LIVE POTSUNEN 2011 『THE SPOT』

はじめに

ワタシが公演を見た次の日に東日本大震災が発生。『THE SPOT』の残りの東京公演は全て中止となった。

東京は地震による直接の被害は少なかったのだが、震災によって、娯楽を控える世間の空気が生じた。
この記事を書いている今も、頻繁に余震が来ているし、電力不足の恐れが報じられている。
そんな中でも娯楽を求める人は少なくはないと思うが、
14日時点で公演の先行きは不透明であるし、また、公演が続いたとしても客が求める娯楽の方向も変わると思うし、それが今後の公演の受けとめかたに変化を生じさせ、間接的に公演自体を変えていくかも知れない。
そんななかでどう記事を書くかを、記事を書かないことも含め考えたが
とりあえず

 「震災前」の時点に見た公演を、それから「何事もなかった体」で書く。

ということにした。
それではお楽しみ下さい。なお、深読み編はまた後日。
  *                *                *

「これで笑わないと知的じゃない人にみられるから笑っておく」と絶望先生で評されたラーメンズ。そのブレーンである小林賢太郎の一人芝居。
今回はめずらしくフライヤーに紹介文もついていて、やる気を感じさせる。なになに?
「…2010年に上演され、その完成度から最高傑作と評された『SPOT』。さらに洗練されて『THE SPOT』として全国12都市で上演決定!…」
寡聞にして俺は『SPOT』が最高傑作と評されていたというのは初耳だった。最高傑作の割には今回の公演は地方でチケットが余っていたが(ラーメンズだったらあり得ないことだ)。
『SPOT』はまとまっているという点では完成度は高いと言えるが、ミニマムに過ぎた。広く人を呼ぶにはわかりにくすぎる。
そんなことを考えながら舞台上を見て、俺はイヤな予感がした。
前回と同じ、上演する各都市の名前が書かれた幕があるのみ。前回は舞台の隅に置いてあったガジェット群すらなくなっている。
たしかに「さらに洗練」されているようだ。・・・もっとミニマムになるのかー。

俺の予感は当たった。
演目は前と同じだったが、話は短く切りつめられているものが多かった。
ときには、そこを削ってしまうとオチが分かりにくくなってしまうのに、と思うところすら削られていた。
ガジェット群は舞台上にはなくなり(パンフレットに出てくるアイテムすらない)、必要最小限の小道具と、スクリーン、白い布があるだけになり、舞台上はポツネン氏と、灰色の紗の後ろを行ったり来たりするスタッフのおぼろな影だけだった。
そのかわり、1つ1つの美しさは際だっていた。
白い布はいつの間にか白衣に替わり、スタッフのおぼろな影は夢のよう。
そして、やはり小林賢太郎のマイムは美しかった。
「見えないはずの物が見える」マイムをするには、リアルな動きをするのではなく、美しい動きをするのだ、そうすれば客は自然にあるべき物を想像する、
と、赤川次郎が言っていたが、なるほど納得だ。

全体的に夢をそのまま見せられているみたいな舞台で、そういう意味では、維新派の印象に似ている。モノトーンで基本1人の地味な維新派。
 まあ、俺は維新派の舞台は10分と見ていられないのだが。変化がないんだもん。

んで、そんな舞台で笑えるかっていると、もちろん笑えない。
作者も別に積極的に笑うことを期待してないんじゃないかって思う。
前回とギャグはほぼ同じだったが、どうも自己流の練習をやりすぎたようで、しゃべりの間は逆に悪くなっていると感じた。
新しく加わったものも、単によく分からないだけのものやネットのパクリだし(「カードはお餅ですか?」はネットでもあまり面白いと思ってないのに)。
要は、客にそっぽを向かれない程度に面白がらせておけばよい、と言うことなのだろう。

ところが、客席は大受けなのだ。
前回の『SPOT』同様、2階席に俺はいたのだが、前回は1階席は笑っていても2階は静か、ということが多かったが、今回はなぜか2階も大受け。
言ってることは前と同じなのに。
別にみんながみんな「知的じゃない人にみられる」ことを恐れているというわけではなく、とにかく積極的に笑うつもりで来ているので、雰囲気で笑うのだと思う。
小林賢太郎は「お笑い」に分類されているからだ。
でも、作者は別に積極的に笑うことを求めているのではなく、自分が受け入れられていることさえ確認できれば、それが笑い声だろうと拍手だろうと構わないんじゃないかって思う。

