法律事務所勤務。現代アート、NHK教育幼児番組、お笑いが好きな50代。
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『うるう』02 むしろ違う話
前回のつづき。
2点を読み替えて、「うるう」を再構成する。
別の話という位置づけにしたいので、名前は流用しない。
まだうるうを観てない方は読まないほうが良いかも。






男が一人きりになってからもうずいぶん経つような気がする。
昔からコミュニケーション下手なため、つい1人でいることを選んでしまうのだが、
しかし1人きりが好きなわけではなかった。
心を開きかけたあの人に裏切られてから、男の心はなおのこと閉じてしまっていたが、
それは本人にとっても辛いものだった。

そんな男に息子が出来た。
突然わいて出たように現れた近しい人。

男は息子に対して父親らしく振る舞おうとしたがうまくいかなかった。
父親であるよりむしろ友達だった。
孤独な男が何より欲していたのは「友達」だったのだ。
「友達」がいれば自分を見いだせる。彼はそう思っている。
「友達」は最早単なる友達ではないのだ。

そんな男に息子はよくなついてくれた。
自分を守るために男が自然と築き上げてしまった高い心の壁を難なく乗り越え
僕が友達になるよと無邪気に言ってくれる。
男は本当にこの子と友達になりたくなった。
この子が僕を救ってくれるかも知れない。

でも、父親は息子に対して大人として相対しなければならない。それが父親の役目。
大人としてあるべき姿。
わかってはいる。しかし男にはそれができない。
原因は分からないが男には大人が理解できない。内面が成熟しない子供のままなのだ。
8歳の子供と同レベルで遊んでいたいと思う位なのだから!

彼1人おいて、周りはどんどん大人になり、社会で一定の役割を責任を持って果たしている。
息子の前で、そしてみんなの前で大人のふり、仕事をしてるふりをしながら
社会から距離を置いて自分が何者かを捜している。
そういうやりかたで彼は何とか誤魔化している。
大人の外見をした子供というのが彼の本質だ。
彼に言わせれば、周りが大きくなるのが早すぎるのだが。

しかし、そんなことを言ってる場合じゃない。
息子と別れろと妻に離婚をせまられているのだ。

彼の本質を妻は知っていた。
母親にとって1番大切なのは子供。父親の役目を果たせない上に子供の悪友になりたがる様な男が親父では、子供の将来に関わる。別れて当然だ。
彼女が正しい。男も分かっている。
でも、どうしても息子とバカ騒ぎしたい気持ちを抑えられない。
父親ってなんなのかが分からない。

自分の人生を顧みて父親像を探す。
彼の本当の父親は彼に孤独の種を植え付けただけだった。
専門スキルを習得する上での大好きな先生は決して悪い人じゃないんだけど、
専門バカって奴で、社会での自分の心のもっていき方みたいな、大人のなり方を教えてくれたわけではなかった。
そういう意味では、むしろ妻の方が父親っぽかった。

息子と父親が同レベルできゃっきゃ遊ぶのを母親はむっつりと眺める。

男は別れを決意する。
僕はこの子のそばにいてはいけない。もう会ってはいけない。
この子が僕のようになってしまう。
子供は子供と遊ばなくては。
息子はどうして友達になれないのか分からないと泣いたけれど、
まだ子供だから。

・・・でも、この子が大人になれば。

大人になればもう父親の役目は必要ない。
この子は自分と同じく何らかの才能を持ち合わせている。また、自分にはない才も持ち合わせている。
この人なら僕を理解してくれる大人になれるだろう。
そうしたら僕は救われる。
今はただ待とう。ウサギがくるのを。
息子と「友達」として対話をして、2人で何かを生みだすことができるときを
僕はひとりぼっちで待ち続けよう。




 えーと、この話はもちろんフィクションだからね!


短篇集hi mi tsu ki chi ヒミツキチ (ビッグコミックススペシャル)
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by k_penguin | 2011-12-23 20:00 | エンタ系 | Trackback | Comments(49)
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Commented by k_penguin at 2011-12-27 01:20
自分用メモ
マンガ「短篇集hi mi tsu ki chi ヒミツキチ」に収録されている
いがらしみきおの作品と似ていると思う。
いがらしの作品のパパは、友達をまるであきらめてないあたり
より幼児度がすごいかもしれないが、
それでも最後の「逆転」がさわやか。
Commented by arancio at 2011-12-27 19:48 x
こんばんは〜。

