小林賢太郎演劇作品『うるう』

小林賢太郎の舞台は、始まるまでほとんど情報が与えられないのが常だ。どういう感じの作品なのかも分からないまま、ということも多い。
しかし今回はある程度のことが予想できた。
『THE SPOT』の「うるう人」の設定を使うらしいこと。徳澤青弦のチェロとの二人舞台であること。「ひとりになりたがるくせに寂しがるんだね。」というコピー。
 と、くれば、まあ、こんな感じだろう。

美しくて寂しくてついでに切ないような感じでほろり。クスリもあるよ!

で、結論から言えば、予想通りだった。
そーゆー系が大好物、という方は喜べるかと思う。
ただし、「大好物」でなければならない。ストーリー上の多少の疑問点をハードル競争みたいに飛び越えながら雰囲気に流されるように見なければならないからだ。
単に「そーゆーのも嫌いじゃない」とか「やぶさかではない」とか、その程度では、つっかかってしまう危険がある。

東京グローブ座の初日で、全公演の初日だったので、舞台の雰囲気はまだざっくりしていたし、ギャグも予想できるものが多かった。
でもこの辺は回数重ねればなんとかなるだろう。

と、いうわけで、普通のレヴューはここでおしまい。
次に、話が腑に落ちなくて気になる、とか、もっと泣きたい、という方のために多少つっこんだ話。



いきなり容赦ないネタバレするからね。

話の「腑に落ちなさ」は、集約すると、次の2点かと思う。

1 うるう「よいち」と少年「まじる」の関係性が不明確。
 よいちとまじるはなぜ「友達」になれないのか。なぜまじるは当然のように森に通い詰め、その理由を明かさないのか。なぜまじるが大人になれば友達になれるのか。
(ちなみによいちとまじるが別れるときまじるが言った言葉は「年が違うのなんて気にしなけりゃいいじゃないか」であることは気がついて欲しい)

2 よいちの4年に1つしか年をとらないという設定は何を意味するのか。
 他の人の4分の1のスピードでしか年をとらないよいちの体感スピードは他の人の4分の1である。時代の流れは彼には速すぎる。社会から逃げるしかない。
このように本質的に他の人と違うのであれば、まじるの年齢がよいちの外見年齢と同じになったというだけで友達になれる、というのはピンと来ない。

で、この2点の延長上にもう1つの疑問、「なぜよいちは友達にこだわるのか」が出てくる。

これらの疑問を解消するためのまったく新しい解釈、というか、新しい読み方、
というかむしろ別の話?を、次に紹介したいと思う。
上の2点をこう読み替えるのだ。

1 よいちはまじるの父親である。
2 よいちの精神年齢は真の年齢の4分の1である(外見は大人であるが、内面は成熟しない子供のまま)。

では、次回、読み替えた新しい話をご紹介する。

追記 2015年12月22日
2016版『うるう』はこちらの記事
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by k_penguin | 2011-12-22 22:25 | エンタ系2(ライブレビュー) | Trackback | Comments(104)  

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Commented by pechika at 2011-12-22 23:15 x
はじめまして。以前からブログ拝見させていただいております。

私も初日に観に行きました。
私は青弦さんの音楽がすごく好きなので、今回のチェロ生演奏の舞台を楽しめたのですが、ストーリーでもやもやがありました。
まさに、ブログで指摘されている点です。

また、ヨイチが先天的に人と違う寿命を持っているということは、いくらマジルと同い年になって再会し、友達になっても、根本的な解決にはなっていない。いつかは別れの時は来るのだから、8才の時点で友達を止める必要ってないのではないかと…。

すべては、ヨイチが自分自身の運命を受け入れなければ前に進まないですよね。
児童文学と銘打っているならば、そこら辺をもっと前向きにしてもらいたいなぁと思いました。

そこから先の深読みまでは辿り着きませんが、初見の感想はこのような感じです。ペンギンさんに触発されて、つらつら書いてしまいました。

深読み、楽しみにしています。

ペンギンさんの

Commented at 2011-12-22 23:47 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by k_penguin at 2011-12-22 23:55
pechikaさん初めまして。コメントありがとうございます。

この記事ではストーリーに文句言うので手一杯になってしまいましたが、
チェロの生演奏や、輝くように白い野菜畑は素敵でしたね。
もう少しこなれれば、とても良い雰囲気の舞台になりそうです。

今回の深読みは、いきなりぶっとばすので
拒否反応を起こす方もいるかも、と思って2つに分けることにしました。

記事最後に書いた2点の読替をすれば
もやもやは気にならないものになると思います。
多分。
次回、読み替えたストーリーを書きますので、
舞台を何度か観る方は、それを新しい味付けとして
味を変えて楽しめたらと思います。
Commented by k_penguin at 2011-12-23 00:03
非公開コメントさん
そうです。まさにその通り。
ワタシはそういうつもりで観たので、
よいちがまじるを抱き締めるシーンで号泣でした。
風邪でマスクをしていたので助かりましたよ。
Commented at 2011-12-23 01:06 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by k_penguin at 2011-12-23 01:21
>いろんな要素
 そうですね。
タビュレーティングマシンとか国勢調査とか、
あれも確実に意味を持ってるんですが、
まだよく分かってないです。
ちなみに、よいちは戸籍から正体がばれるのを気にしていましたが、
当時の戸籍なんて嘘だらけだし、無戸籍の人も珍しくないから
気にすることないんですけどね。

どっぷりはまりたいなら、
次回の記事、おすすめですよ~。
Commented at 2011-12-23 17:45 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by k_penguin at 2011-12-23 18:12
あっ、すげえ。ワタシより読めてる。
まじるについては同じこと考えたんですけど。

あと、tomocoさんに質問しようと思ってたんですけど、
今回のテーマカラーって、何をイメージしてるんですかね?
テーマカラーは「白にも銀色にも見える」色、だと思うんです。
よいちの髪の色、畑の野菜の色、
そして、雪の色?
どんなイメージに収れんさせればいいのかなって
とまどってるんですけど。
Commented at 2011-12-23 20:30 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2011-12-23 20:37 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2011-12-23 20:49 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by tomoco at 2011-12-23 20:52 x
今回のテーマカラー。
そうですね、ペンギンさんのおっしゃる通り
うるうの銀髪が一番象徴的ですね。

森の中という設定だから、ある程度ブラウン〜グリーン系に
色相が寄るのは当然のこと。
なので、今回は色調と質感のほうが重要になってくる気がします。
セットも衣装も彩度の低いグレイッシュトーンでまとめられていました。
全体的に靄がかかった柔らかな質感で。
反射せずにすべてを静かに吸収してしまうような色調に感じました。
全ての音を吸収する森の静寂さのような・・・

うるうの銀髪と畑の野菜がなぜか「白にも銀色にも見える」色でしたね。
本来色素がたっぷり入っているべき物の色素が足りない
半透明になった状態。
見えるけれど消えてしまいそうな、向こう側が少し透けて見える、
トレーシングペーパーのような半透明がテーマカラーなのかな。
メインビジュアルの「うるう」のタイトルロゴも消え入りそうになっています。