ポツネンは「可笑しくて美しくて少し不思議な一人芝居の短編集」と銘打たれているが、それは、
期待するほど可笑しくもなく美しいと言い切るにはミニマム過ぎることを「少し不思議」という言葉で誤魔化した感がある。

ま、誤魔化しでもそれで受け入れられれば問題ないけどね。

なんか、客が作品に求めているもの(笑うこと)と、作者が、他人からこう見られたいと思っている作品像(パンフレットに示される美しさ)と、作者が表現したいと思っているものの三者相互にズレがあると感じる。

あと、細かいとこだけど、うるう人のあとの、王様の導入部は、切り替えをぱしっとした『SPOT』の方が良いと思う。
泣いてる人は、なかなか人の話を聞く気分にならないから、静かな導入だと言葉が耳に入らないから。

また、俺個人的には医者話に注目。
この話だけは収穫だった。
この話の改変された部分だけで満足してしまった俺は、まだまだ甘いなあ。



『THE SPOT』その2 王様編、うるう人編

『THE SPOT』その3 医者編 縦のものを横にする
『THE SPOT』intermission 震災と小林さん
『THE SPOT』その4 東京延期千秋楽



りんごのけん玉 ¥6,825
公演と関係はない。
鈴木康広(ファスナーの船のひと)デザイン。



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by k_penguin | 2011-03-14 22:22 | エンタ系2(ライブレビュー) | Trackback | Comments(50)
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Commented by yuma at 2011-04-29 23:18 x
観てきました!
前回の「SPOT」は観てないですが、お医者さんの話はだいぶ改変されたんでしょうか?
個人的には、閏人よりこっちの方が深みというか味わいを感じました(深読み的に)。閏人は思ったよりあっさりしてて拍子抜けでした。
舞台美術はあっさり、っていうか、ちょっと削ぎ落としすぎの感もありました。
それより何より、スタッフの姿が幕越しに見えたことに驚愕です。あの彼が、よくそんなことを許容したなぁと。
Commented by yuma at 2011-04-29 23:23 x
全体的に、今までのポツネンと比べるとより回想的というか、昔を振り返っている感じが前面に出てる気がしました。あと、どことなく視線がスタッフ向きだなと感じました。
Commented by k_penguin at 2011-04-30 00:15
お、yumaさん、初SPOTですね。コメントありがとうございます。
面白かったですか?

お医者さんの話は、ストーリーの大筋は変わっていないです。
SPOTでは、何でも食べちゃう小さな怪獣が恐竜の前に患者としてきていて、
それを伏線にして、医者vs小さな怪獣、という構図で話が作られていましたが、
THE SPOTではその部分が無くなっていて、小さな怪獣との戦いはサブストーリーに後退していて、
そのかわり懐中電灯-怪獣弁当のくだりが挿入(つかメイン)になってました。

ワタシ的には自販機から際限なく出てくるおつりを拾い集めるあたり、
背筋がぞっとしたんですが・・・。

ラストも
やっつけた小さい怪獣を炒めて食べたら、医者が怪獣になってしまう。
というものから
懐中電灯に水が入ってしまっている。
に、変わっていました。

・・・というあたりがワタシが思いつく物ですが、
他に、なんかあったかな?
Commented by k_penguin at 2011-04-30 00:16
>舞台美術
 パンフレットの部屋のイメージとはまた違うんですよね。
ずっとミニマム。綺麗なんですが、笑いにくい綺麗さだと思います。
客笑わせたいなら、こういう舞台美術じゃないと思うし。

スタッフの姿が幕越しに見えたことについては、

彼は「客」をスタッフに設定した。

と、ワタシは深読んでいます。(だから視線がスタッフ向き)
まー、もう他に客候補がいないしね。
Commented by yuma at 2011-04-30 00:50 x
>自販機から際限なく出てくるおつりを拾い集める
私も うわー と思いました・・・
いろんな意味に捉えられて、面白いなとも思いましたが。
そこで選ぶ選択肢が「逃げる」っていうのもまた味わい深くて良いですね(笑

>舞台
ラーメンズだって相当簡素な舞台ですけど、あれとはまた違うんですよね・・・
私はあんまり「綺麗」とは思わなくて、「殺風景でさびしいくらいに何かが物足りない」と思いました。
シンプルさを追求するあまりに、なんか大事なとこまで削り落としてしまっているような。