24日夜を観てきました。他に観てないのでなんとなくですが、幕が開いて日が浅いゆえのギクシャクを感じることはなく、非常に良い出来だったのではと思います。

初期のK.K.P.は役者としての立ち位置が中途半端な感じであまり好きではないのですが、今回は全編通して1つの役を、他の役者さんに頼ることなく演じきっていて、K.K.P.では一番好きな作品になりそうです。あとはどっかで客演して、他の演出家に料理されて欲しいというのが私の切なる願いです(笑)。

父と息子の関係というと、Take Offのオリベと頼人を思い出しますね。一緒に遊ぶ親子。観てる時は全然思い出しませんでした。

ヨイチが成長が遅い、というのはカフカを思い出しました。
K.K.P.のテーマはそれなりに一貫性があるんでしょうか。
Commented by k_penguin at 2011-12-27 22:15
arancioさんこんばんは
楽しまれたようで、良かったです。
今回は最初からイメージのまとまりがある作品だと思いました。
ブラッシュアップされたら、
もう1つ上が期待できるのではないかと思います。
イメージ的には。

『TAKEOFF』のオリベの息子は
どんな子なのか知りたいと思ってました。
今回ちょっぴり分かった気分です。
ちょっぴりだけど。

>K.K.P.のテーマはそれなりに一貫性があるんでしょうか。
 どーなんでしょーねえ。
Potsunenも当初はKKPの位置づけだったから、
割と何でもありなのかも。
テーマ的には初期は「お仕事としての表現」がテーマだったのが
#4を境に何でもありになったように思います。
Commented by yuma at 2011-12-28 08:36 x
ペンギンさん

いがらしみきおのって、歴代の秘密基地しか出てこないやつでしたっけ?
Commented by k_penguin at 2011-12-28 11:04
そうです。
子供は「昭和64年」に生まれてるので、平成の年がそのまま数え年ですね。
13歳の息子と2人、群馬の山中でホームレス生活をしようと計画していたって
今から読み返すとすごいこと考えてますね~。

あの短編集ではあの話と
すぎむらしんいちのやつが大好きです。
Commented by arancio at 2011-12-28 21:40 x
こんばんは。

初期K.K.P.の「お仕事としての表現」、確かにそうですね。

Potsunen以降は、ラーメンズもK.K.P.もつながってるようなところもあるし、今気になってること、おもしろいと思ってること、挑戦したいこと、が全てのテーマで、連続性に重要な意味はないのかもしれません。

マジルがどんな子かはよくわかりませんでした。
良く出来る子は出来る子で「あなたは違うから」みたいな扱いを受けて辛いことがあるのでそういうことなのかなとも思いましたが、はっきりとは示されなかったので違うのかも。息子なら、どんな子でもうるうに会いに来て不思議はない。

ハッピーエンドだけど、「48にならないと友達ができないのか」と思ったのも事実です。まだ48ではないけど、そう遠くもないので、私にとってはリアリティのある数字でした(笑)。
Commented by k_penguin at 2011-12-28 22:37
>マジルがどんな子かはよくわかりませんでした。
 それなんですよ。
友達になりたいのなら、その人がどんな人なのか示されているはずですよね。
それが無い。
よいちに関する情報は多いけど、まじるの情報は相互に矛盾するものが多く
全体像が見えない。
馬鹿なのか、利口なのか。
人望があるのか、始終森に来るくらい友達が居ないのか。
音楽家になりたいというのはどのくらい本気なのか。
ただ、ワタシが知りたかった最低限の情報、
他人と上手くやれているのか、についてはまあ出来てるみたいなので
良かったな、と思いました。

で、話を戻すと
友達になりたい人のキャラがよくわかんないっておかしな話で、
何かその辺に、よいちの一方的な思いこみのニオイがして
よいちが求める「友達」ってすごくヘヴィなもののような気がして
それやばくね?って思う一方
いや、みんなそんなもんで、ただ、
最初から「うるうというオバケ」って自分を規定しちゃってるその自己否定感が
ヘヴィなものにしちゃってるんじゃね?
とも思う。

>「48にならないと友達ができないのか」
48の人は友達とかもういないし必要としないのが普通だと思うけど。
仕事してるしね。
Commented by at 2011-12-29 00:16 x
はじめまて書き込みをさせて頂きます。
ラーメンズは少し大きい劇場でやるようになってからは欠かさず観ていたのですが、STUDY、ALICEあたりから少しずつ気持ちが離れ始め、最近、ふと思い立ってSPOTを観に行くまでは、長い間舞台に足を運ぶこともなくなっていました。
(私はどちらかと言えば片桐さんのファンです)
SPOTはいろいろ衝撃でした。
正直、小林さん大丈夫か…と何だか気になり始め、以降ふたたび舞台通いしております。

