鴻池朋子展「隱れマウンテン 逆登り」

鴻池朋子は気合いが入ってるから好きだ。
「どっからでも、かかってこいやあ!(高田延彦で)」って感じ。
だからこの展覧会を知ったとき、場所も比較的近いし、無料だし、行っとこうって軽ーく思った。

ところが、開催3日目の金曜に大地震。それから10日間休廊。
ミヅマアートギャラリーはオープンが11:00~19:00のうえに日月祝日が休廊。つまり、勤め人にとっては、ほとんど土曜日しかゆっくり見るチャンスはないのに最初の土曜も次の土曜も潰れてしまったのだ。
さすがに4月3日(日)、4月4日(月)が開廊になるそうだが、出鼻をくじかれた感じになり、アンラッキー。

と、思いながら出かける。


絵も良いけど、最初にある作者からのメッセージ文が1番いいと思った。
ものすごーくかいつまんで説明すると、観覧者に向かって

おまいら、想像力働かせんかーい!
巷にあふれる、作者の独り言みたいな作品をゆるすんじゃねえ!
てめーら想像力で、どーんとかかってこいやあ!

という感じか。(やっぱり最後は高田延彦調になるなあ^-^;)
鴻池朋子のおなじみのキャラ、オオカミさんや大鴉さんや火山さん達の、まっすぐな視線をがしいっと受け止めるだけのやる気がでる。

・・・ところで、この震災の後も、作者は同じスタンスでいるのかな?
こんな大きな災害の後に想像力を働かせたりしたら、逆に絶望しちゃうことにならないかな?
と、ちょっと考えた。

したら、展示室の奥の壁に、1枚の紙が貼られていた(2枚の絵を動かした跡がついていた)。
そこには、

見る人よ 津波の後に 何を見ている ー You who are looking what are you looking at after the Tsunami

の文字。
津波の後の荒野を、ナイフのようなまなざしで見つめる子供の姿が一瞬うかんだ。

あー、やっぱり同じスタンスなんだ。そーか、想像力って、現実を切り開く想像力ってことなんだね。
あと、言われてみれば、今回の災害は「震災」って言うより「津波」だよな。
うんうん。

 いろいろ納得した俺だった。


会場では『焚書 World of Wonder』サイン入りの予約を受け付け。


焚書 World of Wonder
[PR]
トラックバックURL : http://shiropenk.exblog.jp/tb/16123506
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by aiwendil at 2011-04-12 23:31 x
お久しぶりです。
「焚書」が発売されるんですね。
オペラシティの展示で原画を見た時から気になっていた題材でした。
最近ネットチェックができなかったので紹介していただいて助かりました。早速予約してみたいと思います。
いろいろ見逃して悔しい思いをしていましたが、こういったレビューを読めて嬉しいです。
Commented by k_penguin at 2011-04-12 23:53
aiwendilさん、お元気そうで何よりです。
津波後よりTwitterを拝見させていただいてます。
鴻池朋子は津波後、「ミミオ図書館」という被災地に絵本を送るプロジェクトを立ち上げたりしてます。
ほんとに活動的な方だと思います。
私は「焚書」を会場予約しました。今から楽しみです。
by k_penguin | 2011-03-30 22:40 | エンタ系 | Trackback | Comments(2)

法律事務所勤務。現代アート、NHK教育幼児番組、お笑いが好きな50代。


by k_penguin
プロフィールを見る