>「客」をスタッフに
・・・何となく、分かる気がします。思い当たるというか。
Commented by k_penguin at 2011-04-30 11:46
>選ぶ選択肢が「逃げる」
 そうですよね。しかも、
自販機から出たお金で一番遠くに行ける切符を買い、電車に乗る。と、
切符を買うお金の出所が明示されていたんですよ。
TAKEOFFシノダの、フライヤーを売ったお金で世界一周する。
という言葉と合致します。
それ以外にも、一面の雪とか、灯台(塔)とか、
ワタシ的にはお宝レベルのアイテムがざくざく出てくる話でした。

ただ、肝心の、弁当屋が懐中電灯を渡す出来事が、
何きっかけで起きたのかがはっきり覚えていません。


>「殺風景でさびしいくらいに何かが物足りない」
なるほど、そうとらえましたか。
ワタシは、他人の夢の中をのぞき込んでいるようだと思いました。

白を基調とした舞台は、吹雪いている雪景色みたいでしたから、
孤独をあふれさせているポツネン氏の心を
舞台に再現させた物なのかもしれません。
Commented by yuma at 2011-04-30 13:30 x
色々出てきましたね、ラジオとかも。
ラジオって、塔の上にあったんでしたっけ?
塔の上まで登ったのは、どうしてでしたっけ?
雪の降る中塔の外に出たのは何ででしたっけ??
・・・うーん、記憶がめちゃんこ曖昧です。観たばっかりなのに。あの話は特に、物語というより記憶の断片が夢のように繋がった話だったので、覚えにくかったんですよね・・・

そういえば、「落ちる途中でバックルからワイヤーを出して助かる」はカリオストロのルパンでしたけど、あのネタ他にもどこかでやってませんでしたっけ?気のせいかなぁ。
Commented by k_penguin at 2011-04-30 23:20
ふつーに見たら、イミフですよね、あの話。
別に笑いどころもないと思うんですが、
みんな笑ってたなあ。

深読み的には
塔の上まで登ったのは最上階に片桐さんがいることを期待してですし、
(片桐さんじゃなくて懐中電灯でも良いですが。灯台だから最上階に光源があるはず。)
で、最上階にはラジオしかなくて、懐中電灯が欲しいことは伝わらないままだったから
絶望して飛び降りるために屋根に上ったんですが、
 …でも、バックルからワイヤー出しちゃうんですな。
やっぱそう簡単に死んでたまるか。強いぞバニー!

>「落ちる途中でバックルからワイヤーを出して助かる」
 ちくわマンかケンイチくんがやってた様な気がする。
Potsunenの話には、主人公の危機的状況が漫画チックな方法で唐突に解決されるってゆーの、多いような。
Commented by yom at 2011-05-02 14:56 x
通りすがりに失礼します。
「落ちる途中でバックルからワイヤーを出して助かる」
は五重塔のタワークライマーがそうでした。

k_penginさんが落とし所を見つけるのを楽しみにしています。
まだ長くなりそうでしょうか。
Commented by k_penguin at 2011-05-02 21:35
yomさん、どうもありがとうございます。

五重塔ですか。
塔に上る-落ちる-バックルからワイヤー、ってコンポになってんのかな?

>落とし所
 もたもたしていてすみません。
断片的なつぶやきのようなものしか感じとれていないうえに
地震のおかげで、公演の印象があらかた頭から吹っ飛んでしまったのです。

コメント欄で皆さんとやりとりとかしていれば、
何か良いまとめ方が見つかるかな、
とかノープランなままで現在にいたってます。

6月に延期された公演のチケットがあるので、
最悪でもそれ見ればなんとかまとめられるかな、とか思ってます。
Commented by yuma at 2011-05-03 21:52 x
あああ!そうか、タワークライマーのケンイチくんか。
あの場合は「塔」に振り落とされるんですよね。
今回は自分から外に出て、雪で、足が滑って。
「雪」は、○の人を思い出します。孤独さの暗喩なのかな。

> 主人公の危機的状況が漫画チックな方法で唐突に解決される
何だか、ファンタジックな現実逃避みたいですね。
逆に、窮地に陥っても最後までリアルなままだった話ってありましたっけ。
Commented by k_penguin at 2011-05-03 23:16
>窮地に陥っても最後までリアル

「トライアンフ」とか、もしかしたら最後までリアルで解決、にあたるのかなあ。
リアルに見えてないから疑問なんですけど。
「やぎさんの郵便」や「やめさせないと」も、
リアルなようで、リアルじゃない。

現実の窮地が解決されていないから、
リアルなようでリアルじゃない解決か、
漫画チックな方法で唐突に解決か、
どちらかしか提示できないのかなあ。
どちらもご都合主義という点で共通してますね。
Commented by K☆SAKABE at 2011-05-06 00:15 x
とおりすがりにお邪魔します。