こちらでは、皆さん、変に擁護することなく、深読みを展開していらっしゃって素晴らしいです。
また、なんとなく、本公演に通っていた頃から薄々感じ取っていたことが的確に明文化されているのを見て、不思議なような不安なような気持ちです。私は今後また二人で舞台に立つ姿を見たいので。
Commented by at 2011-12-29 00:19 x
(すみません続きます)

唐突ですが、『うるう』の父子読み替え、すごくストンときました。
たぶん、小林さんは児童文学や子供向けの絵本をかなり読み込んでいらっしゃるのかなぁ、と思います。
『もりのかくれんぼう』とか『モモちゃんとアカネちゃん』←(離婚で出ていった父親が姿を変えて子供の前に現れる、という描写があります)なんかを私は連想しましたが、森の中で異形に出会う、というのは童話の一つのパターンでもありますね。

小林さんが訴えたかったことは何となく分かる気がするのですが、ややこしい設定のせいで、かえって足を取られて、無理やりハッピーエンド? にしてしまった感が正直否めません・・・
それでも、あの繊細な雰囲気で何となく伝わったような気持ちにさせられてしまうところは、さすがだと思いますが・・

Commented by ぽんたろう at 2011-12-29 00:43 x
私は最初、まじるは実はよいちと同じ「うるうびと」なのでは?
と疑いました。よいちに話した「選ばれた1人」のエピソードは
彼の夢であって、現実はやはり「いつも1人余る」のじゃないかと。
寂しいから森に通うのじゃないかと。

『うるう』を、まじるを主人公にして書き直してみたら、もっと
単純な気持ちで森に行ってる気がしてきました。
まじるはやはり「選ばれた1人」で、彼もそれを自覚している。
先生が「森に行ってはいけない」と注意したときも、同級生たち
は「オバケ!オバケ!」「こわーい!」なんて騒いでいるけど、
「ぼくはちっとも怖くない。よし、森に行ってみよう。オバケが
いたら捕まえちゃえ」なんて思ったんじゃないかと。
森に行って、よいちに出会って、「変な人!でも、おもしろい!」
と思ったから、次の日も行ってみる。
来るなと言われれば、なお行きたくなる。
そして、まじるはよいちのことが好きになった。
Commented by ぽんたろう at 2011-12-29 00:44 x
まじるの行動の芯には「選ばれた1人」の悲しみもあったかもしれ
ないし、「自分は他の子と違うんだ」という意識もあったかもしれ
ないけれど、私は子どもだからこそ迷いなく(大した考えもなく)
森へ行けたんじゃないかと。

なんとも薄い解釈で申し訳ないんですけど、自分の子どもの頃を
思うとそんな感じがするんですよね。
森があって、オバケがいると聞いたら行きます(笑)
そこでよいちみたいな人と出会ったら、まず間違いなく次の日も
行きます(笑)
神隠しに遭う子どもって、そういうタイプかもしれないです。
Commented by k_penguin at 2011-12-29 00:50
朋さん、はじめまして。
コメントありがとうございます。

>正直、小林さん大丈夫か…と何だか気になり
  SPOTはまだましな方かと思っていたのですが、
あれでヤバイのか~
こっちもバニーに毒されてきたのかな(^-^;

小林さんはラーメンズの解散はしないと思います。
みんなが見たがっているのも知ってますし。
でも、昔のようなものはもう見ることはできないと思いますが。

『うるう』読み替え、受け入れて頂いたようで、うれしいです。
小林さんはおそらく
言葉や理屈ではなく、イメージ、空気感を構成要素にして喋りたいのだと思いました。
私たちが頭の中で考え事をするとき、必ずしも言葉だけを使わず
イメージを言葉のように使って思考を整理する場合がありますが、
それを舞台上に再現させるような感じに。

しかし繊細な雰囲気と、雑な設定のギャップが・・・。
ストーリーとか作らないほうがいいのになあ。
綺麗だから不条理劇でも成立すると思うんだけど
どうして、あくまでもストーリー作るんだろう?
で、どうしてスタッフは注意しないんだろう?
謎だ~。
Commented by k_penguin at 2011-12-29 01:25
ぽんたろうさん
行ってはいけないと言われている森に行くとき、
ワタシだったら友達と行きます。なるべく多い方が良いです。
1人で行くって、罰ゲームとか迷いこんでしまったとか、
そういうなんか特別の理由が必要だと思います。
テレビの「怖い話」でも、心霊スポットに一人で行く経緯は話すでしょう。