「Potsunen マル」のときの塗りつぶす白(すべてを覆い隠す雪の白)
とは同じ白でも質感が全く違う白ですね。
Commented by k_penguin at 2011-12-23 22:24
ぽんたろうさん
ストーリーの読替の記事をあげました。

自分なりに考えて、別ヴァージョンの話、ということにして書きましたが、
わたしは、ああいう話だと思っています。大筋は。
で、あの設定なら
よいちはまじると友達になれない、というか、なってはいけないし
同じ年になれば友達になれると思います。
「ATOM」と似た感じです。

そのかわり、よいちの「大切な人が先に亡くなるのを見たくない」というのは
ワタシの考えからは完全にフェイクです。
観ながら「いやちがうやん君。かっこつけるなや!」
とつっこみました。
Commented by k_penguin at 2011-12-23 22:24
なお
コメントの公開非公開ですが、
非公開の方もネタバレという点を配慮しているだけなので
もう公開で書いちゃっていいかなーって思います。
この記事自体ネタバレを含んでるので
コメ欄見る人もネタバレを予想できると思います。
解釈はなるべく公開討論したいです。

ただオトナなら理解していただけると思いますが
あまり小林さん個人と関連づけて欲しくなくて
で、記事を2つに分けました。
Commented by k_penguin at 2011-12-23 22:29
tomocoさん
ありがとうございます。
半透明。
そういえば、白髪って、半透明ですよね。色素がない状態。
暗い中、真上から細いスポットライトがあたるときが何度かあるんですが、
そうすると、銀髪だけ光を受けてきれいでした。

野菜は彼が育てたから同じ色なんでしょうね。
半透明。

なーんとなくわかってきました。
Commented by yuma at 2011-12-24 00:54 x
こんばんは。

「半透明」という言葉を見て、何となく「FLAT」の『透明人間』、および「TEXT」の「不透明な会話」を思い出しました。
・・・透明じゃ、なくなったのかな?

ちなみに私は今回、諸々の事情で映像化待ち組です。
まだ観てないのにコメントしちゃってごめんなさい(笑
Commented by k_penguin at 2011-12-24 01:10
こんばんは
映像化されたら、きっと美しいと思います。楽しみですね。

・・・って、今回ソフト出すんだろーな(゚Д゚;)?!

「半透明」
透明じゃ、なくなったのか、
もしくは
透明と不透明のあいのこ
に希望を託すことをイメージしたいのか・・・
Commented by ぽんたろう at 2011-12-24 22:02 x
読み替え『うるう』、とても面白く読ませていただきました。
これなら申し分なく腑に落ちるのですが、できれば『うるう』
オリジナルの枠組みで腑に落ちたいのです・・・
Commented by k_penguin at 2011-12-24 23:46
楽しんでいただけてありがとうございます。

2人を親子としていないオリジナルを一応尊重する意味で、
別の話としています。
オリジナルの設定上では、あの2人は
どこか本質部分が似ている赤の他人。
なんじゃないかと思います。
あとは野菜の掛け合わせとか、一緒に育てる野菜によって育ちが違うとか、
トマトとバジルを掛け合わせたらきっと素敵な野菜になるとか
そういうことでイメージづけをする程度で。

ワタシに言わせて貰えば小林さんは
親子という陳腐な言葉で分かった様なつもりになって欲しくないんだ
という意図を持っているんでしょうが、

それでは何がなんだかまるっっっきりわかんないままですよ!

と、言いたいです。
Commented by tomoco at 2011-12-25 00:57 x
新しい作品はいろいろ想像できて楽しいものですね。

読み替え「うるう」次回観るときは一度どっぷりとこちらのモードで
と考えていましたが、つらすぎるわぁ。。。

「半透明」が本当に大きなポイントになるのか
まだ分からないんですけど・・・
ほんとだ、透明不透明の間が出てきたことになりますね。
居るんだけど居ないことになっている人間ということかな。

Commented by k_penguin at 2011-12-25 01:18
KKTV2あたりからなんというか、作品内での「自分」の存在感が
だんだん薄くなってきている様な気がしていました。
今回も「自分」を表す定番の記号「ウサギ」を他人に譲ってしまってます。

そのかわり、森全体、あの舞台の全体に
「自分」の気配が満ちている感じがします。
「銀色にも見える白」「半透明」そして「森」(多分寒い森)からは、
「霧」、「靄」が連想されます。
あいかわらずスモークたいてるし、公演開始前に音楽も流さないし、
なんだか繊細な感じのする舞台ですし
なんか、そーゆー方向性なのかなあ。

それってまさに「空気読め」?
Commented by tomoco at 2011-12-25 01:23 x
色の無い野菜畑、幻想的で美しかったですね。
程よく後方の高い位置から見たいシーンでした。

野菜に色素が無いことについて考えていると
ウドとかホワイトアスパラガスとかが思い当たってしまい・・・
陽に当てずに穴の中で白く育てる野菜。
今回のうるう人は森で暮らしているので暗い穴の中にいるわけじゃ
ないんですよね。洗濯物干してたし。
でも一番始め、うるう人が穴を掘っている姿が
おぼろげに見えてた気が。(違いましたっけ?)

秘密の野菜畑を案内するシーン、
「オペラ座の怪人」でピクニックと言ってファントムが
クリスティーンを地下墓地に連れ出すシーンのようでした。
ファントムとイメージを結びつけてしまうのは
いつだかのモジモジカーテンコールで小林さんが
「オペラ座の怪人、大好きなんです。」と仰っていたからなのですけど。

すみません、まとまらない話をまた書いてしまいました。
Commented by k_penguin at 2011-12-25 01:40
>うるう人が穴を掘っている
ありました。あれも何か意味してんだろーなー。
わかんないけど。
フェードアウトの仕方が、KKTV3でやってたのと同じでしたねー。

>「オペラ座の怪人」
 言ってましたっけ。覚えてないや。てへ。
ワタシは「オペラ座の怪人」観たこと無いんですけど、
ファントムはうるうっぽい(オバケっぽい)から、イメージ結びつけて正解かと。

関係ないけど、ワタシはパッヘルベルのカノン聞くと、
反射的に戸川純の「蟲の女」の歌詞入れちゃうんです。
「月光の白き林でー、木の根掘れば、セーミの蛹の」ってやつ。

もうラスト、頭大混乱。
Commented by tomoco at 2011-12-25 02:02 x
「オペラ座の怪人、観たほうが良いよ!今四季がやってるから!」
と小林さん強く勧めていらっしゃいました。
ファントムは地下墓地を素敵な庭園でも案内するかのように
クリスティーンに自慢して、剥製の動物を見せてはしゃいだり
お弁当広げようとしたりするんです。
ヨイチもファントムも、親から悲しい運命を背負わされて
存在しない物として生き続けているという共通点があります。