>>窮地に陥っても最後までリアル

「椿」の「心理テスト」、「マリコマリオ」「Study」「金部」・・・
なんて言うのを思い浮かべるんですけど。
個人的に以前から疑問だった部分でもあります。
話を突飛にし過ぎて納まりどころを見失った感じととらえていたのですが、それならもっと突飛に落してもよさそうなもんですよね。

例えば、「色々マン」「小さな会社」的なオチはある程度妥当(普通)な感じです。
「色々マン」は別にしても、「小さな会社」はかなり切迫している印象です。
ただこれに関しては「心理テスト」のように作者の脳内で創作されたものと違い、何かしら作者の体温やら皮膚感といったリアル感が感じられるので、話を突飛にし過ぎて納まりどころを見失ったという感じがしないといったところでしょうか。
実は「小さな会社」、ラーメンズのネタの中で一番好きです。
私的には「あれっきり」なネタなんですよね。

あ、失礼しました。
Commented by k_penguin at 2011-05-06 02:09
SAKABEさん、コメありがとうございます。

「マリコマリオ」と「Study」は、
主人公が窮地に陥る話、というよりか、最初から窮地、
つか、最初からダメであることが見る側にも明らかな話だと思います。
マリコマリオが作品を間に合わせることはあり得ないし、
万引き君はどんな理屈並べても万引き君でしかないのです。

主人公が最初からダメな奴だと分かってる場合は、結果がダメで当然なんですが、
ダメっぽくない奴の場合が問題なんですね。
Commented by k_penguin at 2011-05-06 02:09
「小さな会社」
・・・思い出せなかったので、DVD見ました。
ふつーにおもしろいじゃん!
2人とも楽しそうだし。
あれは他と毛色が違う作品なので、解析できなくてほっておいたら
そのまま忘れてしまっていたのですが、
子供に対して今までついていた嘘を告白することにする話だったんですねえ。

なるほど確かにこの話は
窮地に陥っても最後までリアルといえますね。
窮地に陥って腹を据える、つまり、嘘を告白するという意思決定の時点で話を終わりにしていて、
告白のシーンの描写がないのがポイントです。

『鯨』の後の公演である『零の箱式』は、
単なる再演ではなく、小林さんが何らかのケリを付けようとした物であるとワタシは考えていますが、その最後の作品である「小さな会社」は、
小林さんがこうありたいという意思を表現したものであるはずです。
その作品で嘘を告白する、という意思決定を表明し、
その数年後に不完全な告白をする作品を作る、というのは
深読み的にはおいしいものがあります。
Commented by K☆SAKABE at 2011-05-06 22:43 x
penguinさん

古いネタで申し訳ありません。
penguinさんの深読み心を少しでも刺激できたのなら幸いです。

ようやく仕事が落ち着き始めたものの、寄る年なみには勝てずなかなか思考が働きません。
ポツネンの記憶も怪しくなってきましたし。
なので、penguinさんの記事を楽しみにしているのですが・・・
Commented by k_penguin at 2011-05-07 00:28
いやー、ワタシも記憶怪しくなっていて・・・(^-^;

SPOTのときの記事みたいな断片的なメモみたいな体裁なら書けるかも知れないんですが、
言ってることがますますぼんやりしているうえに、(私の目からすれば)しょぼいことばかりだし、
あまり彼の個人的な事柄についての勝手な推測をネットに書くわけにはいかないし。
Commented by k_penguin at 2011-05-07 00:29
それに、ワタシとしては、震災のことが気になるんですよね。
あの震災で、表現者達は多かれ少なかれ、「社会における自分の仕事の価値」を考えざるを得なくてはならなくなりました。
ところがこのお題は小林さんの大の不得意ジャンルです。

震災前で見た公演から感じ取ったうちの主要なものは、

テーマをどうしても見つけられないので、そのまま「ない」にしたこと。
「客」をスタッフに設定したらしいと言うこと(だからスタッフがシルエットであれ、舞台に出てきちゃっている)。

と、いう感じなんですが、
「テーマは『ない』」ではこの震災をのりこえられない
って思うんです。

その意味で、自分の仕事の価値を「経済活動」に求めた大阪での公式コメントは
興味深いんですが
それはともかく、震災によって変わるんじゃないかって気がして、
震災前の公演から得た情報に自信が持てないんですよ。

まあ、聞いた範囲では、前のと今やってるのと
さしたる違いはないようなんですが・・・。
Commented by at at 2011-05-10 00:15 x
こんにちは、初めて来た者です。

いくつかの記事を拝見しましたが、penguinさんらの感想や指摘に「なるほど、確かにその通りだ」と思うものもありました。

そこで純粋に聞きたいんですが、penguinさんは小林さんあるいはラーメンズが好きなんですか、嫌いなんですか?

