『ニッポン無責任新世代』
2011年 07月 31日
ここしばらく後藤ひろひとの作品を見ていなかった。あ、NHK-BSの「カマドウマの夜」は見たけど。
今回も、原田泰造はあまり好きじゃないし止めとこうかな、と思っていたのだが、
震災後、仕事が立て込んであまり舞台を見てないし、久しぶりに見るはずだった「THE SPOT」はなんだか面白くない感じに延期されてしまったしで、ここんとこぱっとしないので、
この際厄払いになりそうな、ぱっとした軽い物がみたい。
と思ったのだった。
こーゆーときにブログをやってる大王はありがたい。
みーんなTwitterに流れてしまっている中、無駄な話を無駄に長文でそして熱く語ってくれる大王のブログを見ていると、その熱気にあやかるために舞台を観ようかなって気分になる。
あたるちゃん(中村中)が、歌うお掃除おばちゃんやるみたいで、おちゃらけてるあたるちゃんて、観てみたかったし。
と、言うわけでシアタークリエ。
この劇場で大王の作品を見るのは「ガス人間第1号」に次いで2回目なのだが、実は前回、あまり良い印象を持たなかった。
座席の位置によって舞台の見え具合が違うし、席の間隔が狭い。今回も前の席にすごく頭のでかい奴が座ったので、そいつがシートに沈みこむように座り直すまで見づらかった。
あと、客におハイソな年配客が多く、大王のマニアな笑いに全く理解を示さない客が多い、というのも苦手ポイントだ。
東宝系の劇場に作品をかける喜びが前面に出ている舞台なのに、ウルトラマンが分からないのでは楽しさは3割減だ(実は俺もよく知らないのだが、そこは大王のブログで予習をしておく)。
作品中、演者が客席の中程や後ろの客用の出入り口から登場して、そこで何かちょっとしたことをやることも多いのだが、
「身体をひねって後ろを見る」という動作がかなーりしんどいらしい年配客は、いちいちそっち観たりしない(また、シートが立派なクリエは通路がよく見えない)。
以上のことをあらかじめ覚悟して観にいった。
「Eさんフロムペルー」が近くに座っていた。
ストーリーについてはとりたててあれこれ言うことではない。
タイトルから想像できるように、植木等の「無責任男」とか「シャボン玉ホリデー」とかのノリで、ダメ社員達が、楽しいノリで大逆転。的な。
代表取締役が最大株主じゃないから経営権がない。とかぶっとんだこと言われても、つっこんだら負けだから。
こういう話は楽しくて気分爽快になれれば何でもありだから。
こういうサラリーマンものの話って、今も昔も
「1番エライ奴連れてきて解決」「主人公は社長と個人的な知り合い」で決まるんだな。って思った。
後、社員が全員会社やめた後、これからどうするのかって話になったとき、
金になるウォーターサーバーの技術持ってんなら、みんなで新しく会社立ち上げればいいだろjk
って思ったら、「あの会社で何かをやるべきだ」とか言い出して、みんなで元の会社に戻っちゃったとこが、昭和を感じさせた。
「サラリーマンもの」はあくまでも1つの会社に所属すること前提なんだよな。
フィールドが「会社」だけだから「無責任男」は存在できる。そこから出るのはルール違反。だからこそ「1番エライ奴連れてきて解決」もできる。
最後は悪い奴は土下座し、エライ奴は気持ちいい啖呵を切り、みんなハッピーでめでたしめでたし。
ここが大王の作品の良いところ。
多少腑に落ちないところがあっても、もうちょっとあたるちゃんに歌って欲しかったと思っても、とにかくぶっちぎって最後一緒にわーっと盛り上がれる。
お客さんもみんな僕たちと一緒だよ。そばにいるよ。という気持ちが感じられる。
ただその上さらに「まずはやってみる無責任」とかちょっと説教っぽいこというのがめんどくさかったけど、
東日本大震災チャリティ公演なんだし、大王が震災後いろいろ悩んでこの本を書いたらしいと言うことも知っていたので、大王っぽいからまあいいやって思った。
考えてみれば、震災後、新作の舞台を見るのはこれが始めてだなあ。
とにかく一本締めもできたし、カーテンコールは2回したし(2回目は照明もつき扉も開けられ、席を立つ年配客が多い中、残りの客が熱意でもぎ取ったという感じ。こういうのって、小林さんの舞台ではあり得ないなあ)、
楽しめて満足な舞台なのであった。