>作品内での自分の存在感
なんとなく私も似たようなこと感じます。
「うるう」で徳澤青弦さんと共演されていますけど
初めてじゃないかしら、自分と同じぐらい、または
(観る人によっては)自分よりかっこいい男
を自分の舞台にあげるのって。
ウサギも譲って、一番スマートな男の座も譲っちゃってます。
「麦」で一番おいしいところも譲っちゃってます(笑)
公演後半頃には青弦さんとの絡みがちょっと増えていそう。

僕を見ないで作品を観てってこと?
その意味でも「空気を読め」なのかしら。
Commented by k_penguin at 2011-12-25 02:23
そーいえば、ロールシャッハでは主役をやらなかったしなあ…。

今までの小林さんの作品では
小林さんか片桐さんが主役でなければならなかったんですよ。
小林さんの心のための作品だから。
今も自分の心のための作品というスタンスは変わってないはずだけど、
心のあり方が変わってきたのかな?
んー、今後の課題ですね。これは。

>スマートな男の座
 ワタシは男の外見に興味なくて、
良し悪しも好き嫌いもあんまり分からないんだけど、
年齢的に絶対小林さんは「寄る年波」を感じてるはずですよ。
ただ、マイムはいつも抜群にきれいですね。
Commented by ぽんたろう at 2011-12-25 04:02 x
ああ面白い。tomocoさんとk_penguinさんのやりとり。
やはり公開でやって頂けるとありがたいです(笑)
『オペラ座の怪人』ですか。なるほど〜。

親子と設定していないオリジナル『うるう』において
二人が友達になれない理由は、よいちの説明を真に受
けてあげるしかないのでしょうか。
(でも、そうすると同い年になれば友達になれるとい
うラストの説明がつかないし・・・ぶつぶつ)
Commented by k_penguin at 2011-12-25 12:20
二人が友達になれない理由は、おおよそよいちの説明通りなんでしょうな。
で、同い年になれば友達になれる理由の鍵は、
別れ際にまじるがなんか言い、よいちが
「そうだね。もしそう思えたら、友達になれるかもしれない」と、返すやりとり、
そこでまじるが言った言葉です。
よいちは「もしそうであるなら」ではなく「そう思えたら」と、言ったので
友達になれない理由は彼の考え方の問題にすぎないとわかります。
体質の違いそのものは実は問題じゃないんですね。

ワタシが推測した言葉は記事中に書きましたが、
要は年の差とか体質の違いとかの2人の違いを否定する言葉でしょう。

で、今度はその言葉を元に、よいちの説明を修正します。
額面どおりだと、2人の間の亀裂が深すぎて友達になる余地はないですから。
ワタシは(めんどくさくなったので)「成長が他の4分の1」だけ残して、後は変換しました。
外見38実態152ではなく、外見38実態9.5。と。
そうすると、
「自分が取り残されるのが耐えられない」のは事実だろうけど、
みんな別に死んじゃうわけじゃないよ。
ということに。

もっとよいちにやさしい修正方法がある
という方の意見募集。
Commented by ぽんたろう at 2011-12-25 12:54 x
真の精神年令が1/4というのは納得です。
ただ、そうなると40年の月日は二人の外年齢を合わせるために
は必要ですが、今度は内年齢が合わなくなります。
それでも二人は友達になれたのでしょうか。

毎度のことながら、理解力が乏しくてすみません・・・(^^;
Commented by k_penguin at 2011-12-25 13:24
いやぽんたろうさんの理解力のせいじゃないですよ。
小林さんが無茶ぶりしてるんです。
だからワタシも無茶な解釈してやった
という・・・

>内年齢が合わない
 ん~とお・・・
・・・お、おじさんになれば年の差って関係なくなるんじゃないすかあ?
ほら、38が48になっても余り変わらないって、言ってたしい。
・・・とか。

ほら、こーゆー感じになっちゃうから、いっそのこと
ワタシがアレンジした話にのっかっちゃえって
言うんですよ。щ(゚Д゚щ)カモォォォン

「親子なんだ」と思いながら2人のじゃれ合い見ると面白いですよー。
別れのシーンも疑問を留保せずに泣けるし。
Commented by ぽんたろう at 2011-12-25 14:04 x
銀河劇場では、是非とも親子Vers.で観てみます(笑)

ただ、40年後の二人の内年齢が合わないというのは、
よいちの精神年齢が実年齢の1/4のままであるならば
48歳=内年齢12歳ということになるからなのです。
Commented by k_penguin at 2011-12-25 14:38

ああ、そういうことでしたか。
ワタシは「40年後」なので
よいちの精神年齢19.5歳、まじる48歳ってとこかなと考えました。
ぎりぎり大人?
外見年齢合わなくなるけど、詰めて考えると絶対おかしいので、
いろいろ考えないw

「森の中」は「霧」がかった精神世界です。
人によって時間の流れ方は違うし、本来であれば精神年齢の姿をしているはず。
まじるとよいちがイメージしてる友情って、8歳と9.5歳のそれであって、
8歳と38歳(or152歳)のそれではない、という雰囲気があります。

小林さんは、「人によって時間の流れ方が違う」という設定だけすくって
精神年齢の方を誤魔化した。と、ワタシは考えてます。
ごまかしが入ってる以上、
あまりまじめに計算しても仕方ないかと・・・。
Commented by ぽんたろう at 2011-12-25 15:34 x
>8歳と38歳(or152歳)のそれではない

そうですね。
よいちの精神年齢は社会と断絶した年で止まっただけでなく、
森で一人過ごしている間に退行してしまったような。

>ごまかしが入ってる以上、
>あまりまじめに計算しても仕方ないかと・・・。

それは至極もっともなのですが、タビュレーティングマシンが
ある以上、きっちり計算してほしいんですー(笑)
Commented at 2011-12-25 17:09 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by k_penguin at 2011-12-25 21:48
>ぽんたろうさん
タビュレーティングマシンねー。
確かに「数字」「数えること」が今回頻繁に出てきます。
ただ、あくまでも「余る、足りない」のイメージの問題で、
あまり厳密な計算は求めていない気がするのですが・・・。

にしても
あいつは国勢調査にどーゆーイメージもってるんだ?
彼は今何歳なんですか?
Commented by k_penguin at 2011-12-25 21:50
非公開コメさん、お久しぶりです。
うーん、予習ですか。
今回はいつものパターンではありません。
SPOTのうるうは中に含まれてますが、メインではないです。
少年について予習というなら、
ワタシ的には、「アトム」「サウンドノベル」『TAKEOFF』をあげます。

ただ何にせよ、素直に観たら頭がこんがらがると思います。
深く考えずに雰囲気だけ楽しめばいいんじゃないかなあ。
Commented by tomoco at 2011-12-25 23:15 x
計算しだすとこんがらがるようですね。
私は極端に数字に弱いので、
ふわっとイメージだけ受け取ることにしてます(笑)
ヨイチは40年経って48歳
マジルも40年経って48歳
おお!ぴったり並んだ!ちょうど同い年じゃん!
という気持ち良さを感じることができればOKなのでは?
なんて思います。