自分は「演者が誰であろうと面白いものは面白い、つまらないものはつまらない」というごくごく普通のスタンスで舞台を観て楽しみ、いろいろと考えるところはあるものの、総合的にみて小林賢太郎あるいはラーメンズが好きという立場にいます。そのためここにいる皆さんのような徹底的な考察や深読みはさほどしていません。ただ皆さんの意見を読むと否定的なものが非常に多く、率直に「ここにいる人達は小林賢太郎の舞台(あるいは人そのもの?)が嫌いなんだなぁ」と感じました。

また舞台の考察に関する記事を読んでみても、「期待外れだった」「期待してなかったが案の定駄目だった」など辛口なものが多いですよね。それでも舞台を観に行く理由がどこにあるのか知りたいです。

Commented by at at 2011-05-10 00:16 x
きちんとした意見を持って批判する皆さんは「アンチ」と呼ばれるような存在というよりもむしろ「批評家」に近い印象を受けます。しかし辛口な意見が多いために「ただ嫌いなだけなんじゃないか」という感想も否めません。それに関して、「そうだ、自分たちは小林賢太郎が気に食わないんだ」や「いや、期待する分批判も多いんだ」などといった立場を改めて示していただけると、今後このブログを読む上での助けになると思います。

penguinさんの記事やコメントはいろいろ読みましたが、どうも明確な立場を表すものが見つかりませんでした。「ちゃんと読めば分かる」と思うでしょうが、良ければこの場でpenguinさんの総合的な評価や結論を述べていただくか、あるいはそれに当たる記事を教えてほしいです。お願いします。
Commented by k_penguin at 2011-05-10 20:26
at さん初めまして。コメントありがとうございます。

小林賢太郎が好きか嫌いか
自分でもよくわかんないですね。
彼の、ものすごく一所懸命なのに頑張る方向を間違えているところは好きですが、
どや顔は嫌いです。

彼に対する当ブログのスタンスは、
 生暖かく見守る。
です。
期待していなくても舞台を見に行くのは、
生暖かく見守ることが、当ブログのスタンスだからです。

エンタ系カテゴリの記事ではどちらかといえば徹底的な考察や深読みが中心です。
そこでは、小林賢太郎の作品をどうこう批判する、というよりも、
今までとは別の視点から彼の作品を読み直し、新たなサイドストーリーを抽出することが目的です。

エンタ系2(ライブレビュー)カテゴリの記事は、通常の評論のつもりで書いています(ときどきごちゃごちゃになってるけど)。
そこでも批判している部分には、ちゃんと理由も書いています。
「辛口だから嫌い。」というわけではありません。
ワタシはあくまで中立の立場でいるつもりです。

 …と、こんな感じで、答えになったでしょうか。
Commented by at at 2011-05-10 22:44 x
回答ありがとうございます。

他の記事は見てないので分かりませんが、penguinさんの小林賢太郎に対する基本的な姿勢を知ることができてよかったです。ただ自らを中立の立場としながら、内容には「ものすごく一所懸命なのに頑張る方向を間違えているところは好きですが」など皮肉あるいはトゲのある(そう受け取られかねない)表現が多用され、純粋な評論とは異なるものに感じられました。

無論、評論の形は人それぞれですから私はそのことを批判する気は全くありません。penguinさんがどういうタイプの人なのか、多少なりとも先ほどの回答から知ることができ満足です。機会があればまた記事を読ませていただきたいと思います。
Commented by k_penguin at 2011-05-11 00:34
何かを評論する上で、好きか嫌いかを一義的に決める必要はないと思います。
対象に興味があるかどうかが重要なんであって。

『THE SPOT』 が好きである、という方の意見も聞きたいと
ワタシは思っています。

ともあれ、
当ブログを楽しんでいただければ、幸いです。
Commented at 2011-05-12 01:46 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2011-05-12 02:03 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by k_penguin at 2011-05-12 19:38
非公開コメントさん
当ブログの小林さんに対する視線についての的確なコメント
どうもありがとうございます。

確かにワタシが興味を持っているのは、小林さんの生き方そのものです。
だから、
「小林賢太郎って、どういうイメージなの?」ということを知るために、検索エンジンから来て、
短い時間で情報を得たいと思っている方には、不親切なブログになりがちです。
atさんからの質問で、あらためて、そうなんだなあって思いました。