今回も、原田泰造はあまり好きじゃないし止めとこうかな、と思っていたのだが、
震災後、仕事が立て込んであまり舞台を見てないし、久しぶりに見るはずだった「THE SPOT」はなんだか面白くない感じに延期されてしまったしで、ここんとこぱっとしないので、
この際厄払いになりそうな、ぱっとした軽い物がみたい。
と思ったのだった。
こーゆーときにブログをやってる大王はありがたい。
みーんなTwitterに流れてしまっている中、無駄な話を無駄に長文でそして熱く語ってくれる大王のブログを見ていると、その熱気にあやかるために舞台を観ようかなって気分になる。
あたるちゃん(中村中)が、歌うお掃除おばちゃんやるみたいで、おちゃらけてるあたるちゃんて、観てみたかったし。
と、言うわけでシアタークリエ。
この劇場で大王の作品を見るのは「ガス人間第1号」に次いで2回目なのだが、実は前回、あまり良い印象を持たなかった。
座席の位置によって舞台の見え具合が違うし、席の間隔が狭い。今回も前の席にすごく頭のでかい奴が座ったので、そいつがシートに沈みこむように座り直すまで見づらかった。
あと、客におハイソな年配客が多く、大王のマニアな笑いに全く理解を示さない客が多い、というのも苦手ポイントだ。
東宝系の劇場に作品をかける喜びが前面に出ている舞台なのに、ウルトラマンが分からないのでは楽しさは3割減だ(実は俺もよく知らないのだが、そこは大王のブログで予習をしておく)。
作品中、演者が客席の中程や後ろの客用の出入り口から登場して、そこで何かちょっとしたことをやることも多いのだが、
「身体をひねって後ろを見る」という動作がかなーりしんどいらしい年配客は、いちいちそっち観たりしない(また、シートが立派なクリエは通路がよく見えない)。
以上のことをあらかじめ覚悟して観にいった。
「Eさんフロムペルー」が近くに座っていた。
ストーリーについてはとりたててあれこれ言うことではない。
タイトルから想像できるように、植木等の「無責任男」とか「シャボン玉ホリデー」とかのノリで、ダメ社員達が、楽しいノリで大逆転。的な。
代表取締役が最大株主じゃないから経営権がない。とかぶっとんだこと言われても、つっこんだら負けだから。
こういう話は楽しくて気分爽快になれれば何でもありだから。
こういうサラリーマンものの話って、今も昔も
「1番エライ奴連れてきて解決」「主人公は社長と個人的な知り合い」で決まるんだな。って思った。
後、社員が全員会社やめた後、これからどうするのかって話になったとき、
金になるウォーターサーバーの技術持ってんなら、みんなで新しく会社立ち上げればいいだろjk
って思ったら、「あの会社で何かをやるべきだ」とか言い出して、みんなで元の会社に戻っちゃったとこが、昭和を感じさせた。
「サラリーマンもの」はあくまでも1つの会社に所属すること前提なんだよな。
フィールドが「会社」だけだから「無責任男」は存在できる。そこから出るのはルール違反。だからこそ「1番エライ奴連れてきて解決」もできる。
最後は悪い奴は土下座し、エライ奴は気持ちいい啖呵を切り、みんなハッピーでめでたしめでたし。
ここが大王の作品の良いところ。
多少腑に落ちないところがあっても、もうちょっとあたるちゃんに歌って欲しかったと思っても、とにかくぶっちぎって最後一緒にわーっと盛り上がれる。
お客さんもみんな僕たちと一緒だよ。そばにいるよ。という気持ちが感じられる。
ただその上さらに「まずはやってみる無責任」とかちょっと説教っぽいこというのがめんどくさかったけど、
東日本大震災チャリティ公演なんだし、大王が震災後いろいろ悩んでこの本を書いたらしいと言うことも知っていたので、大王っぽいからまあいいやって思った。
考えてみれば、震災後、新作の舞台を見るのはこれが始めてだなあ。
とにかく一本締めもできたし、カーテンコールは2回したし(2回目は照明もつき扉も開けられ、席を立つ年配客が多い中、残りの客が熱意でもぎ取ったという感じ。こういうのって、小林さんの舞台ではあり得ないなあ)、
楽しめて満足な舞台なのであった。
by k_penguin
| 2011-07-31 01:14
| エンタ系2(ライブレビュー)
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