どちらかというとアナグラムのカードと同じように、
数字を記号とか暗号のように使っているような。
語呂合わせの遊びもしていたし、
タビュレーティングマシンはポツネン氏のアナグラムの机が
姿を変えた物のようにも思えます。
もちろんそれだけじゃないのでしょうけど・・・。
Commented by ぽんたろう at 2011-12-25 23:27 x
わかります(笑)
厳密な計算など意味ないことだと。
計算をマジック的に使っているだけだと。
ただ、この割り切れなさをマシンでスッキリさせて
ほしいな〜という希望です。
すみません(笑)

二人が親子であるという解釈は頗る面白いですし、
モヤモヤ感がなくなるので助かります。
同時にモヤモヤしたままのオリジナル『うるう』の
方は、一度まじる側から考えてみようと思います。

あの、国勢調査って、実際にそこに住んでいる人に
対する調査で、住民基本台帳と照合するわけじゃな
いですよね?
Commented by tomoco at 2011-12-25 23:33 x
>「寄る年波」
40目前の男性って、そんなお年頃なのですね。
仙台千秋楽カテコで大きく伸びをしながら
「もうおじさん疲れたよ。」と言っていた姿がそれですね。
最近のおじさんやおじいさん先生の役が
とてもはまっていていいなぁと個人的には思ってます。

>ほら、こーゆー感じになっちゃうから、いっそのこと
>ワタシがアレンジした話にのっかっちゃえって
>言うんですよ。щ(゚Д゚щ)カモォォォン
あはは。私も賛成ですー。
Commented by ぽんたろう at 2011-12-25 23:47 x
>>ほら、こーゆー感じになっちゃうから、いっそのこと
>>ワタシがアレンジした話にのっかっちゃえって
>>言うんですよ。щ(゚Д゚щ)カモォォォン
>あはは。私も賛成ですー。

もはや、このモヤモヤ感こそが小林賢太郎作品の
醍醐味なのだと、半ば自虐的に思っています(笑)

読み替え『うるう』という駆け込み寺があります
ので、もう少しだけ足掻いてみようと思います(笑)
Commented by k_penguin at 2011-12-26 00:00
かがんだり膝ついたり、
よいちはずっとまじるに対して低い目線でしたよね。
それが最後に出会うとき、同じ高さの目線になる。
この、
「差が無くなった!」
という感じが1番伝えたいポイントなんじゃないかなあ。

あと、物販の
「229」って書いてあるオーメンぽいTシャツ。
あれ見たとき、
あ、数字じゃなくて記号なんだ。
って思いました。


読み替えうるうが(少なくともすべての人に)拒否されなかったのは
ホッとしています。
(あれはいわば、汚い裏技を使った攻略方法ってとこですな)
ワタシ的には次に、
何であーゆー表現方法にしたのかってこと考えてますが
・・・なかなかイタイ感じもします・・・。
Commented by k_penguin at 2011-12-26 00:13
tomocoさん
おじいさんははまってますねー。
クレソン先生も楽しそうだったし。


ぽんたろうさん
>国勢調査
 住民基本台帳とか戸籍とか、関係ないです。
多分ねー、よいちは数える(分類する)のは好きだけど、
数えられる(分類される)のは嫌いなんです。
で、国勢調査と「数える」を結びつけるのが
タビュレーティングマシンすね。
だからワタシは「社会で一定の役割を担う」と意訳しました。
分類されて流通するでしょ。何事も。

>モヤモヤ感
おお!がんばってください!
まじる側から考えてもモヤると思うけど
またそのモヤりを
ここにぶつけてください!
Commented by ぽんたろう at 2011-12-26 00:27 x
ありがとうございます。
お陰様で存分にモヤれます(笑)

小林賢太郎・・・ったく、面倒な奴め(笑)
Commented by tomoco at 2011-12-26 00:59 x
ぽんたろうさん
がんばってモヤってください!
なんて私からも言っちゃったりして。

小林賢太郎・・・モヤらせ上手ぅ (笑)
Commented by ぽんたろう at 2011-12-26 03:15 x
姪が幼稚園の頃、私について「大人か?こどもか?」
と尋ねてみたら「こども!」と即答しました。

姪と私は23歳離れています。

数年後、同じ質問をしてみたら、今度は思案顔で
「…こども?」と答えました。

さらにその数年後に尋ねたときには「大人じゃん(笑)」。
少し寂しいような気持ちがしました。


『うるう』には直接関係のないことですが、色々と
考えていたら、ふと思い出したのでした。

あ~もう寝よう(笑)
Commented by ナマミ母 at 2011-12-26 10:39 x
お久しぶりです。

24日観賞してまいりました。

睡魔と闘いながら・・・。

あまりに心地よいチェロの演奏と、ぼんやりした照明の舞台、そして直前まで読んでいた恩田陸の「夢違」
と色々な睡眠導入相乗効果で、眠いの眠くないのやっぱり眠いが勝ち、みたいな舞台でした。

で、私は何を見に行ったのか再確認の為に、こちらに寄らせて頂いてる次第です。

いつもながらの、ペンギンさんの深読みとっても面白いです。

でも、そうやって自分で話広げていかなきゃ、ただの「おやおや、賢太郎君、ちょっと一人に寂しさ感じるお年頃になったのかな?」位にしか、感じる処がないかなあ。

「一人より二人がいいですよ・・」って、想うには、人それぞれの時間が必要なんだ。

でも、個人的に賢太郎君には、揺るぎなく「うるう」の人でいて欲しかったかな。

長々失礼致しました。

Commented by k_penguin at 2011-12-26 12:11
ぽんたろうさん
ワタシもいろいろ思い出すことなどあったりします。
機会があったらブログに書いてみようと思います。
今回は最初にいきなり「解答」が出たのですが
それでもこの5日間、精神的に結構しんどかったです。



他にもモヤった方、疑問ある方、
いやそこは私はこう解釈したよ。
どーでもいーじゃん綺麗なら。
などなど、
ご意見ご感想お待ちしておりまーす!
Commented by k_penguin at 2011-12-26 12:26
ナマミ母さん、こんにちは。
(すみませんハンドルに記憶がありません…どこでお会いしましたっけ?)

最近の賢太郎君には、ワタシもちょっと
おじさんになって人生守りに入ろうとしてるんじゃないか
と、感じています。
「うるう」の人で居続けるには強い精神力を持続させることが必要で、
続けるには本当に山奥に隠居するしかないので、
まあ仕方ないのですが
(最近のKKPで自分像がぼやけて拡散しているのも、固めることが出来なくなりつつあるためだと思う)
でも、だからといってアレはちょっと自己中では
・・・って思う。
Commented by ぽんたろう at 2011-12-26 16:21 x
『うるう』オリジナルを、まじるを主人公にした物語に
書き直しています。どうしようもない悪あがきです(笑)
でも、そうするとちゃんと「子どものための児童文学」に
なるのですね。
まじるが森に通う理由も、この歌で説明がつくような気が
しています。

  おばけなんて ないさ おばけなんて うそさ
  ねぼけたひとが みまちがえたのさ
  だけどちょっと だけどちょっと 
  ぼくだって こわいな
  おばけなんて ないさ おばけなんて うそさ
 
  (中略)