その辺の説明がないっていうのは、
基本的にこの話が「よいち目線」であることを意味すると思います。

物販のTシャツから気がついたんですが
まじるとよいちは「229」で結ばれています。
同じ2月29日生まれでもよいちは「余る」まじるは「選ばれる」だから、
「229」に意味はないのかと思ってましたが、Tシャツになるくらいなんだから意味はあるんでしょう。
その他大勢ではない、という点でやはり2人は共通する。
「229」はそのことの象徴です。(そしてワタシに言わせれば、半分の血のつながりを意味します)

だから、まじるは来るべくして来たのだと思います。
理由は不要だし、
子供の足で15分の場所なのに、
まじる以外の人間は誰1人として来ないんです。
Commented by ぽんたろう at 2011-12-29 02:04 x
k_penguinさんの仰る通り、これはよいち目線の物語であって、
だから「大人のための児童文学」なのですよね。
何の意味もない書き直し(→なんとか納得したくての足掻き)を
してしまいましたが、まじるを主人公にした「子どものための
児童文学」であるならば、ここはやはり1人で森へ行ってもらわ
ないと〜と思いました。友だちを誘わず1人で行った方が、読み
手が物語世界にのめりこめるからなのですが。

こうなるともう、まじるは「呼ばれた」としか言えないです。
k_penguinさんの解釈ならば「血」が呼んだ。
親子設定で読まないなら、ちょっとズルいですけど、大いなる
ものの意志によって。

どうもすみません。
何にもならないことを何度も書きこんでしまいまして。
で、私はやっぱり1人で森へ行きます(笑)
Commented by k_penguin at 2011-12-29 02:39
1人で森に行きたいなら、
怖いオバケが居る森だと知らずに行った
のであれば、話は簡単ですよ。
ぽんたろうさんが1人で森に行くのも、うるうが怖くないと知ってるからでしょ。

まじるは、よいちが怖くないと知っていた。
もっと言えば、
まじるは最初から一緒に住んでいた。
(よいちからすればまじるは来るべくして来た)
ってことです。
ワタシに言わせれば。
Commented by ぽんたろう at 2011-12-29 04:23 x
自分(→子どもの頃の自分、です)が1人で森へ行くと言ったのは、
「うるう」が怖くないと知っているからではなく、大人の言うこと
を信じていない、というか、抑制に激しく反発する性格からして、
恐らくそうするだろうと思ったからでした。

まじるが1人で森へ行くのは、そんなことではなく、仰っしゃる
通り必然だと思います。
私は『うるう』の表向きの設定で何とか納得しようと試みた挙げ句、
失敗したということです・・・(^^;)
Commented by at 2011-12-29 10:50 x
レスありがとうございます。

> SPOTはまだましな方かと思っていたのですが、
なんとなく、無理に明るく諦めてる感じがして、葛藤が薄い分、じわじわ怖かったんです・・・
と、これ以上はスレ違い?ですね。

なんというか、小林さんのことを考えると、大人になる(歳を取る)って何なのか…とこの歳になっても思います。
個人的な話で恐縮ですが、私は小林さんより幾分年は下で、同年代では無いのですが、なんとなく、子供時代のこじらせ方が似ている気がして、もしかすると似たような家庭環境で育った方じゃないかなぁと勝手に予想しています。
彼が時々、妙に常識が無かったり、世間的には「ん?」というストーリーテリングをしてしまうのも、そのあたりにルーツがあるのかも…と。ラーメンズの初期の頃の作品に惹かれたのも、その、世界との間に紗幕を下ろしたような親密な閉鎖性に、どこか心地よさを覚えたからだと思います。今回、本当に父子の問題を取り上げたのだとすれば、小林さんは少なくとも前向きに(それとも後ろ向きに?)は進んでいるということなんでしょうか・・・
Commented by k_penguin at 2011-12-29 11:48
ぽんたろうさん
ふむふむ。とすると
子どもの頃のぽんたろうさんは
先生の言うことをよく聞くまじる君とは違う性格だった。
ということですね。
もしよいちと出会ったら、と考えると
なかなかのドタバタギャグな展開になったような気も。
Commented by k_penguin at 2011-12-29 11:51
朋さん
>葛藤が薄い分、じわじわ怖かった