小林さんの好きなところとしてワタシがあげた
「一所懸命なのに頑張る方向を間違えている」というのを、
彼に対して失礼と受け取る方が世の中には多いらしい、という御指摘も(実は)新鮮でした。

頑張る方向を間違えていることを彼自身が知っていますし(好きなところではないようですが)
お笑いに対しては「一所懸命なのに頑張る方向を間違えている」というのは、普通誉め言葉になりますし、
特に失礼にはあたらないと私は思っています。
(ま、仮に多少失礼であったとしても気にしませんが)

これからも深読んで、小林さんの生き方を探求していきたいと思ってますので、
よろしくです。
感想など何か思いついたら、またコメントして下さい。
Commented by yom at 2011-05-30 13:01 x
カーテンコールで震災について、大変なことになっているので頑張りましょうという趣旨の他に、少し声を詰まらせて(震わせて)僕もちょっと怖い思いをしました、と手振り付きで言って、観客の反応に少し慌てて、でも大丈夫です、と言っていました。
その後膝をつくように脚を折ったので、客席が動揺していました。
殆どの人がスタオベだったので、緊張の糸が緩んだのかもしれません。
Commented by k_penguin at 2011-05-30 19:27
あー、噂では聞いています。
そういうことあったらしいですね。
直接見ていないから、ワタシにゃなんとも言えませんが、
小林さんの精神的には「震災で大変なことになっている」であろうな、
とは思います。
小林さんだから、ツアーの終わりまではもつとは思うけど、
東京追加公演前後は誰かが見張ってた方が良いんじゃないかと思うけど。
Commented by tomoco at 2011-06-07 21:40 x
「THE SPOT」について思うこと、こちらにコメントします。

私はこの舞台が好きです。
小林さんの動きはもちろん、
目に入ってくる色と質感がとても美しく、魅力的でした。
マットな黒と暖かみのある白とグレー、象徴的な赤の色使い。
こんなところに反応してしまうのは
私自身色彩を使って物を作る仕事をしているからで、
だいぶ偏った見方であるのは自覚しています・・・
色と質感の美しさに目を奪われ、ストーリーの矛盾点など
気にならなくなってしまうのは良くないことかもしれません(笑)
それでも美しさにじわーっと感動させられるのと同時に
おバカさんねぇと笑ってしまうことも出来るなんて
私にとっては何とも気持ちのいい体験なのです。
可笑しくて美しくて少し不思議の罠にまんまとかかってしまっているのでしょうかねぇ。
Commented by tomoco at 2011-06-07 22:14 x
あと、こちらをいろいろ読んでいて色について気付いたこと。
小林さんは舞台では色を極力しぼって使っていらっしゃいますね。
「色」は無駄な情報を初めから含んでしまっているからでしょうか

以前何かで黒、白、灰、茶、緑など素材そのままの色が好きだ
と話されていました。
それ以外の色は見えないところにしまい込む、とも。

そんな印象の中で、うるう人の黄緑とピンクのリボンは
妙に浮いた色でちょっと興味深かったです。
唐突なパステルカラーは、恋をしたうるう人の
甘ったるく、少し浮き足立った気分を充分表現していたと思います。
そういえば恋をしたキャベツの縁くんも同じ黄緑色ですね(偶然!)。

小林さんにとって、苦手意識のある事柄を扱うときは、
抑制された色彩感覚に乱れが生じるのかしら?
なんて勝手に想像してしまいます。
愛について触れたトライアンフの夏歩香くんの衣装も
色がとっ散らかっていましたし。
受け入れがたいことや手に負えないもの、
自分にとって違和感を感じるもの
を表現するときに色のバランスを崩すという方法を
わざととっているのかもしれないな、なんて思います。
Commented by tomoco at 2011-06-07 22:38 x
「THE SPOT」の色と質感についてもうひとつ。
開場の時点からスモークがたかれ
ステージ上方が少し霞んでいるような今回の演出。
上方に引き上げられていくのはキラリと光る赤いけん玉だけ。
残るのはマットな質感の紗幕とガジェットたち。
客席に着いたときから観客全員は
土の穴の底に座らされているのかも・・・?
Commented by k_penguin at 2011-06-07 23:12
tomocoさん感想ありがとうございます。
確かに美しい舞台ですね。
出てくるアイテムと色数が少ないので、完全にコントロールされているだろうと信頼できるし、
「可笑しくて美しくて少し不思議の罠」にすすんでかかるというのも、また楽しみの1つだと思います。
ただ、ワタシからすれば、
こういう作品を作りたいと思う人はいるだろうけど、見たいと思う人はどれくらいいるのかな。
という気はします。
KKTVなら、「作りたい」と「見たい」のバランスがとれているという気がするんですが。
Commented by k_penguin at 2011-06-07 23:13
色についての考察、ありがとうございます。
黄緑とピンクだけでも、「恋の華やかさ」なんですね。あの舞台では。
キャベツもそうなら、小林さんの恋のイメージは「黄緑」なんですかねえ。
・・・なんで黄緑?
色については以前「濃い青」は母のイメージと関連するのではないかとちょっと思ったりしたことがありました
(今回も、水に飛び込むと青い照明になるシーンがあります)。