  だけど こどもなら ともだちに なろう
  あくしゅを してから おやつを たべよう
  だけどちょっと だけどちょっと 
  ぼくだって こわいな
  おばけなんて ないさ おばけなんて うそさ

  おばけの ともだち つれてあるいたら
  そこらじゅうの ひとが びっくり するだろう
  だけどちょっと だけどちょっと 
  ぼくだって こわいな
  おばけなんて ないさ おばけなんて うそさ

  (後略)
Commented by k_penguin at 2011-12-26 21:28
へー、その歌の続きってそうなってたんですか。
あの歌は、夜トイレに行くときの歌だと思ってましたが
割とアグレッシブなこと考えてたんですねえ。
Commented by のんきなK at 2011-12-28 17:29 x
いつも興味深く拝見しています。
私の中では今回も 
よいち=賢太郎さん、まじる=片桐さん でした。
自分のほうが大きくて
護る立場だったのにいつの間にか、そしてやがて っていう・・・・・・
Commented by k_penguin at 2011-12-28 18:00
のんきなKさん、こんにちは。
そういう解釈も出る余地はあると思いますが
今回は違うと、私は思います。
相手に対する彼の「視線」が今までと違う感じがします。

片桐さんって、大体同年代の人として出てきますし
(無機物のときもあるけど)
あと、キビシイですけど、
いつまで待っても片桐さん来ないだろうし。
Commented by tomoco at 2011-12-28 19:48 x
脱線話になりますが・・・
片桐さんご出演の朗読劇を観てきました。
なんの因果か、いや、特に何の関係もないのでしょうが
片桐さんが「銀河鉄道の夜」を朗読されていました。
ちょうど「どこまでもどこまでも一緒に行こう」と言うシーンを。

ジョバンニは今頃うるうだわよ・・・と思い、泣けた〜。

確かに今回の『うるう』片桐さんがいたら・・・
と想像するスキがどこにもない感じがします。
Commented by のんきなK at 2011-12-28 20:01 x
penguinさんが最初から今回は片桐さんに向けてない 
とおっしゃっているにもかかわらず私がそう思うのは
「まちぼうけ~ まちぼうけ~」と歌い上げて終わるからなんですよね。
「まちぼうけ」の歌は待ちぼうけのまま
二度と現れない相手を待っている歌なので。
Commented by のんきなK at 2011-12-28 20:11 x
ごめんなさい。上のコメント、あまりにネタばれですので削除、もしくは非公開にしていただけますか?
Commented by k_penguin at 2011-12-28 22:14
tomocoさん
豆之坂書店行かれたんですか。
「銀河鉄道の夜」は今Eテレ100分de名著でも扱ってるし、
季節ものなのかも。

>ジョバンニは今頃うるうだわよ
 ・・・ごめん。大笑いしちった。
Commented by k_penguin at 2011-12-28 22:18
のんきなKさん
ネタバレは大丈夫でしょう。
この記事、記事とコメントで最大の謎の
「よいちは4年に1つしか年をとらない」を
思いっきりバラしてるし。

待ちぼうけとカノンの競演は
よいちと音楽家になったまじるの合唱なので
(まじるの声はチェロだから)
お話的には、待ち人きたる。です。

でも、おっしゃるように
「まちぼうけ」の歌は待ちぼうけのままです。
二度と現れないであろう相手を待っている自分を
「馬鹿」だと影絵で言ってますし
「もしかして来ないかも感」はありますね。
Commented by のんきなK at 2011-12-28 23:33 x
何度もお邪魔して申し訳ありません。

ネタバレが大丈夫ということなので。

「お話的には、待ち人きたる。」
もちろん私もそう思います。
ただ、どうしてもハッピーエンドの感じがしなくて。
大人になったまじるが
その後も何度も森を訪れるとは思えない。
また、何年も、何十年も「待ちぼうけ」なのかなぁ と。

penguinさんはじめ皆さんが感じていらっしゃるもやもやと
別のところでもやもやしている自分がいます。
Commented by k_penguin at 2011-12-28 23:48
あー、それ、わかります。
お話的にも、48歳になったときは同じ年だけど、すぐにまじるはよいちを追い越しますものね。

で、それでもハッピーエンドとして強制終了ってことは、つまり
ウサギが1度くれば後はどーでも良い。
ってことなんですよ。
あくまで欲しいのは「ウサギの取り方の手引き」なんです。

それって何か、「友達」に関する認識が
いろいろ間違ってるぞって気がします。

そもそも
友達って、なろうとしてなるものではなく、
気がついたらもうなっているものなのになあ。
って思います。
Commented at 2011-12-29 15:34 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by k_penguin at 2011-12-29 23:23
非公開コメさん
まだ未見だそうですが、
観ても結局悶々としちゃう話ですよ。これ。

>ウサギ
ウサギそのものが出てくるわけじゃなくって、
「求めるもの」の象徴として出てきます。
それは「友情」とか「大きくなった子供」とはまたちょっと違うものっぽいので
その辺は小林さん的にはきっと
各自感じ取って頂きたいんじゃないかと。
Commented by masa at 2012-01-09 16:11 x
今回は童話みたいな話でしたね
あまり深く考えすぎると、せっかくの話がゴチャゴチャになりませんか?

「よいち」と「まじる」の関係は、最後は一瞬でも友達になれたのだと思います
ただ気になるのは、「まじる」方の数字が0→1になった事・・・

「まじる」も人気者扱いされてたが本当は1人ぼっちだったのかもしれないって事です
友達が欲しくて毎日森に遊びに来て「よいち」と仲良くなりたかった
しかし「よいち」は友達になってくれなかった

40年後、約束どおり演奏家となって再び森へ・・・
「よいち」が自分の事を覚えていてくれ、友達になれたと確信したのだと思います

しかし、「よいち」には1が付かなかった・・・
やはり心は閉ざされたままなのでしょう

と思いました(笑)
Commented by k_penguin at 2012-01-09 18:37
masaさん、コメントありがとうございます。

>「まじる」方の数字が0→1になった
 んー、
あれはよいちの友達の数をカウントする数字だと思います。
先にまじるがよいちの友達の数を数えるからタビュレーティングマシンを使わせてくれと言ったとき
僕には友達なんて必要ないし、いない。とか言い返しますが、
(これがラストの伏線ですね)
そのとき「0」のカウントが出る場所と同じ場所に
ラストで「0→1」の数字が出ます。
だから、あれは「よいち方」の数字だと思います。

masaさんは、よいちの心は
ずっと閉ざされたままだと思われたようですが、
その結末だと今までの交流が無駄になっちゃって
ちょっと悲しくないですか?
Commented by masa at 2012-01-10 09:56 x
僕には友達なんて必要ないって時に「よいち」の頭に0が付いた記憶があって(違ったらすみません)
ラストに数字が付くなら「よいち」の頭に1が付くのかと思いました
それなら友達が増えたと納得するのですが、なぜ「まじる」に1が付いたのかなって・・・

ただ1の位が右側だからって落ちですかね(泣)