 あ、それはありそうですね。葛藤する気力が減ってきてるっていう。
THE SPOTの最中に大震災がきて、
あれはマジでヤバイと思ったもん。
まあ震災後である以上、今もヤバイですから、
森に引きこもってある意味正解なんだろうとは思います。

>大人になる(歳を取る)って何なのか
その件についてはワタシも考えました。
小林さんの妙なこだわりとか感覚レベルでの常識のなさとか、
ワタシにとっては
昔はワタシもそんなだったけど、いつのまにかそうじゃなくなってるなあ
って感じることが多くて、
自分は何が変わって、小林さんは何が変わらない(変われない)んだろうって考えてました。

最近は「腹が据わったかどうか」が違いかなって思ってます。
その辺のことは
「あさのあつこで小林さんを読む」にまとめてます。

>父子の問題
 あれはもう1人じゃ解決のしようがない問題だと思います。
親子関係が原因の問題って、どれもそうだと思いますが、
誰かが外側から引っ張り上げるとか、協力しないと無理です。
小林さんが求めてるのもそういうことだと思います。
Commented by ぽんたろう at 2011-12-29 21:29 x
今回の敗因?は、第一に理解力のとぼしさ、そして第二に
自分の子ども時代がまるで参考にならなかったことです(ーー;)
「あれは底なし沼だから近づいてはいけない」と大人たちに
厳重注意をされても、「底なし」への興味に、するなと言わ
れれば逆らいたくなる性格が手伝い、あわや溺れ死にそうに
なったのが、まじると同じ年頃でしたから。
(この1週間、子どもの時のことをたくさん思い出しました)

よいちの考える「友だち」というものが、どういうものなの
かさっぱり分かりませんけど、私はよいちと友だちになりた
いです。あんな風変わりな人、面白くて放っておけません。
ただ、40年後に会いに行くことはないと思います。
約束を忘れてる可能性がかなり高いです。
そう考えると、まじるの執着は尋常じゃないですね。
改めて、k_penguinさんの読み替えが正解なんだと思います。
Commented by k_penguin at 2011-12-29 23:35
あー、「底なし沼」という単語は子供には魅力的ですね。わかります。
地球の半径は約6400kmと教わったのに「底なし」ですからね。深さ無限大ですよ。
しかしぽんたろうさん、勇者ですねー。

よいちの考える「友達」とまじるの考える友達は
多分違うものだと思います。
記事でも「友達」とかっこづけにして区別しました。
そして、違うものだと知っていたからこそ
よいちはまじるを遠ざけたのかも知れないとも
思います。
Commented by ふつうに at 2011-12-30 02:09 x
小林さんの家庭事情。父親という立場からの逃避と重ね合わせていたりして。
Commented by k_penguin at 2011-12-30 02:16
逃避とは違うようです。
父親というものがどういうものか分からないのです。
ただ、傍目からは逃避に映る場合があるかもしれません。
父親というものがどういうものか分からないまま
父親やってる人も多いからです。
Commented by at 2011-12-30 08:43 x
あさのあつこさんの記事、読ませて頂きました。
「腹が座っているかどうか/覚悟のある無し」。納得です…
と同時に、小林さんの場合、表現する内容が、実際には全く外界の側へと向かっていないにも関わらず、一定以上の支持を得ているというのも、あるいは、覚悟が無いことによって生じている社会性の賜物なのかも…とも思ったり。
小林さんが「物語」を作る時に、どこかいびつになるのは、いわゆる「メッセージ性」を持てないから(もしくは持っていても、それは意識的に表現するものではないと考えている)からだと、私は勝手に思っていますが、そろそろ『僕を受け入れて下さい』以外の何かも聞きたいなぁ…と。昔、松尾スズキさんが『表現者になるためには、何らかの喪失感が必要だ』というようなことを言われていたのですが、小林さんを見ていると、凄く分かる気がします…
Commented by k_penguin at 2011-12-30 11:56
>覚悟が無いことによって生じている社会性の賜物
 確かに。
社会性って、本人の意思と無関係に付与されてしまうものなんですねえ。

>「メッセージ性」を持てない
 「「メッセージ性」を持てない僕」というのがメッセージですね、強いていうなら。
最近(『うるう』でも)「ない」ということを強調しておられますが、あれはそーゆーことだと思ってます。

「メッセージ性」を持てないのは私に言わせれば「覚悟がない」からです。
モノを言うときは、自分の言葉に責任を持たなくてはなりなせんが、
彼の物語からは見事に「責任」の概念が抜け落ちています。
(『TAKEOFF』『TRIUMPH』の最初では「ごめんなさい」すら言えなかった)
責任感がなくてはどんな人間関係でも持続しません。
家庭も、そしてコンビもね。

