは一切無言で,不思議な笑顔が張り付いていました.そう思ったのは,こんなに間近で観たことがなかったからかもしれませんが.


久しぶりだったし,行ってよかったととても満足していますが,
一方で,これを毎回やられても,毎回は行かないかな,とも思います.ドライで美しいものは,それだけだと飽きてしまう気がします.そこに彼個人の少しウェットな物語が加わるから,もう一度観たい,と思うのだな,と再認識いたしました.

他人様の場所で長々と失礼いたしました.
ラーメンズを知っている友人がいなかったので,おしゃべりしたいな,と思って,つい書いてしまいました.
Commented by k_penguin at 2012-06-24 12:58
のあさん
パリ公演千秋楽のレポート、どうもありがとうございます。
とても助かります。

お話からだと、全体的にまずまずなウケだったようですね。
「ドライに,いいね,面白いね,という感じ」なのは、作品に対する正しい反応だと思います。
日本でも会場で「興奮とか熱狂」しているのはごく一部の、
最初から熱狂する予定を組んで会場に出かけている方々のみです。
もともとそーゆー性質の作品じゃないですしね。

>一方で,これを毎回やられても,毎回は行かないかな,とも思います.

 確かに。
彼の作品は同工異曲で、2回見たらもう十分、て感じになってしまいます。
ラーメンズが毎回客を引き寄せてた魅力は
小林さんがソロになって、孤独になって、彼の心が渇いてしまうと、
やはり無くなってしまうのだと思います。
Commented by k_penguin at 2012-06-24 12:58
Linesは良かったと私も思います。
countが、「絵かき歌」-「count」の流れで彼の内面を語る作品であるように、
Linesも、「表彰式」からの流れで彼の内面を語る作品であるととらえました。

「表彰式」は、何語風に喋るかがけっこう重要だと思いました。
自分が知ってる言語に似てると、笑えないですから。
中川家礼二の"中国人のおっさんの形態模写"で昔のワタシは大笑いでしたが、
中国語を勉強したら、びっくりするほど笑えなくなりました。
今は中国語忘れちゃったけど、それでも笑わないですからね。


>カーテンコールは一切無言で,不思議な笑顔が張り付いていました.

 小林さんの「接待用笑顔」というやつかな。緊張していたんでしょうね。
(あれを見るとワタシは「日出処天子」の厩戸王子の「はりついた笑顔」というのを思い出します)

のあさん当ブログを
これからもよろしくです。 
Commented by のあ at 2012-06-24 13:49 x
お返事ありがとうございます.
他人様のブログにコメントなどするのが初めてでしたので,
無礼にあたったのではないかと少々ひやひやしておりました.

> 作品に対する正しい反応だと思います。
そうですね.東京での公演の場合,私が平日に行った事がないからかもしれませんが,複数回のお客様もいて,前倒しの笑い声があったり,チケットの取りにくさや代金のこともあって,元を取らなくては,という素地があるように思います.(自分もその気があります.)
その点,ふらっと来ることが可能だったパリ公演は,割とフラットな評価だったのではないかなと.

「表彰式」は,アカミー賞(これも苦手です)を髣髴とさせ,理解できないところで誰かが笑っているというのに心が冷えてしまったりします.タタラタッタラ,の語幹そのものが面白いよね,と受け取れるのであろう子供がいてくれてよかったなと.日本語学校シリーズは大好きなんですけどね.
Commented by のあ at 2012-06-24 13:56 x
日出処天子は,読んだのが昔過ぎて思い出せませんが,敢えて言うなら,バースデイの最初の部分の黙っている小林さんの部分の笑顔みたいな感じです.
ラーメンズ本公演の最後(昔のDVDの)のような,やりきったぜ!みたいな充実した笑顔に見えなかったので,少し心配してしまいました.まあでも,自分は小林さん好きなので気になるのであって,彼自身に興味のない私の友人などは特に気にならなかったようです.
勝手な想像ですが,小林さんにとっては久しぶりにハコが埋まらない状況でしたでしょうし(しかも日本でだったらイタミになるでしょうが,前向きな状況で),いつものやさしいお客さんがいないとどうなるか,を身体で感じたのではないかと思います.

countは,単体として発想が面白くて好き,という感じで,つながりや内面について考えたことがありませんでした.(というか昔のものは幸せな仲良し感があるので,内面を慮る必要をあまり感じないです.)
興味があるので,もしお時間ありましたら,いつか記事を書いていただければと思います.

またたまに覗きに来させてください.