友達になれても人生最後の友達になると思います
「よいち」はこれからも森の中で生活していくでしょう
どちらにしても悲しい結末ですね
Commented by ぽんたろう at 2012-01-10 10:34 x
よいち自身は、そんなに悲しくないような気がします。
大人になったまじると、その時だけでも「友だち」になれたのだから
残りの人生が「待ちぼうけ」であっても、生きる目的はできたですし。
森の中で居れば安心、嫌なこと言う人も、いじわるする人もいないし。
あとは一生「待ちぼうけ」になったとしても、「友だち」を待っていればいいだけ。
まじるとの楽しい思い出もできたし。一人遊びには事欠かないようだし。

あーでも本人は悲しくないけど、観てる私たちは悲しくなりますね。
結局、ここにくるのかー(笑)
Commented by k_penguin at 2012-01-10 20:55
masaさん
 あ、そうか。青弦さんが右側にいましたものね。
ワタシはまじるは青弦さんそのものではなく、あくまでもチェロの音ととらえていたので、
(子供の頃は音楽にならない断片的な「音」だけだったものが、成長し大人になったことで「曲」になり背後に人格を感じさせるようになる。)
カウントはよいちのものだと思いましたが、
それにしても、あのオチは地味すぎて分かりづらいと思います。
つか、
タビュレーティングマシンを引っ越し先の森まで持ってきてたんですかね?
引っ越し業者を頼まなくてはならないと思うんですが。
Commented by k_penguin at 2012-01-10 20:55
masaさん、ぽんたろうさん

よいちの体質が変わらない限り、まじるとよいちが「同じ目線」になるのは
せいぜい1年ですものね。
そのときだけでも「友だち」になれたのだから、楽しい思い出を抱けるから、悲しくないって、よいちが言いそうですが
でも絶対涙目で言ってそうw

作品として問題なのは、「そのときだけの友達」「楽しい思い出」なら、
クレソン先生も同じだってことです。
これではクレソン先生とまじるがどう違うのか分からない。


そしてワタシの解釈からすれば、
「まじるとよいちの再会」が話のゴールなんだから、
その後まで考える必要はない。
ということになります。
現段階で、小林さんがまだ再会を待ってる状態だからです。

ほら、少女漫画とか「恋人になる」とか「結婚」がゴールだったりするじゃないですか。最近のはどうか知らんけど。
そこから後の方が大変だろうに、その後は考える必要はない。
あるとしても「続編」として別の話になる。
そういう感じ。
Commented by ぽんたろう at 2012-01-10 21:41 x
>「まじるとよいちの再会」が話のゴールなんだから、
>その後まで考える必要はない。

なるほどー。
「白雪姫は王子様のキスで目覚めました。メデタシメデタシ」
おとぎ話の結末と同じことなんですね。
おかげ様で、自分が『うるう』に感じていた物足りなさが、ひとつハッキリしました。

私は「そして、人生はつづく」ところまで描いてほしかった(示唆してほしかった)です。
Commented by k_penguin at 2012-01-10 22:14
具体的な問題が1つも解決してないせいか、
2人の再会に「メデタシ感」が少ないですよね。
よいちの抱える問題が壮大すぎるんですかねえ。
あと、よいちの体質が、治すことが可能なのか
引き受けなくてはいけない運命なのかはっきりしないのもマズイのかなあ。
いや、そもそも
何で別れなくちゃいけないのかがわかんないからか。

・・・って、
わかんないことばっかじゃん!w
Commented by ぽんたろう at 2012-01-10 22:32 x
これを「演劇作品」と言っちゃうんだからなあw
肝を据えて、悲劇にするか、喜劇に終始するか、
文句なしの大団円に持って行くか。
さらに、それらを超えた結末を捻り出すか。
それできなきゃ、演劇としては観られないです。
Commented by k_penguin at 2012-01-10 23:03
"これは最早演劇ではない!"
とか言っとけば、いーんじゃないすかあ?

完全に雰囲気メインの
いわば「環境演劇」だと思うので(「環境音楽」に対する)、
ストーリーとか無くても良いと思うんだけどなあ。
維新派みたいに。

まあ、ワタシは維新派を10分観ていられないけどね。
かったるくって。
Commented by ぽんたろう at 2012-01-10 23:52 x
確かにもう結局のところ、なんだっていいです。
演劇だっつうなら演劇なんですね。そうだそうだ。
もう、どうとでもw

小林作品を無邪気に信じていた頃が懐かしくもあり
ますが、もうどうやったって戻れないですからw
徐々に燻ぶっていた心が『劇作』で発火したです。

チッ。なにが「劇作」だ・・・あ、イカンイカンw
Commented by k_penguin at 2012-01-11 00:03
あ、ワタシも『劇作』で着火しましたよ。
『劇作』行ってないのに。
KKTV3までやる気無かったけど、今回は最初からやる気ありましたもん。
『劇作』でなんか、小林さんの客に対するスタンスが分かったって気がして、
で、
 そーゆー態度で良いと思ってるなら、こっちも容赦しなくていいよね。
って、思った。うん。
Commented by tomoco at 2012-01-11 00:46 x
あぁ、着火している・・・(^^);
そんなところにのんきなコメントを残しますが
怒らないで下さいませ w

この舞台、penguinさんも書かれていた通り、
森全体がよいち(ほとんど丸ごと小林さん)の
心模様を映し出す世界になっていますよね。
だからブルーな気持ちのシーンでは青い照明、
恋したときのシーンではピンクの照明と、
分かりやすく色が使われていました。
ラストシーンでは全体がイエローの照明に染まります。
よいちが「希望」を感じていると、私は解釈しました。
Commented by tomoco at 2012-01-11 01:10 x
希望を表すイエローを見ることができたので、
よいちさんの「そして人生は続く・・・」
もそこで表現されているんじゃないかな、と思います。

私はぬるすぎますね。。。

作者が現実世界で希望を感じているかどうかは
知り得ませんが。
Commented by k_penguin at 2012-01-11 01:21
いやあ、お恥ずかしい(^-^;
着火した火は新しい記事の方で燃焼させました。

>ラストシーンの照明
 ワタシはかなり前の方で観たので、天井のライトもチェックしました。
ラストでは、それまでのライトに加えて、黄緑色(若緑?)のライトがつきました。
森に春が来たイメージであるとともに、
若緑はKKTV2や「うるう人」での「小林カラー」でもあります。
んで、
「(兎が来たから)自分を取り戻す」と考えても、まあいいんじゃないかな(考えすぎだとしても)。
と、ワタシは思いました。

tomocoさんの見立てでも、ラストでは暖かい希望の色になるんですよね。
tomocoさんがぬるすぎるってことはないと思います。
小林さんはぬるいかもしんないけど(あ、まだ火が残ってるか?)。

…でも、そうなると、
森の中の白く半透明の野菜って、
なんか、悲しいですね。
Commented by tomoco at 2012-01-11 01:35 x
>森に春が来たイメージであるとともに、
若緑はKKTV2や「うるう人」での「小林カラー」でもあります。
そうですよね!