私が今知りたいのは、そして彼が探すべきなのは
「責任」の生まれる場所です。
その観点から言えば、
自分は孤独に生まれついている、という設定は
逃避に過ぎません。
Commented by ふつうに2 at 2011-12-30 12:10 x
あのよいちの設定が、小林賢太郎の心理状態なのかと。やりたいことだけつきつめて、立ち位置をなくし。お笑い界の余り1 演劇界の余り1 ラーメンズの余り1 そして家庭でも余り1
芸人にも俳優にも父親にもなれなかった男が、あなたは選ばれた1人なんだと自己を正当化し、子供と向き合うこともやめて、いつか大人になれば、時が解決してくれる。

そんな都合のよいラストに思います。
Commented by k_penguin at 2011-12-30 12:49
もちろんよいちの設定は小林賢太郎の心理状態ですが
あなたがおっしゃるほど彼は呑気ではありません。
もし本当に「時が解決してくれる」で納得してるなら、
客も納得できるラストになるはずです。
何より彼は作者なのですから。

待つことにしか生きる意義を見いだせていないから
生きのびるために、あーゆーラストになっているんです。
Commented by ぽんたろう at 2012-01-04 15:07 x
昨年は大変お世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

9歳になったばかりの甥っ子に、質問してみました。

「学校からそう遠くないところに
 『怖いオバケがいるから、絶対に行ってはいけない』
 と、先生から言われている森があるとして。
 行く?行かない?」

甥っ子の答え。「行く!」

続けて、質問。「一人で行く?友だちと一緒に行く?」

さらに、答え。「一人に決まってるやーん」

・・・血筋のようです(笑)
Commented by k_penguin at 2012-01-04 16:33
ぽんたろうさん
こちらこそ今年もよろしくお願いします。

甥っ子さん(ということは姪っ子とは別人ですね)、元気ですねー。
若いって、良いなあ。

そういえば、ふと思ったんですが、子供にとって
先生が言う「絶対に行ってはいけない」と
子供達の間で言われる「絶対に行ってはいけない」では
強制力の質及び度合いが違いますよね。
先生が言う「絶対に行ってはいけない」は、
ちょいちょい破られていたような気がします。

うるうでは、先生も子供も「行ってはいけない」で共通してたんですよね。
まじるしか来なかったんだから。
どういう質の禁忌なのかはっきりしてないなあ。
ま、よいちの側からはどうでも良いことなわけだけど。

考えてみれば
「怖いオバケがいるから」行ってはいけないって、
先生が言うことじゃないしね。
(子供でも最近は「オバケ」とは言わず「霊」と言うと思うが…)
Commented by ぽんたろう at 2012-01-04 17:15 x
>先生が言う「絶対に行ってはいけない」は、
>ちょいちょい破られていたような気がします。

また破ることが、男の子にとって一種のステイタスでもあり。

>うるうでは、先生も子供も「行ってはいけない」で共通してたんですよね。

ありゃ。私は先生から言われたことだと思ってました〜(^◇^;)
よいちの「大人はそうやって子どもを怖がらせる。危ないところへ
行かせないように」的なセリフしか記憶に残ってなかったんですね。
そうか、子どもたちにとっても禁忌でありましたか。
Commented by k_penguin at 2012-01-04 21:29
そうです。
ぽんたろうさんの甥っ子への質問を読んでやっと気がついたんですが、
ぽんたろうさんと違ってワタシは「森へ行ってはいけない」は
村の共通する禁忌的にとらえていました。オカルト的な禁忌ですね。
「オバケが居る」は、いやしくも先生たるものが言うセリフではないし、
また、子供達が(最後の方まで)来ないからです。

最初にスクリーンに出る文章
 あの森へ行ってはいけません
 うるう というオバケがいますから
 高い樹のてっぺんに座り
 うるう うるう となく
(あと忘れた。)
の言葉の調子は、母親が子供に言う調子だと感じましたが。

ただ、そーゆーことはよいち的には、そして作者的には
どーでも良いことです。
「森」はもともと精神界ですし、
うるうが忌避されるのはそれがうるうだからであって
それ以上の理由はないんです。

