劇作解体新書-ケラリーノ・サンドロヴィッチ   

シブゲキ!にて。
客の入りは、多くもなく少なくもなく。

「すべての犬は天国へ行く」についてやったんだけど、
ナビゲーターの土田英生と途中から
自分達はなぜぎりぎりになるまで書かないのか、
ということについて話し合いだし、怠け者自慢みたくなったのが面白かった。

以下、印象に残った言葉のメモ。

シットコムは、現実と地続きの設定のときに有効。現実離れした設定のときは不条理系の笑いの方が馴染む。

笑いのヴァリエーション(シットコムとかシュール系とかキャラ系とかの)は、あまりいろいろなパターンを入れすぎると世界観が崩れてしまう。
ナンセンス系の笑いは、客の脳をしびれさせてしまうので、本筋を見失わせる危険がある。

ツッコミ役を固定しないのは、現実にいつもつっこむだけの人というのはいないから。状況が変われば人の役割も変わる。

年をとると批評眼が先に肥えてしまうから作品が書きにくくなる。(これは土田さんが言った)

ナンセンスものは踊りながら書け!(本当に踊りながら書くことがあるそうで、これはメモしろと言われた)

現実は良いことと同じように悪いことも起こる。この2つは等価である。舞台の話だからといって、片方だけしか起こらないというのは、違う。


感覚で書く人だと自分で認めていたが、自分の感覚だけでなく、劇団員達の感覚もまた信じていて、それで調整しているように思った。
[PR]

by k_penguin | 2011-11-09 01:02 | エンタ系2(ライブレビュー) | Trackback | Comments(6)

トラックバックURL : http://shiropenk.exblog.jp/tb/17072082
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by ぽんたろう at 2011-11-09 14:30 x
k_penguinさんもシブゲキ!にいらしたのですね。

怠け者自慢(笑)面白かったですね。
ここはロフトプラスワンか?と思う瞬間が(笑)
おかげで、小林先生(あ、ケラも小林先生か)の講義で凝り
固まっていた脳も、ようやく開放されました(笑)

「プロットは立てない。プロットなんて立てたら面白くない」
から
「あの人、コントでもプロット立てるの!?」
の件も笑ってしまいました。
今度は、ケラと賢太郎さんでやってくれないかしら(笑)

できあがったチラシを机の前に貼って「どういう芝居になるか
考え始める」というのが、確かにケラっぽいなーと思いました。
Commented by k_penguin at 2011-11-09 21:08
ぽんたろうさんも行かれたんですか。
ほんとにロフトプラスワンぽい瞬間がありましたね。
ま、ケラだから。

「あの人、コントでもプロット立てるの!?」に対し、
土田さんが急に緊張して「しるません」と噛んでいたのが面白かったです。

ケラは後藤ひろひとの批判もしていて、
誰に対してもかみつく人なんだなー。って思いました。
(でも、「ファンタジー世界の設定なのにチケットぴあとか言ったら世界が崩れる」というケラが、西部劇の設定で焼きそばとか言ってるしなー。ま、世界観の維持は作者のそれぞれの感覚ってことなんだろーなー。)

>今度は、ケラと賢太郎さんで
 むりぽw
小林さん、涙目になっちゃいますよ。…両方小林さんだけどね。
Commented by tomoco at 2011-11-11 00:18 x
ぽんたろうさんもPenguinさんも同じ会場内にいらしたのですね!
私も通し券で5回の授業を修了しました。
それぞれの作家さんの自分と作品との距離感の保ち方、
現実との折り合いの付け方など、
5人を比べてみて初めて分かる事などあってとても為になる授業でした。

土田さんが最終回まで賢太郎さんから受けた傷(?)を
ネタとして引っぱってきたところがなんとも可笑しかったですね。

>今度は、ケラと賢太郎さんで
恐ろしくて見られません。。。

個人的には物づくりに対する姿勢で一番共感できたのは
倉持さんでした。
Commented by k_penguin at 2011-11-11 01:00
tomocoさんは全部見たんですか。
きっといろいろ得ることがあったと思います。いいなあ。
私も通し券、考えたんですが、脚本だけで作品を見てないとよく理解できないだろうし予習も大変そうなので、あきらめました。
もう少し早く知っていれば「鎌塚氏」くらいなら観たのになあ。

ケラには、どんな人が死んで、どんな人が生き残るのか、その辺の基準について質問しましたが、講義内で話題に上ったためか質問は読まれませんでした。
それについて、
簡単に死んじゃう人もいるし、すごい因縁がらみで死ぬ人も居て、現実はそれらが等価値に起きる。そういうことを表現したい。
というようなことを言って、それにはすごい共感しました。
あ、あと、ぎりぎりまで仕事しないっていうのも。
Commented by ぽんたろう at 2011-11-11 03:46 x
わ!tomocoさんもいらしていたんですね〜。
私も5回とも受講しました。
終わってみれば土田さんの喋りにハマってしまった感じです(笑)

k_penguinさんが仰るように、読むだけでなく観ておいた方が
よかったな~とつくづく思いました。
私は賢太郎さんとケラのしか観ていなかったので。
特に長塚圭史の『LAST SHOW』は、戯曲を読んでも今一つ面白
さが伝わらなかったので、もったいないことをしました。
実際に、古田新太が飼い犬をムシャムシャ食べてたら、面白いに
決まってますもの。
「あれローストチキンだったんだ〜。本当に美味しかったんだ〜」
とか共有したかったです(笑)

(賢太郎さん以外の)作家の話を聴いて、結局私は自分の中にある
負の部分と折り合いをつけたくて演劇を観ているのかも・・・
なんてことを思ったりしました。

ぜひまたやってほしい企画です。
Commented by k_penguin at 2011-11-11 22:09
>観ておいた方が良い
 ケラのとき、アイアン・ビリーをエルザの父親と間違えた質問した人が居ましたが、私も同じ勘違いをしてました。だって「父さん…」てセリフにあるし。
多分観ていればそういう間違いしないと思うんですよね。
小林さんのも台本だけじゃパート分けが分からなかったけど観たら分かったし。

ああいう講義は予習して積極的に食いついていく方が絶対勉強になるし、
そして、1番予習してきたのは多分土田さんだから、
結局、土田さんが1番得してたような気がします。

<< 痴漢で起訴の競艇選手に無罪 行ってないけど『劇作解体新書-... >>