開場の時点からスモークがたかれ上方が少し霞んでいるているのはSPOTも同じでした。
ワタシは公演地を照らすスポットライトの光りの筋を際だたせるためだと考えていましたが、
穴の底というのは思いつきませんでした。
でも、赤いけん玉が引き上げられるのは、穴の底からの脱出という意味をもっていると思っているので、それはあると思います。
Commented by tomoco at 2011-06-08 00:56 x
お返事ありがとうございます。
>見たいと思う人はどれくらいいるのかな
そうですよね。
どうしても「物を作る」という自分の視点から離れられないので
私とは違った見方をしている人を知りたいと思い
辿り着いたのがこちらのブログでした。
勉強になります。
今後とも宜しくお願い致します。

>・・・なんで黄緑?
黄緑が揃ってしまったのは偶然かもしれませんが
パステルトーン=完全にコントロールできない、
落ち着かない気分にさせるもの
のイメージなのかな。

銀河劇場の公演が楽しみです。
少し間があいたことでどこが膨らみどこが整理されているのか。
そしてpenguinさんの考察も楽しみにしております。
Commented by k_penguin at 2011-06-08 20:54
こちらこそよろしくお願いします。

そうだ黄緑といえば、
KKTV2のセントラルパークでのインタヴューで
背景と全く同じの黄緑の服で、存在感希薄な演出してましたね。
…というように、使う色数が少ないと、いろいろ連想も出来ますね。
Commented by k_penguin at 2011-06-23 20:27
やってしまった…
中止を知らないで銀河劇場に行ってしまった。
天王洲アイル駅で、
どうも人が少ないし、妙に劇場から来る人が多い、とは思ったが。

チケットを見せてパンフ貰って帰ってきた。
Commented by k_penguin at 2011-06-30 00:49
振替日8月14日て。
お前ら来なくていいよ感ありすぎ。
Commented by tomoco at 2011-06-30 01:32 x
私も先週はパンフレットをいただいて
説明を聞いて帰ってまいりました。

>振替日8月14日
お盆休み真っ最中ですね。
だからこそ日曜の劇場に空きがある・・・

いろいろあっての千秋楽が東京公演になったので
どんな感じになるのか楽しみにしていたのですが、
その感慨は仙台公演へ持ち越しとなりそうですね。

とはいえ、左手首の状態は良くなってきているのとことですし
楽しみが先に延びた!
という気分で8月を待つtomocoです。

でもその間に何か次のお仕事の情報解禁とか
あるのかしら・・・?
Commented by k_penguin at 2011-06-30 12:08
tomocoさん、やさしいっすね。
私はさすがにバニーの態度に嫌気がさしてきました。

8月14日が日曜なのに劇場に空きがあるのは、
その日が、客の多くが観劇することを期待できない日だからだ。
ということくらい知っていると思うのですが、
そんな日に振り替えたことについて本人はおろか、スタッフまでも1言もなく、
「公演ができるぞー!ヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノわーい」状態。

多分、仙台と連続して出来て、公演のフィニッシュをきれいにまとめられるから
というだけで、お盆に振り替えたんだろうなー。

東京千秋楽については
奴さん、何かやらかすだろうからHPはなるべく直前までチェックしておいた方が良い、
と思ってはいたのですが、
仕事に追われてつい怠った自分に腹が立ちました。

ま、とにかく、これで一応かっこついたし
バニーは当面のピンチを辛くも乗り切った。
と、思います。

・・・正直、ワタシ的にはつまんないですな。
Commented by tomoco at 2011-07-04 01:27 x
8月24日(水)に「小林賢太郎TV3」だそうです。
なるほど、放映前に舞台は完結しておきたいですものね。
そんなスケジュールがあってのお盆公演・・・。
いよいよ都合が付けられなくなってしまった
3月分チケット持っている人にとっては辛いですね。