またワタシからすれば、
そこを詰めてないというのは、
彼が自分の立場を正確には理解していない
ということを意味する証拠の1つになるので
それはそれで深読み的取れ高の1つかな♪
と。
Commented by ぽんたろう at 2012-01-04 23:13 x
なんというか、もう自分のボンヤリ加減にガックリです。
昔話では近づいてはいけないところ、見てはいけないものの話
なんていくらでもありますし、結界を破ると凄まじいことが起
こることは読者経験として知っているはずなのに、『うるう』
にそれを感じなかった私って一体・・・トホホ。

「あの森へ行ってはいけません
 うるう というオバケがいますから …」
も、ちょっと恐い感じのする書体を使っていたと思うのですが、
劇中おどろおどろしさはまるで感じなかったのですよ。
せいぜい『となりのトトロ』程度にしか思われず。
よいちのキャラクターがまた、あまりに卑近でしたし。
「禁忌」の持つ重たさ、土俗的なにおいは皆無ですし。

>それ以上の理由はないんです。

それじゃ困るんです〜(笑)
k_penguinさんのように深読みできたり、素直に感動の波に乗っ
かったりができない人間には、小林作品はストレスの元になる
だけかもしれない(笑)やんなっちゃうなあ、もう。
Commented by k_penguin at 2012-01-05 00:10
なぜ友達になっちゃいけないのかは分からないし、
なぜ森に行ってはいけないのか分からないし、
なんともトホホなお話ですなあ・・・。

>「禁忌」の持つ重たさ、土俗的なにおいは皆無
 まじるも気軽に来て、よいちの「食べないから」に対し
「『え?』って顔」をするんでしたよね。
その辺完全にコントの舞台ですね。

>それじゃ困るんです~(笑)
 客が困っても、小林さん、知ったことじゃないですからねー。
彼が言いたいことって、
「まじる」と別れなくちゃいけなくて、とても悲しかった。
ってことだけだから。

ワタシ的には、ぽんたろうさんのコメントのおかげで
森へ行くことを禁じたのは直接には先生という大人だけ。
ということに気がついたのでほくほくです。

そういえば先生の言うことを聞けって、再三言ってましたね。
で、よいちにまじると交際してはいけないと言うのは
大樹グランダールボです。
ということは、
グランダールボと先生はほぼ同義なんですね。
Commented by ぽんたろう at 2012-01-05 01:08 x
先生(大人)の役目は子どもを巣立たせること。
でも、よいちの父もクレソン先生も、よいちを巣立たせなかった。
(父も先生も、社会に適応しているとは到底思えない)
森はよいちの揺籃ですね

それにしても、来るあてのない相手を待ち続けることが生きる
目的なんて。む、虚しい・・・
でも、むしろ相手は来ない方がいいのかー。
来なければずっと待ち続けられるわけだし。
来なければ裏切られることもないのだし。

とにかく・・・しっかりせい!(笑)
Commented by k_penguin at 2012-01-05 01:34
>しっかりせい!(笑)

 激しく同意!もうその一言に尽きますね(笑)
最悪、生き方は変えられなくても、
話だけはしっかり作って欲しい!
Commented by pechika at 2012-01-05 02:18 x
明けましておめでとうございます!

前の日記でコメントしたpechikaです。
読み替え、妙に納得させられました。次の舞台ではどっぷり感情移入できそうです。
Commented by のんきなK at 2012-01-05 09:32 x
>しっかりせい!(笑) wwwwww

あ~、もぉ、ホントにねぇ。

私は50代半ばの年齢なので
20代の頃の賢太郎さんのあぶなっかしい感じも含めて
何だかほほえましいような、
母親目線でみていた感もあるのですが、
彼も40近くになって、いい加減どうにかならないものかと。


今年もpenguinさんの記事&コメント
および皆様のコメント、楽しみにしています。
(ちなみに私はpenguinさんの法律関係の記事のファンでもあります。)
Commented by k_penguin at 2012-01-05 12:41
pechikaさん
明けましておめでとうございます。今年もよろしく。

この記事は
みんなに『うるう』で泣いて欲しい、と思って、
自分的に結構頑張って書きました。
次に舞台を御覧になるときは
自分の不甲斐なさのせいで息子と別れなければならない男の心の話
として観てください。
タビュレーティングマシンの説明とか、実は152歳とかは無視して良いです。
要は、
社会のシステムとなじめず、時代の流れについて行けない「余り1」。
と言いたいだけですから。
Commented by k_penguin at 2012-01-05 12:43
のんきなKさん
おおっと、ワタシより年上の方でしたか。失礼しました。