>なんか、悲しいですね。
そうなんですよねぇ・・・。

色が無い=かたくなな気持ち、何も映さない心
とも考えられますね。

だからあの若葉色の照明で
気持ちがふわっと解放された感じがありました。
Commented by ぽんたろう at 2012-01-11 09:08 x
色かあ・・・
tomocoさんの感性には、いつも目が覚まされるようです。
私も素直に、楽しんで受け入れたいのですが・・・たははは・・・。

ところで、東京事変解散だそうですね。
公式サイトの声明に反応してしまいました。

「事変は来る閏日解散致します」

何かと注目、今年の閏日w
Commented by k_penguin at 2012-01-11 21:12
tomocoさんの感性には、いつも助けられます。
あれは
"Don't think.Feeeel!"な舞台だから、
言葉だけじゃなく、色、音、いろんな質感を
手がかりにしなくてはならないんですが、
こちとら、ぼーっと眺めてるだけだしなー。


今年の閏日
なぜ大阪が最後なんだろうと思ってたんですが、
うるう日を大千秋楽にするためだったのかー。
と、今年になってやっと気がつきました。
いやー、ぼーっと生きてるな~(^-^;
Commented by k_penguin at 2012-01-11 21:16
野菜畑のシーンについてちょっと考えてみました。
あれって、よいちがまじるに心を開いたシーンですよね。
(ちょっと安易に心開きすぎだと思うけど、おいといて)

野菜は半透明の白だけど、よいちの「作品」で、2人は並んでそれを食べる。
とすると、おそらく、
「麦」を青弦さんがやるのは何らかの意味を持っている
と考えるべきなんじゃないかと。

そっから先は、今んとこ、
 「作品」つながりで、「麦」が「うるう」?
くらいしか思いついてない。
Commented by tomoco at 2012-01-11 22:01 x
>言葉だけじゃなく、色、音、いろんな質感を
たぶんですけど、小林さんはそのへんの作り込み作業に
作品制作の一番の楽しさを感じていらっしゃるのではないかと。
だからって、ストーリーを作ることが二の次ってことはないでしょうが、
初めからラストやオチは決まった状態で書いているようですし
つめの作業の深さがちょっと違うのかもしれないですね。
なので、音や色や質感に込められた情報量のほうが膨大で
気持ちも素直に乗っかっているぶん、そこから読み取ったほうが
分かりやすく、魅力的に映るような気がします。

そんなわけで、
私は飽きずに小林さんの作品を見続けていられるのです。
でもそれだけじゃ偏っていると自覚して、
こちらにお世話になっている次第でございます(^-^)


「麦」の花言葉、「希望」「富」だそうですよー!おおー!
Commented by k_penguin at 2012-01-11 22:44
>音や色や質感に込められた情報量のほうが膨大で
>気持ちも素直に乗っかっている

そこが難儀なんですよ~。

感性から得る情報と、よいちが言ってる情報が矛盾したりするんです。
で、そーゆー場合、言葉で示された情報を切り捨てて、自分の感覚の方を選択するって、
すごい勇気いるじゃないすか。
まー、今回はもうばっさり切りましたけど。
ブログに書いても、どーしても説得力薄いし。

で、それに関して、1つ思い出したんですけど、
よいちの描いた大量のスケッチが映し出されるとこありますよね。
そのうちの1枚がこよみさんのやつ。
あれ、描いた理由は
「数えるとき重複しないため」とかよくわかんないこと言ってたけど、
私がスケッチ全体から得た印象は
「うらやましいと思っている」なんです。
よいちは余らない人たちに憧れてスケッチしたんです。
作者も、それを感じたからあの映像を使ったんです。

それを変なわかりにくい小理屈言われるとねー。
イラッとするんですよ。イラッと。
Commented by tomoco at 2012-01-11 23:37 x
>「うらやましいと思っている」
日常生活を送る人々のふとした瞬間のクロッキーでしたね。
「余っていないふつうの人達がうらやましかったんだよ。」
と言ってくれたほうが自然に聞こえちゃいますね。
Commented by k_penguin at 2012-01-12 00:09
余ってないことをうらやましく思ってること自体はラップで歌ってますし、
タビュレーティングマシンとスケッチでやってたことは要するに
自分が余らない方法を探すことですから、
まあ、嘘は言ってないわけですが、
変な設定付けたりラップにしたりするひねくれたとこが
かわいくないんだな、
あいつは。

「うらやましい」って、なかなか素直に言えない言葉ですが、
だからといってそれをひねくれたまま
お客様にお届けしちゃダメ。
大切な言葉はストレートにお届けしなくちゃ。
Commented by ぽんたろう at 2012-01-12 03:36 x
>音や色や質感に込められた情報量のほうが膨大で
>気持ちも素直に乗っかっている

tomocoさんのような豊かな感性を持っている方が
本当に羨ましいです。
私のように言葉で理解したいタイプの人間には、
なかなか難しいことでして。
音や色や質感から、ああキレイだな〜ステキだな〜
心地よいな〜と思うことぐらいはできても、それに
全身を委ねることはできないのです(^^;)
なので、せめて物語そのものは破綻のないように
作っていただきたく・・・

>大切な言葉はストレートにお届けしなくちゃ。

残念なmessageの数々を見ても、ですねw
拒絶を恐れては、伝わることも伝わらないです。
Commented by ぽんたろう at 2012-01-12 11:22 x
麦が何を象徴しているのか、ちょっと調べていましたら
「マタイによる福音書」の一節(第24~40節あたり)が
目に留まりました。
麦畑に播かれた毒麦は、見分けがつくようになるまで
良い麦と共に育てて、収穫のときを待って刈り取る。
畑は世界、良い種は神の子、毒麦は悪魔の子。
収穫(終末・最後の審判)のときに、毒麦は焼かれる。

こわいこわい(^^;;;
Commented by ぽんたろう at 2012-01-12 16:18 x
聖書からもうひとつ。

 一粒の麦もし地に落ちて死なずば 
 ただ一つにてあらん
 死なば多くの実を結ぶべし
       (ヨハネ伝12章24節)

「うるう」にかけると、こちらも意味深かと。
Commented by k_penguin at 2012-01-12 20:43
>せめて物語そのものは破綻のないように
>作っていただきたく・・・

そうですよね。
気になって雰囲気に浸れないですからね。


いろいろ含蓄ある植物なんですねー。
ワタシは
"強い子のっ ミロ♪"くらいかなー。とほほ。
麦は初めて出てきたアイテムなので、
あまりこだわりすぎて解釈が歪んでもいけませんから、
とりあえず、
 よいちの作った作物に青弦さんが参加するのは、作品の論理の流れに沿うことである。
という程度で留めておこうと思います。
他の作品で麦が出てきたらチェックしときます。
Commented by yuma at 2012-01-12 21:38 x
こんばんは、お久しぶりですー
やっと皆さんのコメントに追いつきました

>「麦」
西洋の方では豊穣や再生の象徴だったりもしますよね
葬式とか結婚式なんかで撒いたりしてたとか
個人的には「麦踏み」の印象の方が強いですけど
踏まれることで傷つくけれどたくましく育つ、的な
麦って生命力強いんですかねー