Commented by k_penguin at 2012-06-24 21:01
>やりきったぜ!みたいな充実した笑顔に見えなかった

そういえばここ数年、そういう笑顔見てないかも。

日本でも最近はKKPの地方公演なんかは空席が出てるようです。
何をやっても、客の感想は
「おもしろかったけど、次はラーメンズやってね。」
ですし。
そんなだから、いっそお初のパリの方がやりやすいかな、と思ったりしました。
 ま、パリでも
ラーメンズやんないのって聞かれたらしいけど。


countについては、ワタシ的には絵かき歌とセットであつかっています。
ブログのどっかに言及がされているかも知れないけど、
無計画に書き散らかしたせいで、
どこに書いたのかさっぱりわかんないです。

「鯨」は、崩壊の予感を秘めた幸福感がよく出ている美しい作品ですが、
countは自己意識が他人と溶けあう様子や(だから2までしか数えない)、
溶けあったら人の姿はしていてももう人間ではいられないということ(クジラはほ乳類でありながら魚の形)
そして、最終的には客席へ拡散したりする様子のスケッチ
と、まあ、そんな感じで
もやっととらえています。
Commented by のあ at 2012-06-25 00:47 x
ご丁寧にお返事ありがとうございます.

> 日本でも最近はKKPの地方公演なんかは空席が出てるようです。
あ,そうだったんですか.では,パリではいい面しかなかったかもしれないですね.

因みに,扉の向こうの件,ペンギンさんとは逆に感じました.
部屋の中は邪魔されたくない自分のルールが行きとどいている場所(内側).それを電話や外の音が否応なく邪魔する.(電話は取らなくても邪魔なので.)でも,その邪魔に対応する過程に,別のもののある扉がある.そこは一見素敵なんだけど,怖い目に合うような場所(外界).
ただこうだとすると,最後だけあの怖いものがなくなっていたような気がして(うる覚え),最後にしーっのシルエットに戻る点から考えても,引きこもってしまいそうであんまりだなあ,という気もします.
SPOT等やKKTV1,2,3を観られないのでトンチンカンかもしれませんが....


> 鯨
今ウィキペディアで見てはじめて気付いたんですが,DVD Box 1に入っている4つって,全部2001年なんですね.公演数が少なかったことを差し引いても,すごい密度.
他者と溶け合える(たように錯覚できる)時期は,ほんの僅かなのかもしれませんね.


Commented by k_penguin at 2012-06-25 01:55
扉の向こうについての解釈、ありがとうございます。
現実世界だという解釈、多いですねー。

Pについては、ワタシはもううろおぼえで、何も言えませんw
NHK見られないのあさんにはすみませんが
TV放映があるまで解釈はストップしときますm(_ _)m
Commented by k_penguin at 2012-07-01 12:30
公式コメからすると、海外公演は「大成功」のようです。
少なくとも小林さんがそう認識していることは
笑いに関するひらひらした後付けのリクツ
(実はずっと前からこういうこと考えていたんだぜ、と、成功してから言う)
が連ねられている長い文章から分かります。

Pは日本で再演されるようですが、おそらくspotとThe SPOTのような
リニューアルがされるものと思われます。
つまり、傍目からはどこが変わったのかよく分からないリニューアルじゃないかと。
Commented by k_penguin at 2012-07-09 21:48
NHK-BSでP in ヨーロッパ をKKTV4とは別枠でやってくれるようですね。
ありがたいことです。
できればライブ部分は、まとめて流して欲しいのですが、
なんかメイキングとか混ぜた切れ切れになりそうな感じ。
まあ、TV的インパクトが弱いから、
TV番組としては編集でメリハリ付けた方がいいのかも。
Commented by ぽんたろう at 2012-09-24 00:45 x
k_penguinさんの予想通り、細切れでしたね。
なので、残念ながら横浜初日と印象変わらず...です(^^;;

いいかげん人前で「さびしい」なんて言わなきゃいいのに。
聞いてるこちらが恥ずかしいです(~_~;)
Commented by k_penguin at 2012-09-24 21:19
リアルタイムで見ると「ガキの使い」とかぶるので、
今日になってから見ました。
ときどき倍速にしながら。
「表彰式」TVじゃやらなかったし、
順番も「日本検定」が最初になっていましたね。

>いいかげん人前で「さびしい」なんて言わなきゃいいのに。
バニー君、相変わらずですね。
寂しさを紛らわすために創作している、というのは
彼の正直なところなんでしょうが、そういう無責任な言葉は
そんな動機で作っても海外進出しちゃう俺!
というコドモっぽい見栄に裏打ちされて
初めて他人に言える言葉だということが
わかってるんでしょうかね。
by k_penguin | 2012-05-19 13:09 | エンタ系2(ライブレビュー) | Trackback | Comments(74)

法律事務所勤務。現代アート、NHK教育幼児番組、お笑いが好きな50代。


by k_penguin