小林さんはいつまでも変わりませんねえー。
悪い意味でも。
ゲージュツカだから仕方ないとこもあるかも知れないけど
作品だけは何とかしてもらいたいものです。
まあ小林さんが出来なくても、
周囲がしっかりしていればすむ話なんですけどね・・・。

法律関係の記事も読んでくださっているとのことで
ありがとうございます。
法律関係は書くのが大変なわりに反応が少ないので、
ついおろそかになりがちだったのですが
気持ちを引き締めて頑張りたいと思います。
今年は大阪地検、フロッピー前田の上司の裁判の判決を
個人的には楽しみにしています。
今年も当ブログをよろしくお願いします。
Commented by k_penguin at 2012-01-08 00:20
新しい疑問。
よいちはまじるとどういう友達関係を築きたかったのでしょう。
どういう友情を期待していたのか、いまいち話から読み取れない。
まじるの同級生達(マーチンプーチン)を追い払う、
よいちまじるコラボの「うるうコスプレショー」が
よいち的にやりたかったことであり、1つのクライマックスのはずなのですが。

話の前半で、
よいちが同級生達(これもマーチンプーチン)にからかわれた後
言い返す「歌」とそれに続く「手まり歌ハウス」(客観的な成果はともかく、ある種の達成感はある。とよいち。)は
「うるうコスプレショー」の伏線であろう、とは推測できるのですが、
だから何なのか、がわからない。

昔いじめられた「余り1」が、「選ばれし1」のお力を借りて
余らない「その他大勢」に逆襲したかった
ということなんでしょうか。

だとしたら、余りに志がショボすぎるような・・・。
Commented by ぽんたろう at 2012-01-10 11:17 x
>昔いじめられた「余り1」が、「選ばれし1」のお力を借りて
>余らない「その他大勢」に逆襲したかった

しょ、しょぼい・・・ww

でも、まじるのリーダーシップに子分肌を全開させるところを
見ると、案外そんな程度の志しかないのかもしれないですね。
「友だちがほしい」という願いしかなかったのかなあ。
Commented by arancio at 2012-01-10 20:52 x
こんばんは〜。

王様が象に何を求めてたのかかわからないように、よいちが友達に何を求めてるのかわからない。
『THE SPOT』の映像を観て思いました。
Commented by k_penguin at 2012-01-10 21:10
ぽんたろうさん
>まじるのリーダーシップに子分肌を全開
 そーそー。あれが本心だなって思いました。
2回目観たときはそこ削除されてましたけど(東京1の3日目)。

「うるうコスプレショー」、何狙いだかわかんないんですよね。
よいちの「客観的な成果はともかく、ある種の達成感はある」という言葉にはぴったり当てはまる出し物なんですけど、
1つの目的に向かって協力することでまじるとよいちの親睦が深まったとか
そういうの無いし。
Commented by k_penguin at 2012-01-10 21:10
arancioさん
『THE SPOT』、御覧になりましたか。ワタシは買ってないや。

「象」とかならまだ
抽象概念を当てはめるんだろうなあ、とか思う余地がありますが、
「友達」という身近な概念になるとねえ・・・。

よいちが「まじる」という個人を気に入って友達になりたいのだと考えるには
まじるの性格描写が足りないし。
友達を作ることを、単純に「余らない」ことと同視しているようにも見える。

つか、お前が余らなくなったら世界のバランス崩れるんじゃねーのかよ。
私利私欲のためには世界はどーでもいーのかよ。
っていう。
Commented by k_penguin at 2012-01-10 21:11
tomocoさん
先に非公開コメでいただいた、
「ヨイチ」と「マジル」→良い血と混じる
という解釈、記事で使わせていただきます。

よろしくご了承下さいm(_ _)m
Commented by tomoco at 2012-01-11 00:24 x
penguinさんこんばんは。今年もお世話になります。
>よいちとまじる
どーぞどーぞ^^
使ってくださって光栄です。
Commented by k_penguin at 2012-01-11 00:32
了解していただきまして
どうもありがとうございます。

遅れましたが、
こちらこそ今年もよろしくです。
Commented at 2012-01-11 16:15 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by k_penguin at 2012-01-11 22:00
非公開コメントさん、『THE SPOT』の話ありがとうございます。
ブログをあちこち読み返して、震災後の小林さんの動向を思い出しました。
ワタシの記憶では、6月の怪我休演前が
1番ストレスかかっている状態であろうと思います。
ソフトを観ていないので、断言できませんが
ストレスが顔に出たと考えてもおかしくないと思います。
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