>ま、とにかく、これで一応かっこついたし
 バニーは当面のピンチを辛くも乗り切った。
全体的になんとかな〜った! (笑)ですね。
お客さんをのぞいては、ですけど。
Commented by k_penguin at 2011-07-04 18:52
tomocoさん、情報ありがとうございます。
たぶん、東京千秋楽にKKTV3の発表をする予定だったのでしょうね。

別に8月中の強行スケジュールにする必然性ってないと思うんです。
もうほとんどの人の興味は次回作に移ってると思うし、
間が空いても余裕のある時期に振り替えて欲しいという人も多いと思う。
なぜお盆にしたのかっていう説明は欲しかったです。
KKTV3前にTHE SPOTを終わらせたいのは、小林さんだけなんですよ。

>全体的になんとかな~った!
 怪我での中止の割に振り替え公演が早すぎることといい、スタッフ共々自己中なコメントといい、
どうも今回も、問題と直面せずに回避することで取り繕ったのではないか、
という気がします。
でも、逃げるほどに追い込まれ、逃げ場は小さくなっていくはず。
震災の影響はこれからです。
Commented by yuma at 2011-07-17 00:52 x
東京公演が更に追加になったみたいですね。
8月12、13日。
いつ決まったのかなぁ。
Commented by k_penguin at 2011-07-17 19:29
12,13,14と連続しているところからすると、
1度に劇場とったぽいですね。振替公演と同時に決めたのかな。

14日振替の件でバニーに腹を立てているので、
ワタシは最近公式HP見てません。
追加公演の情報も、別ルートで知りました。
やりたくて追加したのか経済的事情なのか知らんけど、勝手にすれば?
って感じ。
Commented by yuma at 2011-07-17 22:27 x
ですよねぇ、やっぱり一度に取ったと考えるのが自然ですよねぇ。
なーんで仙台さばいてから発表したんだろ。
計算にせよ天然にせよ、あまりに浅慮(に見えるの)で幻滅が加速しています。はぁ。
「稼ぐ」ことに彼が真面目に向き合うと、こんなひどい事態を招いてしまうのか。
Commented by k_penguin at 2011-07-17 22:52
…やっと公式HP見ました。
追加公演に関して
バニーのメッセージがないんですね。めずらしい。
情報がないので何も意見が出ませんが、
なんか、しっちゃかめっちゃかって感じ。

仙台が今さら売れないであろうことくらい分かりそうなもんだと思うのですが。
東京の追加公演だってどーかなーって思う。
みんなもうTHE SPOTは公演終了って気分だと思うのに
1月切った時点で発表してしかも8月12,13てw
Commented by k_penguin at 2011-08-14 22:29
東京千秋楽を観てきました。
良かったです。
さすがのロングラン公演だけあって、流れがきれいに決まってました。

3度目だったかのカテコで、けん玉を持って
「これが入ったら世界初、けん玉入っただけでスタンディングオベーション」
と言ってトライして、けん玉が決まったときは
気持ちよくスタオベできました。
Commented by tomoco at 2011-08-19 00:04 x
penguinさんお久しぶりです。
わたしも気持ちよくスタオベしてきました。
あのタイミングで決まってよかった!
劇中でけん玉を失敗したときのほうが、
カーテンコールが面白くなるという流れができていました。
成功率はどのくらいだったのかしらー。
Commented by k_penguin at 2011-08-19 00:22
tomocoさんお久しぶりです。
以前いただいた色に関するコメント、参考になりました。
で、最終的に「1坪王国も穴の底にある」という解釈にしちゃいましたw

カーテンコールは面白かったですね。
今から思えば
「これが決まったら、ポツネン世界進出」
とか言ってたときにけん玉失敗してむしろ良かったです。
Commented by tomoco at 2011-08-19 02:10 x
このカーテンコールの一部始終を
仙台公演のときに話していらっしゃいました。
失敗したら「えーーっ」とかいわれてさぁ!って。
東京のスレたお客さん達のことを告げ口しているようで
面白かったですw
仙台は自然とスタオベになったので、
その対比もまた面白でした。
Commented by k_penguin at 2011-08-19 21:45
仙台公演の情報、ありがとうございます。
バニーは仙台でもごきげんにやらかしてるようで
まあ、よかったですw

いやでも、けん玉失敗したまま終わりって、それはないと思います。

東京千秋楽で帰るとき、お客の誰かが友人に
「いや、いつもはスタオベ嫌がるからさ、だから…」
と言っているのを偶然耳にしました。

こういう風に客に思わせちゃうとこが、バニーの難儀なとこなんだよな、
と思いました。