って、青弦さんが「麦」になったんですか??
Commented by ぽんたろう at 2012-01-12 21:41 x
>という程度で留めておこうと思います。

正解だと思いますw
私は銀河劇場にて感動に至るべく、補填作業が必要でして(^^;;

「ケガレ」と農作物の育成、白色との関係など、民俗学的視点で
読み解くと非常に面白い物語になりそうなのですが、作家本人が
そういうつもりで作っていないものを、こねくり回してもねえ。
なんて思いつつも、書店で学芸文庫や学術文庫の棚の前に佇んで
おります。

どうも小林さんとは根本的に合わないみたいですww
Commented by k_penguin at 2012-01-12 23:20
yumaさん、こんばんは。
>青弦さんが「麦」
青弦さんが白い麦を模したオブジェが付いた帽子をおもむろにかぶるのです。
青弦さんは音楽担当というだけではなく、
ちょいちょい黒子的役回りで芝居に参加させられていました。

麦って、西洋の方がなじみのある植物ですね。
日本の麦のイメージと西洋のそれとではズレがあるので
小林さんがどのイメージを使ったのか確定しにくいです。

ワタシは
青い麦は若緑で、それが熟して金色になる。
と、ちょっと考えましたが
 それなら「稲」でいいじゃん!
と、ボツにしました。
Commented by k_penguin at 2012-01-12 23:22
ぽんたろうさんはモヤるのが
好きですねえ~。

でもまあ、イメージだけが雄弁な芝居だから
モヤったり文句言ったりしながらも観るわけで、
そうでなかったら、
ほんとに誰も観ませんよね。

ほんとにバニーは難儀な奴だなあ。
Commented by yuma at 2012-01-13 00:44 x
ペンギンさん

>麦を模したオブジェがついた帽子をおもむろにかぶる
なるほど(笑

>日本の麦のイメージと西洋のそれとではズレがある
そうですよねー、違いますよね。すいません、不確かな要素に食いついてしまって(笑
でも何だかちょっと引っかかるので、後は個人的にモソモソと考えてみることにします。
Commented by ぽんたろう at 2012-01-13 01:39 x
私、モヤるのが好きなのか?ww

「稲」ではなく「麦」にしたのは、その西洋風なイメージと
麦は実ってもまっすぐに立つので、青弦さんの直線的なシル
エットにピッタリ合うということなのかなあ。
Commented by ぽんたろう at 2012-01-13 11:13 x
そういえば、小林さん小麦粉にはこだわりありますよねえw
Commented by k_penguin at 2012-01-13 20:55
ポリプロピレン素材でいろいろ野菜作ってみたら、麦がかっこよくできた。
 ってだけかも知れませんしね、案外。

>ぽんたろうさん
小麦粉にはこだわりあるって、どゆこと?
Commented by ぽんたろう at 2012-01-13 22:59 x
こだわりってほどのものじゃないかもしれないですけど、
ラーメンズ初期のネタに“魔法の白い粉”を「小麦粉」と
言ったり、ホコサキさんも、これは小麦粉というか「粉」
への強いこだわりですけど、でもポツネンの「悪魔のキャ
ベツら」では、ホコサキさんの分身が小麦粉として登場し
ますしw 粉もん好きやなーと。
Commented by yuma at 2012-01-13 23:10 x
>ぽんたろうさん
横からすみません
私も似たようなこと考えてました(^^;

・・・そういえば「ラーメン」も小麦粉が原料ですね。
Commented by k_penguin at 2012-01-14 00:04
へえ~。小麦粉つながりねえ。
それは考えつかなかったなあ。
でもそれは美味しそう、いや面白そうですね。
ワタシはホコサキさんのキャラは
片桐さんが下敷きだと考えていますので。
Commented by ぽんたろう at 2012-01-14 09:18 x
yumaさんも小麦粉に反応されたですか〜w
麦は何か象徴的と思えるんですが。
賢治好きですから、何かそこにもポイントがあるような気もして。
グスコーブドリの伝記で、森の中に畑があってそこで麦を育てて
いたかなーとか。(いや、オリザだったかな?)
季節は夏から始まり、40年後の夏で終わるんですよね。
麦にとっては実りの秋。
オリンピックとともに、季節合わせのアイテムなのかなあ。
そうそう。
賢治と言えば、某ブログのコメ欄でグランダールボとアルブースト
の名前の意味を解いた人が居て、感心しました。

>k_penguinさん
ホコサキさんが仁さん?
それは近くにいるのに意思の疎通が図れない相手、ということですか?
Commented by yuma at 2012-01-14 11:24 x
あと、だいぶ離れたところでは
麦といえばスピカだなぁ、とか思ったりもしました。
(そういえばスピッツの「スピカ」にも「粉」という言葉がw)
スピカは一等星だけど、連星なんですよね。

ただ、麦を自分でなく他人(青弦さん)が演ってるということは
賢太郎さん自身は「育てる人」になろうとしてんのかな、などと薄ぼんやり感じたりしています。
Commented by k_penguin at 2012-01-14 13:34
>グランダールボとアルブースト
 おお! やってくださった方が居ましたか。
誰かやってくれないかなー、とか思っていました。ありがたい。
大樹と若木、という意味そのものより、
エスペラントだかラテン語だかを使ったというのが作為を感じさせます。
確かに引っ越し先の森でグランダールボの役割をしてる樹(アルブースト)は
よいちの身長よりもやや低い感じの若木で
じょうろで水をかけて、目線もやや下で話しかけていました。
 正直ワタシはどん引きましたけどね。

>ホコサキさんが仁さん
 あまり根拠はありません。
「お好み焼き」に入っているならそれは小林さんでもあるはずですし。
ただSTUDYの脚本に
「疑いのかけられた男をフォローしようとするも、矛先が違う「ホコサキさん」。」
と書いてあってのを読んだとき
 それ片桐さんじゃん。
って思った。


小麦粉
小麦粉-麦 と考えるより
「麺」という字に「麦」が入っているから。
と考えた方が小林さんぽいかも。と、さっき思った。
それなら
小林さんが青弦さんに麦を演らせている。
と、考えればつじつまが合う。
Commented by k_penguin at 2012-01-15 16:13
コメ欄が長いので新しいエントリを立てました。
http://shiropenk.exblog.jp/17318198/
うるう四方山話はそちらで続きを。
Commented by あや at 2012-03-01 10:43 x
2/28大阪公演、ラス2行きました
事前にここ読んでました
検索して一番にでてきたので

「大好物でなければならない」
納得です
ストーリーの突っ込みも置いておく、ってのも納得です
とりあえずよかったです
Commented by k_penguin at 2012-03-01 12:59
あやさん
楽しまれたようで、なによりです。
雰囲気は良い作品ですし、
ラストの大阪は作品の流れもこなれていたでしょうから
きっと良い感じの舞台だったんだろうな、と思います。

ストーリーの変なとことかは気にする必要はありませんが、
もし気になるのであれば、
当ブログの関連記事やコメ欄などをお楽しみ下さい。

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